恋人ではない相手の手コキによって絶頂へと導かれ、揃って精液を噴き上げる二本の肉棒。
竿を扱く掌の拘束に抗うように十数回もその身を震わせ、ようやく噴出が収まった。
やがて快感の波が引いて行き、俺と勝也は強張っていた身体を満足のため息と共に弛緩させる。
「あ~~~えがった……優菜、サンキュな」
「うん。一緒に出せてよかったねぇ」
「佳奈子もありがとな。超気持ち良かった」
「どういたしまして。私も楽しかったわ」
笑顔で健闘を称え合う俺達の視線はすぐに二対のおっぱいへと向けられた。
誰とも無く感嘆のため息が漏れる。どちらの乳房にもたっぷりと白濁液が散らばっていたからだ。
「はぁ~、いっぱい出たねぇ」
「ほんとね。それにすごい匂い……」
「いい眺めだぜ?すっげぇエロい」
「だよなぁ」
親友の恋人を、自分の精液で汚している。
そして自分の恋人に、自分の物ではない精液が付着しているのだ。
そのいやらしさに魅了され目を離す事が出来ない。本当に、どうしようもない位いやらしい。
それにしても、互いの恋人を交換してエッチするというこの関係。思った以上に背徳的で興奮して、そしてエロい。
セックスを覚えたばかりでこんなアブノーマルなエッチをしていいものかと今更ながらに思ったが、この甘美な味を知った以上俺はもう後戻りはできないし、それは他のみんなもそうだと思う。
まぁ悲観はしていない。この先交換セックスまでしたとしても変わらぬ四人でいられる自信はあるのだ。
いや、変わらないどころかむしろ互いの仲がより深まる筈だ。現にこうなってから佳奈子との距離がグッと縮んだと感じているし、それは優と勝也の間でも同じだろう。
痴態を見せ合い、肌を重ね、本音で語り合う。これで仲良くならない訳が無いのだ。
「あーん」
「ん」
女子二人は早速自分のおっぱいについた精液を口に運んでいる。
「ん~……勝也のも頂戴」
「じゃあわたしも陽ちゃんの貰うね~」
互いに乳房を差し出し、相手に付着した恋人の精液を掬い取って口に運ぶ。
そして口をもごもご動かしてテイスティングしながら、「ふんふん」と解ったような顔で頷くのだ。
「さっき舐めた時より味が薄くなってるわね」
「だね。何回も出したからかな?」
どちらもすぐにはおっぱいから零れ落ちない程濃い精液だが、よく見ると若干その白濁が薄くなってる気もする。
「ま、今日だけでも七回目だからな」
「最高記録に並んだな」
「そうなの?じゃあ今日はもうやめとく?」
「まっさか、まだまだ余裕だぜ?」
「本当?無理はだめよ?」
「大丈夫、さっきも言ったけど無理はしないよ。自分でも驚くけど余裕があるのは本当だしね」
「そーそー、おれ達男のレベルが上がったんかもな!」
佳奈子は気にしてくれるが実際まだまだ余裕があるのだ。レベル云々はさておき、刺激的過ぎる性体験を経て今まで無意識にセーブされていた精力が開放されたのかもしれない。
というのも都合の良すぎる推測ではあるが、沢山できるならそれに越した事は無いのだ。
「どーする?おまえらももう一回くらいイっとくか?」
チンポをティッシュで拭いつつ勝也が問いかける。
今の所イった回数は俺達の方が多い。その点ちょっと負い目があるのは同じなので、勝也が言い出さなかったら俺が聞いていただろう。
対して佳奈子は精液を掬い取る手を止め、「ん~」と少し考える。
「私はいいわ。キリが無くなりそうだしお腹もすいたし。優菜は?」
「佳奈ちゃんがしないならわたしもいいかな」
「んじゃ風呂入って飯だ。腹が減ってはスケベも出来ぬってな」
「よっし、支度するか!」
アホな言い回しだが勝也の言う通りだ。
射精は結構体力を消耗する。それを七回も繰り返したのだ。事の最中は性欲のおかげであまり気にならなかったが、休憩すると決まった途端多少の身体のだるさを感じてきた。失った体力と精力を回復する為にも、ゆっくりと風呂に入ってしっかり食事をとっておきたい。
「佳奈ちゃん、もう少しだから精子全部舐めちゃお」
「ん、そうね……あむ」
そう言って互いの乳首が触れそうなほどに近付き、チンポから出た排泄物をせっせと舐めあう女子二人。そんなどうしようもなくエロい姿を見せられたら勃起に再び芯が入ってしまうのは仕方ない事だろう。
だが、このままじゃ本当にキリが無い。なので極力彼女らを視界に入れないようにしつつ、男二人で先に入浴の支度を始める。
部屋の片付けや汚れたシーツなどの交換は風呂から戻り次第俺と勝也がやる事にした。女子の入浴には時間がかかるだろうし、食事の前にちゃっちゃとやってしまえばいい。
やがておっぱいへぶち撒けられた精液も奇麗に舐め尽くしたようで、優と佳奈子は一仕事やり終えた感を出しながら身支度を始める。
そうして諸々の準備が終わり次第、みんなで浴場へと向かうのだった。
四人で歩む露天風呂への道すがら、旧館と新館を繋ぐ渡り廊下を歩いていると、新館への入口から綾子さんが出てくるのが見えた。
海から帰って来る時に恋人同士手を繋いでいたのを見られたばかりだ。ちょっと気まずいが避けて通る訳にもいかないのでそのまま歩みを進める。
綾子さんも俺達に気付くといつものニコニコ顔で近付いてきた。
よく見ると普段より若干ニヤニヤ成分が多いように思える。これは弄られるのを覚悟しなければ、と俺は少し身構えた。
「やっほー!みんな揃ってお風呂かな?陽一君、具合はどう?もう大丈夫?」
(……そういえば仮病使ったんだった)
エッチをする為嘘をついた事に今更ながら罪悪感を覚えてしまうが、とりあえずは話を合わせないといけない。
「あ~……はい。少し休んだら良くなりました。夕飯の前に風呂に入ろうかと思いまして……」
「そうなの?なら良かったわ。旅行に来て具合悪くなるなんて損だもんね。まぁうちの温泉に浸かればそんなの一発で……」
急に言葉を止める綾子さん。
「一発で」の後を続けるでもなく、訝しげな表情になっている。
「?……どうかしましたか?」
「……ん?あ、ううん、何でもないの。うちの温泉は色々と効能があるから堪能してね。それじゃ私は行くから。また後でね~」
俺の呼びかけにハッとした綾子さんだったが、何事も無かったように手をひらひら振りつつそそくさと行ってしまったた。
俺達はそれをポカンとした顔で見送る。手を繋いでいた事を問い詰められると思っていただけに拍子抜けだ。
「なんだったんだ?」
「さあ?」
四人揃って顔にハテナを浮かべる。
(……まぁ気にしてもしょうがない、何か用事でも思い出したんだろ)
その背中を見送りつつ、俺達は浴場へと向かうのだった。
「「はぁ~~~~……」」
肩まで湯船に浸かった途端、腹の中から搾り出されるように長いため息が溢れ出した。
湯船のへりに頭を預けて手足をだらんと伸ばすと、身体全体がじんわりとした心地良い痺れに包まれる。南国の暑さの中でも温泉の良さは変わらない。
丁度夕食時なせいか、他に入浴客はほとんどいなかった。おかげで温泉の水音と木々の枝葉を揺らす風の音だけが聞こえてくる。
俺も勝也も無言だ。二人並んで大分暗くなってきた空を見上げる。
東の空からゆっくりと星の瞬きが押し寄せる中、チンポを中心に蓄積した疲労がお湯の中へと溶け込んでいくのを感じていた。
そうして十分ほど経っただろうか。湯船の反対側にいた親子連れが浴場から出ていった。これで俺達の他に入浴客はいなくなったようだ。
それを待っていたのか、勝也が呟いた。
「……凄かったな」
「あぁ、凄かった」
「優菜ってホントエロいよな」
「まぁな……俺も優があんなスケベだと思わなかった。嬉しい誤算だな」
「おれも嬉しいぜ。おっぱいでかくて超柔らかくてすべすべでいい匂いだしさ。お前が羨ましいわ」
「俺だってお前が羨ましいよ。佳奈子も凄くエロいしさ。多分むっつりなだけで優と同じくらいスケベだと思うぞ」
「やっぱそうだよな……俺達のチンポガン見してたもんなぁ」
「はぁ~……佳奈子のおっぱいもよかったなぁ……プルプルしてて滑らかで、優とは違ういい匂いでさ、あのぷっくりした乳首もっとしゃぶりたいなぁ」
湯気の漂う中空に佳奈子の美乳を夢想する。
勝也もぼーっと遠くを見ている。優の巨乳を思い浮かべているんだろう。
俺も勝也も自然と手が股間に伸びてしまう。既に湯船の中で硬く張り詰めていたモノを握り締め、緩く上下に動かしていた。
もちろんここで射精するような真似はしないが、優と佳奈子の痴態を思い浮かべながら緩い快感に浸るのはとても心地良かった。
「もういつでもあいつらとエロい事していいんだよな。おれらは」
人目にさえ気をつければいつでもオーケーとの言質を取ってある。
「うん、なんかもう贅沢すぎるよな。夢みたいだ」
仮に一ヶ月前の自分に現状を教えてもバカな妄想だとしか思わなかっただろう。その位現実離れした状況に、今俺達はいる。
「学校の連中に自慢してぇなぁ……しねーけど」
優越感に浸りたい気持ちは正直な所俺にもある。
だけどそれと引き換えに周りから受ける扱いを想像すると、とてもじゃないが出来る事じゃない。
だが、例外もある。
「でもさ、ケンと
二人とも水泳部の男子部員だ。同じ部活である事以外にもとある共通点がある為、どちらかと言うとクラスメイトより彼らと馬が合う俺達だった。勝也に次いで色々と打ち明け話が出来る間柄だ。
「ま、その辺は帰りに佳奈子達と相談しよーぜ。今は目の前のおっぱいだ」
空いていた左手で空中をわしわしと掴んでいる。
そんな勝也を横目に見つつ、俺はふと思った事を口に出した。
「……なぁ、俺がいない時でもさ、優とエロい事していいからな?」
一拍置いてこっちを見る勝也。俺と目を合わせ、呆れと喜びが混ざった笑顔を見せる。
「なんつーかお前……筋金入りだな」
「まぁね。でもエロいと思わないか?自分がいない所で恋人が……っての」
「……思う。俺も筋金入りだなこりゃ……つーわけでお前もしていいからな。佳奈子と」
「あぁ、任せとけ」
「やった後は何したか報告な。その方がエロい」
「いいなぁそれ」
勝也と二人、ニヤニヤと笑いあう。
俺達の性癖はとんでもなく歪んでいるんだろう。
だけどそのおかげで四人の仲は更に深まったのだ。世間でどうなのかは知らないが、俺達はこれでいいのだ。
その後も二人でエッチの感想を語りつつ、いつもよりゆっくりと北山旅館自慢の露天風呂を楽しんだ。
チンポと身体のダルさはいつの間にか治まっていた。それが俺の精力の成せるものか、もしくは温泉の効能なのかは解らないが、これでこの後も問題なく射精できそうだと安心するのだった。
十分に入浴を楽しんだ後、鎮まりきらない勃起を隠しながらそそくさと浴場を後にした俺達。
帰路を歩む間もこれからのエッチを想像して顔を緩ませていたが、それも部屋のドアを開け中に入った途端に一変し、揃ってしかめっツラをする事になった。
「うっわ!すげぇ匂いだな……」
「しまった!換気するの忘れてた!」
昨日よりも更に濃い性臭が部屋に満ちていたのだ。
エッチの最中は興奮を盛り上げてくれるそれも、これから食事する上では相応しくない。部屋を出る前に窓を開けておけば随分マシになっていた筈だが後の祭りだ。
慌てて窓を全開にしてエアコンを最大出力で動かし、四人の匂いが染み付いたシーツやタオルをまとめて交換する。
ゴミ箱の使用済みティッシュとコンドームも匂いの元だ。全てゴミ袋に入れて硬く口を閉じ、ゴミ捨て場の目立たない場所に廃棄した。
それから部屋を簡単に掃除して、改めて布団を敷き直す。
そうして部屋が粗方片付いた段階で夕食も運んできた。
露骨に腹がグルグル鳴る。いい匂いのするそれらを座卓に並べていく間も、早く食わせろと身体が主張しっぱなしだ。
「あいつらおっせーな」
今日は俺達もゆっくりお湯に浸かっていたが、それにも増して優達は長湯だ。
彼女らが来る前に部屋を片付けようと急いでいたが、その必要も無かったかもしれない。
早く夕食を食べたくても女湯に呼びに行く訳にもいかない。こればかりは待つしかないので、勝也と共にボーっと夜のニュース番組を眺める事で空腹を誤魔化すのだった。
「ごめーん、おまたせー」
料理を並べ終えてから十五分ほど経っただろうか。ドアを開ける音と共に優の声が聞こえてきた。
そして玄関との仕切りの襖が開くと共に火照った肌の二人が姿を見せる。が、はたとその場で立ち尽くすのだ。
「「あ」」
声をそろえて困惑する優と佳奈子。部屋の性臭に気付いたんだろう。
今も窓を開けてはいるが、匂いは完全には取れていないようだ。
「おっじゃましまーす!……ん?どしたの?」
何故か浴衣姿の綾子さんもいる。
夕食と缶ビールの乗ったお盆を手に持ち部屋に入ってきた彼女は、目の前で立ち止まる二人に問いかけていた。
「え?あ、何でもないです、どうぞ綾子さん」
「はーい。改めて、お邪魔しまーす!」
取り繕って答える佳奈子に先導され、綾子さんはニコニコ顔で座卓に着いた。
正直俺もちょっと焦ったが、幸い部屋に残る性臭には気付かなかったらしい。
(危なかった……戻ってすぐに換気しといて本当によかった)
「あ、綾子姉、仕事は終わったん?」
この部屋に立ち込める違和感から注意を逸らそうと話しかける勝也。傍から見てもそれがぎこちなく、却ってドキドキさせられる。
しかし当の綾子さんはそんな従姉弟の挙動も一切気にならないらしい。
「うん、今日はもう上がり。丁度みんながお風呂に行くって言うから私も一緒に入ろうと思ってね、お湯に漬かりながら三人で色々話してたら遅くなっちゃった。みんな明日帰っちゃうじゃない?だからもっと親睦を深めたくってさ……ごめんね?水入らずの所に押しかけちゃって」
夕食を食べた後はまたたっぷりエッチを……と考えていたが、それも少し遅くなりそうだ。
かと言って不満なわけでもない。綾子さんと話すのは楽しいし、明日でまたしばらくお別れなのだ。もっと親睦を深めたいという想いは当然俺にもあった。
「そんな、全然いいですよ!だよな?」
「まぁな。じゃあそろそろ食おーぜ」
「うふふ、ありがとね。それじゃいただきまーす」
「「「「いただきまーす」」」」
綾子さんの音頭で手を合わせて唱和する。
待ちに待った夕食だ。俺と勝也は揃ってガツガツおかずとご飯を掻き込んだ。
優と佳奈子もかなり空腹だったようで、綾子さんと談笑しつつも速いペースで箸が動いている。
そして綾子さんだが、どちらかというとビールを飲むペースの方が速い。まるで水でも飲むようにグビグビと、十分も経たない内に一缶空けていた。
そんな感じでしばらくは他愛無い話をしつつ食事を楽しんでいたが、いい感じに酔いが回ってきたらしい綾子さんが三本目のビール缶を開けつつぶっ込んで来た。
「ねぇねぇ、勝也と陽一君に聞きたいんだけどさ、いつ、どんな感じで告白したの?」
瞬間、俺達四人の箸が止まった。
そんな様子も酒のつまみだと言わんばかりの笑みを赤ら顔に浮かべつつ、質問者はビール缶を傾けている。
「……それ聞いちゃう?」
「聞いちゃう。いいじゃない教えてよ。旅の恥はかき捨てよ?」
代表して口を開く勝也へ悪びれもせず返す。
俺達がそれぞれ恋人同士なのはバレてるみたいだし、その馴れ初めもいずれ聞かれるだろうとは思っていた。
勝也がこっちに視線を送ってきたので、俺は頷いて返す。優も佳奈子も止めるそぶりは無い。二人はもう風呂である程度の事は話してるのかもしれない。
「あー、おととい、普通に」
「普通って?もっと詳しく!」
はしょりまくって答える勝也だが、当然綾子さんはご不満だ。なので俺もある程度補足する。
「前々から旅行中に告白しようって二人で決めてたんですよ。それでまぁ、雰囲気がいい時間と場所を見計らって、夕方に砂浜で。って感じです」
「はぁ~~~いいわねぇ夕陽を背にして告白とか最高にロマンチックじゃない!私も同席したかったわぁ」
「冗談じゃねーよ……」
実に楽しげな従姉弟から目を逸らし、ぼそりと漏らす勝也。
「シチュエーションは解ったわ。で、何て言って告白したの?そこんとこ詳しく!」
「は~?それも!?つーかどーせ佳奈子達から聞いてんだろ?」
「告白の事は詳しく聞いてないわよ。だから教えてほしいなぁ~……後でサービスしちゃうからさ!」
「何のサービスだよ……ったく」
さすがに俺達も躊躇ってしまう。今更あの締まらない告白を思い返すのも人に話すのも恥ずかしすぎるからだ。
だが突っぱねられる雰囲気で無いのも確かだ。綾子さんだけでなく優と佳奈子も俺達がどう答えるか期待して見てるのが解る。
ここで逃げてがっかりされるのは男として避けたい。
「……おれは、何も気の利いた事は言ってねーよ……好きだから付き合ってくれって、それだけだ」
軽くため息を吐いた後、恋人を真っ直ぐ見つめて勝也は言う。
佳奈子も顔を赤くしながらその視線を受け止めている。
「あら、シンプルね。そうなの佳奈子ちゃん?」
「はい。勝也はそれがいいと思います」
「そっかそっか。……はぁ~でも、そっか~……あの勝也が彼女持ちかぁ」
「……わりーかよ」
「悪くなんてないわよ。ちっちゃい頃から知ってる勝也がさ、もうそういう歳なんだなって感慨深くなったの」
「……ふーん」
ちょっと居心地悪そうに目を逸らした弟分を優しげに見つめる綾子さん。
そして視線を俺に移し問いかけてきた。
「陽一君は?」
腹を括って話した勝也に俺も倣おう。綾子さんも言っていたが旅の恥はかき捨てだ。
だけどもちろん、ホモ疑惑は伏せる事にする。
「俺も気の利いた事は言ってません。優には今まで世話になりっぱなしだったんで、俺も恋人として優を支えられるようになりたいって、そんな感じです」
「んふ~いいじゃなーい。私もそんな事言われたらぐっと来るわよ!」
「お世話になったのはわたしも同じだけどね……でも、すごく嬉しかったよ。陽ちゃん」
恥ずかしげに微笑みつつそう言ってくれるもんだから、俺もやっぱり照れてしまう。
それでも目を離さず見つめ合った。
そんな感じで告白なんて蒸し返すもんだから、四人の間の雰囲気が照れ臭くも甘酸っぱい物になってしまう。
胸の内では優を好きだという想いに続き、今すぐに抱き締めたいという欲求が沸々と湧き上がってくる。
だが、そんな嬉し恥ずかしの気分に水を差す人がいる。もちろん綾子さんだ。
「はぁ~……堪んないわねぇこの初々しい雰囲気!若いっていいわー」
自身も十分若いのにそんな事を言い出した。
俺と勝也をニヤニヤ眺める綾子さんから視線を反らし、二人して照れ隠しで麦茶を口に含む。
「ふふ……」
ふと、微笑ましい物を見るようだった綾子さんの雰囲気が変わっているのに気付く。
じっと俺達を見つめる瞳には、エッチしてるの時の優にも勝る妖艶さが宿っている気がした。
「……で、どうだった?童貞捨てた感想は?」
そして追加でぶち込まれた予想外の爆弾が炸裂し、二人揃って麦茶を噴き出してしまうのだった。