パートナーを変え裸体を触れ合う俺達をオカズに、同じく全裸の綾子さんが恍惚の表情でオナニーをしている。
身近な女性のそんな姿を見るのはもちろん初めてだ。
胸をまさぐり、股間を掻きまわすその痴態に俺達全員が目を離せないでいると、オカズの動きが止まった事に不満げな綾子さんから催促が出た。
「ほらほら、見てるだけじゃなくて手を動かして!まだ下が残ってるわよ!」
その号令で四人の時間は動き出す。
俺は佳奈子と向き合うと、その腰に手を置き問いかけた。
「いい?」
「うん」
同意を得ると俺は膝立ちになり、佳奈子の股間の前に顔を寄せる。そしてパンツの細かい刺繍を眺めながら、ほとんど紐と言っていい細さの両腰の布地に指を掛けて少しずつ下ろしていく。
するとすぐに淡い陰毛が見えてきた。と同時に布地によって包まれていた佳奈子の体臭が解放され、より強く俺の鼻腔に漂ってくる。
それも最初はボディーソープの甘い香りが強かったが、パンツを下ろして行くにつれ愛液特有のエロい匂いが濃くなってくるのだ。その芳香を佳奈子に気付かれないようこっそり鼻で吸い込むと、頭の中が更なる興奮でぐつぐつと茹ってくる。当然勃起も更に上向いてきた。
(…………いやいや、我慢しなきゃ)
すぐ目の前にある茂みに鼻を押し付けたい欲求が湧き上がるが自重する。今は先にパンツを脱がせる事を優先するべきだ。
という事で布地を膝のあたりまで下ろすと、股間とパンツの間に愛液の水糸が引いてるのに気付いた。粘り気のあるそれが股間から大分離れた今も途切れず透明な糸を垂らしている。
「……」
卑猥すぎるその光景に自然と魅入ってしまい、またもやパンツを下ろす手の動きが止まってしまう。
股の間から垂れ下がる水糸の先は丁度膣口が当たる部分の布地に付着していて、その辺りを中心にべっとりと布地の色を変えていた。
水気の範囲は広い。女性器が当たる部分はほぼ濡れてると言っていい。これだけパンツを濡らしてるという事は佳奈子も相当興奮していたはずだ。というか人前で衝動的にオナニーしてしまうくらいなのだ。それも当然だと言える。
もちろんこの有様を指摘したりはしない。佳奈子自身言われずとも自覚してるだろうし、俺がその濡れっぷりに見入っているのも気付いているだろう。
今はわざわざ口に出して恥ずかしがりの彼女を刺激しすぎるのも良くないと思う。セックスのテクニックには言葉責めなんて物もあるらしいが、佳奈子の場合やりすぎて怒られるなんて事になりかねないので無理はしない。見て見ぬフリして再びパンツを下ろしていくのだった。
「すっげぇなぁ優菜、びしょ濡れじゃん」
「うん……濡れちゃった。えへへ」
言うかな?と思ったらやっぱり言った。
といっても勝也は言葉責めのつもりなんて無いだろう。思ったままを素直に口に出しただけの筈だ。
しかし悪気は感じないにしても俺以外の男にその辺指摘されるのはまだ恥ずかしいらしく、優はもじもじと照れ笑いを浮かべている。
そんな様も可愛いくて仕方ないので恋人の俺的にはオーケーなんだが、隣から伸びてきた手の持ち主はそう思わなかったらしい。ぺチンと坊主頭を叩いていた。
「ぁいてっ」
「もう!いちいち言わなくていいの!」
「うふふ、別にいいよ」
真面目な佳奈子は勝也の失言にぷりぷりしてるが、優はまったく気にしない。むしろ恥ずかしがりつつも満更でもなさげなのだ。
(さすが優だなぁ……エッチに対する懐が広い)
恥ずかしいのがいい。という感覚は俺も何となく解る気がする。もちろん気を許せる相手限定だが、自分の恥部を見られるドキドキ感は確かにあるのだ。
「わりわり、ついな。パンツが愛液で濡れてんのがすげぇエロくてさ」
「確かに、エロいよな」
これには同意せざるを得ない。同じくびしょ濡れの佳奈子の物をじっと見て頷く。
ただの布地が女の子の分泌物に塗れた途端、こうも欲情を誘う物体に変化する。不思議だ。
「もう!いいから脱がせちゃって!」
「わかったよ」
「へいへい」
羞恥プレイにはまだ抵抗が強いらしい佳奈子に急かされ、俺達は足元まで布地を落としパンツを抜き取った。
そうしてようやく全裸になった優と佳奈子を舐めるように眺め、次いで手の中にあるパンツを見つめる。
人肌の温かさの名残と愛液の湿り気がやっぱりエロい。正直、手放したくないと思った。
「なあ優菜……このパンツ持って帰ってもいーか?後で洗って返すからさ……あ、もちろん佳奈子のもな」
やっぱり勝也は凄い。俺がちらっと考えつつも体面を守る為に自重したセリフをさらっと言ってのける。その度胸というか行動力にはちょっと憧れる。
「え?」
「……」
何を言われたのかすぐには飲み込めなかったのか、二人ともポカンとしている。
一拍置いて意味を理解した佳奈子が当然の疑問を投げつけた。
「持って帰ってどうするのよこんなの……」
「そりゃおめー、オカズにしてシコんだよ。だってさ、向こうに帰ったらエロい事もなかなか出来なくなるだろ?だからお前らの匂いをいつでも思い出せるようにさ。いいだろ?」
「えぇ~?……でも、汚いわよ……こんな濡れてるのなんて」
「汚くなんかねーから!それに濡れてるのがいいんだって!満足したら洗って返すからさ!そんな何日もこのままにしねーから!」
「う~~~ん……」
流石にパンツ貸してくれなんて言われるのは抵抗があるらしく、佳奈子の反応は渋い。
ただ絶対拒否の姿勢でも無いので、もうちょっと押せば許可してくれるかもしれない。
パンツを持ち帰りたいのは俺も同じだ。勝也に加勢して説得を試みる。
「俺も二人のパンツ欲しい」
「陽一もなの!?」
「まぁね。実際さ、こんなエロい事知っちゃったら自分でするだけじゃ満足出来ないと思うんだよな。でも勝也の言う通りセックスの機会は減る訳だろ?だからせめて優と佳奈子を身近に感じられる物を手元に置いときたい訳でさ……この通り、頼む」
「頼むぜ」
勝也と二人、手を合わせて女子二人を拝む。
言ってる内容は変態のそれだと自分でも思うが、誠意としてパンツに対する想いは正直に話した。
「ん~……どうする?優菜」
判断を決めかねた佳奈子がここで優に決定権を委ねた。
(よしっ!)
俺は頭は下げたまま、心の中でガッツポーズを握る。
この流れに持ってこれればもう勝ったも同然だろう。優ならばまず間違いなく了承してくれる筈だ。
という俺の楽観的な予想は外れる。返ってきたのは正反対の答えだった。
「……ごめんね、これはちょっと貸せないかなぁ」
「「え!?」」
済まなげな表情と共に返される言葉に、勝也と二人固まってしまう。
(さすがの優でも使用済みパンツは無理だったかぁ……)
ギリギリ許可がもらえるラインだと思っていたが、考えが甘かったようだ。
「ま、しょうがないわよね。いくらなんでもこんな濡れちゃってるのなんて……」
肩を落とす俺達を腕組みしながらやれやれと見下ろす佳奈子。
それは昔から説教してくる時によくするポーズなんだが、全裸なので違和感が凄い。
という場違いな思考を頭の隅に追いやりつつ、ならばせめて洗濯済の物だけでも貸して貰えないかと説得への道筋を考える。
と、これまた予想とは違った言葉が優の口から飛んでくるのだ。
「あ、ううん違うの。このパンツはほら、レースとかいっぱい付いてるからデリケートでしょ?その……男の子がどう使うのかは解んないけど……ほつれちゃったりしたら、ね?」
「そっちの心配なの!?……まぁ確かにほつれちゃったら困るけど……」
自身とは違う方向性の返答にあっけに取られる佳奈子。
そんな彼女に頷きつつ、優は続ける。
「うん。だからお母さんが買ってくれたのは無理だけど、普段使ってるのならいいよ。二人に貸してあげるね」
さっき迄の済まなそうな表情から一転、にっこり微笑み返してくれた。
当然、俺達は大はしゃぎだ。
「優!ありがとな!」
「サンキュー優菜!」
「あんっ……ふふ、どういたしまして」
感謝を込めてその身体を抱き締めようとしたら勝也に先を越されてしまった。
腰に縋りつき頬ずりする坊主頭を優がよしよしと撫でている。
そんな様を見せつけられ悔しいのと嬉しいのと興奮でぐちゃぐちゃになる俺を他所に、真顔に戻った佳奈子が再度優へ問いかけた。
「いいの優菜?」
「うん。わたしも二人の気持ちが解るっていうか、人の事言えないっていうか……まぁその、ちょっと、ね」
最後の方はモニョモニョと、素直な優には珍しくはぐらかすように言い淀む。
そんな様子にみんなでハテナを浮かべるが、優は話題を逸らすよう続けざまに俺達へ問いかけてきた。
「陽ちゃんかっちゃん、パンツにお汁が付いてる方がいいんだよね?」
「もちろん!」
「汁だくで頼むぜ!」
「うん、わかった」
そして、ずっとやり取りを見守っていた姉貴分に問いかける。
「綾子さん、そんな感じなんで下は履いたままでもいいですか?」
「ええ、いいわよぉ。じゃあせっかくだし、お姉さんも二人にお土産パンツあげちゃおっかな!」
「マジで!?」
「いいんですか!?」
「マジよぉ~。これはお高い勝負下着だからあげられないけどね、今代わりの取ってくるから待ってて。すぐ戻るわ」
言うなりティッシュと濡れタオルでさっと股間を処理すると、さっき脱いだばかりの下着を着けて浴衣を羽織り、すたすたと部屋を出て行ってしまった。
そうしてバタンとドアが閉まった後、俺達四人は顔を見合わせる。
誰もが口を開かないが、それぞれの視線は自然と佳奈子に集まった。
「……はいはい、わかったわよ。私も貸してあげるから」
ため息一つ吐いた後、やれやれといった体で口を開くのだ。
「っしゃ!さっすがおれの彼女だぜ!」
「佳奈子!」
今度は俺がその細い腰に抱きつき、陰毛に顔を埋め鼻先を押し付けた。
ついでにお尻に手を回しスベスベの肌を撫で回す。
「んっ、もう……」
苦笑しつつもお尻を弄る手は好きにさせてくれる佳奈子。
それなら遠慮なくとばかりに甘えさせてもらう事にした。
二つの尻たぶをおっぱいみたいに両手で揉み込む。張りのあるお尻の肉は乳房とはまた違った柔らかさで手に馴染んで気持ちいい。
もちろん匂いを嗅ぐのも忘れない。陰毛に押し付けていた鼻で大きく息を吸い、佳奈子の香りを胸いっぱいに満たした。
優もそうだが、佳奈子も素肌より陰毛の茂みの方が体臭を強く感じられる。マンコに近い事もあって愛液の匂いが肌の匂いと混ざり合い、男を一発で欲情させる淫臭となっているのだ。
そんな物を嗅げばお預け食らってるチンポは射精させろと益々いきり勃つのだが、手の平の滑らかな感触に集中する事で射精欲求から必死に意識を逸らすのだった。
「佳奈子も愛液沢山つけてくれるかな?」
チンポから気を逸らすついでに頭上を仰ぎ見てねだる。
「……まぁ、いいけど」
目が合った直後にプイと視線が逸れていくが、同意はしっかりしてくれた。
(よしっ!)
歓喜と共に再び感謝の抱擁をしようとした途端、佳奈子の両手で頭部を固定されてしまった。
そのままグイっと顔を上向かされてお互い視線が合うのだが、彼女は少しの間迷うそぶりを見せた後、おずおずと口を開いたのだ。
「…………一つ、交換条件があるんだけど」
「あ……ああ。何?」
こっちを見つめる視線の圧が強い。顔が急速に真っ赤になってなければ怒ってると勘違いしたかもしれない。
その瞳からは緊張と覚悟が伝わってくる。俺の頬へ添えられる手にじんわりと水気を感じた。
やがて佳奈子は、込み上げる羞恥をどうにか押さえつけた、といった塩梅でたどたどしく声を発するのだ。
「その……あ、あんた達のパンツも……か、貸して欲しい……」
声を震わせながら言いきった佳奈子。恥ずかしさの極地にいますと言わんばかりに顔を真っ赤に染めて、口をへの字に曲げている。
だが、視線だけは真っ直ぐ俺から逸らさず返答を待っているのだ。
まさか、あの佳奈子が俺達と同じ変態的な要求をしてくるとは思わなかった。
俺と勝也は揃ってぽかんと口を開け、そんな彼女をじっと見つめてしまう。
(……おっといけない、返事しなきゃ)
あっけに取られてしまったが、間を空けて彼女を不安にさせる訳にはいかない。
すぐに返事をしようとした所で、そんな俺に先んじて勝也が声を発していた。
「それって洗濯済のじゃなくてさ、おれらが履いた後の奴って事だよな?」
何に使うのかなんて野暮な事は聞いたりしない。
恥ずかしがりの佳奈子が誰かに促されてじゃなく、自分から進んでエッチな要求をしてくれた。
そんな彼女に対する勝也も至って真面目な表情のまま、以前の約束通り一切茶化さず問いかけていた。
「うん……いいかな?」
「もちオッケーよ!な?陽一」
「ああ、全然いいよ!俺のならいくらでも!」
そんなの断る訳がない。恥を忍んで申し出てくれた彼女の為に、俺達は努めて明るく振舞った。
「……あ、ありがと」
ぽつりとそう呟く顔は相変わらず真っ赤だ。
しかし要求を快く受け入れられた事で緊張が解けたのか、表情は大分柔らかくなっていた。
一方そんなやり取りを黙って見ていた優。しばらくは「どうしたのかな?」的な思案顔だったが、佳奈子がパンツを貸して欲しいと言った途端にいつもより五割増しの華やかな笑顔を咲かせていた。親友がエッチな事に積極的になってきたのがよっぽど嬉しいらしい。
「陽ちゃんかっちゃん、わたしにも貸してくれるんだよね?パンツ」
佳奈子が言い出した以上、優も乗ってくるだろうとは思っていた。
当然、諸手を挙げて快諾する。
「あったりめーよ!」
「もちろん貸すよ!むしろ貰ってほしいくらいだ」
「ふふ、ありがと」
断られるなんて微塵も思ってない満面の笑顔だ。実際俺達が二人のエッチなお願いを断るなんて有り得ない。
「でも、意外だな。女子も男のパンツに興味あるのか」
俺達男からすれば何の価値も無いばっちい布切れでしかないのだ。
「他の子はどうか知らないけど、少なくともわたしと佳奈ちゃんはそうだよ。ちんちんの匂い好きだし。ね?」
「そ、そうね」
優が笑顔で同意を求め、佳奈子も照れを見せつつ素直に頷いている。
「でも、興味無い人なんていないんじゃないかな。異性のエッチな匂いにドキドキするのは女の子も変わらないと思うよ?もちろん誰でもいいって訳じゃないけどね」
「なるほどな、そういうもんかぁ」
世間一般の女子はエッチな事が嫌いなもんだと思っていたが、実はそうでもないのかもしれない。
「そういうもんだよ。…………今だから言うけど、お掃除で陽ちゃんの部屋に入った時ね、脱ぎ捨てられてたパンツの匂いでドキドキしちゃった事あるし。だからわたしも人の事言えないなーって」
(あぁ、そういう事か)
さっき言いにくそうにはぐらかしてたのはこの事なんだろう。
(しっかし、エロ本探しだけじゃなくてパンツの匂いまで堪能されてたのか……)
掃除をやってもらっている身で言うのもなんだが、ちょっとズルいと思ってしまった。俺だって許されるなら優の部屋に入って色々したいのだ。
「ごめんね陽ちゃん、勝手にそんな事して」
眉尻を下げ、申し訳無さそうに俺を見る。
いきなりのカミングアウトに驚いてしまったが、もちろん恋人をそんな顔のままにしておけない。
すぐさま優の下へと歩み寄ると、雰囲気を察した勝也がスッとその場を譲ってくれた。入れ替わりでその身を抱き寄せ、そのまま両手を背に回す。
「いやいや、謝る事なんて全然無いよ。むしろ俺のパンツで興奮してくれた事が凄く嬉しいし。……なんだ、言ってくれたらいつでも貸したのに」
男のパンツなんて汚物扱いされるのが当然だと思っていただけに、とても言い辛いであろう本音を語ってくれた事が本当に嬉しかった。
「ふふ、今だから言えたんだってば。……でもありがと。正直ね、わたしって変態なのかな~ってちょっと悩んでたんだ。さすがにこんな事誰にも相談できないしね。だからさっき佳奈ちゃんが陽ちゃん達のパンツ欲しいって言ってくれてすっごく嬉しかったんだよ?わたしだけじゃないって、本当にホッとしたんだぁ」
今でこそ俺達はどんな恥ずかしい事でも打ち明けられるようになったが、本来自分の性癖なんて最も秘すべき物の筈だ。いくら仲が良くてもそうそう切り出せる話じゃ無い。
俺自身にしても非日常の特殊な状況じゃなければ、そして相手が勝也じゃなければ、このとんでもない性癖を打ち明ける事なんて出来なかっただろう。となれば俺達四人はしばらくの間、ただの仲良い二組の恋人達のままだったに違いない。
もちろんそれはそれで全然悪くない関係だと思う。だが正直なところ、今となっては物足りないと言わざるを得ない。それほどに、もう絶対に後戻りは出来ないだろうと確信できるほどに、この『
そしてそんな諸々を一番の親友が理解し、共有してくれる。そうと判った瞬間の歓喜と安心感もまた格別なのだ。優がこんなに嬉しそうにするのも当然だと思うのだった。
「そっか、優菜の役に立ててたのね……すっごく恥ずかしかったけど、それならいいわ」
「ありがとね佳奈ちゃん」
「ま、お互い様よ」
笑顔でそんなやり取りをしている。二人の仲が良いと俺も嬉しい。
「まぁでも、優が変態だとしても俺は全然構わないんだけどね。むしろもっとエッチになってほしいよ」
「うん、わかった。わたしもっとエッチになる。陽ちゃんもしたい事があったらどんどん言ってね?」
そう言って、大好きな女の子は微笑んでくれた。
恋人としての優との距離が更に縮まったように感じられ、俺にも自然と笑みが浮かぶ。
やがて当然のように俺達の距離は縮まり、唇同士が重なり合うのだった。