現在、この旅館の客室は不可視の壁によりはっきり二分されていた。
一つは俺と勝也がいるこの場所だ。二人そろって一点を凝視し、勃起を握り締め必死に扱き続けている。
その表情は悦びと悔しさを筆頭に複雑な感情が綯い交ぜになり、他人が見たらぎょっとするようなオーラを発している筈だ。
そして、そんな俺達が凝視する先、もう一つの空間の雰囲気はまるで違っていた。
そこでは優と佳奈子を両手に抱き寄せた綾子さんが二人の唇を交互に味わっているのだ。
いや、実態は優達が率先して綾子さんの口愛撫をせがんでると言う方が正しいだろう。まるで餌を待つ雛鳥のように顔を寄せ、唇から覗かせた舌が吸われるのを切なげな眼差しで待ち望んでいるのだ。
目の前で三人が醸し出す雰囲気からはねっとりとした情欲が溢れ出している。それは見ている者の興奮を嫌でも引き出させる程にいやらしく、まるで男を絡め取る誘蛾灯のような色気を放っていた。
それでいて今この瞬間を切り取り美術館にでも飾っておけば、そのまま芸術作品として通用しそうな美しさも持ち合わせているのだ。古来から裸婦像が美術のモチーフとして描かれる理由をこれでもかと体現している。
そう思えてしまう程に、美女と美少女が絡み合う光景は芸術的にいやらしかった。
「はぁ……もう、我慢できなくなっちゃった……」
何度も二人の唇を往復した綾子さんが、佳奈子の唾液を舐め取りながら切なげに呟く。
「今度こそイキたいの……みんなで私をイカせてくれないかな?」
続けた言葉と共にこの場の全員へ熱い眼差しを送ると、そこでようやく部屋を二分していた不可視の壁が取り払われるのを感じた。俺と勝也がステージに上がるのを誘うように瞳が妖しく濡れている。
「私……綾子さんを気持ち良くしたいです。どうすればいいですか?」
佳奈子が甘えるようにその腕を抱き寄せた。
「わたしも、したいです……気持ち良くなって欲しいです」
優もまた、もう片方の腕を胸の間に挟み込む。二人の瞳は綾子さん以上に切なげに濡れていて、俺達に向ける物とはまた別種の思慕の情を浮かべていた。
(まさかなぁ……)
二人がここまで綾子さんを慕うようになるとは思わなかった。
確かに小さい頃から綾子さんは俺達全員の憧れだった。俺と勝也には年上の異性として、優と佳奈子には理想の女性像として。
その憧れがここ数日間の過酷な仕事を通して信頼に昇華し、普通なら誰にも相談出来ないような性の悩みを打ち明ける事で更に距離が縮まり、そして熟練の技で愛撫される快楽がトドメを刺した形だろうか。そう考えれば二人が身体を委ねていいと思える程好きになるのも不思議では無いのかもしれない。
とは言え正直な所、綾子さんに全力で甘える優を見るのは恋人として、そして男として複雑な気持ちがある。その一方で、とても嬉しくもある。
俺が慕っている綾子さんを、優も慕ってくれる事が嬉しい。優と一緒に、綾子さんとエッチな事を出来るのが嬉しい。
確かに恋人としての嫉妬は感じてしまうが、それはそれ、なのだ。
女同士でエッチな事が出来る程に互いを好きでいてくれるのが、何よりも嬉しい俺なのだった。
「うふふ、ありがと。じゃあ、二人にはおっぱい触って貰おうかな」
「いいんですか!?」
腕に縋りつきながら食い気味に聞き返す佳奈子。その顔は期待に満ちていた。
「もちろんよ。約束したしね」
「やったぁ!」
優もまた満面の笑顔で肩に顔を埋めていた。
そういえば二人とも触ってみたいと言っていた。その機会が訪れた事が余程嬉しいらしい。
「いいわよ、遠慮しないで好きなように触ってみて」
「はい、それじゃあ……」
背筋を伸ばし胸を突き出す綾子さん。
二人もまた姿勢を正すと左右の乳房にそれぞれ片手を差し出し、恐る恐るその肌に触れた。優は正面から掌を当て、佳奈子は下から乳房を掬い上げる。
「「わぁ……」」
触り方は違うが、それぞれの口から洩れた感嘆の声は同じだった。二言目は続けられず、真剣な表情で五指を遠慮がちに開閉してる。
「どう?触ってみた感じは」
それぞれの顔を覗き込んで感想を求めると、二人もまたその瞳に視線を合わせ答える。
「弾力があって、わたしと全然違います……」
優は少しずつ掌の位置を変え、その柔らかさを確かめるように乳房へ指先を埋めている。自らのふわふわおっぱいとは違う感触が不思議で仕方ないみたいだ。
「うん……それに凄くすべすべ……気持ちいいです」
佳奈子は両手で挟み込むように乳房を撫でていた。小さめの佳奈子の手では両手をもってしてもその爆乳全体を覆う事が出来ていない。
「ふふ~、このすべすべを維持するのが大変なのよねぇ。あなた達もあと何年かしたらお肌のケアに悩むことになるわよぉ?」
「「はぁ~~……」」
今はまだその悩みを実感できないらしい二人、只々感嘆しながら見事なおっぱいを撫で回している。
そんな彼女らを微笑ましそうに見つめながら綾子さんは続けた。
「そろそろ乳首も触ってみて。自分でする時と同じようにしてもらえるかな?」
その言葉を受け、優と佳奈子の雰囲気が少し変化する。
今までは自分と違う他人のおっぱいへの興味が先行していたが、綾子さんのリクエストで相手を感じさせる事を意識したらしい。
「あまり気持ち良くないかもしれないですが……」
「そんなの気にしなくていいわよ。自分だったらこうすると気持ちいいってのをそのまましてくれればいいから」
自信なさげに言う佳奈子、優も口には出さないが同様だ。
そんな二人に綾子さんは穏やかな笑みを向け、それぞれの頭を優しく撫でる。
「大丈夫、今もあなた達に触られてるだけで凄く気持ちいいから」
そう告げてから左右の身体をそっと抱き寄せ、それぞれの唇に軽くキスをした。
それだけで二人の不安は消え失せ、トロンとした甘い表情になる。
「してくれるかな?」
顔を寄せ合ったまま内緒話でもするように囁くと、優と佳奈子は蕩けた表情でこくんと頷く。
そして二人は抱き寄せられるまま、乳房に這わせていた指を乳首に寄せるのだ。
「……あんっ」
綾子さんの口から艶っぽい吐息が漏れた。左右の大きな乳輪の上をほっそりした指先がなぞっている。
「んっ……ふふっ……二人とも最初は同じなのね……いいわぁ……私も、そこなぞるの好きよ」
くるくると乳首を中心に這い回る指先の感触が、気持ち良さげな吐息を吐き出させる。
その反応とお褒めの言葉に安心したのか、二人の表情に少しずつ自信と欲情が宿り始めてきた。
比例して乳輪を責める動きにも段々と力が入ってくる。なぞるだけでなく二本の指でつまんだり、揉み解すように捏ねだした。
「ふぅ……いいわ……んんっ……あっ」
乳輪だけでなく時折乳房も大胆に揉んでいる。それが良いアクセントになるのか、綾子さんが漏らす吐息にも熱が籠ってきた。
「あんっ!」
不意に一際大きい吐息が吐き出された。それはもう吐息と言うより喘ぎと言った方がいいかもしれない。それは乳輪の中心でツンと立ち上がる乳頭を刺激されてのものだった。
二人は示し合わせたように乳頭を愛撫していた。優は指先で押しつけように転がし、佳奈子は親指と人差し指で揉み擦る。
「あぁん……いいじゃない、二人とも、上手よぉ……んむ」
乳首への刺激にご満悦の綾子さん。優に向けて顔を寄せると口を開け舌を覗かせる。
すると優も即座に察し、嬉しそうに口元へ吸い付いた。もちろん乳首を愛撫する指先を止める事は無い。
一方佳奈子はそんな二人を切なげに見つめている。
綾子さんの唇は一つしかないのでしょうがないと解りつつも、割り切れない思いもあるんだろう。
そんなモヤモヤを振り払うよう爆乳へと視線を向けると、乳首を摘む二つの指へと更に力を入れ、クニクニクニクニと揉み潰す勢いで捏ね回し始めた。
今まで見た限り、佳奈子はオナニーで自分の乳首をそこまで強く刺激してはいない。綾子さんが強めの刺激が好きなのを思い出したんだろう。
「んあぁ!いいわ!そうそう、その位強くしていいからね!ほら、佳奈子ちゃんも」
「……あ、ん」
自分好みの愛撫をしてくれた事へのご褒美とばかり、佳奈子を抱き寄せその唇を奪う。
肌が触れ合う瞬間、思惑通りとばかりにとても嬉しそうな笑みを浮かべる佳奈子。乳首を捏ねる指はそのままに尊敬する姉貴分の唇へと吸い付いていた。
そうなると一転して今度は優が切なげな表情を浮かべる事になった。
当然のように綾子さんの乳首を責める指先に力が込められる。佳奈子と同様、自分でするより強い刺激で乳首を愛撫し、時折強く引っ張るような愛撫も加えながら口を吸い合う二人を伺う。
「んんっ!……ん、ふぁ……それ、いいわぁ優菜ちゃん、もっとやってみてぇ」
そして笑顔で唇を突き出す優へ向け、唾液をたっぷり絡ませた舌先を差し出すのだった。
そんな感じで優と佳奈子は競うように爆乳を愛撫し、綾子さんもまた交互にご褒美のキスを分け与える。そういったサイクルが出来上がっていた。
それ自体、とてもいい物だ。やっぱりこの三人が絡み合う様はとてもエロくていい絵になる。最高のオカズだ。最高、なんだが……。
「あの~~~……綾子姉、おれ達は……」
再び築かれた三人だけの空間、その調和を乱す事を俺は恐れてしまっていたが、勝也が意を決して声を挙げてくれた。
「あ……」
「……」
「……」
瞬間、不可視の壁は再び霧消し、三人の瞳に理性が戻る。そのままチンポを勃たせ寂しく正座する俺達を捉えた。
「あぁ~~!ごめんごめん!放置する気は無かったのよ?その、思った以上に盛り上がっちゃって!あはは……」
「や、いーけどな?女同士もすげぇエロいし。おれらがするより良さそーだし」
なんて、めそめそするフリしながら当てつけのようにチンポを扱く勝也。
「ごめんって~~~!」
綾子さんは身を乗り出し、そんな勝也と俺を抱き寄せキスの雨を降らせる。
「こら勝也!拗ねたフリしないの!」
「へへへ」
恋人が内心ふざけてるのを当然把握している佳奈子。小言を言いながらデコピンしている。
そんな突っ込みが嬉しいのか、すぐにニヤリと笑う勝也。
「陽ちゃん、一緒に綾子さん気持ち良くしよ?」
「うん」
優も俺に寄り添いキスしてくれた。
もちろん望む所だ。綾子さんに独占されていた身体を抱き寄せキスを返す。
「じゃあ今度こそって事で、みんないいかな?」
腕の中から俺と勝也を開放し、綾子さんがみんなを見回す。そして全員が頷いた所で言葉を続けた。
「佳奈子ちゃんと優菜ちゃんは今まで通りおっぱいをお願い。出来れば触るだけじゃなくて口でもして欲しいんだけど……いいかな?」
「もちろんですよ!わたしも綾子さんのおっぱい吸ってみたいです!」
「私もしたいです。……あと、キスもしていいですか?」
「うん。キスは私からもお願いしたいわ。お口が寂しくなっちゃうもんね」
「じゃあ佳奈ちゃん、おっぱい吸うのとキス、交代でしようよ」
「いいわね。そうしましょ」
そんな感じで女子の方ではとんとん拍子で段取りが決まった。
大きく頷いた後、綾子さんが俺達に向き直って言う
「じゃあ勝也と陽一君だけど、二人にはおマンコを愛撫して欲しいの」
「おぉ……いいのか触って?」
「うん。もうオナニーじゃ物足りないしね……で、二人にはそれぞれクリトリスとGスポットを刺激して貰いたいのよね」
「……Gスポット、ですか?」
「場所なんてわかんねぇぞ……」
クリトリスはともかく、Gスポットは膣の中にあるという事しか解らない。当然、感じさせる触り方もさっぱりだ。
「大丈夫、やり方は教えてあげるから。詳しい事も後でちゃんと教えるから、まずは私がイクのに協力して頂戴。……ちなみに、二人は膣の中に指入れた事あるかしら?」
「ないな」
「ないです」
「そっかそっか……じゃあ、さっきは先に勝也にフェラチオしたし、今回は陽一君にGスポットの愛撫をお願いしようかな?勝也はクリトリスね。それでいいかな?」
そう問われた俺達は顔を見合わせた。
「いいよな?」
「いいぜ」
双方異論は無い。綾子さんに触れられるならクリトリスでもGスポットでも構わない。出来る事を精一杯やるだけだ。
初めて触る部位だとしても、綾子さんなら間違ったやり方をしないよう的確に指導してくれるという安心感もある。エッチの経験を積むためにも、その身体で存分に練習させてもらう。
「オッケー、一回試しに触ってみましょうか。じゃあ勝也はここ来て、陽一君はここね。……よいしょっと」
俺達に場所を指定すると、綾子さんは仰向けに寝転んで脚を開いた。腰の両サイドに俺と勝也が膝を付く。
「じゃあ勝也、先に触ってみて。直でいいからね?」
「……おう」
言われた勝也は少し緊張を浮かべながら手を伸ばす。股間の周りがすっかり黒く染みたパンツを片手で持ち上げ、正面上部から内側へと指先を侵入させていった。
「おぉ~……ふさふさだな」
「そりゃ大人ですもの」
綾子さんの陰毛を撫でているらしい。パンツ越しに勝也の手が股間の上部で蠢いてるのが解る。
「……それより、もっと下!」
「へいへい」
気安い従姉弟同士のやり取りをしつつ、勝也の手が股間の奥へと侵入していく。
「えーっと……お、ここか!」
「んっ!そうそこ!」
陰毛地帯から少し下りた所で勝也の手は止まる。そして指一本だけが伸び、一点をすりすりと撫で始めた。
「おぉ!?綾子姉クリでかくね?」
「んふっ!んっ!……そうね……んっ……大きいって、よく言われるわ……」
勝也は指の感覚で解るんだろうが、パンツに遮られ見えない俺にはその大きさが解らない。それが酷くもどかしく、そしてドキドキした。
ドキドキしているのは優と佳奈子も同じらしい。勝也に股間を弄られる綾子さんをオカズにせっせとオナニーに励んでいる。
「ってか、ほとんど皮ムケてるみてーだけど、いーのか?直接触って」
「うん、慣れてるからね。……んっ……大丈夫よ。触っちゃって」
「んじゃ遠慮なく」
「あぁっ!あっあっあっ!……こら!激しくするのはまだよ!一旦手、抜いて!」
「おっとと!わりぃ……」
慌てて勝也がパンツから手を抜く。そして今し方までクリトリスに触れていた指を眼前に
その指先は薄く濡れて光を反射していた。数秒それを凝視すると、誘われたように指先ごとパクリと咥える。
「……おいし?」
「…………おう」
にやにやと見つめてくる従姉弟に対し、勝也は目を逸らしながら頷く。
その勃起の先端からつーっと一筋、透明な我慢汁が竿を伝い垂れ落ちていった。
「さて、次は陽一君ね。膣の中に指を入れて貰うんだけど……こうやって、掌を上にして中指だけ入れてみて貰えるかな?」
綾子さんは俺に向けて掌を差し出し、中指だけを曲げて見せた。その形を俺も真似てみる。
「こう……ですか?」
「そうそう。Gスポットはね、その中指の腹で刺激するの。爪は立てないようにね。……ま、やってみた方が早いわ。パンツの脇から手を入れてみて」
「……はい」
ゴーサインが出た。流石に緊張する。俺は胸の鼓動が一気に高鳴るのを意識しながら右手をパンツに寄せていく。
綾子さんは膝を立ててくれた。そのお陰でパンツの脇からの侵入がやり易くなった。
愛液が伝いびしょ濡れの太ももに手を置き、その滑らかさに興奮しながらパンツの脇から侵入する。
「うわぁ……」
「ふふ、凄いでしょ?もうびしょびしょよ」
その言葉通り、物凄い濡れ方だった。
優や佳奈子も良く濡れるが、それに負けずとも劣らない程綾子さんの性器は暖かく濡れそぼっていた。
その愛液を纏ってクニュクニュといやらしい手触りのヒダの感触を感じる。
こうして触ってみると、優と佳奈子よりも起伏が多いように思える。大人だけあって性器もまた発達しているんだろう。それをこの目で直に見られないのがもどかしい。せめて肌を通して形状を探ろうと、周辺を撫でるように指先を動かした。
「んっ……穴の位置、解る?」
綾子さんはその動きを膣口を探ってるものと解釈したらしい。声を掛けられ本来の目的を思い出す俺。遊んでる場合じゃない。
「あ、多分大丈夫です……ここ、かな?」
小陰唇と思われるヒダを掻き分け、その下部にくぼみを見つけた。俺の指をくすぐるように蠢いている。
「そう!そこよ。……じゃあ、合図するまでゆっくり入れてみて」
やっぱり場所は合っていたらしい。何となく触ってみた感じ、膣口の位置は優や佳奈子とほぼ変わらなかった。呼吸するように蠢いているのも同じだ。
その穴すれすれの位置で、言われた通り中指の腹を上にしてスタンバイする。
女性の膣に指を挿れるのは何気に初めてだ。教本では初心者にはお勧めできないと書いてあったので優と佳奈子に試す事は無かったが、興味自体は物凄くあった。
チンポを入れるにしてもゴム越しなので直接その粘膜の感触を味わえなかったが、チンポに先立ち俺の中指がそれを体験することになる。しかも恋人の優ではなく綾子さんの膣でだ。
優に対する引け目と共に、背徳感と興奮がムクムクと膨らんでくる。
「……いきます」
「どーぞ~」
返事を受け取り、中指を少しずつ膣口の中へと進めていく。
すぐに指先がぬるりとした感触に包まれ、第一関節を過ぎたあたりで指全体がキュッと締め付けられた。
「おお!?」
「ふふ、驚いた?私、入り口で締められるのよね~」
そう言って綾子さんは自慢げに微笑む。
確かに驚いた。優はある程度中に入れてからの吸い込みは凄いが、入り口付近はやわやわと包み込むだけだ。
勝也から聞いた佳奈子の具合ともまた違う。マンコの形状や性質には個人毎に色々と違いがあるみたいだ。
「これ、巾着って言う名器なのよ?……って、今は関係なかったわね……ごめん、続けて?」
「……はい……」
続きを促がされるが、名器と言う言葉が気になってしまう。
俺もちらりと聞いたことあったが、普通よりも大分具合のいいマンコの事らしい。
名器の女性はそうそういる物ではないと言う話だが、その一人が綾子さんだと本人は言う。
そんな人と、俺はいずれセックスする約束をしている。いやが上にも期待が高まるが、今はそれを横に置いておく。まずは綾子さんが言う通り、指をその名器の中へと進めるのだ。
「……はいストップ!」
「え?」
予想よりも大分早く合図が掛けられた。まだ中指は第二関節の辺りまでしか入っていない。
「意外に浅いでしょ?Gスポットは膣の結構手前にあるのよ。ま、だからこそ指でイイ感じに刺激できるんだけどね」
と言う事らしい。
正直な所、指が入る限界まで入れて膣の感触を味わいたかったが、それはまた別の機会になりそうだ。
「じゃあね、指の腹で膣の上側を触ってみて?爪は立てないでね」
言われた通り、愛液でぬめった膣壁を爪で引っ掻かないよう慎重に指の腹で触れてみる。
念の為深爪気味にカットしてあるのでそうそう傷つけたりはしないはずだが、初めての事なので殊更慎重に指を動かした。
「そうそう……で、ちょっと他と感触が違う所が無いかな?ざらざらって感じで……」
「えーと……あ、ここですか!?」
指の腹に他とは少し違う感触を受けた。確かにぬるぬるな上でざらざらとした不思議な手触りがある。
そこに触れた途端、俺の指がキュッと締め付けられた。
「あんっ!そうよ!そこそこ!」
綾子さんの声も一際高く、艶を含んだ物になった。
「そこをね、とんとんとんって指で押してみるの。最初は優しくね?」
熱の籠った期待の眼差しを送ってくる。それに応えるべく、俺は言われた通りに指を動かす。
まずはざらざらの範囲を確認すべく辺り一帯を三回ほど往復したのち、その中心付近を小刻みに指の腹で押してみた。
「あっあっあっあっ!あぁっ!あっ!……いいわ!上手よ!そう、そんな感じ!」
クリトリスを刺激された時に引けを取らない反応を見せてくれる。Gスポットは俺の想像以上に感じる部位みたいだ。
憧れの人をそこまで善がらせているのが嬉しくて、俺は天井をとんとんとノックする動きを繰り返す。そうすればするだけ、綾子さんは喘ぎ声で応えてくれた。
「あっあっあんっ!……ちょ、あっあっ!まって、もういいわ、ストップ!」
「あっ……す、すいません」
上体を半ば起こしながら手を突き出され、そこでようやく冷静になれた。憧れの人を善がらせている悦びでつい夢中になってしまった。慌てて膣から指を引き出す。
「ううん、いいわ。凄く気持ち良かったわよ。……続きはみんなで、ね?」
「……はい」
調子に乗ってしまった俺に対してもすぐに余裕の笑みを返してくれる。そのお陰で罪悪感に苛まれずに済んだ。
「じゃあやり方も分かった所で、みんなでしましょっか?準備はいい?」
「はーい」
「はい」
「おう」
それぞれ股間に手をやりオナニーしていた三人が返事と共に綾子さんへ寄り添う。
俺も再度パンツの傍に手を寄せようとするがふと思いつき、ついさっきまで膣に入っていた指を眺めてみた。
想像通り、中指を中心に白濁した愛液がたっぷりと付着している。
立ち昇るいやらしい匂いが鼻孔に侵入し、俺は誘われるように指先を咥えていた。指に付着する粘液を舌で舐め取り、唾液と絡めてじっくり味わう。
「ふふ……おいしい?」
そんな一部始終は愛液を出した当人にばっちり観察されていた。
期待を込めて見上げてくるその人に、俺は頷いて返す。
「おいしい、です……」
口に入れた途端物凄い興奮が湧き上がるその粘液は、優や佳奈子の物と同様複雑な味わいだ。個性なのか、彼女らよりも若干味が濃い気もする。
とにかく複雑な味なんだが、それでもやっぱり美味しいと思えるのだった。