しっとりと汗ばんだ柔らかい肌が俺の両頬を優しく包んでいる。
ついさっきまでは決して離さないとばかりに頭を挟み込んでいた佳奈子の太ももだが、絶頂の痙攣が収まった今、両脚の力はほとんど失われていた。
もういつでも股座から頭を離す事が出来るんだが、そうする気にはなれなかった。心地よい肌の感触と鼻孔へ漂って来る佳奈子の匂いが、俺をいつまでもこの場所に引き留める。
特に陰毛の茂みから放たれる芳香に俺は魅せられていた。愛液の性臭を軸として、石鹸の匂いを纏った体臭と滲み出た汗の匂いが複雑に混ざり合い、男を虜にする淫臭となっている。行為の最中も強く香っていたそれが、絶頂を境により強く佳奈子の肢体から放たれていた。
その匂いを一層強く香らせてるのが、今俺が鼻を埋めている茂みなんだと思う。癖になる匂いをゼロ距離で思い切り吸い込んだおかげで、こうしていつまでも彼女の股間から離れられなくなっているのだ。
鼻をくすぐるふわふわとした陰毛の感触を楽しみながら、右手の中指をゆっくりと膣内から引き抜いていく。いやらしい匂いを放ちながらべっとり付着する白濁液をすぐさま口に含み、その複雑な味わいを堪能した。
右手はそのまま太ももの上に乗せ肌を撫で
そんな俺の後ろから、くちゅくちゅと水気を掻き回す音と共に綾子さんの穏やかな声が聞こえてくる。
「二人ともちゃんと後戯も出来て偉いわねぇ」
「こうぎ?……ってなんだ?」
聞き慣れない言葉だ。俺と同様疑問に思った勝也が聞き返す。
「前戯は解るでしょ?それのエッチ後バージョンよ。行為が終わった後にするスキンシップの事ね」
「あ~……いつも何となくやってたけど、そーゆーのにも名前あるんだな」
「まぁね。これ、凄く大事な事なのよ?するとしないとじゃ女の子の満足度が全然違うんだから」
「へぇ~、こーやって撫でればいーのか?」
勝也もまた、優の股間に顔を埋めながら手の届く身体中を撫で回していた。
「そうね。そうやって優しくタッチしたり、キスしたり、愛を
「そんな事しねーって。ま、愛を
勝也が見上げる先には、身体を寄せ合い唇を重ねる優と佳奈子の姿があった。
ちゅっちゅと互いの唇を啄んでいた二人は俺達の視線を受けて顔を離す。
「わたしはかっちゃんにも好きって言って欲しいけどなぁ」
「や、それぁまずいだろ……」
今俺達が両手で
「え~?わたしはかっちゃんの事好きだよ?」
「おいおい……」
ヘタレな俺に比べ物事にあまり動じない勝也だが、佳奈子以外の女の子にこうして迫られると動揺を隠せない。今も誘うような流し目を送る優にたじたじで、助けを求める視線をちらちらとこっちに送って来ていた。
めったに見られないそんな姿がとても新鮮で、親近感が湧いてくる。恋人である所の佳奈子もそうした勝也の態度が面白いのか、ツンと澄ましたフリしながらも口の端がニヤニヤと歪んでいた。
「好きって言っても友達としてだろ?本気だったら俺、泣いちゃうぞ?」
「うふふ……もちろん友達としてだよ。男の子として大好きなのは、陽ちゃんだけだよ?」
冗談めかしてフォローに回った俺に、優もまたいたずらっぽく笑って応える。さらっと俺の心に突き刺さる事を言ってくれるのが堪らない。
「でもねぇ、友達としてでもね、好きって言われるとすっごく嬉しくなると思うんだぁ……だから、ね?陽ちゃん、佳奈ちゃんも、いいよね?」
そして優はおねだりするように俺と佳奈子を見やる。
もちろんそのお願いに応えない訳がない。
「ああ。……勝也、いいぞ?俺に気ぃ使わなくていいから好きって言ってやってくれ。佳奈子もいいよな?」
「……うん。優菜ならいいわよ。でも勝也、本気になっちゃダメだからね?」
そう釘を刺してるが、勝也が優に本気になったりしないと佳奈子は確信してると思う。その上で何かを期待するような眼差しを二人に向けて送っていた。
「だいじょぶだって。おれの本気はおまえだけだしな。……じゃあ優菜……その、す、好きだぞ」
背筋を伸ばして膝立ちになり、目線を優と合わせた勝也は覚悟を決めた顔つきになった。じっとその目を見つめながら好きだと囁く。
「友達として」という言葉をあえて言わずに飲み込んだのが俺には分かった。言うだけ野暮だと思ったんだろう。
「わたしも。かっちゃんの事、好きだよ」
優も改めてそう宣言すると、スイッチが入ったように顔が蕩ける。
そして、それが当然とでも言うように唇同士が重なった。
すぐに舌も絡み合ったみたいで、双方くぐもった吐息を漏らしながら唇から零れ出す唾液を舐め合っている。
もどかし気な優が座卓から降り膝立ちになると、二人は更にぴたりと身体を寄せ合い、空いてる手で互いの身体を抱くように撫で回し始めた。もっと密着したいと言わんばかりにだ。
勝也の胸に優の巨乳が押し付けられ形を歪める。優のお腹に勝也の勃起が擦り付けられ、先端から溢れた粘液が塗りたくられる。
優と勝也が貪るように互いを求め合う。この光景を俺は期待していたのだ。瞬きするのも忘れて魅入られたように二人を凝視する。
胸を締め付けるような切なさとどうしようもない興奮が、重なる二人を見れば見るほど溢れ出し、俺の脳髄を甘美に焼き尽くす。
チンポには触れてないのに、淡い快感が下半身にじんわりと広がる。当然勃起の先端からは我慢汁がとめどなく湧き出して、糸を引きながらぽとりぽとりと雫を垂らしていた。
ふと、唇を重ねながらも優がちらりと俺に視線を送る。
そこで彼女が求めている物に気付き、少しだけ冷静になれた。
俺が顔の向きを正面に戻すと、いつの間にか陰毛の茂みに被された手がクリトリスのフードをくにくにと捏ね回していた。
佳奈子もまた、今し方の俺と同じように隣の二人に釘付けだ。やはり嫉妬と興奮の相まった複雑な感情をその顔に滲ませ、小刻みに吐息を吐きながら正面の俺そっちのけでオナニーに興じている。
彼女も期待していたんだろう。自分が見ているすぐ横で、恋人が自分以外の相手に好意を伝えるこの切なくもいやらしい光景を。
「佳奈子」
俺は膝立ちになると、正面の身体から少し距離をとって呼びかける。
肉豆を弄る手がぴたりと止まり、その瞳が真っ直ぐ俺を捉えた。
「俺も佳奈子の事、好きだ。佳奈子は……どうかな?」
もちろん「友達として」という言葉は省略する。
緊張はほとんど無く、するりと口から好意の言葉を出す事が出来た。その意味に違いがあるとは言え、優に告白した時とは雲泥の差だ。
「……私も、好きよ……んっ」
じっと見つめながらの俺の告白に、佳奈子は多少目を泳がせながらも応えてくれた。
そして切なげな面持ちを浮かべながら座卓から降りると、俺達二人もまたぴたりと身体を密着しながら唇を重ねる。
例え本気じゃないとしても、好きと言い合った途端に心がポッと温かくなった。
なるほど、優の言う通りだ。性欲だけで繋がるよりも、よりエッチに、より楽しくなれる気がする。
「んん……ふぅ」
口の隙間から色っぽい吐息を漏らすと、すぐに佳奈子の舌が口内に侵入してきた。それを同じく舌で出迎え、鼻先を擦り合いながら互いの唾液を掻き混ぜる。
両手も遊ばせずに二つの尻たぶを捏ね回す。柔らかくも弾力のあるこの感触は本当に癖になる。おっぱいとはまた違った触り心地の良さなのだ。
佳奈子もお尻を揉まれるのが気持ちいいのか、俺が両手を握る度に「んっ、んっ」と切なそうな吐息を漏らしてくれた。
その反応に余計興奮した俺は、射精欲求が高まったチンポを柔らかいお腹に擦り付ける。勝也が優にしていたように、溢れる我慢汁で俺の匂いを刻み付けたかった。
そうして腰を緩く動かしチンポを押し付けていると、お腹とお腹の間に佳奈子の手が差し込まれた。俺の勃起を探し当てると感触を確かめるようにギュッと握りしめ、そして亀頭を自らのお腹に擦り付ける。
亀頭が当たる位置は佳奈子の手で段々と下げられていった。ナメクジが這ったみたいに粘液の跡を残しながら陰毛の茂みを掻き分けると、クリトリスのフードの上に辿り着く。
どうやらそこが目的地らしく、指の代わりに亀頭を使いぐりぐりと捏ね回しながら肉豆へ押し付ける。
「んぁっ!……あっ、はぁん」
その刺激でずっとつながりっぱなしだった唇が少し離れ、甘い喘ぎが漏れ出した。
「佳奈子、これ、エロ過ぎる……」
思わずそう呟いてしまう。客観的に見れば、この行為は俺のチンポを使ったオナニーに他ならないのだ。以前までの佳奈子からは想像もつかない、快楽を得るためになりふり構わない様が物凄く卑猥だ。
指摘されてそのやらしさを自覚したのか、佳奈子は蕩けていた顔に羞恥を加え、誤魔化すように俺の唇へ吸い付いてくる。
だが手の動きを止めるつもりは無いらしい。今もなお「これ、気に入った」とばかりに俺のチンポを握り締め、包皮越しのクリトリスへと亀頭をクニクニ擦り付けるのだ。
「かっちゃんわたしもぉ」
「いいぜ。ほら……」
そんな俺達の様子を隣の二人はずっと見ていたらしい。勝也は甘え声で囁く優の手を取ると、自らの勃起を握らせた。
欲しかったおもちゃをプレゼントされたように笑顔を覗かせる優。早速両手でもってチンポの皮を剥き亀頭を露出させると、我慢汁でてらてら光った先端を自身の肌に擦り付けていく。
ただしクリトリスへは直行しない。勝也を、そして自分自身も焦らすように陰毛を中心とした下腹部へ満遍なく我慢汁を塗りたくり、長い回り道を経て肉豆を包む包皮へと到着した。
「はぁん……これ、エッチだぁ」
優はチンポをクリトリスへ押し付けるのではなく、むしろ自分の腰をくねくねと動かしてクリトリス一帯を亀頭へ擦り付けていた。
当然の事ながらその様子は物凄くエロくて刺激的だ。俺も佳奈子もいつの間にか唇を離し、その光景に見入ってしまっていた。
「くっそ……あ~やっべぇ……チンポ入れてぇ……」
「わたしも、かっちゃんのちんちん入れたいよぉ」
見つめ合いながら二人が漏らす。物凄く気持ちいい事をしている筈なのに、その姿は少し辛そうだ。
だがそれも仕方がない。『約束』がある為に、このまま繋がる事が出来ない。そのもどかしさは俺と佳奈子も当然共有していた。
「俺も……佳奈子に入れたい……」
「私も、欲しい……陽一のおちんちん、欲しい……」
言葉に出すといよいよ堪らなくなってきたのか、佳奈子も腰をくねらせツンと膨らんだ肉豆をチンポに押し付け始める。
そんな事されれば俺も我慢が効かなってしまいそうだ。このまま押し倒したくなる衝動から目を逸らすため、再び佳奈子の唇に吸い付いていた。
「はぁ~~~……なんかもう凄いわねあなた達……後戯がそのまま前戯になっちゃってるじゃない」
挿入への衝動と戦う俺達の後ろから、呆れと感嘆の混じった声が聞こえてきた。
「いいわ。もうみんな我慢できなそうだし、おチンポを使った性感開発のレッスンをしましょ」
その言葉を受け、興奮で沸騰していた一同の思考が少し落ち着いてくる。
「チンポを使うって……セックスしていいのか!?」
「うん、そうよ。指だけじゃ中々開発できない部分もあるからね。スワッピングセックスする為にも頑張りましょって事で、二人ともコンドーム着けてねー」
エッチの授業もいよいよセックスの段階へと進んできた。俺は佳奈子のマンコへの未練を振り切るつもりでコンドームの束へと手を伸ばす。
綾子さんがいてくれたおかげで暴走せずに済んだが、ちょっと危ない雰囲気だった。ほっといたら『約束』そっちのけでコンドームさえ着けずにチンポを突っ込んでいたかもしれない。
改めて、自分達はやりたい盛りの猿なんだと自覚してしまう。
そもそも、まず優を満足させてやらなくてどうするって話だ。スワッピングを始めてから色々感覚がおかしくなってるが、俺の恋人は優なのだ。佳奈子のエロ可愛さにすっかり囚われていたが、優先順位を間違えてはいけない。
「……私が着けてあげるわ。貸して」
束からコンドームの袋を千切った途端、それをひょいと佳奈子に取られる。
「わたしもかっちゃんに着けてあげる。いい?」
「あ、ああ。じゃあ頼むわ」
二人は封を切ると取り出した物をチンポの先端に乗せた。
佳奈子にコンドームを着けてもらうのは初めてだ。ちょっとドキドキしてくる。
「亀さんは出しといた方がいいんだよね?」
「あぁ。剥いといてくれ」
「はーい。……むきむき~っと」
優は相変わらず嬉々として勝也の包皮を剥いている。
一方その必要も無い俺の勃起にするするとゴムを被せる佳奈子。その様子も優同様に楽しそうだ。
「陽一は着けるの楽でいいわね」
「でも皮剥き出来なくて物足りなくないか?」
二人とも勝也の包茎チンポを弄ってる時は心底楽しそうだ。嫉妬心からついそんな言葉が零れてしまう。
「そんな事無いわよ。こうして触ってるだけでも楽しいし……ホントよ?」
俺の複雑な気持ちを察してくれたんだろう。佳奈子は元気づけるようにゴムを纏った亀頭を撫でながら、俺の唇をちゅっと吸ってくれた。
我ながら単純だと思うが、それだけで小さな嫉妬は消し飛んでしまう。続けてだらしなく顔がニヤけそうになるのを必死に我慢する事になった。
「後で柔らかくなった時にでも触らせて。わたしも陽一のおちんちん剥いてみたいから」
「うん、それはもちろんいいんだけど、意識するとすぐ硬くなるんだよなぁ……」
平常時は皮をかぶる俺のチンポだが、エッチする関係になって以降、優や佳奈子を前にして勃起しないというのがまず難しい。こればかりは自分の意志でコントロール出来ないのだ。
「じゃあ柔らかくなってそうな時に不意打ちで触るわ。いいでしょ?」
「あ……うん……いいよ」
チンポを優しく扱きながら、優がするようなおねだりの上目使いで見つめてくる。
俺に対して初めて向けられたそんな仕種にドキリとしてしまい、唾を飲み込みながらどうにか頷いた。
「優菜もさ、触りたくなったらいつでもおれのチンポ触ってくれよな」
「ほんと?……えへへ、嬉しいな」
嬉しいという言葉が嘘で無いのは長勃起を撫で回す手つきが物語っている。
そして優は勝也の手を取ると自身のおっぱいの上に導いた。
「かっちゃんも、いつでも私の身体触っていいからね?……ううん、触って欲しいな」
「お、おう。任せとけ」
欲情に蕩けた優に気圧されたのか少しどもる勝也だが、すぐに気を取り直してわっしわっしとおっぱいを揉みしだいた。
(本当に優はエッチだなぁ……)
いつでも触っていいとは前にも言っていたが、改めて言葉にされるとやっぱりグッとくる。それが俺に向けられたものじゃなくてもだ。
いや、相手が勝也だからこそ、こんなにもいやらしく感じるのかもしれない。
目の前で他の男を誘惑する恋人の姿に魅了されてしまう。そんなどうしようもない俺の耳に甘い囁きが届く。
「陽一も、私の身体触ってほしい」
言葉と共に、俺の腕にムニュリとおっぱいが押し付けられる。俺同様隣の二人に感化されたのか、振り返って目に入ったその顔も欲情に蕩けていた。
「……いつでも触っていい?」
重要な部分だ。再度それを確認する。
「うん、いつでも……あんっ!」
照れを含んだ魅力的な笑顔で佳奈子が頷く。そんな表情にあてられ、俺は再び堪らなくなってしまった。鼻息荒くおっぱいを掴みながら、その艶やかで柔らかい唇に食らいつく。
親友の恋人の柔らかい肌と甘い唾液の味わいが俺の気を大きくし、普段はヘタレな性根を強欲にさせていた。
優は最優先の存在だが、やっぱり佳奈子も欲しい。
この魅力的な身体の膣穴にチンポをブチ込む為にも、絶対に俺のチンポで優を満足させてみせる。
心の中心、俺という人間の根幹にそう刻み付けるのだった。