チンポでの膣内性感開発を一通り教わった俺達、それで一先ず今日の授業は一段落という事らしい。綾子さんに見守られるまま、絶頂の余韻が抜けた後もまったり後戯を行い続けた。
やがてそれにも満足するとようやくセックスの後始末を始める。
その間もイチャイチャとキスしたりお互いの身体を触り合ったりと中々手は進まないが、そんな様子を眺めるのもまた楽しいとばかり、教官としての役割を終えた綾子さんはニコニコ顔を浮かべている。
そうした年長者故の慈愛を見せつつも、しかし股間と胸を弄る指は別の生き物のようにやらしく蠢いているのだ。
やる事ガッツリやってるが、しかし首から上は余裕の表情を崩さない。豊満なプロポーションはもちろんだが、綾子さんのそんな佇まいから一番『大人』を感じるのだった。
「続きの授業は次に会う時、かな?その頃には教える事が無くなってるかもしれないけど」
「いや、どーかなぁ……向こうじゃエロい事出来る場所も時間もあんまねぇだろーし……おぉうっ」
明日以降、日常に戻ってからの日々を空想していたようだが、そんな勝也の身体がぶるりと震えた。後ろ手を突き、脚を大きく広げ座り込むその股間では、長く艶やかな黒髪が揺れている。
コンドームの後処理を終えた佳奈子だが、射精後も元気にそそり勃つちんぽの先端に精液の残滓が残っているのを見た途端、吸い寄せられるように唇を寄せていたのだ。
鈴口を僅かに覗かせながらも包皮に覆われた亀頭の先端、そこに溜まる精液と我慢汁をちゅるっと音を立てて吸い取られ、その刺激で勝也が震えていた訳だ。
チンポ汁のブレンドを味わった途端にうっとり蕩けた佳奈子は、それだけじゃ物足りないとばかりに勃起を飲み込んでいた。
長い竿を己の限界まで頬張った後は頭を動かさずじっとしている。射精直後は敏感だと彼女らは解っているので、刺激の強い顔の前後運動をする事は無い。
代わりに口の中ではチンポ全体を味わうように舌が這い回っている筈だ。
そう、今まさに俺の股間に顔を埋める優のように。
「週末なら俺の家でできそうだな。土曜は母さん帰るの遅くなる事が多いし、日曜もよく出かけるし。十分チャンスはあると思う」
「そーだな。じゃあ様子見て集まるって事で。叔母さんにそれとなく予定聞いといてくれな」
「オーケー。優と佳奈子もそれでいい?」
「ひーよぉ」
「ん」
股間で揺れるさらさらの髪を撫でつつ誘ってみると、チンポを頬張ったまま二人は頷いてくれた。
「しっかし、それでも土日だけだもんなぁ……暫くはおれ達初心者のままかもな」
心置きなくエッチが出来る機会が少ない分経験値も貯まらない訳だ。毎日とは言わないから、もうちょっとどうにかならないかと思案する。
「綾子さんはその辺どうしてたんですか?」
こんな時こそ先達の経験談を聞いてみるべきだと思った。
確か同じような事で悩んでいたと前に言っていた筈だ。何か参考に出来る事があるかもしれない。
「そうねぇ、最初の内は相手の家で家族がいない時を見計らってしてたわね。うちはこの通りだし、とても男を連れ込めないから。……大体、月に二回くらいだったかなぁ?」
「月に二回!?良くそれで我慢できたな!」
綾子さんにしては、と言うのは失礼かもしれないが、意外に少ない数字に俺達は驚かされた。
「いや~、私は初体験がアレだったでしょ?お互い知識も無いから中々気持ち良くもなれないし、そんなだからしばらくはエッチにいいイメージ無くてさ、相手が誘ってきても断る事が結構あったのよねぇ……今思うと可哀想な事したわ」
身近な人の貴重な体験談に聞き入ってしまう。優と佳奈子もいつの間にかチンポを解放し、じっと耳を傾けていた。
「ま、結局その人とは長く続かなかったんだけどね……エッチの良さを覚えたのは次に付き合った人のお陰かな。その人、私の一つ年上だったんだけど、すっごく上手でね~……それで私もハマっちゃって回数もかなり増えたのね」
「へぇ~……そーいや聞いてなかったけど、綾子姉の初体験っていくつの時なんだ?」
「えーと、小六の夏だからまだ十二歳だったかな?相手はクラスメイトだったわね」
「小六!?おれらより早いのかよ!?ってか小学生で!?」
これには全員息を呑んだ。俺達も初体験は随分早い方だろうと思っていたが、綾子さんは更に二年も早かった。
「まぁ発育は良かったから出来たんだけど、早けりゃいいってもんじゃないわね。知識も無しにやっちゃってあのザマだし……っていうか避妊もしてなかったし、今思うと冷や汗かくわぁ」
俺達がまだ鼻を垂らしながら遊び回っていたような年齢で、既に性行為を体験していた訳だ。
ここ数日で随分と親しくなったはずなのに、次元が違う人と相対しているような、ある種の畏怖を抱いてしまう。
「……ちなみに、そのエッチが上手い人ってのは何歳だったんですか?」
「中学二年の十四歳だったわね」
「中二……」
今の俺達と同学年だ。そんな時点で、当時エッチに抵抗があった綾子さんを満足させるくらいに経験豊富だという。
全く見知らぬ相手だけど、同学年と言うだけで対抗心が沸いてしまう。俺の憧れの人を満足させたとなれば尚更だ。
「ふふ……あなた達だって年齢からしたらもう十分に上手だと思うわよ?」
嫉妬を孕んだ複雑な心境が顔に出てしまったらしく、そんな俺を元気づけようとわしわし頭を撫でてくる。
同時にチンポにも刺激を感じる。優が巧みに竿を扱きながら上目遣いを送ってきていた。
「陽ちゃんは最初から上手だったよ?痛くなかったし、気持ち良かったし」
「私もあんた達のエッチに不満は無いわね。上手だと思うわ」
そんな感じで三人からフォローされてしまった。
その気遣いはとても有難いんだが、勝也のように前向きじゃない俺にはこそばゆく、ちょっと恥ずかしくなってしまう。
「……そ、そうかな?」
なんて呟きつつしどろもどろに照れ笑いする俺を見かねたのか、勝也が話題を戻してくれた。
「……で、その上手だっつー相手とはどこでやってたんだ?」
「うん、それがね、学校だったのよねぇ」
「学校!?」
途端に四つの驚きの声が重なった。
さっきから驚いてばかりだが、これもまた予想だに出来なかった事だ。早く続きを聞きたいとばかりにそれぞれの視線が綾子さんへと集中する。
「そう、学校よ。人通りの無い校舎の端の方にね、使われてない資料室みたいな物置部屋があったのよ。普段から鍵が掛かってるし物がごちゃごちゃしててぱっと見人がいるって判らないしで、隠れて色々するにはうってつけなの」
「でも、鍵かかってたんですよね?どうやって入ったんですか?」
佳奈子が問いかける。勝也の股間に突っ伏していた体勢から、いつの間にかぴしっとした正座になっていた。優も続いて起き上がると俺に寄り添うよう座り直す。
「実はね、その部屋の合鍵が出回ってたのよ」
「え、出回るって……」
「うん。もちろんそんな沢山じゃないけど何組かが持っててね、私達がその内の一組だったのよ。後で知った話だけど、その部屋を管理してる女の先生が生徒と関係持っててね、出所はそこだったみたい。その生徒が卒業した後も部屋の使用は黙認してくれて、何かとフォローもしてくれてたのよ。で、生徒が入れ替わる度にそれが代々受け継がれてきたと」
「はぁ~~~……」
現実にそんな事あるんだと、一同感嘆のため息が漏れてしまう。
「ルールもちゃんとあってね、しっかり避妊するとか、エッチの際に使用した諸々は必ず持ち帰るとか、鍵を持ってる同士で鉢合わせしないよう使用中は備品の消火器をドアの傍に置いて目印にしとくとか、暗号で書かれた使用予約表があったりとか。予約が重なった時は応相談で、部屋の端と端で二組一緒に使うとか。物が多いから姿は見えないけど、声は丸聞こえで興奮したわねぇ……」
その辺は初日と二日目の俺達みたいだ。エッチな声だけが聞こえてきて、こっちの声も向こうに筒抜けなあの状況は確かに物凄く興奮した。
「でね、中学の時ほどしっかり管理はされてないけど、似たような場所は高校の時にもあったのよ。大学に入ってから聞いた話だと、やっぱりそういうスポットはどの学校にもあったみたいね」
「じゃあ、わたし達の学校にもあるのかなぁ?」
優が期待を込めた声で俺に振り返る。
「あってもおかしくねーな。無駄に校舎広いし空き教室とかそこそこあるし」
勝也も身を乗り出して優の話に乗っかった。
確かにそう考えるとワクワクしてくる。俺と佳奈子も話に加わり、まるで秘密基地でも見つけるみたいに、あそこが怪しいだの、あの教室は使えそうだので話が盛り上がる。
だが、それもすぐに真面目な顔の綾子さんによって遮られた。
「ちょっとまって!こんな話しちゃったけど、学校でセックスするのはおススメしないわ。そもそもそういう事する場所じゃないし、他人に見つかるリスクがあるって事を忘れちゃダメよ?」
一気に現実に引き戻される。まったくもってその通りだ。
いくらセックスしたくても、その現場を見られる可能性を考えれば迂闊な事はとても出来ない。自分だけじゃなく、優にもリスクを負わせる事になるのだ。
「私は運が良かったのよね。なんたって先生が味方だったんだから……まず有り得ない事だけど、そういう保証がない限り止めといた方がいいわ」
がっかりと肩を落としつつも、全員が神妙に頷いた。
そんな俺達を見て苦笑すると、綾子さんは打って変わって砕けた口調で話し出す。
「ま、程度にもよると思うけどね。こっそりキスしたり服を脱がずに触り合ったりする位ならそうそうバレないし、そういうスキンシップが出来る場所は彼氏彼女がいる人なら大抵いくつか知ってるものよ。みんなも聞いてみたら?何組かカップルはいるんでしょ?」
「や、それがなぁ……」
勝也が思い浮かべたのは俺と同じ人物だろう。というか交流がある人の中で思い当たるのは一人しかいない。
しかしだ。そいつは確かに彼女持ちだが、まだ童貞でキスもした事が無いと本人が言っていた。
好き合ってるが傍から見てももどかしいほどお互い奥手で、肉体関係には早々なりそうにないのだ。
「佳奈ちゃん、帰ったら先輩達に聞いてみよ?」
「そうね」
「……え、先輩?」
「先輩達って……水泳部のか!?」
「うん。四人ともね。……あれ?知らなかった?」
「初めて聞いたよ!」
意外な事実を知らされ俺と勝也が仰天する。
水泳部には女子の先輩が四人いるが、普段俺達と接してる分にはそんなそぶりを感じなかったからだ。
「まぁそういう話は男子の所までいかないでしょ」
確かにそうなんだろう。そういう浮いた話は他の男子部員も知らないはずだ。そんな所で男女間のコミュニティの隔たりという物を感じてしまう。
「そっかぁ……みんな男がいたんだなぁ……」
しみじみ呟く勝也。どの先輩も優しくて面倒見が良くておまけに美人でいい人達だ。
そんな人達に恋人がいて、しかももうセックスを経験してるかもしれない。
そう考えると、色々と感慨深いものがある。と同時にムラっとくるものもあった。
今度先輩達に会う時、意識してしまい自然に話せないかもしれない。しかも水着姿で面と向かったら、その下のあられもない姿を想像してしまいそうでちょっとまずい。
そんな邪念がにじみ出たんだろう、佳奈子と優にしっかり釘を刺された。
「あんた達色々妄想してるみたいだけど、先輩達にやらしい目向けちゃダメよ?」
「そういう視線、判っちゃうからね?」
「お、おう……」
「努力するよ……」
そう言うしかない。
俺達もお世話になってる先輩を不快にさせたくないが、知ってしまった以上どうしても意識はしてしまうのだ。
「ま、エッチな目を他に向けられないくらいあなた達が搾り取ってあげればいいのよ」
そんな風に煽られた優と佳奈子。綾子さんの思惑通り瞳にやる気を漲らせ互いに頷き合う。
そして視線を俺達の股間に向けると、それが
「さて、後はみんなが満足するまでエッチ三昧ね!……と言っても終わったら汗は流したいから、浴場が閉まる前には終わらせましょ」
雑談しつつの休憩を挟んだ後、自由にエッチをする事になった。
俺も色々な汁でぐちゃぐちゃのまま寝たくは無いので、風呂が入れる間に終わらせるのは賛成だ。
もっとも浴場が閉まるまでにはまだまだ時間がある。金玉が空っぽになるくらいエッチするには十分だろう。
「綾子さん、わたし、また綾子さんにイってもらいたいです」
「私も手伝いたいです!いいですか?」
「もちろんよ!じゃあ、今度は二人におマンコ弄って貰おっかな?」
「「はい!」」
元気な返事を聞くと、綾子さんはこてんと布団に仰向けになって股を開く。その太ももへ優と佳奈子が甘えるように縋りついた。
「じゃあおれらはおっぱい吸っとこーぜ。今日でしばらくこのデカ乳ともお別れだしな」
そんな風におどけながら爆乳をむんずと掴む勝也。
「私もこの立派なおチンポ達と別れるのは悲しいわぁ。ほら陽一君も寄って寄って!」
「あ、はい!」
誘われるまま憧れの人のおっぱいに顔を埋める。綾子さんも俺達の股間へ手を伸ばすと両手にそれぞれ勃起を掴んで扱いてくれた。
俺だってこんな夢みたいな関係になれた綾子さんと別れるのは寂しい。
だけど次に会った時はセックスすると約束しているのだ。別れの寂しさだけじゃなく、あのキュッとキツく締まるマンコに絶対チンポを入れてみせるという固い決意も抱いていた。
しかしそれも優をチンポでイカせてから、という大前提がある訳で、その嬉しい報告を出来る日がいつになってもやって来ないなんて情けない事態になる訳にはいかない。
約束を果たす為にも絶対にエッチが上手くなってやる。優をチンポでイカせてみせると、ぽってり大きい乳首にちゅうちゅう吸い付きながら決意を新たにするのだった。
その後、俺達は心ゆくまで互いの肉体を貪り合った。
どれが誰の体液か判らなくなるくらいグチョグチョのドロドロに絡み合い、存分に射精し、イカせる事が出来た。
結局、俺と勝也は授業分も合わせ十二回も射精していた。それ以前の分も合わせると今日一日だけで十九回だ。流石にそこまで射精すると身体はかなりだるくなり、最後はチンポを刺激されても全く勃たなくなっていた。
エッチの最中は考えないようにしていたが、いざ事が終わって一息つくと、これまでに無く射精を重ねてしまった事実が急に怖くなってきた。今は身体がだるい位だが、もしかしたら後で何か悪影響があるんじゃないかと不安が募ってきたのだ。
冷や汗流しながらその辺綾子さんに聞いてみると、心配しなくていいと笑いながら頭を撫でられた。
実際の所、一日の射精回数として有り得なくは無い数字らしい。中には俺達並に出してもまだ足りないという強者もいると言うのだ。
ただやっぱり人並み以上の回数だし、自覚は無くとも身体に負荷はかかってるだろうから、二三日はおチンポを休ませてあげなさい。と笑顔で釘を刺されたのだった。
だがそれだけ出した甲斐あって、お土産用のパンツはしっかりと用意できた。
三人分のブリーフパンツに最低二回は精液を染み込ませたし、無限に湧き出るような我慢汁もしっかり塗りつけていたのだ。
鼻に近付けなくても漂って来る性臭に我ながらひどいと顔を
もちろん女性陣のパンツもちゃんと全員分受け取った。それぞれがぐっちょぐちょに濡れていて、いやらしい芳醇な香りを放っていた。
それを直に嗅ぎさえすればピクリとも反応しなくなったチンポも再び勃つ気がしたが、流石に自重し、帰ってからのお楽しみとしたのだった。
そんなこんなで後片付けも済ませると全員で浴場に向かい、今は勝也と肩を並べてお湯に浸かっている。
「……」
最早言葉も必要無い。湯船に肩まで浸かって大きく息を吐いた後は、二人じっと無言で夜空を眺め続けていた。
酷使しすぎたチンポがお湯の中でゆらゆら揺れている。
そのチンポを中心に、身体中の疲れがお湯へと溶け出す感覚がなんとも心地いい。心地良すぎてこのまま寝てしまいそうだ。
最早深夜と言える時間なので俺達以外には誰もいない。
満天の星空の下の露天風呂、その浴槽のへりに頭を預けたまま、うつらうつらと二十分くらいは閉じそうになる瞼の重さに耐えていたと思う。
そんな折、ふと隣から声が聞こえてきた。勝也の意外そうな声だ。
「あれ?」
「……どうした?」
眠気を覚ますついでに応えてみると、俺に苦笑を向けきた。
「これ、見てみ」
そう言って下半身を水面に持ち上げる勝也。まるで潜水艦が浮上するが如く浮かび上るチンポ。
風呂に入る前は俺同様しおしおだったそれが、最大限とはいかないまでも七割方勃起していたのだ。
「……マジかよ」
「おれもビックリだ。凄いな人間の身体って」
勝也自身も半ば呆れたように自らのモノを眺めている。
「……ま、流石に今日はもうしねーけどな。佳奈子がキツいだろーし」
「だよな……」
ホッとする佳奈子の顔が思い浮かぶ。俺自身もまたホッとしてしまった。
「つーかお前はどーなん?もう全然無理か?」
そんな風に振られたので、俺もまた腰を水面へと浮かせた。
水上に出た途端重力に引かれ、くたりと腹に横たわるモノが姿を見せる。
「こんな感じ。疲れは取れた気がするけど」
勃起してはいないが、言葉の通りチンポを中心とした身体のだるさは大分収まった感じがする。
エッチを終えた直後は後に引きそうな程の疲れに思えただけに、ここの温泉の効能は本当に凄いのかもしれない。
これなら、と試しにチンポを掴み扱いてみたが、しかし反応は鈍かった。
「だめだなぁ……でもパンツの匂い嗅いだら勃つかも」
そんな予感はする。自分以外の刺激に晒されれば硬さを戻せるかもしれない。男の性欲を直撃するあの匂いなら可能性は高い。
「だろーな。あれ、麻薬だからな」
「ガツンとくるよな」
お互い納得とばかりに頷き合ったが、勃ったからと言って今日はどうするものでもない。
俺達は再び湯船へ腰を沈めると同時に星空へと顔を向け、お湯の中に疲れが滲み出ていくような、じんわりした心地よい痺れを感じ続けるのだった。
やがて入浴を終えた俺達がホカホカの湯気を纏いつつ部屋の扉を開けると、珍しく女子二人が先に戻っていた。今はしっかり浴衣を着てテレビに見入っている。
「あれ?早かったな」
「おかえり。あんた達が遅かったのよ、珍しいわね」
「お湯が気持ち良くてさ、入りながらうとうとしてたよ。やっぱ結構疲れてたのかな」
「二人とも頑張ってくれたもんねぇ」
ちなみに綾子さんはすでに自分の部屋へと戻っている。浴場の前で男女で別れる際、「今日はここでお別れね。お疲れ様」と言いつつ、周りを見渡し人がいないのを確認してから俺と勝也にキスしてくれた。
「……そういや臭いあんましないな」
「凄よねぇ消臭スプレーって」
「綾子さんに感謝ねホント」
あれだけ濃厚にエッチを重ねたのでかなりの性臭が充満していた筈だが、部屋を出る前念のためにと使ったスプレーの効果はしっかり表れていた。このまま朝まで換気を続ければ全く気にならなくなるだろう。
「さてと、明日も早いしもう寝ましょうか」
そう言ってテレビを消すと、よいしょと立ち上がる佳奈子。
異論も無く、みんながそれに続いて就寝の支度を始めた。
行き同様、帰るのにもやはり時間がかかる。お客じゃない俺達は帰る前に部屋の掃除もきっちりするべきなので、それも見越して起きる時間を決めていた。
部屋の電気を消し、全員が布団に潜り込む。四人分の布団を敷いてるが、ここ三日間実際に使うのはその内二人分だけだ。
「陽ちゃん」
「うん……ほら」
「えへへ」
俺の布団をめくってやると、嬉しそうな声と布ずれの音が近づいてくる。すぐに柔らかく温かい優の肢体が俺の半身に重なった。
「わたしもそっち行くわ」
「おう、来い来い」
言葉に少しの照れを滲ませつつ、佳奈子も勝也の布団に潜り込んだらしい。
くすぐったくもあったかい雰囲気が伝わってきて、自然とこっちの口角も上がる。
片腕に優の頭の心地よい重みを感じる。同時に漂って来るシャンプーの匂いを堪能しながら、ふと、ここ数日気になっていた事を口に出した。
「そう言えばさ、俺達がこうなった事、どこまで言うべきかな?」
「……」
俺が発した問いについて、全員が思案を始めたのが分かる。
少しすると優が俺に聞き返してきた。
「陽ちゃんはどうした方がいいと思う?」
質問を返された形だが、確かに言い出しっぺとして俺の見解は先に言った方がいいだろう。
「そうだな……母さんや叔父さん叔母さん達には言っといた方がいいよな。エッチしたってのは流石に黙っておくとして、恋人になったってのはね」
「そうだね。お母さん達喜ぶだろうなぁ……」
「すっごく期待してたしね」
女子二人はそれで異存無いらしい。むしろ家族にいい報告が出来る事が嬉しいみたいだ。
対して勝也の声は鈍かった。
「喜ぶだろーな……ってか絶対喜んで弄ってくるな……陽一、覚悟しとこーぜ?」
「……そうだなぁ」
男の俺達へは生暖かい視線と共に色々と際どい質問がぶつけられるだろう。せめて手加減してくれる事を祈りつつ覚悟はしておく。
「でさ、学校方面なんだけど……ケンと高志には言っておきたいんだ。童貞捨てた事も。……ダメかな?」
「あいつらにゃ隠し事したくねーしな」
同じ水泳部の二人だが、俺にとっては勝也に次いでの親友と言っていい。優と佳奈子が最早処女ではないと知られる事になるが、それでも構わないと思えるくらいの間柄だ。
俺達が秘密を打ち明けたとして、それを言いふらすような奴らじゃないのは解ってくれてると思う。どちらも女子からの評判はいい。
「……スワッピングしてる事も話すの?」
佳奈子が少し憂いを込めて聞いてくるが、俺としては最初からそこまで言うつもりは無かった。聞かされる方も反応に困るだろう。
「いや、流石にそれはな……とりあえずはエッチしたって事だけ言うつもりだよ」
「そう……それならまぁ、いいわよ」
「うん。わたしも美紀ちゃん達や先輩には話しておきたいし、いいと思うよ」
二人ともそう悩む事無く同意してくれた。ケンと高志に秘密を知られる事に嫌悪感は無いらしい。
実際水泳部は男女や先輩後輩問わずみんな仲がいいと思う。耳に入る他の部活での状況を考えると、それは中々珍しい事のようだ。
「クラスの奴らにゃまだ黙ってた方がいーよな?」
「当分はな……」
別に嫌いな訳じゃ無いし仲がいい奴もいるが、信頼度は前述の二人に及ばない。人の口に戸は立てられないと言うし、秘密を知る人はなるべく少ない方がいいだろう。
そんな感じで帰ってからの身の振り方や、家や学校で如何にしてエロい事をするか、なんて話を布団に入ったままぽつぽつと語り合った。
だがそれも長くは続かない。やっぱりみんな疲れていたのか、そう間を置かず話し声が寝息に変わっていく。
左耳の間近から「すぅ……すぅ……」と可愛い寝息が聞こえてきてからそう間を置かず、俺の意識もいつの間にか深い眠りの中へと落ちていくのだった。
夢は見ていなかったと思う。
まず最初に感じたのが、下半身に何かが触れている感覚だった。意識が覚醒してくるにつれ、その感覚もより鮮明になってくる。
(気持ちいい……これは……)
間違いなくチンポを弄られている。しかもパンツの中で直にだ。それを強く意識すると、当然のように竿が硬くなり始めた。
俺のモノを
それで益々刺激は強くなり、意識もほぼ覚醒した。そうなると五感が処理する情報が格段に増える事になる。
「ん、あ、あ、んんっ、あ、あっ」
俺の頭のすぐ近くから女の子の色っぽい吐息が聞こえてくる。その反対側からは、吐息と同じタイミングでぺちんぺちんと肌が触れ合う音がしていた。
触覚、聴覚に次ぎ機能したのは視覚だ。
日が登りかけてるのか、部屋は未だ薄暗いが障子の隙間から明かりが漏れている。そのお陰で段々と暗さに慣れてきた目に入ったのは、ふるふると揺れるおっぱいだった。
「……なんだこりゃ」
掠れた声で思わずそう呟いてしまう。
仰向けで寝ている俺の目の前に垂れ下がった左右のおっぱい、乳房と乳首のサイズからして佳奈子のだろうか?
本能のなせる業か、これもまた意識せず目の前のおっぱいに右手が伸びる。前後に揺れる動きを止めるように、片乳へそっと触れていた。
「あんっ!」
気持ちいいというよりビックリした体で、高い声を上げつつ佳奈子の身体が震える。それが切欠で俺が目を覚ましたと気付いたらしい。
「ん?起きたか」
目の前がおっぱいなので見えないが、勝也も既に起きていたようだ。ならばと当然の疑問をぶつけた。
「あぁ……何してんの」
「やー、ちょっと前にしょんべんしたくて起きたんだけどさ、戻ってきて佳奈子の寝顔見てたらつい……ムラムラとな」
「昨日の今日で早速かよ……ってかこれ繋がってんのか……よく佳奈子がオーケーしたな」
どうやら俺の身体を跨ぐようにしてバックの体位でセックスしていたらしい。俺とこうして問答している間も目の前で佳奈子のおっぱいが揺れている。それも勝也のピストンのせいだったようだ。
「あ、あ、ん、お、起こして、いいって、い、言ったから」
入ってきたチンポによって押し出されるように吐息を漏らしつつ、佳奈子は言葉を紡いでいく。
そういえば勝也の懇願に負け許可を出していたのを思い出す。それにちゃんと応えてくれる辺り、やっぱり佳奈子は律義だ。
「ちなみに、これはおれらからお前へのサービスな。起きてすぐ目の前におっぱいあるとか最高だろ?」
「うん、まぁ、何事かと思ったけど」
まず感じたのはムラムラよりも困惑なのだ。
でもまぁ、確かにいい目の保養ではある。お陰でようやくムラついてきたので、もう片方の手も伸ばして左右の乳首をクニクニと揉み解してみた。
「んあっ!んっ!あっ!」
「うはっ!サンキュな陽一、マンコすっげ締まってきたわ!つーかお前もやろーぜ?ほれ、優菜が物欲しそーにしてんぞ?」
言われてようやく思い出す。目の前の光景が衝撃的ですっかり意識の外だったが、目を覚ましてから俺はずっとチンポを弄られていたのだ。今や完全に勃起したモノを扱き続けるその手の持ち主は、他ならぬ優だった。
「陽ちゃん……」
俺の耳の至近から囁くように名前を呼ばれる。耳にかかる暖かい吐息がこそばゆい。
声のする方に首を曲げると、文字通りの目と鼻の先にある欲情に濡れた一対の瞳と視線が交差した。
「ちんちん入れていい?……佳奈ちゃんとかっちゃん見てたら、切なくなっちゃった……」
もじもじと身体をくねらせながら甘えるように亀頭へ指を絡ませる。
もちろん、チンポを刺激しながらのそんなエッチなお誘いを断れる程俺は悟りを開いてない。カッと心中で欲情が燃え上がり、無性に優の身体を貪りたくなった。
「うん、しよっか。……優は準備できてるの?」
「だいじょぶだろ、さっきからずっとオナってたし。陽一のチンポ弄りながら一回イってたよな?」
「えへへ……うん、イっちゃった。準備もできてるよ。ほら……」
優は照れつつ微笑むと、俺の手を取り自らの股間へ導く。
そこは確かに暖かく濡れていた。パンツも既に脱いでいたようで、ぬめった肌の感触だけが伝わってくる。
「すご、もうこんなに?」
「でしょ?じゃあ、コンドーム着けちゃうね」
優は俺の手を解放すると、いそいそとゴムを用意しようとする。
それを俺は押し留めた。
「優、ちょっと待って」
「ん?なにかな?」
こちらに振り向いたその肩を優しく抱き寄せ、俺も首を伸ばして唇同士を触れ合わせた。
舌は絡めず、すぐに唇を離し言う。
「おはよ」
「……うん、おはよ。陽ちゃん!」
そして今度は満面の笑みを浮かべた恋人から唇を押し付けられるのだった。
結局その後、本来起きる時刻までエッチを続けてしまう俺達だった。
続ける毎に萎えるどころかより膨れ上がる性欲の激情だが、念のためにと仕掛けておいた目覚ましが鳴った事で一気に引いて行き、代わりに冷静な思考が戻って来る。
「……やっちまったな」
「やっちまったな、じゃないでしょ!」
勝也の呟きに佳奈子が即突っ込みを入れているが、流されてエッチを続けた自分にも憤っている様子だ。
なにしろ朝っぱらから俺が三回、勝也は早く始めていた分四回も射精したのだ。もちろん優と佳奈子もきっちり同数イカせている。
昨日あれだけ酷使したチンポだが、特に何の問題も無く射精する事が出来た。
我ながらこの回復力が恐ろしい。綾子さんの忠告を無視した形になったのを終わった後に気付いたが後の祭りだ。
「あ~もう!早く匂いどうにかしないと!」
自分達じゃ今一分かりにくいが、昨夜の事後に入れ替えた部屋の空気も再びエッチな匂いに染まっているだろう。もちろん俺達自身もそうだ。
この後は叔父さん達に挨拶する事になっている。間違ってもエッチな匂いをさせたまま対峙する訳にはいかない。
「風呂入ってる時間は無いし、とりあえずタオル濡らして身体拭いとこうか」
「スプレーもまいておくね。……あ、これ、身体にシュッシュしてもいいみたい」
「ほんと!?よかった、やれる事は全部やっときましょ」
「ついでに掃除も先にやっか。飯はその後だな」
六日間を四人で過ごし、忘れられない思い出を作った場所だ。感謝を込めて来た時よりも奇麗になるよう掃除をしていく俺達だった。
その後朝食を早々に済ませた俺達は、帰り支度をしてから事務所へ向かった。
叔父さん叔母さん双方ともこっちが恐縮してしまう位感謝してくれて、給料袋と共にお土産もたっぷり渡された。それも館内にある売店に置いてある売り物だ。
帰り際に買おうとしていただけに流石に悪いと思い一度断ったが、途中から来た綾子さんと共に三人がかりで押し付けられたので有難く頂く事にした。
そうして俺達は叔父さん夫婦に見送られ、港へと向かうべく綾子さんの運転する車に乗り込む。
その際、綾子さんは俺達の間近に寄り、くんくんと匂いを嗅ぎだした。
「……あなた達あの後……ううん、今朝かな?エッチしたでしょ?」
「え!?分かるんですか!?」
全員びっくりして顔色が変わる。まだ匂いが取れてなかったかと思わず自分の手や二の腕の匂いを嗅いでしまった。
「あ、エッチな匂いはしないから大丈夫よ?代わりに消臭スプレーの匂いが強いわねぇ。って事はまぁ、そういう事でしょ?」
「あ……は、はい……うわっ!」
「ちょっ!?」
図星を突かれ顔が赤くなった俺達だが、いきなりチンポを服の上からぎゅっと握られ堪らず声を上げてしまう。
車の陰になって他所からは見えないが、外でそんな事をされると思わなかっただけにとても驚いた。
「二人とも絶倫なのはいいんだけどね、おチンポで失敗しないように気をつけなさいよ?……佳奈子ちゃん、優菜ちゃん、この子達の手綱はあなた達がしっかり握ってなさいね?」
改めてそう忠告され、俺と勝也は苦笑いしつつ自戒した。
逆に優と佳奈子はキリっと覚悟の決まった顔で綾子さんに頷き返すのだった。
そんなこんなで車に乗り、俺達は約一週間世話になった北山旅館を後にした。
林道を抜け、海岸線をまっすぐ走り港へと向かう中、この数日間を振り返って五人で楽しくおしゃべりし続けた。
そんな楽しい時間がずっと続けばいいのにと思う中、それでも車は港に到着してしまう。
駐車スペースの端の方に車を止めると、綾子さんは俺達に向き直った。次いで自身の手提げから数枚の紙片を取り出し俺達一人一人に配る。
「これ、私の東京での連絡先ね。私もあと何日かしたら向こうに戻るから、何か聞きたい事とかあったら遠慮しないで電話して」
「いいんですか!?」
「わぁ、ありがとうございます!」
見てみると、住所と電話番号が控えてある。綾子さんが一人暮らししてるというアパートだそうだ。
優と佳奈子は大事そうにそれを受け取り、絶対連絡するとはしゃいでいた。俺ももちろん凄く嬉しい。憧れの人とのホットラインが出来た訳だ。
「さて、それじゃしばらくのお別れね。……んふ、順番にキスしましょっか」
いたずらっぽい笑顔でそう言うと、助手席に座っていた勝也に顔を寄せ唇を奪っていた。数秒舌を絡ませてから顔を離し、目で俺に合図してくる。
もちろん俺も吸い寄せられるように顔を近づけ、その唇に吸い付いた。
優とも佳奈子とも違う皮膚と粘膜の感触を数秒間しっかりと脳裏に刻み付け、名残惜しくも顔を離していく。
俺の後には優と佳奈子が続いた。終わった後はどちらの顔にも隠しようの無い寂しさが滲んでいる。
そんな俺達を優し気に見回した後、綾子さんはドアを開け車外に出た。各々がそれに続く。
「じゃ、私はここで見送るわね。……次に会える時を楽しみにしてるわ」
「おう、楽しみにしててくれや。次はチンポで綾子姉をイカせてみせっからよ!」
「俺も、絶対に上手くなります!お世話になりました!」
「絶対連絡しますね!」
「わたしも!また色々教えてください!」
「うんうん、みんな元気でね!」
そうして俺達は背中を見送られ、船の発着場へと向かう。
その間、俺達の姿が見えなくなるまで綾子さんは手を振ってくれていた。
そうして船に乗った後も、俺はそんな綾子さんがいるであろう港の方を暫く眺め続けていた。
やがて波の上に島の姿が見えなくなる程遠くまで来ると、今度は隣の座席、窓際にいる優を見る。
彼女もまた俺の視線に気付き、互いにふんわりと微笑を交わした。手も自然と繋ぎ合った。
約十四年という月日を経て、幼馴染から恋人へと関係が変化した俺達。
島へ来る前は焦燥と不安で息巻いていたが、今はこんなにも穏やかな気持ちでいられる。
本当に、忘れがたい体験をした数日間だった。そのお陰で精神的にも性的にも、俺達は大人に数歩近づけたと思う。
でも、まだ大人にはなれていない。かといって子供でもない。
そんなあやふやで不安定な俺達だが、それも、いやそれが良いのかもしれないと何となく思った。
さて、明日からは学校だ。つかの間の非日常が終わり、日常が戻って来る。だけどその日常では今までとは全く違った景色が見える事だろう。
俺と優、勝也と佳奈子。変わってしまった俺達四人が紡ぐ日々がどうなっていくのか。まったく予想が出来ないが、だからこそとてもワクワクするのだった。