土下座での全力謝罪は功を奏し、パンツを放置した事によるペナルティは回避できた。
安堵の表情を満面に浮かべつつ、パンツを手に取りいそいそ片付けようとする勝也。
「あ、ちょっとまって」
と、それに先んじて佳奈子が手を伸ばす。そしてひょいと布地を取り上げると、持参のビニール袋にさっさと入れてしまった。
「これはもう回収するわね。渡してから何日も経ってるし、さすがに洗濯するわ」
「あ……」
空振りした手を一瞬見つめた後、勝也は恋人へと縋りついた。
「えぇっ!?まだいーだろ!」
「だーめ。何日も汚れたままにしてると生地が傷みそうだし。……ほら、代わりの貸してあげるから」
その必死な様に苦笑しつつ、佳奈子はスクールバッグからビニール袋を取り出す。
その中には使用済みと思われるパンツが入っていた。回収された物と違い白地が多いそれは、派手ではないがやっぱり可愛らしいデザインだ。
悲壮だった勝也の表情が見る見るうちに満面の笑顔へと変わっていく。そして差し出されたビニール袋を両手でもってそっと受け取った。
当然脱ぎたてではないので温もりは感じられないが、よく見ると股間が当たる部分に何かが渇いたような染みがある。それに気付いた途端、勝也は鼻息荒く縛られた袋の口を解きだした。
「あ、ちょっと!」
そして佳奈子の制止が届く前に取り出した布地を鼻に押し当て、間を置かずに深呼吸を始めるのだ。
「……あぁ~……すげぇ」
呟きながら少し上向くその視線は、部屋の壁の更に向こう、遥か遠方を望んでいるかのようだ。
その一方で右手が股間にのび、硬く張り詰めた勃起を握り締めゆっくりと扱きだしていた。
そんな勝也に向けため息一つ吐く佳奈子の顔は赤い。濃厚に身体を重ねた相手だとしても、目の前で汚物付き下着を堪能されるのには未だに慣れないのだ。
もっとも感じているのは羞恥だけではない。自分の匂いで勝也がここまで発情してくれる事に歓喜と欲情も抱いてしまう。
おかげでついさっき勃起の匂いと味を堪能した事で生じた燻りへ新たな火種が追加されていた。
それを極力意識しないようにしつつ、佳奈子はバッグの中を漁りながら口を開く。
「あんたのパンツも返すから、また後で代わりの貸して」
取り出したブリーフパンツを押し付け、思い出したように続ける。
「……あ、優菜のも今日返しちゃいましょ。ほら、いつまでも匂い嗅いでないでさっさと出す!」
ぺしぺしと頭を叩くと、余韻が抜けきらないままの勝也がのっそり動き出す。
そして勉強机の引き出しを開けると、特に隠蔽するでもなく無造作にしまわれていた物を取り出した。旅行中に受け取っていた優菜のパンツだ。
「もうちょっとしっかり隠しなさいよ……」
「おまえ以外にわざわざこんなとこ見る奴いねーって」
その雑さにボヤく佳奈子を受け流し、薄水色の布地が入った袋を差し出した。
が、佳奈子が受け取る直前でサッとその手を引いてしまう。
「ちょっとまった、最後にもう一回堪能しとく」
「あんたねぇ……」
パンツをいそいそと袋から取り出し、名残惜し気に匂いを嗅ぎだす勝也。そんな様に再度ため息が漏れてしまう。
だが彼は自身に向けられる呆れの視線に怯む事無く、笑顔と共に優菜のパンツを恋人の鼻先へかざすのだ。
「まぁまぁ、おまえも嗅いどけよ。ほれ」
「あっ……わ、私はいいってば」
「いーから、ほれ」
とっさの事に頭を引こうとする佳奈子だが、そんな彼女の鼻先を追うようにして布地が寄せられる。お陰で立ち昇る臭気が鼻孔へ侵入するのを許してしまった。
「あ……」
優菜の匂い。
勝也と陽一の勃起やブリーフパンツから漂うモノとは明らかに違うが、しかし自分の分泌したモノとは似通っているそれを明確に感じ取り、その瞬間佳奈子の身体がピクリと震える。
そして胸中に生じたものは、やはり『欲情』なのだった。
あの旅行での体験を通じて自身に起きた変化、その中で一番大きなものがこれかもしれない。
佳奈子は勝也や陽一だけではなく、綾子、そして親友である優菜に対しても欲情を抱くようになってしまったのだ。
家に帰ってきた直後こそ、あれは特殊な状況下だけの気の迷いだったのかもと思いもしたが、ためしにお土産に貰った綾子のパンツを嗅いだ途端、あの日々を彷彿とさせるような強い欲情がぶり返してきた。
もちろんその時は狂ったように自慰に耽った。綾子の匂いを嗅ぎ、自分の指を綾子のそれに見立てて激しくクリトリスを刺激した。こんなにぎこちなくない、もっと上手だったともどかしくなりながらも、何度も絶頂してしまったのだ。
そして今、鼻孔に入って来る臭気に優菜の性をこれでもかと感じている。
あの旅行での最後の夜、幼少の頃からずっと一緒だった親友の股間の匂いを嗅ぎ、更にはキスまでしてしまった。それも触れ合うだけのキスではなく、卑猥に舌を絡ませ合うディープキスだ。
しかし今思い返してみてもそこに嫌悪は一切無く、ただただいやらしくて興奮するだけなのだ。
綾子との性交もそうだが、同性との性的な触れ合いに拒否反応が出ない事が自分でも驚きだ。
だが、そこに焦りや不安は感じない。当事者の優菜があれ以降も平然としているし、尊敬する綾子がおかしな事じゃないと言ってくれた為だろう。お陰でギクシャクする事無く、変わらず親友でいられるのだ。
ただ、一線を越えた事による弊害と言える物もあった。最近は優菜に近付くだけで少しドキドキしてしまうのだ。
ほのかに漂って来る年頃の女の子のいい匂い、欲情を全く感じさせない筈の爽やかな香りでさえも、佳奈子のお腹をキュンと切なくさせてしまっていた。
もっともそれは向こうも同じようで、ふと顔を寄せスンスン鼻を吸ったと思えば、ふにゃりと顔を緩め笑顔を向けてきたりする。
その一見あどけなく見える表情の中には確かな欲情が秘められていて、それを感じ取った途端、猛烈に優菜とキスしたくなってしまうのだ。
(私、優菜の事もエッチな目で見てるんだなぁ)
と、衝動が沸き起こる度自覚してしまうが、そんな自分にも嫌悪はやっぱり感じない。くすぐったいような気持ちと、僅かな罪悪感の残滓があるだけなのだった。
そんな訳で、勝也と陽一に次ぎ性の対象となってしまった優菜。そのパンツの匂いを嗅がされている佳奈子の燻り続けた欲情の火は今、決定的に燃え上がろうとしていた。
朝っぱらから盛る訳にはいかないと劣勢になりつつある理性で対抗しようとするが、その機先を制するように手を取られ、暖かく硬いモノを握らされた。
「わりぃ佳奈子、ちょっと一発抜いてくんねーか?頼むわ」
佳奈子に続いて優菜の匂いも嗅いだせいで、いよいよ堪らなくなったらしい。耳元に顔を寄せ囁くように懇願してくる。
「だめよ、時間の余裕も無いし、匂いもつくし、それに
同じく顔を寄せたまま、しかし佳奈子は拒絶した。
朝起ちを弄んで刺激してしまったので罪悪感はあるが、無視できないリスクがあるからだ。
それに早めに起こしているがゆっくりしてはいられないし、一回とは言え性行為の匂いが付いてしまうかもしれない。
そして何より襖を隔てた隣室に勝也の弟が寝ているのだ。普段の彼が起きる時刻はもう少し後だが、かといってその前に目が覚めないとは言い切れない。
「だいじょぶだ、今日はいつもよりはえーし、一発だけならさっさと出せっからよ。……それに匂いはほら、これ」
そういって机の引き出しから取り出したのは、消臭スプレーだった。旅行先で綾子が貸してくれたものと同じ銘柄だ。
「……用意がいいわねあんた。最初からするつもりだったでしょ?もしかして下半身素っ裸だったのもそのため?」
「まぁな。家で朝一に抜いて貰うっての、憧れてたからよ」
へへっと笑いかける勝也にジト目で返す佳奈子。はぁ……と何度目かのため息を吐く。
「でも、やっぱり大和がいるし……」
「や、だいじょぶだって。今までも俺より先に起きた事無かったろ?」
「ん~……そうだけど……」
佳奈子の言葉に被せるように勝也が説き伏せる。
確かにこの兄弟は一度寝ついたら早々目を覚まさない。本人の希望もあり二人が家を出る直前まで寝かせているが、通学の準備で声や音を出しても平然と彼は寝息を立てているのだ。本来、ひそひそ声で話す必要も無かったりする。
「それにさ、ほれ……」
そう言う勝也は右手を佳奈子のスカートの中に忍ばせた。制止する間もなく、その指先がパンツ越しの股間に触れる。
反射的にびくりと身体が震えてしまったが、しかしその手を跳ねのける事が出来なかった。
「もう湿ってら。おまえも堪んなくなってんだろ?イカせてやるからさ、一緒にしよーぜ?」
「……」
勝也の指摘通り、股間は大分水気を帯びてきていた。まだ布地を派手に濡らす程ではないが、先走りの数滴によってしっとりとパンツが湿りつつある。
優菜の匂いでとどめを刺された欲情っぷりは否定しようも無いので、顔を赤くして目を逸らすしかなかった。
「……でも、声出ちゃうし」
気持ち良くなりたいのはやまやまだが、やっぱり不安要素が気になる佳奈子はそれを否定して貰うべく口を開いた。が、その口はすぐに勝也のキスで塞がれる。
「ん……イクときはこんな感じで口塞いでやっからさ。多少喘ぐくらいなら起きねーから安心しろ。な?」
実際の所不安要素は消えていないが、表向きだけでも性行為をしない為の逃げ道を塞いでくれた事に安堵を覚える。
それ程に今の佳奈子はムラムラと欲情しているのだ。今度は自分から勝也に身を寄せ、勃起をキュッと握りながら囁く。
「……わかったわよ……でも、一回だけ、手でしかしないからね?」
「おう!サンキュー!」
佳奈子の合意を受け、満面の笑顔で抱きしめてくる勝也。その抱擁で大きな安心感と喜びを得てしまう自分に、私ってちょろい女だなぁと自嘲してしまうのだった。
制服は着たまま、パンツだけを脱いだ。愛液を大量に吸った布地を履いたまま一日過ごすのは流石にきつい。
脱ぎたての物を堪能したいと勝也が言ったが断わった。これは今日一日履いてから明日陽一に渡すのだ。そう言うと勝也も「おれの臭いがついてちゃわりーからな」と納得し引き下がってくれた。
自分の恋人の下着を貸し出す事に、拒否するどころか変な職人意識じみたこだわりまで持っている。そんな彼らが少し面白かった。
でも、その気持ちが解る自分がいる。恋人である勝也の、最高にかっこいい、そしていやらしい部分を、大切な親友である優菜にも見て欲しい。見るだけでなく肌で感じて欲しい。そんな欲求を抱いてしまうのだ。
嫉妬は勿論ある。だが、それさえも興奮の材料になってしまう。
そんな変態じみた性癖に目覚めてしまった事で真面目な佳奈子は悩みそうな物だが、実際はそうでも無かった。
何故なら他の幼馴染三人もみな同じだったからだ。むしろ自分だけ置いて行かれなくて良かった、という安心感さえあるのだ。
口ではなんだかんだ言いつつも、朝からこうして性行為をしている事に今も大きな興奮を抱いている。隣の部屋に勝也の弟がいる事に不安を抱きつつも、同時にちょっとしたスリルを感じてもいた。それが佳奈子の感度をいつもより上げているのだ。
合意を得ると早速二人は布団の上に膝立ちで向かい合い、お互いの性器を刺激しあう。
佳奈子は右手で竿を扱き、左手で亀頭をくすぐるいつもの手コキスタイル、対して勝也は左手で佳奈子の胸を撫でつつ、右手で性器全体を揉み解していた。
「やっぱ服の上からだとイマイチだなぁ」
幾重もの布地で隠されたなだらかな胸の膨らみを揉みながら言う。
「んっ、流石にこれ以上、脱げないわよ?……あんっ」
「わかってるって。代わりにこっちに集中すっからよ」
そう言うと中指を立てて愛液を塗りつけ、そのまま膣口へと沈めていく。
「んっ!」
異物が体内に挿入された感触で反射的に吐息が漏れるが、それが苦痛を受けてのものじゃないのは勝也も承知している。恋人の様子を伺いながら、ゆっくりと粘膜を掻き分け指を沈めていった。
中指は勃起程長くないので、その侵入はすぐに止まる。そのまま膣内をほぐすようにゆっくり掻き回した後、指を曲げてお腹側の壁を擦った。
「Gスポ、まだあんま感じねーか」
膣のお腹側に広がるざらざらの壁、Gスポットを刺激しながら問いかける。
「んんっ、でもっ、前より、少し、敏感に、なった……かも」
グッグッと壁を押される度に言葉を途切れさせながら佳奈子が答える。
「そっか。自分でもやってんだよな?」
「うんっ、してるっ、毎日っ」
普通なら恋人同士でも躊躇する問いかけにも素直に答える。
使用済みパンツを貸し借りしてる間柄だ。最早自慰をしている事に後ろめたさは感じなくなっていた。
「オカズは俺達のパンツか?」
「うんっ、あんたとっ、陽一とっ、綾子さんのっ」
「そっか!おれもおまえらのパンツで毎日シコってるぞ!」
自分は勿論、陽一や綾子もオカズにしてると告白された事が嬉しかったようだ。中指は膣に入れたまま親指をクリトリスのフードに乗せ、ご褒美とばかりにクニクニと指先を押し付けてきた。
「あっ!あっ!あっ!あっ!……っ!」
未だ性感の発達してない膣内と異なり、クリトリスは段違いに敏感だ。そんな場所を集中して刺激されれば佳奈子の吐息は嫌でも弾む。
案の定少し大きめの喘ぎが出た事に気付いた彼女は咄嗟に片手で口を塞いだ。
「だいじょぶだ、その位なら聞こえねーよ。……ほら、チンポ扱いてくれ」
耳元で囁かれ、チラリと襖に視線を送ってから勃起を握り直す。
そんな恋人の髪を撫でながら勝也が言う。
「そーだ、二人で優菜のパンツ嗅ぎながらしよーぜ」
返事は聞かずに薄水色の布地を二人の顔の間に持ってくる。途端に鼻孔へ漂う性臭を思い切り嗅ぎ、佳奈子の頭は更に蕩けた。
「あぁ~……これ、すげぇなぁ」
「うん……凄い」
忍んで性器を刺激し合う中、頭がクラクラするような性臭を堪能する。
しかもその匂いの主は目の前にいる相手じゃないのだ。そんな倒錯した状況が、二人の興奮をとんでもなく高めていた。
お互いの顔で布地を挟み、スーハーと深く呼吸を繰り返す。その度優菜の体臭と性臭が鼻孔を通り抜け、まるで目の前にそのお尻があるような錯覚を覚える。
そんな中、勝也は布地を二人の顔から遠ざけた。もっと嗅ぎたいとばかりに鼻を寄せようとする佳奈子を押し留め、パンツの内側、クロッチの部分を広げて見せる。
「ほらここ。染みが一番濃いだろ?……なぁ、ここ、舐めてみねーか?」
そんな倒錯した提案を投げてくるのだ。
膣口の直下、一番愛液を受け止める部分だけに、確かにそこは大きな染みになっていた。白い愛液の乾いた跡がはっきりと見て取れる。眼前に突き付けられたその染みからは、いっそう強く優菜の匂いが漂って来ていた。
その強い匂いに思考を奪われボーっとする様を躊躇と見たのか、勝也が手本を見せるように染み目掛けて舌を寄せると、ペロンとその表面を撫でた。その一舐めだけで口中に舌をしまうと、もごもごと頬を蠢かして咀嚼する。
「すっげぇエロい味!」
開口一番感嘆したように言う。それは大げさな感想じゃないらしく、両手で握る勃起と亀頭の硬さが一段増していた。
そんな反応に佳奈子の興奮も更に沸き立つ。差し出された布地に躊躇なく顔を埋めると、最初は遠慮がちにチロリと舌先を布地に着けた。
だが、それだけでは味も何も感じない。それが解ると勝也のように舌の腹を使い大胆に白濁の染みを舐め上げ、同じく一舐めだけで口内へと収納する。
口中で唾液と舌が絡まると、舌の上でジュンっと何かが溶けるような感覚を覚えた。
直後に口内へ広がる表現しがたい感覚に、佳奈子の身体がビクンと大きく痙攣した。思考も白い靄に覆われてくる。
「うっわ、すっげ締まる!」
身体の反応は膣にも及んでいたらしい。挿入されたままの勝也の指を無意識に締め付けているようだ。
「どーだ、優菜の味は」
期待に満ちた問い掛けを受け、飛びかけていた意識が戻って来る。
気をしっかりと持つ為にも佳奈子はその問いに応えた。
「すっごく……エッチな味」
結局感想は勝也と変わらない。だが、そう答える他に表現のしようがないのだ。
今も言葉を発するたび口の中へ広がる優菜の複雑な味わいが、己の欲情を酷く刺激してくる。
唾液に薄められ次第に消えつつある親友の排泄物の味が名残惜しくて、もう一度舌を出しクロッチへ這わせていた。
恋人のそんな姿を、とても満足そうに勝也が見守っている。
「だろ?パンツもいーけど直接舐めるともっとすげーぞ!今度みんなでやる時さ、佳奈子もマンコ舐めさせてもらえよ!」
クリトリスとGスポットを刺激しながらのそんな勧めに、優菜の股間に顔を埋めた時の事を思い出す。
今と同じかそれ以上の性臭の中、びっしょり濡れた親友の性器を目の前にして、佳奈子は確かに欲情していた。
絶えず開閉して愛液を垂れ流す膣口と、その愛液でてらてらに濡れて光る小陰唇、そして更にその上、陰毛の茂みの下で控え目に存在を主張するクリトリスを目の当たりにして、気持ち良くしてあげたいという欲求がこれでもかと湧き出ていたのだ。
あの時、優菜がクンニを望んでいたのも解っていた。実際求められれば応じていただろうが、しかしその時はまだお互い躊躇があったのだ。積極的にレズ行為が出来る程吹っ切れてはいなかった。
でも今、同じ状況になれば躊躇なく事に及べるだろう。その位には優菜を性の相手として見てしまっている佳奈子なのだ。
優菜の股間に顔を埋め、その匂いに鼻孔を満たされ、性器を隅々まで舐め上げる。そんな光景を想像すると、股間がキューっと締まる感覚を覚えた。
「舐めたいっ……私も舐めたいっ!……あっ!勝也っ!わたし、イキそっ!」
「よしっ!イカせてやっからな!ほれ、優菜のパンツしゃぶってろ!」
パンツを佳奈子の口に軽く押し込み咥えさせると、勝也は右手に集中する。膣に入れた中指とクリトリスを押す親指でもって、佳奈子の身体を挟むように刺激を加え始めた。
未だGスポットに快感は感じないが、その愛撫は強い熱を膣中に生じさせた。
その熱がクリトリスの快感を更に強くするのは自分で刺激した時にも感じている。相乗効果によって絶頂は以前よりも早く、そして強く訪れるのだ。
加えて今は口中で優菜の味を感じてもいる。その分の興奮と背徳感も、佳奈子の絶頂をより質の高い物へと昇華させる。
「ンッ!!!ンーーーーー~~~っ!!!」
やがて訪れた絶頂に合わせ、勝也の顔が布地越しに佳奈子へと押し付けられる。直接触れ合えないが、約束を守る為に布地越しでもキスをしてくれていた。
優菜のパンツを介したそんな絶頂は、まるで三人で一緒にエッチをしているようだと思った。
その想像はとてもいやらしくて幸せだったが、同時にちくりと胸を刺すものもある。この場には陽一を感じさせる物だけがないのだ。
自分達三人だけでこんなに楽しく気持ち良くなっている事に罪悪感を抱いてしまう。真っ白に染まる頭の中、その事だけが心残りとして頭の隅にこびり付いていた。
今回の絶頂はダウンしないギリギリの、それでいてとても深くて気持ちのいい物だった。
勝也の腕に抱かれたまま、スッキリとした気持ちで余韻から目覚めた佳奈子は、今度は私がしてあげるとばかりに勃起を握る手に力を込める。
咥えていた優菜のパンツは、今は勝也の口にある。佳奈子の手コキを堪能しながらハムハムとその味と匂いを楽しむ勝也も、そう時間を掛けずに射精させる事が出来た。溢れ出した精液は全て脱ぎ捨てられていたブリーフパンツに吸わせている。
「丁度いいから今日はこれ借りてくわ」
「や、それ昨日からほとんど履いてねーぞ?」
「別にいいわよ。精子付いてるし」
鼻を寄せスンと匂いを嗅ぐ佳奈子は満足そうだ。だが勝也はそれに首を振る。
「いやいや、妥協はできねーな。貸してみ」
言うなり佳奈子の手から布地を取り上げると、躊躇せずにそれを履いてしまう。
「ちょっと!そのままだと濡れてて気持ち悪いでしょ?無理しなくていいわよ!」
「すぐに乾くからだいじょーぶだって。学校終わったら渡すから楽しみにしとけよ!」
「そ、そう?じゃあ、それで……」
ニカッと笑ってサムズアップする勝也。そこまで言うならと、佳奈子も頷いた。
実際、勝也を感じさせる匂いは強い方がいい。一日履き通したパンツがどれだけの物になるのか楽しみでもあった。
その後はそそくさと跡片付けと朝の準備を始めた。行為の時間は比較的短かったが、それでも時間はギリギリだ。スプレーを撒き、手洗いうがいをし、勝也が朝食を終えた後は性行為の痕跡が残っていないかお互いにチェックをしてから弟の大和を起こした。
襖を開けて彼の部屋に入ると、いつもと変わらない寝息を立ている。その事に心底ほっとしながら揺り起こし、目が覚めたのを確認すると勝也と共に北山家を後にするのだった。
「な?だいじょぶだったろ?」
「…………まぁね」
バス停に向かう道すがら、勝也は顔を寄せて囁く。大和の寝つきの良さは認めざるを得ない。
「つーわけでさ、毎朝の習慣にしよーぜ?朝の一発」
「…………」
続けて発せられたお誘いを即座に拒否する事は出来なかった。
なにせエッチな触れ合いをしたいのは佳奈子も同じなのだ。あまり激しい事は出来ないとは言え、その機会と言える時間と場所を一先ず確保出来た訳だ。
「……一回だけよ?それと、おちんちん入れるのはダメだからね?」
「わかってるって!サンキュな!」
目を逸らし、顔を赤く染めながらも同意してくれた佳奈子の手を勝也はサッと取り握り締めた。本当は飛びついて抱きしめたかったが、人目を気にして手を握るだけに留めたのだ。
だが、その強い気持ちは繋いだ手からこれでもかと伝わって来る。その掌の温度が胸中にも伝わり、佳奈子の心をポカポカと温める。
背けていた視線もすぐに交わり、そのまま見つめ合いながら笑顔を交わす二人だった。