龍園と連絡先を交換して直に職員室に向かい、龍園と通話状態にして扉をノックして入室する。
「1年Cクラス、皇だが坂上先生はいるか?」
坂上
「ん、皇くんか何かね」
「おう、其処に居たのか、他の1年の担任はいるか?」
坂上
「皆さん戻っているが何かね」
「えっ、なになに」
俺は4人が固まっている教師達へと向かった。
「なに、カッコいいねキミ」
坂上
「生徒ですよ星之宮先生、それで何の用かね」
「さっきの話しだが、どのクラスでも同じ内容なのか?」
「多分差異は有るが概ねその通りだと思うが」
「えっと誰?」
坂上
「学年主任でAクラスの担任の真嶋先生とBクラスの担任で保健医の星之宮先生、そしてDクラスの担任で社会を担当する茶柱先生だ」
「なる程な、じゃあ単刀直入に500万で黙っとくぞ」
茶柱
「何の事を言っている」
真嶋は俺を見定めている。
坂上
「500万で、何を黙っていると言うのかね」
星之宮はニヤニヤしながら俺を見ていた。
「面倒臭いな、さっき説明した話だ。来月1日に支給されるPtは10万Ptでは無いだろう、それは何故かと言うと実力で生徒を測るから、そもそもその実力とはだが、まぁ普通に今の状態なら授業態度や遅刻や無断欠席等様々な事だろう、あんたら教師や監視カメラを含め俺達を測るから、支給されるPtが不明だから「答えられない」と言ったわけだ。まだあるぞ」
真嶋
「聞こうが」
「それと、3年間クラス替えが行われないのは、先程の支給額がクラスの評価に繋がりクラス変動が行われる。まぁ、ようするにクラス間闘争だろ。その結果的に卒業時にAクラスで迎えなければ、100%の恩恵を受けられない。実力に満たない生徒は退学処分でコレも救済って言う裏技が存在する、何故ならPtで買えない物は無いと断言したからな」
真嶋
「見事だ」
「まぁ俺は、100%の恩恵はクラス単位では無く、各クラス内から闘争に貢献した上位10人が、受けるべきだと思う。無能に恩恵とは優しい限りだ」
真嶋
「それは、君の意見として受け止めておくか其れにしても見事だ、何処かでSシステムの情報を入手したのかね」
「純粋に俺の推理に依るものだ」
真嶋
「大したものだ」
坂上
「宜しいのですか、認めて」
星之宮
「凄いねキミ、名前は?」
「皇タケル」
星之宮
「そっか皇くんだね、覚えたよ」
茶柱
「・・・・・」
真嶋
「ええ、構いません。何人かは居ますからね、それでもあの優秀な堀北学でも1週間でしたけどね」
「何の話だ?」
真嶋
「済まないコッチの話しだ。それで、500万と言ったね」
「イヤ、それはさっきの話しで、今では1000万Ptだ」
坂上
「皇くん度が過ぎると思うが」
「とぼけるあんたらが悪いからな」
真嶋
「1000万か、良いだろう初日に言い当てたから特別にその額で契約してもらう、但し他の生徒に話したりした場合には退学してもらうが構わないね」
「ああ、問題無い」
茶柱
「平気か、そんな額で」
真嶋
「責任は俺が取る」
坂上
「学年主任の真嶋先生がそう言うならお任せします」
星之宮
「ねぇ皇くん、うちのクラスに来ない?」
「そんな簡単に移動出来るんですか?」
星之宮
「普通は、2000万Ptで移動可能だけど、キミは優秀だから、出してあげても良いよ」
坂上
「星之宮先生、うちのクラスの生徒ですよ」
星之宮
「えへへ、そうですよね」
「へぇ先生達は幾らまで融通が可能何です?」
茶柱
「其れには答えられないぞ」
「そうですか、残念だが諦めるか」
真嶋
「この誓約書に署名してくれ」
俺はその誓約書を読んでサインした。
「それで、何時Ptが入る?」
真嶋
「昼頃には入るだろう」
「了解した」
坂上
「皇くん、入学式には遅れ無いように」
「ああ、では俺は失礼する」
職員室を出て通話を切った。
星之宮
「凄い生徒が入学したよね、佐枝ちゃん」
茶柱
「そうだな」
真嶋
「これからが楽しみだ」
坂上
「・・・・そうですね」
星之宮
「ねぇ真嶋くんのクラスで、Ptの件を質問した生徒っている?」
真嶋
「ああ、2名いたぞ」
星之宮
「そうなんだ、坂上先生のクラスはどうですか?」
坂上
「1人いましたね」
星之宮
「佐枝ちゃんのとこは?」
茶柱
「いや、いなかったぞ。そう言う知恵のところはどうなんだ」
星之宮
「わたしのとこもいなかったけど、でも2人期待しちゃう生徒はいたよ」
真嶋
「そうか」
俺は職員室から出て、体育館へ向かいながら監視カメラの場所をチェックしていると2人に声を掛けられた。
「新入生か、此処で何をしている」
「ん、監視カメラの位置をチェックしてるだけだけど」
「ほう、面白いな。名前は何と言う」
「人に名前を聞くなら、最初に名乗ったらどうです先輩」
「そうだな、3年Aクラスの堀北学だ」
「会長と同じく橘茜です」
「1年Cクラスの皇タケル。会長?(まぁ知っているけどね)」
堀北
「生徒会長をしている。それと、橘は生徒会で書記をしてもらっている。何処まで分かっている」
「ああ、朝の説明のことですか?其れなら今しがた先生達と契約してきましたよ」
堀北
「ほう、面白いな。どうだ生徒会に入る気はあるか?」
橘
「会長」
「折角のお誘いですが、お断りさせてもらいますよ」
堀北
「そうか、端末を貸してくれ」
「良いですけど、変なことしないで下さいね」
端末を出し手渡した。すると慣れた仕草で操作が終わった。
堀北
「返すぞ」
「何をしたんですか?」
堀北
「連絡先と入学祝いをな」
端末を確認すると連絡先と100万Ptが入っていた。
「えっと、何ですか100万って」
堀北
「先行投資だ」
橘
「皇くん、わたしにも端末を貸して下さい」
橘はそう言うと俺の手から端末を奪ってあっと言う間に操作して返された。
橘
「わたしの連絡先と、わたしからも入学祝いです」
「はぁ、それはどうも、ありがとうございます」
堀北
「じゃあな、皇」
橘
「また、お会いしましょう皇くん」
俺は会釈をして見送った。
橘からの入学祝いは堀北と同額の100万Ptが入っていた。
俺も体育館へと向かい、入学式に参加した。