船上デッキから、島を眺める。それなりの大きさの島。何処にペンションが有るのかを見ていたが、島の周りを一周したが見つけられなかった。
「(もしかして、無い。でも、先生は無人島のペンションでバカンスって言っていた、騙されたのか僕達は)」
するとアナウンスが流れた。
「生徒に告げる!今から30分後にジャージに着替えデッキ集合。尚、荷物は指定されている物以外持込み禁止となる、また、上陸にあたり時間が掛かるため、事前にトイレ等は済ませておくこと以上」
急いで部屋に戻りる、神崎くんも戻って来ていて共にジャージに着替え荷物を確認した。
神崎
「宮野、デッキからペンション見えたか?俺は見え無かったが」
宮野
「うん、僕も見つけられなかったよ」
神崎
「嫌な予感しかいないんだが」
宮野
「うん、その先はやめよう」
神崎
「そうだな」
デッキに集合して小型船に乗り込み、島に上陸をした。
手荷物検査と端末を取り上げられる。
そして、各クラス毎に整列をした。真嶋先生が拡声器を取り、この無人島での特別試験開始を宣言した。
各クラスで纏り、担任の星之宮先生がマニュアルを持って来た。
星之宮
「この中に詳しく載っているから、良く読んでね」
この無人島での特別試験の内容は、各クラスには予め300Ptが支給され、そのPtを使い1週間サバイバルを行うものだった。
1週間生活して、残ったPtは来月支給されるCpに加算される。みんな、必死になる。
勿論、この無人島でもペナルティは発生する。
特に環境汚染、他クラスへの妨害行為、暴力行為等だ。他クラスのスポット占有後の無断使用はクラスが失格になるので注意が必要だ。点呼時のペナルティやリタイアに依るペナルティも存在した。
大型テントが2張り、災害用簡易トイレが1個、懐中電灯が1個、マッチ箱が1箱、女性用の生理用品や日焼け止め等は無償で支給され、生活出需品はPtで買う。
ベースに出来る場所が、肝心だともいえた。
宮野
「一之瀬さん、此処では熱中症になり易いから、一先ず移動しよう」
一之瀬
「そうだね、みんな一先ず森の中に移動しよう」
「熱いもんね」「賛成」「日焼けしちゃう」
と移動を開始した。ちょっと開けた場所で、一休みを兼ねて、リーダーを決める事になった。
一之瀬
「リーダーをやりたい人居るかな?」
誰も率先して手を挙げない。
柴田
「宮野か一之瀬さんで、いいんじゃん」
宮野
「それだと、安直だと思うよ。最終日のリーダー当てられると占有したPtは無効で–50Ptだし、もっと真剣に選ぼうよ」
神崎
「宮野の言う通りだと俺も思う」
柴田
「そっか、それは痛いよな」
小橋
「其れに、帆波ちゃんや宮野くん神崎くんは普段から中心的だから、やめた方が良いと思う」
渡辺
「なら、誰がいいんだ?」
宮野
「僕は、網倉さんか姫野さんにお願いしたい」
網倉
「無理無理」
姫野
「私も無理」
宮野
「リーダーって言ってもスポットの占有や更新が主な仕事だけど、みんなでフォローするからどちらか、お願い出来ないかな?」
姫野
「其処まで言うなら、やっても良いけど」
一之瀬
「ありがとう、ユキちゃん」
宮野
「じゃあ、姫野さんで決まり、フォローするから姫野さん」
姫野
「絶対だからね宮野」
リーダーが決まって、一休みを終えた。
ベースになるスポットを探しに、柴田くん渡辺くん浜口くん南方さん僕が選ばれ先に移動した。
森の中を歩くが道は踏みならされていて、女人でも普通に歩けた。
この熱さで、体力に自信の無い僕はやや遅れ気味に着いて行くのがやっとで大分離れされる。
やがて、森を抜けると真ん中に井戸が有った、その井戸の水を柴田くんが汲み上げて使おうとしていた。
僕は周りを見渡すと、皇くんがカメラを構えていた。
宮野
「ダメ柴田くん」
その声は遅く、柴田くんは汲み上げた水を使用してしまった。
皇くんが井戸に近付き、柴田くんを煽ると柴田くんは激昂して
柴田
「皇てめぇ、此処は俺達が占有する!とっとと出て行きやがれ!」
皇
「何、今の脅されたぞ」
更にヒートアップした柴田くんは暴言を吐く。
僕が、割って入って柴田くんと皇くんを引き離した
皇
「もう、十分だな」
そう言って彼は後ろ手で持っていたデジカメを操作した。
みんながやって来て、どんどんと占有されたスポット内に立入ってしまった。
失格と柴田くんの脅迫、暴行を毎月1人15000Pt、合計60万Pt、柴田くんが支給される半分のPtの譲渡で話しがついた。
またしても、皇くんにしてやららた。
これで、毎月彼に譲渡するPtは140万と白波さんの分、柴田くんの半分のPtだ。
追加で、彼等が指定したAクラスのリーダー当てを最終日に行う契約を星之宮先生証人の元交わした。外れた場合には補填すると言っていたので、きっと、裏切り行為に依って得た情報なのだろう。
僕等ははこのスポットをベースにして、特別試験を行う事にした。
一之瀬
「また、皇くんにやられちゃったな・・・」
落ち込む一之瀬さんに、掛ける言葉が見つからなかった。