葛城
「龍園!何をした!」
宮野
「皇くん!」
龍園
「ククク、雑魚が慌ててるぞ、タケル」
宮野
「皇くん、きみは既に優待者の法則が分かっていたんだね。それでDクラスと契約を」
皇
「その通りだ、其処でお前達に提案だ。残りのこの辰グールプの優待者を200万で売ってやるよ、どうする」
的場
「ば、馬鹿げてる」
一之瀬
「・・・200万」
小橋
「法外ですね」
宮野
「何故だ皇くん」
皇
「何故とは」
宮野
「何故そんなにPtが必要なの」
皇
「何れ分かる。買わないなら終わらせる」
端末を操作し、暫くして館内アナウスが辰グールプの試験の終了を告げた。
龍園
「終わったな」
皇
「ああ」
龍園
「鈴音、契約は守れよ」
堀北
「ええ、わかってるわ。行きましょうか平田くん」
平田
「そうだね、櫛田さんも行こっか」
櫛田
「うん、ごめんね帆波ちゃん」
葛城
「俺達も行くぞ、覚えていろ龍園」
Aクラス、Dクラスの6人が退室して行く。
宮野
「Dクラスとはどんな契約をしたんだい」
皇
「俺達の優待者を教える代わりに、150万を貰う契約だ」
宮野
「それなら僕達にだって契約出来たんじゃないのかい」
皇
「まぁそうだな、早く終わらせたかったからDを選んだだけだ」
宮野
「それだけじゃ無いよね」
皇
「何の事だか分からないな」
龍園
「おいタケル、俺はもう行くぞ」
小橋
「私達も行きましょうか」
宮野
「そうだね」
一之瀬
「うん」
皇
「一之瀬は残れ、話しが有る」
一之瀬
「えっ、わたし」
宮野
「なら僕達も残る」
皇
「お前達に用は無い」
一之瀬
「宮野くん、夢ちゃんわたし残るね」
小橋
「で、でも」
宮野
「・・・わかった。行こう小橋さん」
小橋
「・・・わかった」
宮野達はドアを閉めて部屋から出て行った。
一之瀬
「何かな皇くん話って」
俺は一之瀬に近寄り小声で「中学3年の夏、髪飾り」と告げた。
一之瀬
「えっ・・・何で」
皇
「夜9時に◯◯◯号室に端末を置いて1人で来い」
そう言って部屋を出ると、宮野と小橋が近くで待っていた。
宮野
「話しは済んだのかい」
皇
「ああ」
宮野
「一之瀬さんは?」
皇
「中に居る」
小橋
「酷いことしていないよね」
皇
「まだな」
小橋
「これからするってこと」
皇
「さぁ、じゃあな」
俺は部屋に戻る途中で龍園に連絡を入れた。部屋に戻ると龍園の荷物は無く既に居なかった。
夜9時部屋のドアをノックされドアを開けると一之瀬が1人で立っていた。
皇
「入れ」
一之瀬
「・・・」
一之瀬を部屋に入れ、俺はベッドに腰掛けた。
皇
「少し話しをしようか。今回俺は坂柳から依頼もあり葛城を叩いた。結果Aクラスは惨敗し葛城は失脚をして坂柳がAクラスのリーダーになるだろう。Dクラスは須藤の退学で0Ptとなり無人島試験を見事に1位でPtを稼いだ。そして俺達Cクラスは今回の船上試験でお前達BクラスのCpを上回り来月は俺達がBクラスに浮上する」
一之瀬
「・・・そうだね」
皇
「まだ浮上出来ると思っているなら、甘いぞ一之瀬」
一之瀬
「そうかな」
皇
「二学期、俺達はAクラスと同盟を組み、一之瀬、お前達を叩く」
一之瀬
「そんな・・・何でなの」
皇
「それは、お前を屈伏させるためだ。此処に入学する前に面白いモノを入手した。見せてやる」
一之瀬に1枚の紙を渡した。
一之瀬
「コレは」
皇
「コピーだが、お前の死んだ父親が連帯保証人になった借用書だ。その額は3億、そして今や30億まで膨れ上がっている。お前の母親が相続放棄をしていないせいで、母親には15億、お前と妹に7億5千万の負債が有る」
一之瀬
「そんなのウソよ」
皇
「調べさせたからホントなんだよ、その過程でお前の過去もわかったんだがな一之瀬」
一之瀬
「・・・ホントなの」
皇
「ああ、中学3年の夏、母親が過労で倒れ妹の誕生日プレゼントが買えず、お前が妹のために髪飾りを万引きし、母親にバレて店に謝罪に行きお前は良心の呵責に陥り不登校になったことをな」
一之瀬
「・・・そうだよ。凄く悩んで自分を責めた・・・」
皇
「なぁ一之瀬。まさに禍福は糾える縄の如しとは思わないか。父親との死別、貧しいながら母親と妹と楽しかった日々、母親の過労と万引き、そしてこの学校に入学し昔の様に自分を頼るクラスメート達、其処に俺という災禍」
一之瀬
「・・・・」
皇
「さて、この負債だが「お願いします。母と妹には何もしないで下さい」そう言われてもな」
一之瀬はその場で土下座をしだした。
一之瀬
「お願いします。負債はわたしが返しますから、どうか母と妹には何もしないで下さい」
皇
「一之瀬、お前30億なんてどう返済する」
一之瀬
「それは・・・」
皇
「いいか一之瀬、日本人の平均生涯収入は約2億2千万だ、衣食住を考慮に入れて無い。例えお前がその金額を返済に充てても利息の足しにしかならない」
一之瀬
「・・・」
皇
「そこでだ一之瀬。俺がお前を買ってやるよ」
一之瀬
「えっ、買うって何を」
皇
「そのままの意味だ、一之瀬帆波って人間を俺が買って俺に奴隷として飼われるって事だ」
一之瀬
「・・・わたしが皇くんの奴隷になれば母と妹には何もしないでくれるの」
皇
「ああ、逆らわずにいたならな」
一之瀬
「・・・わかった。わたしを買って下さい」
皇
「ならば、宣言し足に口づけしろ」
一之瀬
「わたし一之瀬帆波は、皇タケル様の奴隷となり「雌奴隷だ、やり直せ」えっ、は、はい」
一之瀬
「わたし一之瀬帆波は、皇タケル様の雌奴隷となりご主人様に忠誠を此処に誓います」
一之瀬はそう言って足に口づけをした。
皇
「これで、お前は俺の雌奴隷だ。逆らえば母親と妹がどうなるかわかっているな」
一之瀬
「はい」