会議室の扉をノックする星之宮先生、すると中から「どうぞ」の声が帰って来た。扉を明け中に入ると、生徒会役員とCクラスの担任の坂上先生と生徒1人が座っていた。
星之宮
「ごめん、遅れたかな」
「いえ、時間前です」
坂上
「揃ったようですから初めますか」
「そうですね」
「では、初めますがその前に紹介致します。生徒会からは会長の堀北学、そして進行役にわたくし書記の橘茜が務めさせて頂きます。Bクラス担任の星之宮先生、一之瀬さん、宮野くんが参加致します。Cクラス担任の坂上先生、被害者の皇くんが参加致します」
橘
「では、聴き取りと監視カメラの映像で当時の状況を説明致します。皇くんが階段を下り、白波さんが階段を登りすれ違い、突然白波さんが振り向き皇くんの背中を押して突き飛ばしたのを、確認致しました。間違いありませんか?」
「間違い無い」
宮野
「はい、間違いありません」
一之瀬
「でも、ちひ、白波さんがあんな事をするとは思えないんです」
橘
「意見が有るなら挙手をして、発言を求めて下さい」
一之瀬
「あっはい、すみません」
宮野
「(珍しいな、一之瀬さんが)」
橘
「どうぞ、皇くん」
「はい、サイコの白波がいませんが何故でしょうか?」
堀北
「参加出来る状態じゃないからだ」
星之宮
「かなり、衰弱しているわ」
坂上
「人を突き飛ばして、衰弱ですか」
橘
「宮野くんどうぞ」
宮野
「はい、白波さんは普段と変わりなく、皇くんとすれ違った時だけ、普通と違いました。僕達が声を掛けて、やっと普段の白波さんに戻った、そして自分が何をしたのか分からない状況でした。衰弱するのは当然です、普段の白波さんは優しい人です、決してサイコではありません」
橘
「皇くんどうぞ」
「其れをサイコと言うんだ。普段と変わらずに犯行に及ぶ、今回俺で無ければ、下手したら死人もしくは植物人間になっていてもおかしくない事案だ」
宮野
「・・・・」
一之瀬
「・・・・」
橘
「皇くんどうぞ」
「もう誓約は無効でいいですよね」
堀北
「もうこの時間だ、構わないと思うが先生方どうですか?」
坂上
「ええ、良いでしょう」
星之宮
「ええ」
堀北
「本来明日開示される筈だが、了承する」
「了承も得たから、此方の要求をする。本来であれば白波を退学にし、殺人未遂として訴えるのが普通だが、それじゃあ白波が反省するとは思えない。其処で在学中毎月Bクラスに支給されるPtから全員が俺に2万Ptを譲渡し、白波は2週間の停学、現在保有しているPtと在学中入るPtを全て俺に譲渡する事を要求する」
堀北
「どうですか、星之宮先生」
星之宮
「生徒会の判断に任せる」
堀北
「分かりました」
堀北
「皇の提案を取り入れ、白波には2週間の停学、現在保有しているPtと在学中支給されるPt全てを皇に譲渡、Bクラスも同様に毎月生徒に支給されるPtから2万Ptを皇に譲渡とする。これにて、審議会を終る」
会議室を出る生徒会の2人、坂上先生、星之宮先生に寄り添い一之瀬さん、僕、最後に皇くんが出た。
宮野
「皇くん、大したケガも無く良かった、心配していたんだ」
「ああ、あの時にも言ったが、咄嗟だが受身も取れたから大したケガも無かった。心配してくれてありがとな」
宮野
「皇くんは、何時から知っていたの?それと誓約って?」
「Ptの事か、初日からだそれと、誓約は1年各担任とSシステムを沈黙する条件としてPtをもらった」
宮野
「初日に分かってたのは凄いね・・・それで、白波さんに何をしたんだい?」
「何もしていないぞ、ただすれ違っただけでサイコに突き飛ばされたお前も観てただろう」
宮野
「僕はそう思って無いんだ。押された時、確かにキミは笑っていたからね」
「なら俺が何かをした証拠でも集める事だ、もし仮に俺がサイコに何かした証拠が提示されたら、俺が保有しているPt全てやるし退学もしてやるよ」
宮野
「分かった、それと白波さんをサイコって呼ぶのは止めて欲しい」
「それは、証拠を提示するまで無理だな。精々足掻いて証拠を集めてみろ」
宮野
「大した自信だね」
「当たり前だろ、やってもいないのに証拠なんて有るわけが無いからな」
宮野
「(あの自信は、僕が間違っているのか)」
龍園
「それで、どうなった」
「白波は2週間の停学、Bクラス生徒全員が俺に毎月2万Ptを譲渡、白波に関しては入る全てのPtを譲渡に決まった」
龍園
「毎月80万Ptプラス白波の分か、それで何をしたんだタケル」
「企業秘密だ」
龍園
「相変わらず、秘密主義だなタケル」
「話せるとしたら、それはお前が死ぬ時だぞ龍園」
龍園
「ちっ、まだ死にたくねぇからな聞かねぇよ」
「そうしとけ」
その日の夜中、1人の女子生徒が部屋を訪れた。
「上手くいきましたか、ご主人様」
「ああ、網倉麻子お前が白波を上手く誘い出してくれたお陰で催眠暗示を掛けれたからな。褒美をやる、何がいい」
網倉
「それでしたら、この卑しい雌豚奴隷に、お情けをいただけますか」
「いいぞ」
俺は久しぶりにこの雌豚奴隷を抱き、腹が膨れるくらいにタップリと褒美を出してやると、満足して部屋に戻って行った。
【網倉麻子が俺の秘密を喋ったり、文字に書いたり、質問を受け付けない強力な暗示を施している】
無理に解除すると、心停止が起こり死に至る。
5/1の朝を迎えた。
端末を確認すると、900.400Ptが増えていた。
「さて、楽しみだな教室に行くのが」