※この作品はR-18です。

サトシの野望   作:イマクニ

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サトシVSシバ


第95話

 

 

 

 ホテルを出て皆と合流してからスタジアムへと向かう。

 リーフ達にカントージムリーダーズを引き連れ歩いてスタジアム前に辿り着くと、マサラの住人とシゲルが待機していた。

 

 「サトシ、僕達に勝ったんだからマスターボールクラスの戦いでも良い結果を出してくれよ? まずは初戦、必ず勝ち上がってくれ。」

 

 「あぁ、必ず勝つから安心して見ていてくれ。 シゲルもこの舞台でちゃんと勝ち上がれるって事を示してやるよ。」

 

 その後もマサラの住人達から、カントージムリーダーズから激励を貰い、気力十分の状態でスタジアムへと向かう。

 選手控室に1人で入りポケモン達の状態を確認して、精神を落ち着かせる。

 今日の相手はシバさん。

 必ず勝ち上がってやる。

 そう心に誓って、呼び出しがかかるのを待つ。

 

 暫くすると大会スタッフから呼び出しがかかったので、入場口へと向かう。

 入場口に居る時から既に観客が満員御礼なのを実感する。

 夥しい数の観客達の気配を感じながら、歩いてバトルコートへ向かう。

 入場口を出ると、反対の入場口からシバさんが出て来る。

 同じタイミングでの登場に、観客も大盛り上がりだ。

 バトルコートへ辿り着くと、シバさんが語りかけた。

 

 「知っているだろうが敢えて言う! 俺は四天王のシバだ! 人もポケモンも戦い、鍛えれば何処までも強くなる! 俺はそんな鍛え抜かれた格闘ポケモン達と共に生きて来た! そして、これからもな! サトシ! 俺達のスーパーパワーを受けてみるが良い! ウー! ハーッ!」

 

 「シバさん、鍛え上げて来たのは俺達も同じです。 俺達のハイパーパワーでシバさん達をぶっ飛ばしますので、全力で来て下さい!」

 

 俺達の掛け合いに観客も大盛り上がりだ。

 

 「それではマスターボールクラス、第1試合! シバ対サトシの試合を始めます! 両者構えて、バトルスタート!」

 

 「行くぞ! チャーレム! メガシンカ!」

 

 「行け、ゲンガー!」

 

 いきなりメガシンカ!?

 しかもエスパー複合のメガチャーレムか。

 

 「ふん! お前がゲンガーを出す事は見切っていたぞ! しねんのずつき!」

 

 「さいみんじゅつ!」

 

 ゲンガーのさいみんじゅつでメガチャーレムが眠るが…

 

 「見縊って貰っては困るな! 俺達のポケモンが眠った程度で戦えなくなると思われてはな!」

 

 なんと、眠っている筈のメガチャーレムがそのまましねんのずつきをゲンガーへと喰らわせた。

 こんな脳筋な催眠対策有りかよ!?

 でもメガチャーレムもエスパー複合だからゴーストタイプが通る!

 

 「シャドーボール!」

 

 「しねんのずつき!」

 

 メガチャーレムはメガシンカしているとはいえ、そこまで強くは無い筈!

 ゲンガーなら十分やれる筈だ。

 そう思うも、ダメージレース的にはメガチャーレムの方が有利だろう。

 あれ(・・)をさせるか。

 

 「ゲンガー! 散弾!」

 

 俺がそう指示すると、一度溜めたシャドーボールを分裂させ、複数個に別けて発射させた。

 1個1個のダメージは普通のシャドーボールに劣るが、散弾にさせるメリットも有る。

 それが…

 

 「俺のメガチャーレムが仰け反らされたか!?」

 

 散弾によるノックバックだ。

 体一箇所に当てるよりも、複数個のシャドーボールが当たる方が面積が大きいので出来る芸当だ。

 それに眠っている状態で戦えるとは言っても、思考能力は無いに等しいだろう。

 起きてる時なら最小限の回避で切り抜けられるかもしれないが、今の状態ならば…

 

 ゲンガーによる散弾シャドーボールの連打により、メガチャーレムの変化が解けた。

 

 「チャーレム、戦闘不能! ゲンガーの勝ち!」

 

 思考能力が無いポケモン相手なんぞ当然こうなる。

 

 「くっ…! 戻れチャーレム。 行くぞ! エビワラー!」

 

 シバさんと言えばバルキーの進化系の3闘士とカイリキーだろう。

 その3闘士の一角、パンチの鬼のエビワラーが出て来た。

 とはいえ、エビワラーの覚える技にゲンガーの脅威は無い。

 ふゆうじゃなければ、じしんが有効だったんだがな。

 

 「かみなりパンチ!」

 

 「サイコキネシス!」

 

 当然ゴリ押しするしか無くなるだろう。

 電気を纏った拳を当てようと向かって来るが、そうはさせない。

 ゲンガーのサイコキネシスでダメージを与えると共に弾き飛ばしてやる。

 ダメージを与えるには接近しなくてはならないんだろう?

 

 「くっ…! ストーンエッジ!」

 

 「サイコキネシス!」

 

 またもサイコキネシスでダメージを与えるが、エビワラーが地面へと拳を振り抜くと、ゲンガーの足元から尖った岩が生えてきて、ゲンガーにダメージを与えた。

 だが、次で終わりだ。

 

 「サイコキネシス!」

 

 その一撃でエビワラーも戦闘不能になった。

 

 「エビワラー、戦闘不能! ゲンガーの勝ち!」

 

 「そのゲンガー、ハイパーボールクラスでの戦いより更に強くなっているようだな! 念動力の出力が増している。 キクコのゲンガーをも超えるやもしれんな! だが、コイツでゲンガーを倒す! 行くぞ! サワムラー!」

 

 シバさんの3匹目はキックの鬼、サワムラーだ。

 

 「ブレイズキック!」

 

 炎を纏った蹴りが伸び、ゲンガーを仕留めようとするが…。

 

 「みちづれ!」

 

 そうはさせない。

 ブレイズキックをマトモに喰らったゲンガーの体から黒いモヤが出て来て、サワムラーに取り憑く。

 すると、サワムラーの目に光が無くなり、地面に倒れ伏した。

 

 「何ッ!?」

 

 「両者、戦闘不能! 次のポケモンを出して下さい。」

 

 ゲンガーも残り体力が少なかったからな。

 悪いが共倒れさせて貰う。

 

 「ありがとう、ゲンガー。 行け、カイリキー!」

 

 「こちらもカイリキーだ!」

 

 カイリキー対決だ。

 お互いの筋肉を見合って、ポージングを行い始めたカイリキー達。

 ボディビルじゃねぇんだぞ。

 ダブルバイセップスにラットスプレッド、サイドチェスト、モストマスキュラーをした後、お互い指示を出す。

 

 「「ばくれつパンチ!」」

 

 カイリキー同士の右腕2本によるばくれつパンチが左腕によるガードの上から炸裂する。

 お互いガード等関係無しと言う程の威力でもって、破壊的なパンチが当たり、お互い吹き飛ぶ。

 そんなの関係ねぇとばかりに再度吶喊。

 ばくれつパンチの執拗な攻めを何度も行うが、俺のカイリキーが押され気味なようだ。

 

 そして、ついに倒れ伏すカイリキーが。

 

 「サトシのカイリキー、戦闘不能! シバのカイリキーの勝ち!」

 

 やっぱりシバさんのカイリキーは強いな。

 俺のカイリキーも結構育てたつもりだったんだが。

 

 「俺のカイリキーが最強だ!」

 

 「ありがとう、カイリキー。 行け、トゲキッス!」

 

 傷ついたカイリキーを即刻倒す。

 

 「エアスラッシュ!」

 

 「ばくれつパンチ!」

 

 カイリキーがトゲキッスに向かって駆け出すも、エアスラッシュが先に当たり、カイリキーは倒れた。

 

 「カイリキー、戦闘不能! トゲキッスの勝ち!」

 

 「ふむ、流石に無理か。 じゃあ俺の真の切り札を出す!」

 

 カイリキーじゃねぇのか?

 そう思いつつ、シバさんの出すポケモンを見る。

 

 「行くぞ! マッシブーン!!」

 

 ウルトラビースト!?

 まさかのマッシブーンに流石に俺も吃驚した。

 

 「どくづき!」

 

 「でんじは!」

 

 マッシブーンが麻痺になるも、どくづきにより弱点ダメージ+運が悪く毒にかかってしまった。

 

 「ストーンエッジ!」

 

 「エアスラッシュ!」

 

 トゲキッスがエアスラッシュを当てようと切り裂きに向かった瞬間、マッシブーンがそこ剛腕で地面をぶん殴った。

 マッシブーンの拳の先からトゲキッスに向かうような鋭利な岩が出現し、トゲキッスがマッシブーンに攻撃を当てられないどころか、大ダメージを負ってしまった。

 その上でマッシブーンはトゲキッスの羽を掴み、地面へと叩きつける。

 攻撃技とも言えないような力技だが、トゲキッスもマトモに動けなくなる。

 

 「じしん!」

 

 シバさんの無情な一言により、トゲキッスを地面に抑えつけたマッシブーンの空いた片腕が、じしんのエネルギーを纏いながらトゲキッスへと突き刺さる。

 タイプ相性で言えば有利を取れている筈が、敗北したのはトゲキッスだ。

 

 「トゲキッス、戦闘不能! マッシブーンの勝ち!」

 

 マッシブーンとシバさんが勝利の雄叫びと共に全身の筋肉をパンプさせた。

 ………。 燃やしてくれる!

 

 「すまん、トゲキッス。 行け、リザードン! メガシンカ!」

 

 俺はメガリザードンYを繰り出した。

 コイツで必ずあの筋肉ダルマを倒す!!

 

 「だいもんじ!」

 

 「来ると思っていた! きしかいせい!」

 

 メガリザードンYの特大のだいもんじがマッシブーンに当たるも、待ってましたとばかりに反撃のきしかいせいがメガリザードンYを襲う。

 だいもんじによる大ダメージを負うも、メガリザードンYもかなりダメージを受けた。

 だが、終わりだ。

 

 「りゅうのはどう!」

 

 残り体力の少ない状態ならこれで十分。

 

 「マッシブーン、戦闘不能! リザードンの勝ち!」

 

 「戻れ、マッシブーン。 最後だ! 行くぞ! カポエラー!」

 

 最後はカポエラーか。

 曲芸しようが何しようが関係無い。

 

 「オーバーヒート!!」

 

 「がむしゃら!」

 

 メガリザードンYが灼熱の炎を纏い攻撃するが、カポエラーのがむしゃらにより、戦闘不能になった。

 

 「良くやった、リザードン。 ありがとう。 最後だ! ペルシアン!」

 

 最後にペルシアンを出すと、観客席の方から変装したムサシ達(特にニャース)が大興奮して応援してくる。

 期待には答えてやるのが俺の流儀だ。

 

 「ねこだまし!」

 

 ペルシアンのねこだましがカポエラーにダメージを与え、怯ませる。

 そこへ畳み掛けるように次の攻撃を繰り出す。

 

 「じゃれつく!」

 

 「トリプルキック!」

 

 カポエラーが回転し攻撃しようとするも、スルリと躱してじゃれついた。

 そのじゃれつく攻撃により、カポエラーも倒れ伏した。

 

 「カポエラー、戦闘不能! ペルシアンの勝ち! よって勝者、サトシ!!」

 

 俺が四天王の一角を落とした事により、見守っていた観客からの歓声が凄まじい。

 シバさんはカポエラーをボールに戻しながら近付く。

 そして、おもむろに拳を振りかぶって来たが難なく避け、シバさんの首筋に手刀を突き立てる。

 

 「ッ!! ハッハッハッ! 当てる気が無いとはいえ、反撃までされては立つ瀬が無い! 完敗だ! もっと鍛錬をせねばな! サトシ! 次に相見える時は、この拳で語り合おうか!」

 

 「良いですよ! シバさんと殴り合うのも楽しめそうです!」

 

 「シバで良い! 極めた者同士に敬語だの敬称だのは要らん!」

 

 「わかったよ、シバ! 今度はこっちでも()ろうぜ!」

 

 そう言って拳を突き出すと、シバも拳を突き出しゴツンと当てる。

 

 「嬉しいぞ! さあ、俺に勝ったのだ! 次に進むが良い!」

 

 楽しめたバトルも今日はこれでお終いか〜

 シバとのバトルは本当に楽しめた。

 俺は応援してくれた観客達に手を振りながら、入場口へと戻って行った。

 

 

 

 

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