※この作品はR-18です。

サトシの野望   作:イマクニ

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ワタルVSカンナ


第96話

 

 

 

 試合が終わった俺は観客席へと向かう。

 道中色んな人から声をかけられつつ、俺を応援してくれた母さん達の下へと向かう。

 そして席付近に辿り着くと、母さん達マサラの住人とセレナ、カントージムリーダー達とジムトレーナー達、ムサシとコジロウ、ニャースが観客席の一角に集まっていた。

 俺の姿を認めるなり、祝福してくれたり次戦の激励をされたりと、もみくちゃにされた。

 シゲルからも珍しく褒めて貰えたのでかなり嬉しかった。

 皆と楽しく談笑していると、いよいよ第2試合の始まりを告げるアナウンスが聞こえる。

 次の試合はワタルさん対カンナだ。

 カンナの氷がワタルさんのドラゴン軍団を氷漬けにするのか、ドラゴンの圧倒的な力ですり潰されるのか、見物だな。

 マントをたなびかせながら入場してくるワタルさんと、スーツを着たカンナが入場して来る。

 相性で言えばカンナが有利だろうが、ゲームでは無く現実となった此処では相性だけで語れない。

 四天王の大将として負けられないだろう。

 バトルコートに着いた両者は何やら語り合っているようだ。

 

 「第1試合であのサトシがシバを倒したみたいだな。 俺も四天王大将として、奴の挑戦を真っ向から受けて立たねばならん。 カンナ、手加減はしないぞ!」

 

 「うふふ 仮に私を倒せても彼は強いわよ? 既に私を超えてるからね。 それに私も前より強くなったわ。 楽に勝てると思わないで頂戴。」

 

 他の観客達には聞こえてないだろう会話だったが、俺には聞こえた。

 ワタルさん対カンナの試合が始まる。

 

 ワタルさんが繰り出したのはオノノクス、対するカンナが繰り出すのはユキノオー。

 そして、カンナはいきなりメガシンカを行い、メガユキノオーへと変化させた。

 オノノクスは接近しアイアンテールを、メガユキノオーはふぶきを出して、お互いに大ダメージを負う。

 だが、メガユキノオーは接近してきたオノノクスへとれいとうパンチを放ち、オノノクスは戦闘不能になった。

 

 ワタルさんは2匹目にリザードンを繰り出し、メガシンカさせてメガリザードンXに変化させた。

 メガユキノオーへの対策だろうな。

 メガリザードンXによるフレアドライブでメガユキノオーも戦闘不能にされた。

 

 カンナは2匹目にパルシェンを繰り出す。

 高い防御力がメガリザードンXへの対策だろうか。

 ワタルさんは意にも介さず、げきりんでパルシェンに吶喊させるが、カンナはバトルコートにどくびしを撒かせた。

 2撃目のげきりんがパルシェンを襲うも、カンナはねむるを指示し、パルシェンを全回復させる。

 3撃目のげきりんを浴びせた後、メガリザードンXは混乱状態になり、その上でカンナは、ねごとを指示、パルシェンはまたもどくびしをバトルコートに撒いた。

 これでワタルさんは3匹目から猛毒になってしまう。

 ワタルさん相手だろうが、怜悧冷徹に場を支配しようとするカンナ。

 だが、ワタルさんも四天王大将の座に居る猛者だ。

 このまま引き下がるとも思えない。

 はねやすめでメガリザードンXが回復するが、パルシェンのねごとでつららばりがメガリザードンXに多段ヒットする。

 返しにメガリザードンXによるはがねのつばさがパルシェンを撃破した。

 

 カンナは3匹目に切り札のラプラスを繰り出した。

 何としてもメガリザードンXを倒すつもりなのだろう。

 メガリザードンXが最後の技と、炎を纏って吶喊するが、ラプラスのうたかたのアリアが先に決まり、メガリザードンXの変化が解け、戦闘不能になった。

 

 ワタルさんはどくびしを警戒+カンナの切り札に自身の切り札をぶつける。

 カイリューを繰り出し、かみなりをラプラスへと当てるも、ラプラスがふぶきでダメージを与え返す。

 とはいえ、ワタルさんのカイリューも特性マルチスケイルのようで、まだピンピンとしている。

 大ダメージを負ってしまったラプラスを仕留めようと、カイリューにりゅうせいぐんを指示。

 だが、タダではヤられぬとばかりにラプラスがほろびのうたを歌いながらりゅうせいぐんを受け、戦闘不能になった。

 カイリューを倒されたくなければ交換一択だが、交換すれば後続が猛毒になる。

 だが、ワタルさんは即座に交代させて、ボーマンダを繰り出した。

 

 カンナは苦虫を噛み締めながらユキメノコを繰り出す。

 そして、即座にあられを指示し、天候を変える。

 ボーマンダはかえんほうしゃでユキメノコを攻撃し、ユキメノコはオーロラベールで後続のサポートを続ける。

 かえんほうしゃでは削り切れないと判断したワタルさんはだいもんじを指示した。

 だがそれは悪手だろう。

 ユキメノコはみちづれでボーマンダ共々戦闘不能になった。

 カンナは最初からユキメノコにサポート+1、1交換をさせるつもりだったからな。

 

 ワタルさんは再度カイリューを、カンナはグレイシアを繰り出す。

 カイリューの拡散したはかいこうせんがグレイシアに襲いかかるも、返しのふぶきで戦闘不能になった。

 

 ワタルさんは次にサザンドラを繰り出すが猛毒になる。

 サザンドラはわるだくみで特攻値を上げ、次に備えた。

 その動きを見たグレイシアがふぶきで大ダメージを与えるも、サザンドラのだいもんじでグレイシアも戦闘不能になった。

 

 カンナの最後の1匹はジュゴンだ。

 ジュゴンは出て来てすぐにねこだましを放ち、サザンドラにダメージを与えつつ怯ませる。

 猛毒とあられのダメージでサザンドラも虫の息だ。

 更にアクアジェットでサザンドラにダメージを与え、戦闘不能にさせた。

 

 ワタルさんも最後の1匹にガブリアスを繰り出す。

 ガブリアスも猛毒にかかり、速攻で決めないと負けるだろう。

 ガブリアスがげきりんを、ジュゴンがふぶきを放つ。

 4倍弱点だが、ガブリアスも果敢に攻める。

 お互いの誇りを賭けた戦いだったが、ついに終止符が打たれる。

 両者戦闘不能という形で。

 

 

 そんな結末を迎えるとは、運営も思っていなかったようで、急遽ビデオ判定に切り替えた。

 

 スローで決着を見るとジュゴンが先に倒れ、ガブリアスが毒ダメージで戦闘不能になったのがわかり、ワタルさん対カンナの試合は、ワタルさんの勝利で幕引きとなった。

 

 「各地方のドラゴン使いの伝手を頼って、このメンツを揃えたんだがな。 殆どカントーから出ないカンナに此処まで追い詰められるとは思わなかったぞ。」

 

 「あらら。 勝つつもりだったんだけどね。 それに私はカントーのポケモン達でもやれるんだって事を見せたいの。 色んな地方の強いポケモンを集められても関係無いってね。 それに、私に辛勝するようならサトシ君に足元掬われるわよ? もっと気合い入れないとね。」

 

 「これは手厳しい。 彼には本気で相手をする必要が有るか。 見ていろ。 そうやすやすとヤられはせぬ。」

 

 「ふふふっ 楽しみにしているわ。」

 

 ワタルさんもカンナの会話を聞き取る。

 次戦のワタルさんは手強いだろうが、必ず勝つ。

 ワタルさんとのバトルに期待しながら、第3戦の始まりを待つ事にした。

 

 

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