暫くブルーさんとリーフと談笑していると
「あらやだ、もうこんな時間! サトシ君、ごめんなんだけど今から夕飯の買い出しにトキワシティまで行かないといけないから、その間リーフと一緒に居てもらっても良いかしら?」
との事なので、ブルーさんをお見送りする事にする。
「はい、気を付けていってらっしゃい!」
「お母さん、モーモーミルク買ってきてね!」
「はいはい、わかったわよ。 それじゃ行ってくるわね。」
そう言ってブルーさんは買い出しに行った。
さぁこれから何しようかと考えていると
「折角だし、探検しに行かない?」
そうリーフが言ってくる。
活発な少女なので、そうなる事はわかっていた為了承する。
「良いぞ、でもこのマサラタウンからは出ないようにな。 森の中とかで迷って父さん達のポケモンの縄張りから出ないようにしないと。」
「わかってる! もう子供じゃないんだからね! 私も立派なレディなんだから!」
そう言ってリーフは薄い胸を張る。
人の事は言えないが、8歳なんだから子供だろうとは思うが言わない。
家を出て色んな場所に行く。
山ではサイドンやニドキング、ニドクイン夫妻を眺め、川ではコイキングや、トサキントを眺める。
森に入るとストライクが自慢の鎌で稽古をしている様子を見る。
独自に縄張りを持ち、鍛錬し外敵に備える。
そんなポケモン達を見ながら次の湖にさしかかると。
「キャーッ!」
どうやらリーフが足を滑らせて湖にダイブしてしまったようだ。
「大丈夫か?」
そう言って俺はリーフと陸に上げるべく出を伸ばす。
その出をリーフは掴もうとするが…
バシャッと満面の笑みのリーフから水をかけられる。
………。
「やったな!この野郎!!」
バシャバシャと水をかけ返すと、リーフも笑いながら水をかけてくる。
「あははは! サトシも濡れちゃえ〜!!」
暫くお互いに水をかけ合うと案の定ずぶ濡れ状態になった。
夏が近いとはいえ、服を乾かさないと風邪をひくかもしれないので、俺はずぶ濡れになった衣服を脱ぎ下着姿になる。
はぁ〜 前世を含めてもかなり久しぶりにはしゃいだな。
そこら辺に転がっている枝を集め、組み合わせて即席の物干しを作ってそこに濡れた衣服をかける。
「リーフも脱いどかないと風邪ひくぞ〜」
そう言うとリーフは顔を紅潮させた。
「み、見ないでよ…?」
可愛らしいが子供に欲情なんかするかよとも思うが、そう言う必要も無いので俺は返答する。
「見ないから大丈夫。 ほら、さっさと脱いでこれにかけな。」
そう言って俺は火を起こせるような薪を探しに行く。
ある程度拾って帰って来ると、服を物干しにかけたリーフが、下着姿で顔を紅潮させて体を抱き締めながらちょこんと座っていた。
それを横目に俺は火を起こす準備をする。
「何やってるの?」
リーフにそう問いかけられた為、俺は答える。
「今からこれを使って火を起こそうと思ってな。 煙の臭いが服に付くだろうけど、早く乾かしたいし。」
そう言って薪を指差す。
「そんな事出来るのね、サトシって。 凄いな〜」
「いや、やるのは初めてだよ。 ただ知識があるだけで。」
そう言って何度か火を起こそうとするが、中々上手くいかない。
素人だから仕方ないかな。
煙が出る位までは行くんだがな〜 どうしたものか。
そこでリーフが何かに気付いたように言う。
「あ! あれってガーディじゃない?」
リーフが指差した方を見てみると、ガーディが湖の水を飲みに来たみたいだった。
そこで俺はガーディに頼んでひのこを吐いて貰えるようにお願いする。
「ねぇそこのガーディ! その水飲んでからで良いんだけどさ、あの積み重ねた枝にひのこを吐いてもらえないか?」
そうガーディに頼み込むとガーディは任せろとばかりに吠えて、水を飲む前にボッとひのこを吐いた。
ひのこは狙い違わず枝に当たり焚き火が完成した。
「ありがとう! ガーディ!」
そう言ってガーディを撫でる。
前世で飼ってた犬にするようにわしゃわしゃと。
ヘッヘッヘッ と舌を出しながら気持ち良さそうにしてるガーディを一通り可愛がってから自由にさせる。
「サトシ凄いね、初めて会った子でしょ?」
そう言うリーフの言葉に肯定する。
「そうだよ。 ポケモンは皆可愛いだろ?」
そう、ポケモンは可愛いしカッコイイと思う。
あの憧れた世界に来て本当に良かったと今でも思う。
「う〜ん… 可愛いとは思うけど、怖くは無いの? 私は少し怖いかな…」
そうリーフは言ってからポツポツと話しだす。