守って貰った過去が有る、人としても尊敬しています。
ですが、それ以上にサトシと添い遂げたいという気持ちの方が大きかった、という形で御理解頂けると助かります。
俺達はミスティ達を実家に残し、フスベシティへと戻った。
今イブキ達は何処に居るのかを確認すると、イブキとジーク、ヒガナは竜の穴に、フルーラ達は模擬戦を行っているようだ。
俺達は早速フルーラ達に会いに向かった。
フスベシティのポケモンセンターの裏手に有るバトルコートへ行くと、ナナコとコトネがバトルをしていたようだった。
そして、カガリとイズミと話しているムサシ達、元ロケット団の女性陣の姿も見える。
アイツ等もジョウトの掃討が終わったのか?
話は聞いて居ないんだがな。
俺達はこっそりと試合を見てみると、コトネが4匹戦闘不能で、ナナコは全滅してしまったようだった。
コトネもバトルが苦手と言う割に、同じバッジ8個取ったナナコ相手に善戦したようだな。
悔しがっているナナコと、健闘を讃えているコトネに対し、拍手をしながら向かう。
『サトシ!!』
「おぉ、お疲れさん。 良いバトルだったぞ。 コトネも先輩としての貫禄を見せれたようで何よりだ。 ナナコもまだ育て切れて居ないポケモン達で、あそこまでコトネの手持ちを倒せたのは凄いぞ! お互いに頑張っているようだな。」
本音を言えば、確かに強くはなっているが、とてもじゃないがセレナより弱い。
コトネ達もその事はわかっているだろう。
実際今此処に居る面子で最強なのはリーフかカスミだろうな。
次いでセレナといった所か。
イブキやヒガナが居れば、まだわからなくなるが、それでもリーフとカスミは倒せないだろう。
そう考えていると、マトリが近付いて来た。
「サトシ様、ご報告が有ります。 私達は此処ジョウト地方の掃討がほぼ完了致しました。 後は一組だけです。 サカキ様達は、無事に3匹の巨人?を捕らえる事が出来たようです。 レジロックをシルバー様が、レジスチルをマツブサ様が、レジアイスをアオギリ様が捕らえたようです。 これから私達は此処ジョウトに居る最後の一組を捕らえに向かうつもりですが、中々尻尾を掴めません。 ご報告は以上になります。」
マトリはそう言って一礼する。
サカキ達は無事に事を成したようだな。
流石サカキ達だと、素直に関心する。
そして、マトリ達の言うもう一組とは誰だと誰何する。
「私達が追っている者達ですか? 怪盗姉妹のザンナーとリオンです。 ご存知でしょうか?」
ザンナーとリオン。
勿論知っている名だ。
ポケモン映画の「水の都の守り神」に登場する敵キャラだ。
確か2人はかなりのスタイルを誇る美女達だった筈だ。
まぁ俺はあの映画ならカノンが好きだが。
俺の知っている情報を伝えていると、イブキ達がやって来た。
「あ! サトシ君!!」
ダァーッとヒガナが走り出し、俺の向かってダイブして来た。
上手い事衝撃を流し、優しく抱き締めると、ヒガナは大変満足そうだった。
「ふふふ〜♪ すんすん サトシ君の匂いだ〜♪」
「ただいま、ヒガナ。 それとイブキ、ジークもただいま。」
「おかえりなさい、サトシ君。 大丈夫だったようね。 貴方の勇姿、テレビで見たわよ?」
「うん、かっこよかったよ! これでもっとサトシ君のかっこよさが世界に広まっちゃったね!」
最終決戦までは撮られて無かっただろうが、結晶塔に突撃した時と、事件後のインタビューは確りと放送されたらしい。
まぁインタビュアーが居る事がわかっていてした事なので、こればかりは何も言えない。
「そうか。 所で話は戻すが、例の怪盗姉妹はヒワダタウンの南に有るアルトマーレに居るだろう。 俺達も向かうつもりだ。 一緒に行くか?」
「是非、御一緒させて頂きます。」
メンバーを集計すると、俺、リーフ、カスミ、セレナ、フルーラ、コトネ、ナナコ、カガリ、イズミ、ヒガナ、元ロケット団のムサシ、ミヤモト、マトリ、ドミノ、ヤマト、が向かうらしく、大人数になってしまった。
イブキは此処に残るらしく、ジークとリサちゃん、俺のリザードンもリザフィックバレーに帰るらしい。
リザードンからたまごの事は頼んだと吠えられ、肩に手を置かれる。
俺も勿論そのつもりだとリザードンの手を取り、別れを惜しむ。
ジーク達を見送ってから、俺はポケモンの再編成をする。
今回連れて行くポケモンはピカチュウ、リザードン、オーダイル、バクフーン、メガニウム、ヨルノズクだ。
ジョウト御三家は旅の途中で進化済みだ。
カントー組よりまだ弱いが、ジョウトの旅が終えるまでにはマスターボールクラスでも戦力になるくらいにはしたい。
メンバーの編成を終えたので、アルトマーレへと向かう。
リーフに再度ミュウを出して貰い、俺の波導をお釣りが出る位、大量に渡してヨシノシティにテレポートして貰う。
ヨシノシティから船でアルトマーレへと向かおうとしていると、見覚えの有る姿が見えた。
「ん? ヒビキか?」
「んあっ? アニキ!!!」
ヒビキは侍らせている女性を置いて、いつかのように俺に突撃し始めた。
また突撃を喰らっては敵わんと、俺は足を上げる。
すると、ヒビキの顔面に俺の足裏が衝突し、ヒビキはズリ落ちた。
「うげっ!! いてぇ! いてぇよアニキ!!」
「突撃して来るなと言っただろ? 全く、お前って奴は… 相変わらずだな、ヒビキ。 ちゃんと腕を磨いたんだろうな?」
「応よ!! 今の俺、かなり強いぜ! あ、姉ちゃんも久しぶり!」
「あ って何よ! あ って!! ヒビキも相変わらずね。」
コトネも呆れたような表情でヒビキを見る。
だが、やはり久しぶりに会ったヒビキに苦笑しつつも微笑んでいるようだ。
俺達は皆にヒビキの事を紹介する。
そして、ヒビキからも2人の女性を紹介された。
「アニキってやっぱ格がちげぇんだな! 俺も紹介するよ! メタモンマスターを目指しているイミテとなみのりサイドンを持ってるエリコ、炎タイプを専門としているモエだ!」
イミテは会った事が有る為、久しぶりの再会を喜び合い、エリコとモエに挨拶をする。
エリコはなみのりサイドンの回のキャラで、モエはシロガネ大会でサトシと戦った相手だったな。
中々ヒビキも女性関係には見所が有るな。
それにしても、俺のせいでヒビキやゴールドさんには迷惑を掛けてしまうかもしれないと、少し申し訳ない気持ちが芽生える。
クリスさんがどういう決断を下すかはわからないが、離婚した際には、俺もヒビキとゴールドさんには頭を下げなければならないだろう。
カラットさんも、愛する息子が離婚するかもしれない事に関して、良い気もしないだろう。
今度会いに行かないとな。
皆と和気藹々と喋っていると、船の出港時間が来たようだ。
俺達は船に乗船し、ヒビキ達も仲間に入れてアルトマーレへと向かう。
このメンツを相手にしなければならないザンナーとリオンが可哀想な位だが、過剰戦力になっても良いだろう。
じゃないとラティオスが死んでしまうからな。
ザンナーとリオンの計画の阻止と、こころのしずくをどうにかしないといけない。
あれが有るだけで、ラティアス、ラティオスの命が危ういからな。
災厄から守る為に安置したこころのしずくを人間の勝手によってアルトマーレの防衛システムのキーにされてしまった。
島の安全の為と名打ったその行為により、ラティオス達は島に縛られてしまった。
そして、劇中で本来ならラティアスも死ぬ筈だったが、ラティオスが命をかけてラティアスを守って津波に突っ込んで死んだ。
というのが、映画を見た俺の見解だ。
完全に俺の主観だから本当は違うかもしれないが、それでもこころのしずくを汚された事によりラティオスが死ぬので有れば、在り方を変えなければならない。
少々俺が思う細工を施してやろう。
そして、仮に俺達が消えた後で悪人が来ても、ラティオス達が死なないようにしなければならない。
今回俺達が向かう、そして俺がやりたい事の最優先事項だ。