※この作品はR-18です。

サトシの野望   作:イマクニ

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第171話

 

 

 

 アルトマーレに着いた。

 俺達は観光を行い、映画の通り水上レースが開催されるようなので、参加する事にした。

 参加者は俺、リーフ、セレナ、カスミ、フルーラ、コトネ、イズミの7人。

 ヒビキも参加すると思ったが、ギャラドスが大き過ぎて参加は見送るらしい。

 参加者達も比較的人間大以下のポケモンばかり使っているからな。

 アニキ頑張れ!と、激を貰った。

 他のメンツはかんせんと怪盗姉妹の捜索だ。

 ムサシとミヤモトが我先にと競い合いながら怪盗姉妹の捜索に駆け出して行く。

 その後ろをドミノとヤマト、マトリ、カガリが呆れながら付いて行った。

 

 俺はオーダイルを、リーフはゴルダック、セレナはジュゴン、カスミはスターミー、フルーラとコトネはマリルリ、イズミはサメハダーで参加した。

 

 前大会優勝者のロッシというサングラスをかけた青年も居る。

 このレースでどれだけ俺達が争えるか、楽しみだな。

 

 

 

 水上レースが始まった。

 俺のオーダイルはスピードがそこまで速くは無いようで、リーフとカスミ、フルーラ、コトネ、イズミ、ロッシに先行を許してしまっている。

 俺とセレナも負けじと追いすがるも、アイツ等が速すぎて追いつけそうにない。

 それに先程から何者かに見られている気がする。

 レースを半ば諦め、波導を広げてサーチすると、やはりラティアスとラティオスの兄妹が居るようだ。

 そして、ラティアスがレースに参加したいのか、俺達に加勢して来た。

 俺達のスピードがグングンと上がり、先行集団の和に入った。

 俺達の猛追に驚いたリーフ達がラストスパートをかける。

 そして最後の直線に入ると、猛追していた俺とカスミが一緒にゴールした。

 どちらが勝者だったのかビデオ判定を確認してみると、俺が僅差で勝利した。

 だが、俺はラティアスの助け有りきでの勝利なので、真の勝者はカスミだろう。

 景品はカスミに譲り渡し、俺はラティアスの方へと向かう。

 因みにレースの結果は俺、カスミ、リーフ、イズミ、ロッシ、コトネ、フルーラの順でゴールした。

 

 

 

 俺はラティアスをサーチで探すと、すぐに発見出来た。

 追ってみると、ラティアスはカノンの姿で散歩をしているようで、色んな建物を見ながら歩いている。

 すぐに向かおうとしたが、ボートに乗る美女が2人、ラティアスを見ながら何かを呟いている。

 その呟きを聞くに、既にあのカノンの姿のラティアスの真の姿がバレているようだ。

 俺は即座に向かい、ラティアスの手を引いて逃げる。

 彼女等の相手をしてやっても良いが(俺が相手取った方が、万事解決するのはわかっている)、ムサシ達もあれだけ息巻いていたんだ。

 手柄は彼女達にあげたい。

 

 俺がラティアスの手を取りながらサーチをすると、この先に例の庭園が有る事を感知した。

 壁に向かってダッシュすると、激突すること無くあの庭園に辿り着いた。

 俺とラティアスが庭園に辿り着くと、ラティオスから攻撃を受ける。

 俺はラティオスに攻撃を加えるつもりがさらさら無いので軽く躱し続けていると、見かねたラティアスがラティオスを説得し始めた。

 やっと攻撃が止んだと一息付き、ラティ兄妹の話し合いを眺めていると、カノンと爺さんが現れた。

 カノン達もラティ兄妹と俺が居る事に大層驚いていたが、ラティ兄妹が俺を認めると、素直に受け入れてくれた。

 それぞれ自己紹介をし合う。

 映画で見たワンシーンを追体験したような感覚になった。

 そして、俺の、怪盗姉妹の目的の品で有る「こころのしずく」が目に入る。

 こころのしずくを紹介して貰い、俺はコイツをどうにか出来ないかを思案する。

 

 俺はリーフ達に連絡を取り、此処へ向かって来て貰う。

 リーフとの通話を切ると、マトリから連絡が来た。

 マトリ曰く、怪盗姉妹を捕捉したらしいが、逃走され続けているらしく、ドミノが後を追いながらムサシ達と追いかけているらしい。

 怪盗姉妹も身体能力が高いが、ドミノもかなりのモノだ。

 逃げおおせるとは思えない。

 そのまま追い続けるよう指示を飛ばす。

 

 夕刻になり、リーフ達が此処に辿り着いた。

 何かヒビキも面白そうだからと付いてきたようだ。

 リーフとコトネにミュウとセレビィを出して貰い、この「こころのしずく」をどうにか出来ないか相談してみると、類似品を模造すれば良いんじゃないかと提案された。

 今有る「こころのしずく」はラティ達の魂そのものらしく、それがラティ達を縛り付けているらしい。

 俺の映画で見た記憶をミュウとセレビィに分け与えると、ミュウとセレビィは怪訝そうな表情に変わり、一刻も早く製作すると言い始めた。

 そして、セレビィが更に力を使用し、俺に当時の記憶を送り込んで来た。

 

 

 

 

 

 追憶

 

 ラティオスとラティアスは傷付きながらも必死にナニカから逃げていた。

 何度も攻撃をされ、何度も躱す。

 そのナニカよりラティオスとラティアスの方が速いようだが、その攻撃一つ一つが致命傷になりかねない苛烈な攻撃だ。

 そして、ついにラティアス目掛けて放たれた攻撃が当たりそうになる。

 そこへ、ラティオスが間に割り込み、2匹は錐揉みしながら海へと落とされた。

 

 

 

 そして所変わり、俺の目の前に爺さんと婆さんが居た。

 爺さんと婆さんの2人は浜辺を散歩中に、傷付き倒れている少年少女を発見する。

 2人の看病により、少年少女は回復した。

 

 

 

 しかし、そこへ怪物のようなポケモンが現れた。

 

 アイツは…

 

 …ムゲンダイナ。

 

 ムゲンダイナは2人の少年少女を見つけると、その命を喰らわんと攻撃し始めた。

 先程見ていたナニカはムゲンダイナだったようだ。

 少年少女は覚悟を決め、人間の姿からラティオス、ラティアスの姿に戻った。

 そして決死の戦いの末に、ムゲンダイナの攻撃が爺さんと婆さんの方へと向かって行った。

 あの攻撃を人間が喰らえば間違いなく死ぬ。

 ラティオスとラティアスは反転し、爺さんと婆さんの前に立ちはだかる。

 そして、ムゲンダイナの攻撃により、ラティオスとラティアスの命の灯火は儚く散った。

 ラティオスとラティアスの魂は天へと昇り、一つの魂へと混ざり合った。

 それが「こころのしずく」となるも、ムゲンダイナのマイナスエネルギーを浴びた「こころのしずく」は汚れた魂へと変換される。

 その「こころのしずく」を喰らわんと、ムゲンダイナは魂へと大口を開けながら迫る。

 

 しかし、ムゲンダイナの目論見は達成されなかった。

 

 新たにラティオス、ラティアスの群れが現れ、死んだラティオス達の「こころのしずく」を見た瞬間に、憤怒の形相に変わってムゲンダイナを数の暴力で蹴散らした。

 ラティオス達は、汚れた「こころのしずく」を善性の心を持つ爺さんと婆さんに手渡した。

 ラティオス達は汚れたままの「こころのしずく」を不憫に感じたのだろう。

 爺さん達のプラスエネルギーを浴びさせ、マイナスエネルギーに浸された「こころのしずく」を綺麗に戻す事が目的だった。

 だが、「こころのしずく」が完全に戻った時には、人間達の都合で、島の防衛システムへと組み込まれる形となった。

 そうなってしまえば、ラティオス達も手が出せなくなる。

 だが、心優しいラティオス達は、その事で復讐等毛頭考えて無かったようで、群れの中から何匹かを数年この島に配置するようにして、今に至るという形になったようだ。

 

 

 

 

 

 セレビィの力から解放されると、早速贋作作りに着手する。

 カノン達も同じ追憶を見せられたようで、色々と思う事が有ったらしい。

 

 こんな魂の縛り付けなんか無い方が良い。

 ムゲンダイナがまた来るというのなら、俺が相手をしてやるよ。

 ミュウとセレビィ、俺の波導を大量の水の石に込めて変換する。

 そうして作業をしているが、何かが足りないような、そんな感じがする。

 他に使えそうなアイテム何か有ったかな〜と思っていると、リーフの帽子に付けている虹色の羽根が目に入る。

 

 「リーフ、悪いんだが、その虹色の羽根を使わせてくれないか?」

 

 「え!? これ? ん〜… わかった! 良いよ!」

 

 「ごめんな。 ありがとう。」

 

 リーフから虹色の羽根を受け取ろうとすると、新たなるモノの気配が近付いて来た。

 一瞬怪盗姉妹かと思ったが、どうやら違うらしい。

 

 「スイクンか?」

 

 スイクンはリーフの手に白い尻尾を巻き付けて、俺に虹色の羽根を渡さないように阻止をしているようだ。

 そして、俺達に近付き「こころのしずく」の贋作に力を込め始める。

 すると、大量の水の石が一つの塊と成り、「こころのしずく」に酷似した贋作が出来上がる。

 スイクンは役目が終わったと見るや、何時ぞやのように踵を返して帰って行った。

 使命を果たし、すぐに立ち去る。

 かっこよすぎだろ!!

 スイクンの助力を経て完成された贋作を、こころのしずくと入れ替える。

 勿論カノン達もそれに否はないようで、快く受け入れられた。

 そして、ラティオスにこころのしずくを返す。

 ラティオスはこころのしずくを大事そうに抱え、その身にこころのしずくを宿した。

 ラティオスとラティアスはお礼にと、俺のポケモンに成る事を決めたらしく、俺のホルダーに付いているボールを気にしていた。

 俺もその気持ちに応えるべく、2匹のポケモンにモンスターボールを投げ、無事にゲットした。

 

 

 




怪物=ムゲンダイナ
サトシ達が見た過去の光景
サトシの考察
以上3点は、拙作での表現でして、公式のものでは無いと言うことを御留意下さい。
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