※この作品はR-18です。

サトシの野望   作:イマクニ

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少し時間飛びます


第15話

 

 

 

 ブルーさんと初めて肌を重ね合わせてから暫く時は経つ

 

 

 

 俺サトシは9歳になってからトレーニングの密度も飛躍的に上げた。

 

 というのも、8歳の途中からトレーニングしても伸び悩んでいたからだ。

 

 そんな折、久しぶりに帰って来た父さんにトレーニングについて相談を持ち掛けてみた。 すると…

 

 「ん? ふむ… ポケモンと一緒にトレーニングしたら良いんじゃないか? 一人では限界なんだろう?」

 

 …!!!

 

 天啓が舞い降りたような気さえした。

 

 そうか! そうか!

 

 俺は今ポケモンの世界に居るんだから、ポケモンにも頼れば良いんだ!

 

 「ありがとう! 父さん! 俺、頑張るよ!!」

 

 「あぁ…」

 

 そう言って頭をポンポンと叩いてまた虚空を眺める父さんを置いて、早速トレーニングメニューを考えた。

 

 

 

 それからはトレーニングを変え、エビワラーやサワムラー、カポエラーにゴーリキーとステゴロで肉弾戦したり、森で武器を作成しストライクとチャンバラしたり、草原でウィンディやウツボットと乱取りしたりと充実したトレーニング環境になり、伸び悩んでたのが嘘だったかのようにメキメキと力をつけた。

 

 そして今日…

 

 「ッハァーッハァーッ! ッシャーーーッッ!! 倒したぞ〜〜!!」

 

 あの日リーフに恐怖心を覚えさせたサイドンをステゴロで撃破する事に成功した。

 

 勿論ただぶっ倒すだけじゃ虐待なので、トレーニングでの事だ。

 

 倒れたサイドンに近付き、オボンの実を食べさせる。

 

 トレーニングに付き合ってくれたポケモンには自家栽培した各種きのみの中から、それぞれ好きなきのみを食べさせる事が条件である為だ。

 

 はっきり言って野生のきのみより家で栽培したきのみの方が美味い。

 

 ポケモンにトレーニングをお願いしている為、きのみを与える事は当たり前とも言える。

 

 ポケモンもいつもと違う相手でトレーニング出来て、きのみも食える。

 

 俺も高効率のトレーニングが出来る。

 

 Win-Winの関係だろう。

 

 

 

 

 そしてサマーキャンプ

 

 何故この辺鄙な片田舎のマサラタウンで行われるのかというと、ポケモン研究の第一人者たるオーキド博士が居るからだ。

 オーキド博士と聞けば世界でも有数の権威を持っている為、全国からちょくちょくポケモントレーナーが来たりする位だ。

 憧れからだろう。

 人生で一度はオーキド博士の居るマサラタウンに来てみたいと多くのトレーナーが思ってるらしい。

 そんなもんなんかね〜 俺からしたらただの田舎なんだが。

 

 いつもは閑散としたこのマサラタウンに色んな地方の子供と引率して来た大人のトレーナーが来ていて騒がしい。

 

 あまり騒がしいのは好きじゃないので、憂鬱とする。

 

 オーキド博士が子供達にポケモン講座を開いていると、一人の子供が先に答えていてドヤ顔をしている。

 

 ん〜彼奴がゴウって奴だろうな〜

 

 知ってるからって折角のポケモン講座を邪魔しちゃいかんだろ。

 

 最初は周りの子も凄いなって反応だったが、何度も先に答えているようで鬱陶しそうにしている。

 

 ありゃオーキド博士もやり辛いだろうな。

 

 そんな光景を眺めて居ると、ポケモン講座から抜け出す一人の少女が見えた為、そちらに意識を向ける。

 

 プラチナブロンドの長い髪の女の子だ。

 

 多分、あの子はセレナかな?

 

 ゆっくりとこの場から抜け出す事に成功していた。

 

 周りの大人は何やってんだと少し憤る。

 

 仕方が無い為、俺も着いて行く事にする。

 

 ある程度離れるとザッと駆け出して広場から逃げるように立ち去って行く少女。

 

 警戒心の強いポケモンも居る中でそんな事したらマズいと、俺も慌てて駆け出す。

 

 するとやはりいきなり知らない人間が縄張りに侵入して来て、それに怒ったポケモンが少女に襲いかかって来た。

 

 「キャーッ!!」

 

 間に合え!と念じながら襲いかかって来たポケモン、カイロスにとっしんをお見舞いする。

 

 ドガーン!とカイロスをふきとばし、木にぶち当てる。

 

 ふきとばしたカイロスが睨みつけてくるが、一言謝ってから懐からオボンの実を出して、これで勘弁してくれとお願いする。

 悪気は無かったし、縄張りを荒らすつもりは無い事もしっかりと説明してると、カイロスは納得したように踵を返し、オボンの実を食べながら立ち去って行くのを見送る。

 

 はぁ〜疲れた。

 

 しゃがみ込む少女に大丈夫かと手を差し伸べる

 

 「あ、ありがとう… 助けてくれて…」

 

 「大丈夫だよ。 怪我は無い?」

 

 「う、うん… 怪我は無いよ…」

 

 「そっか! それなら良かった!」

 

 そう言ってニカッと笑うが、少女は何かを思い詰めたような表情で俯く。

 

 何か悩んでるようなので、俺は少女の手を握り、以前リーフとキスした、あの湖に行く事にする。

 

 あそこなら他の人も来ないだろう。

 

 

 そうしてズンズンと進み、湖に到着する。

 

 「何か悩んでるんだろ? 此処で景色でも見ながら話してみな? 話せないなら無理には聞かないよ。 でも苦しい思いはしなくても良いと思うよ? 話せば気も軽くなると思うしな!」

 

 俺がそう言うと少女はポツポツと話しだす。

 

 

 

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