※この作品はR-18です。

サトシの野望   作:イマクニ

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第197話

 

 

 

 「サトシ様、あのテントにススキ様がいらっしゃいます。」

 

 ガラナと共にススキのテントに向かっていると、テントより手前にウォロが待ち構えて居た。

 アチラも俺達を視認しているので、今更避ける事も出来ないだろう。

 ウォロの近くに行き、アヤシシから降りる。

 

 「あら、サトシさん。 こんな所でお会いするとは。 自分はですね、プレートを探しているのですよ。 サトシさんはプレートを持ってますか?」

 

 「プレート? 知らないな。」

 

 「ふむ… キングやクイーンを下して、アヤシシやガチグマを従えていてプレートを持たないと…。 不思議なものですね…。」

 

 ウォロは飄々とした顔こそしているが、目は仄暗く見える。

 俺はそんな事知ったこっちゃないので、早々にウォロに別れを告げ、ススキの居るテントに向かう。

 

 ススキの居るテントに到着すると、ドアを軽くノックする。

 

 「お客…様…? 今…出ますので…暫しお待ち下さいませ…。」

 

 言われた通り少し待つと、褐色肌の巨漢が現れた。

 体こそゴツいが、哀愁漂う表情だな。

 

 「あ、あのう…僕…って、ガラナさん!?」

 

 「ススキ様、こちらギンガ団調査隊のサトシ様です。」

 

 「ご紹介に預かりました、ギンガ団調査隊のサトシです。 以後、お見知り置きを。」

 

 「僕、ススキです…。 あの…僕、何か粗相をしましたか? い、いきなりの訪問は…心の臓に悪いので、およしください…あの…本当の目的は何でしょう?」

 

 ゲーム知識でイダイトウの好む物に、サマヨールの力が必要な事はわかるが、食べ物の方がわからない。

 その為にはススキの力が必要になる。

 

 「火吹き島とイダイトウの件について、お教え願いたい。」

 

 「火、火吹き島に…行かれる? …それでしたらイダイトウに認めて貰えるよう好物を用意すればよろしいかと…ただ調理がちょっとばかり…というか、かなり大変といいますか…はっきりいって…無理というか…。」

 

 「無理なんですか?」

 

 ススキはオドオドしながら答える。

 夜にサマヨールを捕まえて来て、ススキが作る材料にあくのはどうを撃てば良いらしい。

 サマヨールって名前を出す事すら怖がっている。

 ヴォル◯モートじゃあるまいに。

 夜になるまで、まだ時間が有るな…。

 暇つぶしに此処ら辺に居るポケモンのゲットと調査でもするかね。

 

 

 

 「そろそろススキ様の所へ向かいましょうか。」

 

 「あぁ、そろそろ良いだろう。」

 

 此処ら一帯のポケモンの捕獲、及び調査を終えた。

 勿論目的のサマヨールどころかヨノワールすらも捕まえて来た。

 

 「それにしても本当に凄いです! ススキ様が恐れるサマヨールは疎か、大きなヨノワールすら従えるその手腕! 見事ですわ!」

 

 「此処らの主クラスでも俺より弱い、それだけだろう。」

 

 一気に図鑑タスクも埋まり、中々良い感じだ。

 サマヨール達を出して居たらススキがビビるだろうから、ボールにしまってススキの家にガラナと向かう。

 

 「あのう…サで始まって、ルで終わるポケモンを…お連れですか?」

 

 サマヨールが入ったボールをススキの前に突き出す。

 

 「お連れですね…ああ! 出さないで…わかりました…イダイトウに乗り、火吹き島に行くという思い、僕も応えましょう…いつもはガラナさんのガーディに手伝って頂くのですが、今回は サトシさんが認めて頂く為の調理です。 僕が合図をしたら、サで始まって、ルで終わるポケモンにあくのはどうを指示して下さい…良いですか? 3…2…あぁ! やっぱり怖いですう!」

 

 やべ

 何か少しイラッとしてしまった。

 隣ではガラナも薄く微笑む。

 俺の表情を見たススキは、もう一度やり直そうとした。

 

 「はい…す、すみません…数えていると怖さが募ります…ですので、次は同時にしましょう…いきます!」

 

 今度こそイダイトウの好物が完了した。

 何か少し疲れたな…。

 

 「香りといい、形といい…最高のイダイトウ団子ですね! では、イダイトウが待つイチョウの浜辺に参るとしましょう。」

 

 

 

 その後、無事にイダイトウを従える事に成功した俺はススキと別れ、ガラナとガーディと共に、火吹き島に向かう事にした。

 ガーディも海を怖がらなくなったようで、ポケモン達に守られながら海を俺達と一緒に泳いで渡る。

 

 火吹き島に着き、道中のポケモンを片っ端から捕獲しながら溶岩の戦場へと向かう。

 

 溶岩の戦場に着くと、火山の上から先代島キングの雄叫びが聞こえる。

 すると、、ガーディが進化を始めた。

 先代ウインディの力と俺の炎の石の力が合わさり、俺のヒスイウインディとは違った進化の仕方だ。

 この独特の進化がキングやクイーンになれる証なのだろうか?

 

 これが終われば、例の雷が落ちる筈だ。

 コロコロと主張する武人ストライクを出すと、俺に例のアイテムを催促する。

 よし、やるか。

 以前ガチグマライド中にゲットしたくろのきせき(・・・・・・)をストライクに放る。

 すると、武人ストライクが進化を始め、バサギリに進化した。

 バサギリは空を見上げると、落雷しそうな空に向かって跳んで行った。

 ガーディも進化が完了したようで、ヒスイウインディに進化した所、やはりヒスイウインディに向かって、空から雷が落ちる。

 

 「バサギリ! ぶった斬れ!!」

 

 バサギリはその雷に向かって、両斧を思いっ切り叩き付けた。

 すると、雷は2条に割れ、ウインディに当たる事も無く、溶岩に落ちて行った。

 

 バサギリは雷切を終えると、溶岩に向かって自由落下をし始める。

 

 「次! ウインディ!!」

 

 俺が自身のウインディをバサギリの救出に向かわせようとすると、それよりも早く新しく島キングとなったウインディが、バサギリを背に乗せて、火山を蹴って此方に跳んで来た。

 ヒスイウインディに跨るバサギリ。

 何ともカッコいいものだな。

 ウインディの背からバサギリが降り、進化した体を見せつける。

 アナライズしながらバサギリを見ていると、驚きの実態がわかった。

 何とこのバサギリ、ストライクの時に老いていた体から進化した事により、若返っているようだ。

 ストライクも自身の変化をわかっているようで、とても嬉しそうにしている。

 蓄積された経験と、若くなった体。

 これは俺の本気のポケモン達と肩を並べる日も近いだろう。

 後はバサギリに進化した事による技の練度、体の使い方を学んで行けば、無双の強さを誇るポケモンとなるだろう。

 その姿を夢想しつつ、新たなる島キングとなったウインディを褒めちぎる。

 ガラナもガーディが進化出来た事が嬉しいようで、その豊満な胸を押し潰しながらウインディを抱き締めていた。

 

 空からはもう落雷が落ちる兆候も無いようだ。

 これで一件落着だろう。

 そうして皆と戯れていると、カイさんがやって来た。

 

 「新たなる島キングが誕生したのね! でも、さっきの雷、大丈夫だったの?」

 

 「あぁ、もう大丈夫ですよ。 バサギリが斬って捨てましたからね。」

 

 「うっそぉ〜…?」

 

 俺の言葉に呆けた顔をするカイさん。

 

 「うふふ カイ、もう大丈夫ですよ。 サトシ様が全て終わらせて下さいました。」

 

 ガラナはカイさんに見せつけるように俺の腕を抱き、自身の胸に押し付ける。

 腕から感じるガラナの爆乳が心地良い。

 そんなガラナと俺の様子を見て、憤慨した表情のカイが俺に近寄って来た。

 

 「ガラナちゃん! 私がサトシさんの事狙っていたのに!!」

 

 

 

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