「ガラナちゃん! 私がサトシさんの事狙っていたのに!!」
唐突なカイさんの告白に、俺達は瞠目する。
強引にカイさんのファーストキスを奪った俺を好きになってたのか?
俺はカイさんに波導を流した事も無ければ、好かれるような行動を取った覚えも無いんだが…。
「カイもサトシ様の事をお慕いしているのですか?」
ガラナの問いに、カイさんも紅潮した表情で伏せ目をしながら答える。
「私もサトシさんの事が好き…! サトシさんにあの時
「サトシ様、カイの事はあたくしが保証しますわ。 とても良い娘なんですの。 サトシ様がよろしければ、カイの事もサトシ様の隣に侍らせて頂けませんか?」
カイの事もいずれ抱きたいとは思っていた。
俺に否は無い。
「カイ、良いんだな?」
「はい、サトシさん…!」
そうと決まれば、後は此処の新しいキングになったウインディの守護を置いておくか。
新しいキング1匹じゃ心許ないしな。
「ガーディ、お前も進化させようか?」
「ガウ!」
「この子も進化させるのですか?」
「あぁ、キングになったばかりのコイツ1匹じゃ可哀想だろう。 ずっと一緒に居たコイツも進化させてやれば、良い訓練相手にもなるし、守護もし易くなる。 良い事尽くめだ。」
俺は炎の石を取り出し、ガーディを進化させた。
そして、俺の所持しているウインディも此処に残す。
暫くは俺のウインディが最強格なので、島キングとなったウインディと、新たにウインディになったコイツ等で頑張って貰おう。
ウインディ3匹で協力し合いながら、島キングとして頑張って貰いたい。
「ウインディ達、島キングとなったウインディの補佐、よろしくな!」
『ガウ!!』
「よし、これでガラナも他の団員から後ろ指を指される事も無くなるだろうよ。 何たって、島キング0の状態から一気に3匹に増えたようなもんだからな。 後はウインディ達のお世話を頼んだぞ!」
「はい! 今回の事、真にありがとうございます! あたくしでは到底成し得なかった事ですわ。 サトシ様のお陰で、この子達もとても嬉しそうです!」
「私からもお礼をさせて! サトシさん、本当にありがとう! これでガラナちゃんも胸を張ってキャプテン業務に当たる事が出来るようになったよ!」
「良いって事さ。 それじゃあカイ、ガラナ。 コトブキ村に帰るぞ!」
『はい!』
俺達はウインディ達の下を去り、コトブキ村へと帰還する。
ウインディ達もこれから新しい島キングとなったウインディを、一緒に盛り立ててくれるだろう。
偉大な父親を越えるような、そんなウインディになってくれる事を願うばかりだ。
ギンガ団、団長室
「群青の海岸での任務、ご苦労であったな。 お前の活躍は、ギンガ団だけではなくシンジュ団にも作用した…そうだな。 時空の裂け目にも作用すればよいな。 時空の裂け目が消えれば、お前を疑うものも居なくなるだろう。 どうすれば裂け目が消えるのか、皆目見当もつかぬがな。 精進せよ。」
「はい。 わかりました。」
俺はデンボクさんに報告が終わり、団長室を出た。
そのままシマボシ隊長の下へ向かい、マッサージをしながら群青の海岸の件と図鑑の報告を行う。
「まただいぶ凝ってますね。 ちゃんと休息取れてますか?」
「んっ…ふぅ…ありがとう。 サトシのマッサージは心地良いな… 最近、君が帰って来るのを心待ちにしている自分が居る。 君が元気に帰って来るのを待ち焦がれている自分が居るんだ。 …どうしてだろうな。」
「それはマッサージ師としてですか? 1団員としてですか?」
「1人の…男として…だな…。 あ〜ダメだ! この話しは終わりだ! サトシはムツボシに昇格だ! 今後も精進せよ!」
「あはは ありがとうございます。 シマボシ隊長も余り根を詰め過ぎ無いようにお願いしますね。 前にも言いましたが、仕事終わりにでもマッサージくらいしますんで。」
「こんな年増をからかってどうすると言うのだ…。」
「年増なんてとんでもないですよ。」
「そうか…。 気に留めておく…。」
最後にシマボシ隊長の頭をポンポンと叩き、俺はシマボシ隊長の部屋を後にした。
雰囲気でシマボシ隊長の表情が何となくわかるが、今は気持ちの整理をしなければならないだろう。
俺はカイとガラナ、ショウ、ヨネ、ヒナツの待つ俺の家へと向かって行った。
「サトシ… 私はどうすれば良いんだ… この胸の高まりは何なのだ… 教えてくれ… サトシ…。」