※この作品はR-18です。

サトシの野望   作:イマクニ

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ゲームとは展開が異なります。


第226話

 

 

 

 原野ベースに居るマヒルさんに話しかけ、グラシデアの花を貰い、園生の開墾地へと向かう。

 そして、シェイミを捕まえる事に無事成功した。

 

 シェイミの捕獲が完了したので黒曜の原野に居る最後の1匹、ハマナス島に居るランドロスを捕獲する為に行ってみたが…。

 

 「何で居ねぇんだ?」

 

 何処を探してもランドロスの影も形もない。

 

 取り敢えず黒曜の原野のランドロス以外の全てのポケモンを捕まえた後、次は群青の海岸へと向かう。

 そして、今回は着いた瞬間に時空の歪みが発生したようなので、ディアパルに維持だけお願いする。

 やはり発生させるより既に出ている時空の歪みの維持をするだけならば消耗は少ないようだ。

 時空の歪みで捕まえられるポケモンは全て捕まえて、ラベン博士に報告とポケモンの入れ替えをして貰う。

 今回はフィオネとマナフィを捕まえに行かなければならないからな。

 ハリーマン、ブイゼル、タマンタをホルダーに入れてイダイトウに乗り、オブジェの間を通ると、マナフィ達の声を耳にした。

 出現条件を満たしたのでそのまま海辺の小穴に向かう。

 サクッとマナフィとフィオネの捕獲をし、次の目的であるヒードランの捕獲に向かうべく、再度博士に報告と手持ちの入れ替えをして火山の火吹き場に行ったのだが…。

 島キングとガラナのウィンディ、俺のウィンディが倒れ伏していた。

 

 「大丈夫か!?」

 

 「クゥーン…」

 

 命には別状は無さそうだが、何者かにやられたように倒れていたので、3匹とも回復させる。

 アナライズで何故こうなっているのか確認した所、何者かがこの島に単身で侵入し、ヒードランを捕獲、その後にヒードランと見た事の無いポケモンを使用し、ウィンディ達を打ち倒したようだ。

 これは…一本取られたな…。

 

 ウィンディ達を全快させた後、洞窟内を調べてみるが、やはり洞窟内の何処を探してもヒードランの姿が陰一つ見えない。

 これはアイツを倒すのも一筋縄じゃ行かないかもな。

 あの様子だとヒードラン1匹で満足しないだろう。

 他の所も取られてる可能性が高いな。

 

 やはりボルトロスの姿が何処にも見えない。

 サーチで感知領域を拡げても見つからないって事は、やはり先にウォロによって捕獲されているんだろうな。

 これで最低でもランドロス、ボルトロス、ヒードランの3匹の伝説がウォロによって捕獲されている事を確認した。

 残りのレジギガス、クレセリア、トルネロス、ラブトロスはどうだろうか?

 今はまだわからないが、いずれ相対する時にはわかる。

 これは余裕かましてられないな。

 

 

 

 純白の凍土と天冠の山麓の捕獲していないポケモン達を捕まえ、ダークライも手中に収めた。

 その帰り道に紅蓮の湿地に有るコギトの家で休憩していると、何者かの気配が近付いた。

 何だろうかと外へ出てみると、何やら項垂れているラブトロスが居た。

 どうしたのかと訊ねてみると、同族達が邪なる者に連れ去られたと嘆いている。

 己と共に救ってはくれないかとの依頼をされたので、喜んでその依頼を受けた。

 勿論ラブトロスもタダで依頼をした訳じゃない。

 トルネロス、ボルトロス、ランドロスを救った暁には自らも俺の配下になる事を確約してくれた。

 それまで俺に付いて来るらしい。

 それならばとさっさとコトブキ村に帰還すべく、コギトの家を発つ事にし、ウォーグルに乗って向かって行った。

 

 

 

 「ただいま!」

 

 『お帰りなさい!!』

 

 家に着くと、ショウ達から出迎えられた。

 暫くの間留守にしていたが、暖かく迎え入れてくれ、束の間の休息を取る。

 ショウ達は俺が新しく捕まえて来たポケモン達に興味津々のようで、ラブトロスやシェイミ、マナフィが非常に人気のようだ。

 ダークライは…皆に怖がられていた。

 ダークライも何となく悄気ていて、その所作が可愛らしく思えたので慰めてやった。

 

 さて、デンボクさんの所にでも行きますかね。

 

 ギンガ団本部に入り団長室に向かうと、家に居なかったコギトとカイ、それとセキさんとデンボクさんが居た。

 

 「おぉ! サトシか! 帰って来ていたのだな! む? そのポケモンは?」

 

 「ラブトロス。 春の神様とも言われるポケモンじゃな。 して、何故サトシがラブトロスを侍らせておるのじゃ? トルネロス、ボルトロス、ランドロスはどうしたのじゃ?」

 

 「その件で話が有る。 コギト、ウォロがトルネロス、ボルトロス、ランドロス、ヒードラン、クレセリア、レジギガスを捕獲している可能性が有るんだ。 アイツから何か聞いていたりはしないか?」

 

 皆もウォロの事は知っているので、何事かと囁き合っている。

 

 「ふむ… アヤツはプレートを探し回っていたが… 関係有りそうじゃの。 昔からアヤツは思い込みが激しいからの。 あ、そうじゃ。 特にアヤツとは接触しておらぬぞ。 妾が庵に居れば接触して来たやもしれんがの。 生憎、妾はずっとコトブキ村に滞在していたのでの。」

 

 「そうか…。 皆、俺はウォロと決戦をしなければならないかもしれない。 俺は確かに強いが… 今のアイツには手を焼くかもしれない。 元々アイツが持っていたポケモンに伝説達が組みすれば、俺と言えどキツいかもしれん。」

 

 「失礼する。 サトシ、今の話は本当か?」

 

 皆にウォロとの決戦の話しをしていると、シマボシが現れた。

 シマボシも多少心配の色をした目で此方を見つめている。

 いや、シマボシだけじゃねぇな。

 此処に居る皆が俺を心配している。

 

 「本当の事だ。 困った事にな。 俺が思うに、ウォロは元々強いポケモン達を有している。 じゃないと、ヒードラン達を捕獲なんて出来ないだろうしな。 元々強いポケモン達を有しているウォロが、伝説達をも手中に収めた。 状況は最悪に近いだろう。」

 

 そう語っていると、団長室の壁に何かが当たった音がした。

 デンボクさんが「何奴!!」と叫んでいる間に俺はすぐに音の発生源へと向かい、窓を開けて見る。

 すると、矢文が壁面に突き刺さっていたので、それを回収する。

 

 「デンボクさん、矢文です。」

 

 「なに!?」

 

 矢文を開き、中に書いてある文字を読む。

 

 

 

 シンオウ神殿にて待つ。

 

 追放されし神の代弁者

 

 

 

 たった2行のみ書かれた矢文を回し読みさせる。

 皆もその文字を読み、各々熟考しているようだ。

 するとそこに、今まで居なかった者が現れた。

 

 「ふ〜ん… サトシさん! 私にも行かせて下さい!」

 

 「ショウ!? ダメだ! 危険過ぎる!」

 

 いくらショウが強くなっているとはいえ、流石にウォロには勝てないだろう。

 だが、ショウも強い意志を宿した瞳で俺を見返す。

 

 「ふふふ 私は今此処に居るサトシさん以外の誰よりも強くなったんですよ? 流石に伝説のポケモン達には抗え無いでしょうが… ウォロさんの手持ちポケモンくらいなら相手になると思います!」

 

 「…本当に大丈夫か?」

 

 俺が心配するようにショウにそう問うと、カイとシマボシが俺に言う。

 

 「大丈夫よ! 今のショウちゃん、本当に強いんだから! 私が認める! サトシさんが居ない時でも私達やペリーラさんと頑張ってたんだよ!」

 

 「そうだ。 私からもショウを推薦する。 そして… 承認する! ランクアップの手続きだ! ショウをイツツボシ、サトシをマンテンボシに任命する!」

 

 ウォロが手中に収めている伝説達やラブトロスの捕獲、研究すらしてないのにマンテンボシ?

 ゲームとはランクアップに対する要件が違うのか?

 まぁそれならそれで良いが…。

 

 「ギンガ団創設以来、初のマンテンボシだ! 英雄王に相応しいランクよな!」

 

 「すげぇな! サトシ! 俺等がどう頑張ってもマンテンボシにはならねぇぜ? 流石英雄王さんだ!」

 

 デンボクさんとセキさんが茶化して来る。

 

 「わ〜… 私がイツツボシ…!」

 

 「ショウちゃんも頑張ってたもん! ショウちゃんには相応しいランクだよ! イツツボシのショウちゃんと、マンテンボシになったサトシさんでウォロの奴をぶっ飛ばしちゃいなさい!」

 

 「うむ! ショウもサトシと会う前までとは見違える位に強くなった! そこは私も認める所だ! 日々弛まぬ研鑽と努力が実を結んだのだ! ウォロの事、任せる! サトシ達ならば必ず成せる筈だ! 頼んだぞ!」

 

 ショウがランク昇進に嬉しそうな表情を作り、カイとシマボシが褒め称える。

 そして、コギトが俺の肩に手を置いて…

 

 「妾の一族の者が粗相をした。 サトシ、アヤツを止めてくれるか?」

 

 「俺達に任せろ! 必ず止めてみせる!」

 

 ウォロの手持ちポケモンをショウに任せれば大丈夫な筈だ。

 後は俺がウォロの伝説達を何とかすれば良い。

 ホルダーに収まるバサギリ、ガチグマ、イワーク、ディアルガ、パルキア、それと隠し玉、そして、背後に居るラブトロスもやる気十分のようだ。

 この手持ちなら絶対に倒せる。

 これで倒せないなんて事は無い筈だ。

 ウォロがどのような戦術を使うか、熟考しながら団長室をショウと共に後にした。

 

 

 




ランクアップはゲームより難易度低めになってます。
当たり前に伝説達の情報をラベン博士達が知っているとは考えられないですしね。
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