時間がかかりすみません。
ショウと共に2人でコトブキ村を発つ。
イチョウ商会の人達からもウォロの事をよろしく頼むとお願いされ、商品を格安で販売して貰えた。
俺の女達や、デンボクさん達、コトブキ村の住人達に見送られ、2人旅に出た。
旅の道中、ショウは俺に引っ付いて離れない。
この旅が終われば、俺と居る時間がそう長くないと感じているんだろう。
陸で、空で、水上でショウとの思い出作りの為に旅を続ける。
「私…サトシさんに出会えて、本当に良かったです…! 私に愛を教えてくれて、ポケモンの魅力を教えてくれて、本当にありがとうございます!」
「ショウが頑張ってくれたから今のショウが在るんだ。 直向きに頑張ったからこそ、今のショウが形作られたんだよ。 さぁ、もうすぐ着くぞ。 気合いは十分…いや、聞くまでもねぇな。」
「はい! 私の今までの集大成! サトシさんには見てもらいますからね!」
そんな可愛らしく握り拳を両手で握るショウの頭を微笑みながら撫でる。
「あぁ、しっかりと見てやる。 ウォロは強いからな。 気を抜くなよ!」
「はい!」
シンオウ神殿に辿り着くと、既にウォロが待っていた。
既に例の衣装に着替えているようで、いつもの商会服では無い。
虚空を眺めるウォロに2人で近付くと、振り返った。
「おやおや、貴方1人では無いのですね。 怖くなったのですか? ヒスイ最強の貴方が。」
「はっ! ウォロ! お前如き怖くも何ともねぇよ! ギンナンさん達が言ってたぞ。 「馬鹿弟子を頼む。 連れ戻してくれ」って! コギトも言ってたぞ。 「一族の者が粗相をした。 ウォロを止めてくれ」ってな!」
俺がそう叫ぶとウォロは俯いたが…。
「フフフッ… ハァーッハッハッハァーッッ! ギンガ団やシンジュ団、コンゴウ団の女性達やコギトさんまで喰い荒らしておいて、良い御身分ですねぇ〜? 私の目的はただ一つ! アルセウスに会う為! さぁ、プレートを寄越しなさい! 持っているんでしょう!? 貴方には流され続けていましたが、私は騙されません! 貴方の持っている残りのプレートを、さぁ、私に!!」
「誰がやるかよ! 俺に勝ってからモノを言えってんだよ!」
「そうですよ! ウォロさんは本当は優しい人だってわかってます! 私達に勝ってから言って下さい!」
「小娘如きが私に勝てると? クククッ 舐められたものですねぇ〜! ミカルゲ! ヒードラン! 行きなさい!」
「ショウはミカルゲを頼む! 俺はヒードランを潰す! 行け!
「わかりました! 行きますよ!
Side ショウ
ミカルゲ、最近サトシさんが捕まえたポケモンですね。
サトシさんからウォロさんが使うであろうポケモン達の事は教わりました。
後は上手く弱点を突きながら戦えば、私にだってウォロさんに勝てる筈です!
「ピクシー! ムーンフォース!」
「ミカルゲ! さいみんじゅつ!」
わわっ!
弱点によるダメージは与えましたが、催眠術で眠気を起こされちゃいました。
頼みます!
動いて下さい!
「動いて! ムーンフォース!」
「ヒードラン!? くっ…! シャドーボール!」
サトシさんに気を取られていたようで間に合いました!
ですが、私は私のバトルに集中します。
ピクシーは眠気眼を擦りながら、ムーンフォースを撃ってくれました!
まだ体力は有るようですが、後1発で倒せるでしょう。
「ピクシー、戻って下さい! 次! ライチュウ! 10まんボルト!」
「クッ…! 2人相手にするのは骨が折れますね…! ウィンディ!」
ウォロさんの2匹目はウィンディですか!
ライチュウでは相性が余りよろしく有りませんが…
「アイアンテール!」
「ストーンエッジ!」
少し早くウォロさんのウィンディがストーンエッジをライチュウに向けて放ちましたが、私のポケモン達で一番長く過ごした子です。
岩が出てくる場所目掛け、自慢のアイアンテールを縦横無尽に振るいます。
そのままウィンディに迫り、その首筋にアイアンテールを叩き込もうとしましたが…。
「フレアドライブ!」
「でんこうせっかで避けて!」
紅蓮の炎を纏い、近くまで来たライチュウ目掛けて突進して来ました。
でんこうせっかで避けるように指示を飛ばしましたが、体こそ避けれたものの、尻尾がウィンディに引っ掛かって引きづられて行きました。
「かみなり!」
「何ッッ!?」
尻尾を避雷針にして、かみなりを直撃させます。
ウィンディは麻痺したようで、動きが鈍くなりました。
「力業! アイアンテール!」
「フレアドライブ!」
ウィンディはウォロさんの指示に従い、紅蓮の炎を体に纏わせ、アイアンテールの威力減衰に成功しましたが、力業のアイアンテールの威力に負け、戦闘不能になりました!
「クソッ! やり辛いですねぇ〜! ロズレイド! 行きなさい!」
次はロズレイドですか…。
「ライチュウ! 戻って下さい! ゴウカザル!」
草・毒タイプのロズレイドは手強いでしょうが、ゴウカザルなら弱点も突けます!
燃やし尽くしてあげましょう。
「だいふんげき!」
「あぁ〜やり辛いッッ! しびれごな!」
ゴウカザルは素早くだいふんげきの炎を纏い、ロズレイドをぶっ飛ばしましたが、代わりにしびれごなで麻痺されてしまいました。
ですが私はウォロさんがしびれごなの指示を飛ばした瞬間には次の一手を仕掛けます。
「コトブキマフィンです! 食べて下さい!」
ゴウカザルは私が投げたコトブキマフィンを空中でキャッチし、直ぐ様咀嚼して食べました。
そのお陰で麻痺は治り、万全の状態に回復しました。
「トドメです! だいふんげき!」
「チッ…!! そのクソ猿を蹴散らしなさい! トゲキッス!!」
クソ猿とは言ってくれますね…!
「ストーンエッジ!」
「エアスラッシュ!」
トゲキッスの一撃の方が早くゴウカザルに着弾しましたが、トゲキッスもストーンエッジを受けてかなりのダメージを負いました。
どちらも体力がかなり削られています。
ゴウカザルも後一撃保たないでしょう。
ならば…!
「マッハパンチ!」
「エアスラッシュ!」
先程のストーンエッジでゴウカザルの近くに来たトゲキッスに、神速のマッハパンチを喰らわせました。
ですが、再度のエアスラッシュにより、ゴウカザルも戦闘不能にされてしまいました。
「ありがとうございます、ゴウカザル。 続いて行きますよ! バリヤード! さいみんじゅつ!」
「やっと1匹…! シャドーボール!」
バリヤードを出してすぐにさいみんじゅつを仕掛けましたが、先にシャドーボールが着弾しました。
弱点ダメージを受けましたが、まだまだやれます!
トゲキッスも眠気が訪れたようで、動きが緩慢になりましたので、終わらせてあげましょう。
「サイコキネシス!」
「シャドーボール! …動きませんか…!」
ウォロさんがトゲキッスに指示を飛ばしますが、トゲキッスは眠いようで無防備な姿を晒しています。
そんな無防備なトゲキッスにサイコキネシスの念動波を飛ばし、トゲキッスは戦闘不能になりました。
「この手持ちではキツいですね…! わかりました。 貴方の実力を認めましょう。 ですが、このままオメオメとやられはしません! クレセリア!」
事前のサトシさんの予想に反し、私に向けてクレセリアを出しましたか…!
美しいポケモンですね!
ですが、残り2匹!
何としてでもウォロさんを打ち倒します!
「さいみんじゅつ!」
「シャドーボール!」
バリヤードにさいみんじゅつを指示しましたが、それよりも早くクレセリアのシャドーボールがバリヤードに撃ち込まれ、バリヤードは戦闘不能になってしまいました。
流石伝説に名を連ねるポケモン、クレセリアです。
強いですね。
「バリヤード、ありがとうございました。 そちらがクレセリアで来るのなら、私もとっておきを出しますからね! マナフィ!」
このマナフィは私に懐いてしまったので、サトシさんから譲り受けた大切なポケモンです!
可愛らしくポーズをキメるマナフィの姿は、とても癒されますね!
「マナフィ! ブレイブチャージ!」
「サイコキネシス!」
ブレイブチャージは今は関係有りませんが、状態異常を治しつつ、攻めの力と守りの力を底上げする凄い技です!
クレセリアからサイコキネシスを受けましたが、まだやれます!
「ハイドロポンプ!」
「フフッ みかづきのいのり!」
絶大な威力を誇るハイドロポンプがクレセリアに命中しましたが、クレセリアは幻想的な姿を魅せてダメージを受ける傍から回復していき、更に煙幕を焚いたのか、うっすらと見づらくなってしまいました。
これでは次はハイドロポンプが当てられないかもしれませんね。
とはいえ、必中技のみずのはどうを撃っても大したダメージは与えられませんし、みかづきのいのりをされてしまったらハイドロポンプのダメージすら回復されてしまいます。
それなら…
「シャドーボール!」
「ほう…? ムーンフォース!」
弱点を突こうとシャドーボールを放つも、返しのムーンフォースで威力減衰され、此方も手痛いダメージを負ってしまいました。
それでももうクレセリアも長く戦えないでしょう。
「もう一度!」
「フフッ みかづきのいのり!」
折角与えたダメージも回復されてしまった上、先程までよりも濃い煙幕を焚かれてしまいました。
…中々辛いですね…!
こうなったら一か八かで勝負です!
「ハイドロポンプ!」
「博打に出ましたねぇ~!! 終わりです! ムーンフォースッッ!!」
マナフィのハイドロポンプは、その殆どが外れてしまいました。
そして、クレセリアのムーンフォースのダメージによって、マナフィも戦闘不能になってしまいました。
ですが、布石は打ちましたよ?
「マナフィ、ありがとうございます! もう一度行って下さい! ライチュウ!」
「フハハハッ! 何をしようというのです? 貴方にはもう私のクレセリアは倒せませんよ?」
「いいえ、勝ちます! ライチュウ! 水溜りに向かって、早業! 10まんボルト!!」
ボールから出たライチュウは、直ぐ様私の指示通りに水溜りに対して10まんボルトを放ちました。
水の中を乱反射し、水が滴るクレセリア目掛け、大電圧が襲いました。
「クレセリア!?」
クレセリアはライチュウの10まんボルトの一撃を受け、今までのダメージも有ってか、遂に戦闘不能になりました。
私も伝説相手でも戦える!
そう思ってしまいましたが…
「くぅ〜! 最後です! ガブリアス!! そのクソ鼠を駆逐しなさい!!」
ウォロさんがガブリアスを出した途端に地面を強く踏みつけ、じならしの一撃をライチュウに放ちました。
ライチュウは咄嗟に避けようとしましたが、流石に躱し切れずに戦闘不能になってしまいました。
伝説のポケモンを倒した事によって、少し油断してしまいましたね…。
「ごめんなさい、ライチュウ。 ゆっくり休んで下さいね。 ムクホーク!」
「私のガブリアスがそんな鳥には負けませんよ! ストーンエッジ!」
「一撃だけでもお願いします! ギガインパクト!!」
ガブリアスがストーンエッジを放ち、ムクホークを打ち据えましたが、超威力のギガインパクトがガブリアスを昏倒させました。
ストーンエッジの一撃でムクホークは戦闘不能にまでなってしまいましたが、ムクホークは良くやってくれました!
「ありがとうございます、ムクホーク! 最後です! シェイミ!」
「また幻の…! どうやら私は貴方を見縊っていたようですね… ですが、私のガブリアスは倒れません! ドラゴンクロー!!」
「一撃で良いです! シードフレア!」
ガブリアスの巨躯から放たれる竜の爪でシェイミの小さな体が吹き飛ばされました。
だが、シェイミは空中で身を翻してシードフレアをガブリアスに放ち、ダメージを与えると共にガブリアスの守りの力を下げる事に成功しました!
此処まで出来れば後は…
「でんこうせっか!」
「ドラゴンクローで迎え討ちなさい!」
シェイミのでんこうせっかとガブリアスのドラゴンクローが真っ向からぶつかり合う。
ですが、ガブリアスのドラゴンクローは腕が曲がっていて、本来の威力を発揮出来ていません!
これなら…!
激しい音が響き渡り、シェイミとガブリアスの双方が倒れ伏していました。
お互いに戦闘不能になったかと思いましたが、シェイミがヨロヨロと地を踏み締めて立ち上がりました!
ガブリアスはというと…。
「負け…ましたか…。」
ガブリアスは昏倒して立ち上がる事が出来ません。
この勝負、私の勝ちです!
「やった! やりましたよ! サトシさん!!」
すみません、サトシがヒードランに出したポケモンはガチグマではなく、ダイケンキです。
描いては消しての部分で残ってました。