すみません、前話にてサトシがヒードラン相手にガチグマを出していたのを見た人も居るとは思いますが、誤りです。
ダイケンキが正解です。
あれ?と思われる方が居ると思いますが、すみません。
おっ、ショウもバトルを始めたようだな。
旅の道中で今のショウの実力も見たし、懐いたシェイミやマナフィの地力の底上げも出来た。
予想通りの相手のパーティーなら問題無く勝てるだろう。
それでもその後のギラティナ2連戦まで含めるなら今のショウでも負けるが。
取り敢えずウォロが手にした伝説達を相手取るかね。
相手はヒードランか。
俺が捕らえるつもりだったんだがな。
対ヒードラン戦にはコイツだ。
「行け、ダイケンキ!」
育ててはいたが、今までずっと使って居なかった、いや、使う必要すら無かったダイケンキのお披露目だ。
お前の実力なら、準伝説のヒードラン相手でも
「ひけん・ちえなみ!」
「マグマストーム!」
一瞬で鈍重なヒードランに近付き、何度も斬り刻む。
その上、地面はおろか、ヒードランの体全体に撒き菱を放ち、ヒードランが身動きするだけで食い込むようにしている。
ヒードランはマグマストームを放つ動作を取るだけで痛みに表情が歪み、苦しそうだが、何とかマグマストームを放った…だが…。
「下、アクアテール。」
ダイケンキに
ダイケンキは俺の指示通りに上から下に向けてアクアテールをヒードランの脳天に叩き付ける。
ヒードランは潰れたカエルのように押し潰され、下部に配置していた撒き菱の上にプレスされ、敢え無く戦闘不能になった。
「ヒードラン!? くっ…! シャドーボール! 次はレジギガスです! 古代の巨人の力を見せなさい!」
ふむ、ショウも中々に善戦しているようだな。
ウォロも強いんだろうが、ダブルバトルはそれ程やって無かったんだろうか。
並列思考が出来てないぞ?
それにレジギガスは特性がスロースタートだ。
俺からすれば、只の木偶人形だ。
「ダイケンキ、戻れ。 バサギリ、蹂躙しろ。」
神ともサシで戦やり合えるバサギリだ。
神の敗北者たるレジギガス相手に手こずる事は無いだろう。
「ギガインパクト!」
「遅い。 がんせきアックス、ファストカウンター。」
ノロノロと動くレジギガスにがんせきアックスを叩き込み、ギガインパクトを放つレジギガスの攻撃に対し、ファストカウンターで倍返しにして返す。
レジギガスはバサギリに対し何も出来ずに無様に敗北した。
「んなっ!? クッ…! 使えないポケモンですね…! トルネロス!」
「トルネロスだけで良いのか? ボルトロス、ランドロスも出して良いぜ?」
「…ギィッ! 調子に乗って…! 良いでしょう! ボルトロス! ランドロス!!」
俺の挑発にウォロは歯噛みし、ボルトロスとランドロスの2匹を追加で出して来た。
俺はバサギリをボールに戻し、戦いたそうにウズウズしているラブトロスとガチグマを繰り出した。
「2匹で良いんですか? 舐められたモノですねぇ!? ラブトロスと…コギトさんから聞いた事の有るポケモンですか? …まぁ良いでしょう… こがらしあらし! かみなりあらし! ねっさのあらし!」
風神のこがらしあらしと、雷神のかみなりあらし、豊穣の神のねっさのあらしが吹き荒れる。
ショウ達に被害が及ぶと危険なので、ラブトロスとガチグマには頑張って貰おうか。
「はるのあらし! 上へ飛ばせ!! ガチグマはブラッドムーン!」
4つの嵐が巻き起こり、ぶつかり合って空へと受け流す。
ガチグマにはラブトロスのはるのあらしをサポートさせて、威力を上乗せする。
だが、流石に全てを受け流し切る事は出来ずに技の余波が此方に及んだ。
まぁこればかりは仕方が無い。
隙を作る事さえ出来たのなら、万々歳だ。
「ガチグマはストーンエッジ、ラブトロスははるのあらし連打!」
ガチグマのストーンエッジがトルネロスを打ち据える。
それによりトルネロスのこがらしあらしが別の方向へと向き、失敗する。
ラブトロスには2対1で劣勢に立たされるが、耐えて貰おう。
ボルトロスとランドロスの攻撃により、ラブトロスは結構ダメージを負ってしまった。
「ブラッドムーン! 薙ぎ払え!」
ラブトロスには引き続きはるのあらしを連打させつつ、ガチグマにブラッドムーンを扇状に放つように指示すると、先にトルネロスが戦闘不能に、ボルトロスとランドロスも少なくないダメージを負った。
「トルネロス!?」
「これでイーブンだぞ。 ラブトロス、お前の願いは必ず叶えてやる。 俺達と一緒にアイツ等を救ってやろうぜ!」
ラブトロスは俺の言葉を聞き、更にやる気を漲らせた。
「救う? 私がトルネロス達を調伏したのに何を言っているんですか?」
「ラブトロスがお前に捕まえられたトルネロス達の事を悲しんでいる。 その証拠にトルネロス達もお前の事を信頼していないだろう?」
「フッフッフッ 信頼? ポケモンは従えれば良いんですよ! ヒスイ最強も甘っちょろい事を言うモノですねぇ!!」
「わかんねぇんだな。 だからお前は俺に負けるんだ。 ガチグマ! ラブトロス! ソイツ等を寝かせてやれ!」
ガチグマはストーンエッジをボルトロスに、ラブトロスははるのあらしをランドロスに向かって放った。
「迎え撃ちなさい!!」
ボルトロス達も迎撃するが、ガチグマ達の苛烈な攻撃に押し負ける。
ボルトロスの顎下に隆起した岩の剣が打ち据え、ランドロスのねっさのあらしは、はるのあらしに押し負けてランドロス、ボルトロス諸共嵐に巻き込まれる。
ボルトロスは2度も攻撃を受けた事により、戦闘不能になった上、ランドロスも虫の息だ。
「ラブトロス、最後はお前がやってやれ。」
「クッ…! ランドロス!」
「ドレインキッス。」
ラブトロスはランドロスの攻撃を避け、その唇に体力吸収のキスをする。
『ッ!?』
ランドロスは驚き固まった。
そして、ラブトロスがランドロスを抱き締めてキスをし続けていると、ランドロス目がグリンと白目を剥いて崩れ落ちた。
あ〜…あれか。
ラブトロスはランドロスに好意を持っていたのかな?
「5匹目だ。 次、出せよ。」
「クッ…! 私は最後まで諦めません! ルカリオ!」
ショウの方にクレセリア使ってるからな。
そのクレセリアも後一撃喰らわせたら倒せるだろう。
それにしてもルカリオねぇ〜…
「イワーク、叩き潰せ!」
「イワーク!? えっ!? イワークじゃねぇだろ!!」
ウォロの渾身のツッコミが入る。
まぁ、うん。 便宜上イワークって言ってるけど、イワークじゃないだろうな、うん。
「…まぁ良いでしょう…。 ルカリオ、はどうだん!」
「りゅうのまい!」
効果抜群の格闘タイプの技を受けるが、はどうだん位なら耐えられる。
イワークの基礎能力を上げてしまえば、こっちのもんだ。
「じしん!」
「うわっ! おわ〜っ!!」
ヒスイには知られていない技だ。
レジェンズアルセウスでは確か無かった技だったしな。
ルカリオもウォロも、こんな局所的な知らない技を繰り出されて狼狽えている。
そんな隙だらけのルカリオにイワークは躙り寄って、その胴体をしめつけた。
そして…
「イワーク、かみくだく!」
ガブッとルカリオの頭に噛み付き、ルカリオは瀕死になった。
おっ、ショウの奴も無事に勝利したようだな。
勝利したショウとハイタッチを交わし、ウォロを見据える。
「ショウ、上手く勝てたようだな! 偉いぞ!」
「はい! 無事に勝利をもぎ取る事が出来ました!」
「ウォロ、ほら、ギラティナを出してみろよ。」
「…フッフッフッ 良いでしょう!」
ウォロの背後に暗黒が現れ、中からギラティナが顕現する。
波空の叫び声を上げながらギラティナが出て来た事で、ショウが怯えて俺の背後に逃げる。
そんなショウを片手で制しつつ護ってあげながら、俺はホルダーからディアルガとパルキアの入ったオリジンボールを繰り出した。
「さぁ、第2ラウンドだ。 ディアルガ、パルキア、蹂躙しろ。」