長らくお休みしてすみません。
仕事にプライベートと忙しく、中々執筆出来ていませんでした。
ヒスイ地方の冒険も後僅かとなりますが、最後までお付き合いして頂けると幸いです。
シンオウ神殿に顕現した3匹の神。
ディアルガとパルキアはギラティナに対し威嚇の咆哮を上げるが、負けじとギラティナも咆哮し、身構える。
「ギラティナ! 打破せよ!!」
「蹂躙しろ。」
ディアルガとパルキアは俺の声に応え、ときのほうこう、あくうせつだんをギラティナに放つ。
ギラティナはシャドウダイブでその攻撃を躱し、陰からディアルガに対し攻撃を仕掛けた。
だが、ディアルガは陰から出て来たギラティナをわかっているかのように踏みつけつつ、反転世界へとその身を潜り込ませた。
ディアルガとギラティナが姿を消して暫く経つと、ギラティナが叫び声を上げながら反転世界から戻って来た。
「あくうせつだん。」
「ドラゴンクロー!」
そこそこの威力は有るドラゴンクローだが、あくうせつだんには敵わない。
ギラティナの体を深々と切り裂き、苦悶の叫び声を上げながらギラティナは再度反転世界へと潜り込んだ。
此処ではパルキアにヤられ、反転世界ではディアルガにヤられと、ギラティナも出て来る度にボロボロになっていく。
もう一度反転世界に潜った後、不意にディアルガがボロボロのギラティナを連れて戻って来た。
ギラティナは力なく倒れ伏すが、その体に瘴気を纏わせる。
そして、その瘴気が晴れた時にはギラティナはアナザーフォルムからオリジンフォルムへと変身していた。
「ならこっちもフォルムチェンジだ。」
俺は懐から『だいこんごうだま』と『だいしらたま』を取り出して、ディアルガとパルキアに翳す。
オリジンディアルガとオリジンパルキアが顕現し、オリジンギラティナとの激闘が始まる。
地上で神達が戦闘行為をしていては、此処等一帯が完全に破壊される。
上空で
「フフッ ギラティナ! 其奴等を連れて行きなさい!!」
ギラティナはディアルガとパルキア、そして俺とショウをも反転世界へと墜とした。
反転世界
うへぇ〜…
ゲームでも訳わからん世界だったが、現実として来てみると、もっと訳わからんな。
ディアルガ達はそんな中でも自由自在に交戦し合っているが俺達は…
「うわわ〜っ!! サトシさん! 落ちちゃいます! 落ちちゃいますよ!!」
「大丈夫、大丈夫! しっかり捕まってろよ!」
垂直の壁に飛び移ったと思えば壁に重力が発生したようにピタリと吸い付いたり、先の道が無いなと思えば天井にも重力が発生しているように飛び移れたりと訳のわからん世界だが、何とか移動は出来ている。
とはいえ、全ての物に重力が有る訳では無いようで…
「うおっ!?」
「え!? キャーッッ!!」
イケるかなと思った垂直な壁に重力が無かったようで、下に向かって堕ちていく。
そんな落下していく俺達を見たディアルガが戦闘から離脱し、俺達の下に回り込んだ。
「ありがとな、ディアルガ!」
「し、死ぬかと思いましたぁ〜…」
ディアルガは俺達を安全な場所に避難させると、再度ギラティナとの戦闘に戻って行く。
さて、何故俺達がその場に留まって指示をしないのかというと…
「また来たぞ! 退避する!」
「はい!」
ギラティナが俺達に対しても攻撃して来るからだ。
地力はギラティナよりディアルガとパルキアの方が強いが、此処はギラティナの世界だ。
オリジンフォルムになったギラティナは言ってしまえば此処の王。
オリジンフォルムになったとはいえ、ディアルガとパルキアにも有利に戦闘出来ていて、尚且つ、俺達に攻撃する事も有る。
波導を脚に流し、一気に跳躍して他の足場へと向かう。
俺だけだったらこの戦闘もスリル満点のアトラクション感覚で済むんだが、今はショウが居るからな。
ショウの安全を第一に考えて行動する。
暫く経ち、ディアルガとパルキア、ギラティナの戦闘も佳境に入っているようで、流石のギラティナも此方に攻撃する余裕が無くなって来たらしい。
そうなればこっちのモノだ。
「ディアルガ、3時にときのほうこう! パルキア、真下にあくうせつだん!」
ギラティナが瞬時にテレポートする方に合わせて攻撃を置く。
パルキアのあくうせつだんが当たり、逃げた場所にときのほうこうが当たる。
流石のギラティナもこれには悶絶したようで、頭を垂れる。
「ギラティナ、本当にこのままで良いのか? ウォロの下に居てもアルセウス様に対抗する事なんか出来ないぞ。 俺に付いて来いよ。 お前の望み、叶えさせてやるから。」
ギラティナは唸り声を上げながら此方を見る。
ディアルガとパルキアがギラティナの背後に立ち、バサギリ達も俺の背後に飛び出て来て、俺の守護をするかのようにギラティナを睥睨する。
ギラティナは押し黙って熟考しているようだ。
暫くギラティナの様子を見ていると、ギラティナも決心したようで、俺の胸に頭を垂れる。
これはもう捕まえても良いだろう。
俺はオリジンボールを取り出してギラティナに差し向ける。
すると、俺の意を汲んだのかギラティナはオリジンボールの開閉スイッチに鼻先を当ててボールに吸収された。
大した抵抗もしなかったようで、すぐにカチリとボールが捕獲した事を知らせる。
「よし、これでギラティナも俺の手に入ったな。」
「やりましたね! サトシさん!!」
近付いて来たショウとハイタッチを交わし、早速ギラティナを出す。
そして、ギラティナに反転世界から返して貰うようにお願いする。
「ギラティナ、俺達を戻してくれるか?」
ギラティナは俺の指示を聞き、俺達を陰に引き摺り込む。
もう敵意も無いようなので、俺達も抵抗せずに陰に入って行った。
俺達がギラティナと共に戻って来た事に、ウォロは愕然としていた。
「な、何故戻って来たんですか!? クッ…! ギラティナめ! しくじったな!?」
「よう、ウォロ。 ギラティナは俺のポケモンになったぞ。」
「な、何ですって!? チッ! お前がアルセウスに挑むというから力を貸してやったと云うのに! 時間、空間の神をトチ狂わせ、創造神を引き摺り出す為に時空の裂け目を開けるきっかけを作ってやったというのに! 何故だ…何故なのだ! アルセウスよ! 心あらば教えてくれ! 古代シンオウ人の血を引く私の何がダメだというのか! そもそもこの世界は創造し直す必要等無いのか? このような時でも私は好奇心を満たさねばならない! サトシさん…貴方には夢が有るのか?」
「有るぞ。 この世に居る全てのポケモンを手中にし、世界最強のポケモントレーナー…ポケモンマスターになるっていう大切な夢がな。」
「…大それた夢ですね…。 私は結局1人でしたが…。」
1人だの何だの言うウォロに被せるように言葉を紡ぐ。
「何言ってんだよ。 お前には信頼してくれているパートナー達が居るだろ。 ギラティナでも、俺と戦った伝説達でも無い、ガブリアス達がよ。」
実際2対1で勝負せずに1人でショウとウォロが戦って居たならば、勝敗はウォロに傾く。
それくらいウォロのパートナー達はウォロの事を信じていたんだ。
半ば強制的に手中に収めていた伝説達とは信頼度に差が有って当たり前だろうよ。
「………。 この子等だけで戦っていたら勝敗は変わってましたか…?」
「絶対にな。 ショウも勝てなかっただろうぜ。 ま、俺なら絶対に負けないけどな。」
「…わかりました。 私も思い上がり過ぎていたようです。 ギラティナ達から頂いたプレートは貴方に差し上げますね。 …最後に1つ、宜しいでしょうか…?」
ウォロからプレートを貰うと、最後に頼みが有るらしい。
「ん? どうした?」
「アルセウスと会えるのであれば、願わくば1度で良いです。 その御姿を見せて貰えませんか…?」
「良いだろう。 もう最後のプレートも手に入れた。 後はアルセウス様と俺の一騎打ちだ。 必ずアルセウス様も俺の手中に収め、また戻って来るよ。 その時まで待っていてくれ。」
「ありがとうございます。 よろしくお願いしますね。」
俺のカミナギの笛が、天界の笛へと変化する。
これを吹けばアルセウス様と戦えるようになる。
「私をも打倒したサトシさん…。 貴方の行く末を見届けしますよ。」
ウォロはそう言うなり、槍の柱から立ち去って行った。
皆様はポケモンレジェンズZAやってますか?