※この作品はR-18です。

サトシの野望   作:イマクニ

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第234話

 

 

 

 リザードンの体に紅蓮の繭が形成される。

 だが、いつもと様子が違う…?

 紅蓮の炎だけで無く、何処からか黒炎や翡翠色の炎が繭に纏わり付き、その繭を肥大化させて行く。

 

 「ふむ…。」

 

 「リザードン…?」

 

 否、この翡翠色の粒子は俺の近く、モンスターボールが収まるホルダーから発せられているようだ。

 バサギリから、ガチグマから、イワークから翡翠の粒子がリザードンの繭に近付くと炎化し、繭に纏わりつく。

 そして、黒炎は大地から発せられる圧倒的な力。

 その圧倒的な力とヒスイの地で新たなる力を得た俺のポケモン達がリザードンに更なる力を生み出す。

 

 

 

 肥大化した圧倒的なエネルギーは空間を支配するかのような膨張を止め、徐々に縮小していく。

 そして、そのエネルギーがリザードンよりも二周り程の

大きさまで縮小された時、一気に弾け飛んだ。

 

 未だ残留する炎の中から現れたのは、漆黒の体表に龍鱗、黒の羽に内側が真紅の羽が2対4枚。

 目は翡翠の中に宿る真紅の龍眼。

 上顎から尻尾の先まで漆黒。

 下顎から腹、尻尾の内側まで翡翠一色。

 そして、頭上からは煌々と煌めく翡翠の炎が迸る。

 

 俺の知っているダイマックスでもメガシンカでも無い、新たなるリザードンが顕現した。

 

 「ほう…? もう一つのメガシンカの力と、此処ヒスイの龍脈をも制御下に置きましたか…。 貴方にも、貴方のポケモン達も中々に興味深いですねぇ?」

 

 「こんなリザードン…見た事ねぇ…。」

 

 「私も悠久の時を生きて来ましたが、貴方のイワークと言い、そこなリザードンと言い…まだ見ぬ力を見せられて、とても嬉しい限りですよ! あぁ…貴方方は何処まで私を愉しませてくれるのでしょうか!? その力、見定めさせて頂きましょう!!」

 

 「リザードン、今のお前が何が出来るのか、俺にはわからねぇ… お前の新たな力、俺に見せてくれ!!」

 

 「グガオォォォ〜〜ッッッ!!」

 

 XともYとも違う新たなるリザードンの力。

 擬似的にZとでも仮称しようか。

 メガリザードンZの力がどれだけのモノか、見定める!!

 

 

 

 

 

 

 メガリザードンZが唐突にブレスをアルセウス様に吹き散らす。

 そのブレスは見ただけで究極技であるブラストバーンや、キョダイマックス技のキョダイゴクエン以上の力を秘めている事が見て取れる。

 一気に周囲の温度が上がり、見ているだけで熱で目が焼けそうだ。

 全身に波導を流して防御していないと、見ているだけの俺が消し炭になってしまいそうだ。

 そんな攻撃を受けたアルセウス様はというと…。

 

 「ぐぐっ…! はぁ…はぁ…はぁ… 凄まじい力ですね…! 護った上で此処までダメージを負わされるとは思いませんでしたよ。」

 

 リザードンのあんな出鱈目な攻撃を受け切られたのか!?

 アルセウス様はまだ言葉を続ける。

 

 「分身体ならば、今の一撃で終わっていたでしょうね。 誇って良いですよ。 貴方は神域に辿り着いたポケモンと言って良い! ですが、私も神の一柱として、そう易々と負けられないんですよ。 貴方の最強の一撃を撃って下さい。 私もこの領域が耐えられる程度の最強の一撃で迎え撃ちましょう。」

 

 そっか…そこまでリザードンの力は強くなっていたのか!

 それならやる事はただ一つ!

 

 「リザードン! お前の最強の一撃を喰らわせろ!!」

 

 「グガオォォォ〜〜ッッッ!!!」

 

 メガリザードンZは大地に降り立つと、四肢を地面に深く食い込ませる。

 そして、先程までよりも破壊的な獄炎を口内に溜め始めた。

 

 メガリザードンZは10秒程溜めに溜めた獄炎は翡翠色の太陽を幻視する程の膨大なブレスとなってアルセウス様に向けて放つ。

 

 「アルティメットフォース。」

 

 アルセウス様がそう呟くと、分身体のさばきのつぶてを遥かに超える極光が溢れる。

 メガリザードンZの爆炎とアルセウス様の未知の神技がぶつかり合い、弾け飛んだ。

 激しい爆音が辺り一帯に吹き荒れ、俺は地面を何度もバウンドしながら転がり続ける。

 

 あ〜…クソッ…いてぇ〜…。

 

 波導で護っても尚、全身激しい痛みで顔が苦痛に歪む。

 その衝撃はゲンシグラードン達との戦い以上で、攻撃の余波だけでこれだ。

 他の奴等を連れて来なくて良かったな。

 

 さて、リザードンはどうなったんだろうか?

 

 「グッ…ウォォォ〜…ッ…!」

 

 「リザードン! 無事か!?」

 

 「本当に、呆れた強さですね…。 私の攻撃を潰して尚、多重結界を3枚も潰されるとは思いませんでしたよ。 良くぞそこまで育て上げたものです。 十分愉しませて頂きましたよ!」

 

 アルセウス様が言うように、リザードンに怪我の一つも無い。

 だが、技の反動からか、激しい痛みに表情を歪めていた。

 

 そして、アルセウス様はそう言うやいなや、分身体を生み出す。

 

 「さぁ、私の半身を貴方のポケモンにして下さい。 この子と共に、貴方の行く末を観させて貰いましょう。」

 

 アルセウス様が俺のアルセウスボールを弄くり、中からモンスターボールを抜き取る。

 そして、モンスターボールが宙に浮かび、アルセウス様の分身体へと飛ばされた。

 分身体も抵抗せずに、直ぐ様捕獲完了の音を鳴らした。

 

 「アルセウス様、ありがとうございました!」

 

 「良いのですよ。 さぁ、ノボリさん…でしたかね? 彼と共に、元の時代に帰って良いですよ。 私がお送りします。 ミュウもお疲れのようですしね。」

 

 『アルセウス様…ありがとう…。』

 

 ミュウとセレビィはグッタリとした体を起こし、アルセウス様にペコリと頭を下げる。

 アルセウス様も満足そうに一つ頷き、神気をミュウ達に浴びせると、ミュウ達は立ちどころに回復した。

 

 「さぁ、お行きなさい! そして、未来で暴れている彼の者を懲らしめてあげなさい!」

 

 アルセウス様に礼をしようと思ったが、アルセウス様は俺の返答を待たずに俺を転送したらしい。

 

 サトシは視界は真っ暗になった。

 

 

 

 

 

 「さてさて、アチラの世界の子にも、一つ祝福をして上げましょうかね…!」

 

 

 

 

 

 視界に光が戻る。

 それと同時に激しい痛みが体を突き抜ける。

 

 「クッソ! いってぇなぁ〜〜ッッッ!!」

 

 『何ッ!?』

 

 「サトシ君ッ!?」

 

 アルセウス様…

 何も攻撃の真っ只中に送り返さなくても良くないですかね…?

 

 

 




ヒスイ編終了ですが、後1話後日談的なのを挟みます。

ZAで新メガシンカ来ましたね〜
メガリザードンZはそこから取った訳では有りませんが、楽しみです。

さてさて、今回のヒスイ地方編は、ストライクとリングマ、イワークの更なる進化とリザードンのZ化を目的としておりました。
他にも色々と目的(過去の女性達の孕ませや、それに伴う未来の改変)等も有りましたが、メインは進化に有ります。
これからもリザードンやバサギリ達には色々と活躍して貰うつもりです。
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