里帰りから家族が戻って来ました。
家族を支えつつ、執筆していきます。
第236話
視界に光が戻る。
それと同時に激しい痛みが体を突き抜ける。
「クッソ! いってぇなぁ〜〜ッッッ!!」
『何ッ!?』
「サトシ君ッ!?」
アルセウス様…
何も攻撃の真っ只中に送り返さなくても良くないですかね…?
とはいえ遠く昔に感じるが、このアルセウス様からの攻撃で俺は死に?ヒスイに飛ばされたんだから戻って来たとしても同じ状況なのはわかる。
即座に波導を最大に纏わせ、アルセウス様の攻撃を弾き返した。
驚き固まるアルセウス様を放置し、後ろに居るシロナさん達を見遣る。
うん、無事そうだな。
随分と久しぶりに感じるシロナさん、相変わらず美しいな。
それにサカキ達ロケット団のメンツにコウキ達と…。
ざっと周囲を見渡すと、俺に近付いて来る気配がした。
その方をチラリと見遣ると、上空で静止していた筈のディアルガとパルキアが此方に近付いて来ていた。
『むっ!? お前達ッッ! 何をしている!?』
ディアルガとパルキアは俺の顔に頬擦りし、鳴き声を上げる。
…そうか、俺からすればディアルガ達との別れから一瞬で今の状況だが、ディアルガ達は俺と別れて暫く時間を置いているからな。
だが、仮にも神と崇められているディアルガ達がこんなデレる事になるとはなぁ〜…。
よし、取り敢えずあの暴れん坊の邪神さんを何とかしないとな。
「ディアルガ、パルキア、久しぶりだな! だが話は後だ。 先にアルセウス様を何とかするからな。」
俺は懐からだいこんごうだまとだいしらたまを取り出してディアルガ達をオリジンフォルムへと変化させる。
『…ッッ!! 貴様は…!!』
「あれは…!!」
アルセウス様とシロナさんが驚愕に目を見開いているようだな。
「驚くにはまだ早ぇぜ? リザードン! あっちのアルセウス様には届かなかったが、こっちのアルセウス様なら
ボールから出したリザードンは俺をチラリと見てニヒルに嗤う。
「オーケー! 行くぞ!! 進化を超えろ!! メガシンカッッ!!!」
俺がそう叫ぶと紅蓮の炎、黒炎、翡翠の炎がリザードンを包み込む。
こっちでも問題無くメガリザードンZに変化出来るようで良かった。
『何だ!? 何が起こっているッ!?』
アルセウス様は更に驚愕し、俺の後方でもざわめきが起こる。
意図的に無視をし、顕現したメガリザードンZとオリジンディアルガとパルキアに指示を飛ばす。
「リザードン! 最強の技をお見舞いしてやれ!! ディアルガとパルキアはリザードンの技の余波がこっちに来ないようにしてくれ!!」
リザードンは前の戦いでやったように地面に両手両足を食い込ませるような体勢には成らず、大空へと飛翔した。
そして、獄炎、黒炎、翡翠色の紅蓮の炎を極大に膨張させて体を包み込む。
『下郎めがッ!! 神の裁きを受けよッッ!!』
アルセウス様がさばきのつぶてをリザードン目掛けて放つも、半ば太陽と化したメガリザードンZに届く前に消し炭に変わる。
それどころか太陽フレアとも言えるような獄炎が吐き出され、アルセウス様を狙い撃ちにした。
アルセウス様は懸命に避けようとするも、その獄炎は追尾する。
「リザードン! ぶっ潰せ!!」
『ぐあ〜〜ッッ!!』
アルセウス様に何度も火球が当たり、ダメージを負わせた。
そして、俺の言葉を聞いたリザードンは纏わせた極大な獄炎と共にアルセウス様に吶喊した。
紅、黒、翡翠の焔がアルセウス様に直撃すると、凄まじい爆炎が辺りを包み込んだ。
目の前が白み、戦況がどうなったのかはわからないが、あの攻撃を受けてはアルセウス様もタダでは済まないだろう。
リザードンもメガシンカ状態が解け、気炎を吐いて爆心地を睨む。
『ググッ…! 何と…!』
「アルセウス様、ディアルガ達を縛り付けて現界させた事に付いては謝罪します。 ですが、関係の無い人達の事まで敵視して攻撃するのは止めて頂けませんか?」
『神に仇成す者等は神の名を持って裁かねば成らぬ…!』
「本当にそうですか? それは貴方が許せないからという理由では無いでしょうか? 赤い鎖からディアルガ達を救ってくれた事については感謝しますが、他の関係無い者を罰する意味が有りません。 違いますか?」
『笑止。 私は私の定めによって…』
アルセウス様が言葉を発している最中だが、目の前が真っ白な空間に切り替わった。
倒れ伏したままのアルセウス様と俺、リザードンとディアルガとパルキア。
そして…
「久しいの、サトシ。」
「アルセウス様、お久しぶりです。 お元気そうで何よりですよ。」
「フォッフォッフォッ 帰って来て早々に済まぬの。 ヒスイの地での活躍、愉しく観させて貰ったぞ。 さて…」
『なっ…! 創造主様…!!』
「騒々しいの。 少し黙らんか。」
アルセウス様がそう言うなりアルセウス様を…アルセウスで良いか。
アルセウス様が力を使った瞬間、アルセウスに虹色の鎖が巻き付いて雁字搦めにした。
その鎖はビクともしないようで、アルセウスが身動ぎしても動かない。
「さて、サトシよ。 此奴の処置は私が行う。 お主はお主の好きなように生きるが良い。」
「あ、ありがとうございます…。」
俺は思わずブルリと体を震わせた。
ヒスイの地で闘ったアルセウス様にも感じなかった程の怖気に。
前に思った瞬殺から秒殺なんて思い上がりも甚だしい。
あの時より更に力を付けたと思っていたが、今でも尚瞬殺は瞬殺だろう。
リザードン達もその所業を見て、体を硬直させている事からも、圧倒的なまでの力の差をまざまざと見せつけられた。
「神の事は神達で処理を行う。 まぁ気にせずとも良い。 処置した後はそうさの… 私達への探求に忙しいあのウォロという青年にでも送ってやろうかの。」
「はい。 アルセウス様の御心のままに…。」
「そう硬くなってくれるな。 今迄のように接してくれて良い。」
そう言われてもな…。
とは言え、このままでも埒が明かないか。
パンッパンッと両頬を平手打ちして気持ちを切り替える。
「わかりました。 何から何までありがとうございます。」
「うむ。 励めよ。 私はこれから此奴と話しがあるのでな。 今回は此処までじゃ。 あぁ、それとな。 もう一体の分体の所にサトシを送る。 彼奴と…そうじゃな。 巨人も一緒に後でこっちに送り込む故、忘れなきように。」
アルセウス様がそう言うなり、俺達は白い空間から弾き出された。
次回辺りに久しぶりのエロシーンが執筆出来そうです。
お楽しみ下さい。