ポケモンセンターに帰ると、目的の人物が居ないか探す。
「バカな奴だよ。 捨てても捨てても着いて来やがんだよ。 だから、此処で待ってりゃ、戻って来てやるって言ったら、やっと諦めてさ、それでも信じて尻尾振ってやがったぜ!」
あの野郎。
潰す。
「おい」
「あ?何だお前。」
「ヒトカゲ捨てたの、お前だな。」
「ああそうだよ、それがどうした?」
トレーナーの言葉に、俺は拳で返す。
「いってぇな! 何しやがる!」
周りの有象無象が俺に罵倒してくるが、関係無い。
「表出ろ、そこの三下も纏めて潰すから。 纏めてかかってこいよ。」
「はっ! 上等だ! お前等! 行くぞ!」
「大丈夫なの?サトシ…」
「余裕 あんな三流、束でかかってもな。」
セレナとリーフが心配するも、リーフはニコニコしていた。
「サトシなら余裕よ! 何ならアイツ等全員ポケモン使わなくても倒せるし!」
まぁそっちも余裕だろうな。
ハナダシティ西側の
「此処でやろうか。 ほら、お前等纏めてかかってこいよ。」
そう言って、捕まえたばかりのヒトカゲとリザード、ピカチュウを出す。
「俺はこの3匹で十分だよ。」
「吠えたな! お前等、袋にしてやれ!」
そう言って塵と三下がそれぞれポケモンを繰り出した。
イワーク、ウツボット、ラッタ、ストライク、シェルダー、アーボ、スリープ、オニドリル、イシツブテ ズバットの10匹
アナライズしなくてもわかる。 余裕だ。
「かえんほうしゃ使えるのに弱いヒトカゲにその進化した奴に、ピカチュウで勝てるかよ! 行くぞ!」
塵と三下のポケモン達が襲いかかって来るも
「ピカチュウ、1 リザード、りゅうのいぶき ヒトカゲ、いかり」
ピカチュウのばちばちアクセルが雷光一閃とばかりに駆け抜け、多くのポケモンに当たり、ズバットが落ちる。
リザードのりゅうのいぶきがピカチュウの後に続き、仕留められなかったポケモンの殆どが落ちる。
ヒトカゲのいかりでイシツブテが落ちる。
これで後はイワークとウツボットだけだ。
「弱いな。 こんなもんか。」
「なっ! クソッ!」
イワークが突っ込み、ウツボットがはっぱカッターを出すが
「ヒトカゲ、かえんほうしゃではっぱカッターを燃やせ! リザード、りゅうのいぶき ピカチュウはもう休憩で良いよ。」
ピカチュウを使うまでもない。
「何ッ!? イワーク! ウツボット! ックソっ!!」
「弱いなお前等、捨てたヒトカゲにも負ける程に。」
ヒトカゲを捨てるなんて、人間じゃねぇよ。
「じゃあもう変な事すんなよ、じゃあな。」
そう言って俺達はハナダシティに戻る事にした。
一方その頃、ロケット団のムサシ、コジロウ、ニャースはサトシ達の現場を見ていた。
「今アイツ等のポケモン奪うチャンスよ!」
「あ、あぁ… 奪ってボスに献上するぞ…!」
「どうしたのよ、コジロウ。 元気無いわね?」
「あのジャリボーイに犯されてたのに何を呑気にしてるんだと思ってな〜」
「ここと胸はサトシのものよ! 忠誠はボスに捧げてるわ! 問題無いわよ!」
「はぁ~… じゃあ俺達は俺達の仕事しますかね〜」
その後、ロケット団によってダイスケ達のポケモンが奪われた。
「じゃあ改めて、ヒトカゲ、俺と来る気は無いか?」
ヒトカゲをボールから出して聞く。
「カゲッ!」
ヒトカゲは俺に抱きついて来た。
アイツ等の話をボールの中から聞いていたからか、何も迷う素振りすら見せなかったな。
かえんほうしゃが使えるのに弱いって言葉が気になり、アナライズする。
『ヒトカゲ♂(とくせい:もうか せいかく:いじっぱり) HP:26 こうげき:31 ぼうぎょ:25 とくこう:2 とくぼう:15 すばやさ:25 わざ:ひっかく いかり ひのこ かえんほうしゃ』
そりゃかえんほうしゃが弱い訳だ。
完全に物理型だわ。