※この作品はR-18です。

サトシの野望   作:イマクニ

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第53話

 

 

 

 ヤマブキシティから再度タマムシシティに向かうと、野生のイーブイが傷だらけでヨタヨタと歩いていた。

 セレナが慌てて駆け寄り、リーフもイーブイを出して敵対心を抱いて無い事を示しつつ駆け寄る。

 俺もアナライズの感情を読み取る力を使い、何故イーブイが傷だらけなのかを確認する。

 どうやらこのイーブイ、ロケット団により痛めつけられたようだ。

 ムコニャじゃないだろう。

 アイツ等はそんな事はしないだろうし。

 セレナがゆっくりと擦りながら、きずぐすりを使いイーブイを回復させる。

 急いでタマムシのポケモンセンターに預けて全回復させると、イーブイがセレナに懐いていた。

 一先ず安心して別れるようにするも、イーブイがセレナに着いて来るので

 「私と一緒に来たいの?」

 と聞くと、イーブイも一緒に来たいらしい。

 セレナのモンスターボールに自分から入り、セレナの手持ちになった。

 

 

 

 

 セキチクシティを目指し、移動しているとエビワラーがシャドーボクシングをしている光景が見えた。

 暫く見ていると、エビワラーのトレーナーらしきおじさんが来る。

 その後ろからおじさんの娘らしき人が来て、家に帰るよう説得していた。

 説得してるのに逃げてくおじさんにため息をつき、こちらを見てトレーナーなのか確認してくる。

 そうだと答えると、さっきのおじさんがP−1グランプリに御執心らしく、打ち破って家に帰らせるようにして欲しいらしい。

 こんなマイナーな大会で優勝した所でシバさんのポケモンを1匹も倒せないと思うぞ。

 まぁそれならばと俺達はポケモンセンターに向かい、ゴーリキーとオコリザル、ニョロゾを送って貰った。

 ゴーリキーをこちらに送って貰う際に、カイリキーに進化した。

 ニョロゾにみずのいしを使用しニョロボンに進化させ、リーフ、セレナ、カスミに出てみるかを確認すると、リーフとカスミが出てみたいらしく、特にカスミはニョロボンを使いたいと指名までしてきた。

 リーフはカイリキーとオコリザルのどちらを使いたいか尋ねるが、オコリザルは使える気がしないとカイリキーを所望された。

 それから暫く技と連携の確認をして、形になったのでP−1グランプリにエントリーした。

 

 出場者達を眺めていると、変装したムサシが居た。

 ムサシにこっそり聞くと、色々仕事してたらサワムラーをくれたらしく、サワムラーを育てる目的も有り参戦したらしい。

 よく見ると変装したコジロウもエビワラーを出して参戦していた。

 こりゃ中々面白くなるなと思っていると、1回戦が始まるアナウンスが聞こえる。

 1回戦は俺対おじさんらしい。

 初っ端から引導を渡してくれると意気込む。

 

 「君が初戦の相手か。 君を倒して今度こそ優勝するんだ!」

 

 何やらおじさんが意気込んでいる。

 

 「おじさんを倒して家に帰らせるんで。 じゃ、やりますか。」

 

 おじさんはエビワラーを、俺はオコリザルを繰り出す。

 

 ゴングの音が鳴り響くと同時に、両者が動く。

 

 「エビワラー、こうそくいどう!」

 

 「ビルドアップ!」

 

 まずはお互いに能力を上げる。

 

 「れんぞくパンチ!」

 

 「インファイトだ!」

 

 エビワラーがれんぞくパンチをするも、オコリザルがガードしながらエビワラーの懐に潜り込み、強烈なアッパーカットを決める。

 エビワラーが起き上がるも、既に足にきているようで、ガクガクと震えている。

 

 「インファイトでトドメ!」

 

 「エビワラー!」

 

 おじさんが落ち込んでいるが、これで一先ずは任務完了だ。

 

 2回戦で知らないトレーナー同士のバトルが終わり、3回戦はリーフが圧勝し、4回戦はコジロウがダメージを負いながらも勝利した。

 5回戦はムサシが圧勝し、6回戦はカスミが圧勝した。

 

 準々決勝で俺と知らないトレーナーが戦うも、一撃もダメージを貰う事無く勝利。

 リーフ対コジロウは中々白熱するも、リーフが勝利した。

 カスミ対ムサシも中々に良い勝負をするも、ジムリーダーの貫禄を見せてカスミが勝利した。

 

 俺対リーフの試合が始まる。

 

 「本気でかかってこいよ?」

 

 「もっちろん! 全力で行くよ!」

 

 意気込むリーフに俺は秘策を使用する事にした。

 

 「ビルドアップ!」

 

 「どくづき!」

 

 カイリキーのビルドアップで能力が上がるも、どくづきでどく状態になる。

 

 「!? 短期決戦よ! ばくれつパンチ!」

 

 「ドレインパンチ!」

 

 オコリザルのドレインパンチで回復した後に、ノーガードばくれつパンチが当たる。

 オコリザルはこんらんになるも、普段からこんらんしてるようなもんなので関係無いだろう。

 

 「インファイトだ!」

 

 「ばくれつパンチ!」

 

 クロスカウンターのようにインファイトが先に当たり、カイリキーは戦闘不能になった。

 

 「あ~負けちゃった。 サトシ強かった~!」

 

 「リーフも強かったぞ。 負けるかと思った。」

 

 

 カスミ対知らないトレーナーはまたもカスミの圧勝。

 

 そして決勝戦

 

 「やっぱりカスミが上がって来るよな。」

 

 「勿論よ! 私とニョロボンの相性も良いし、もし良かったら私にくれない?」

 

 「その辺は後で。 試合に集中しろよ?」

 

 「わかったわ。 じゃあ、ニョロボン! 攻めて攻めて、攻めまくるわよ!」

 

 ゴングが鳴り、試合が始まった。

 

 「ニョロボン! たきのぼりよ!」

 

 「どくづき!」

 

 お互いにダメージが入るも、追加効果がどちらも発生しなかった。

 

 「たきのぼり!」

 

 「どくづき!」

 

 今度はどく状態になるニョロボン。

 

 「「インファイト!」」

 

 同時に始まる壮絶な殴り合い

 どちらもマトモには殴られないよう受け流しつつ殴られ、殴り返している。

 膠着状態かと思えば、ニョロボンは毒のダメージで膝を屈する。

 オコリザルは膝を屈したニョロボンの眼前で拳を止め、握り拳を解き、立たせようとする。

 ニョロボンは悔しそうにその手を掴み、立ち上がる。

 そして、オコリザルの手を取り、高々と上げた。

 勝負有り、だな。

 

 これで俺の優勝だ。

 

 すると、おじさんが近付き俺のオコリザルを譲ってくれと言ってくるが、舐められたものだ。

 

 「おじさん、俺に負けたのにそれは無いでしょう。 酷い事を言いますが、おじさんには才能が有りません。 熱を上げるなとは言いませんが、おじさんにオコリザルを譲った所で、リーフと闘ったエビワラー使いにも、カスミと闘ったサワムラー使いにも、勿論リーフにもカスミにも勝てませんよ。 そろそろ家族を大事にした方が良いんじゃないですか?」

 

 そう冷たく言い放つと、おじさんは愕然とするも娘さんからもこっぴどく叱られ、意気消沈して一緒に帰って行った。

 

 俺の言葉に皆も納得しているし、これで良いだろう。

 あの家族の為にもな。

 

 

 

 

 

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