※この作品はR-18です。

サトシの野望   作:イマクニ

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サトシVSナツメ


第84話

 

 

 

 もうこの組み合わせは仕方ないので、諦めるとして、対策を考えないとな。

 

 優勝までボスラッシュだが、この程度超える事が出来ないのであれば、マスターボールクラスでの勝利には漕ぎ着ける事が出来ないだろう。

 

 そう考えていると、シゲルが話しかけて来る。

 

 「僕達4人は、この大会が初挑戦だ。 そこで提案なんだが、大会が終わるまで次の対戦相手を見ないようにしないか? 対策を立てて優勝なんてしても、マスターボールクラスでは勝てないだろうからね。 負けても僕達には知らせない、知らないようにしよう。 そうすれば、僕達はより飛躍すると思う。 どうだい?」

 

 中々面白い事を言うな。

 

 「乗った! 俺はそれで良いぜ! リーフ達もそうしようぜ! 2回戦までは、あらかじめわかる対戦相手でも、それ以降は知らない方が面白いだろ?」

 

 「私もそれで良いよ! ワクワクする!」

 

 「うん! 私もそれで良いかな! 楽しみ!」

 

 皆もそれで良いようだ。

 俺達はトーナメント表を一瞥しただけで、後は意識しないように、この場を立ち去る。

 

 さぁ、本気のジムリーダー達の実力、見せてくれよ?

 

 

 

 

 

 控室で手持ちのポケモンの調子を確認。

 万全だな。

 大会スタッフから呼び出しの連絡が来たので、スタジアムに向かう。

 入場すると、多くの観客が360°に居て、皆ワイワイガヤガヤとしている。

 ハイパーボールクラスやマスターボールクラスの大会は楽しいんだよな。

 普通のトレーナーや、トレーナーに憧れている人達からすると、超常の戦いなんだから。

 前世でもプロのスポーツ選手達の戦いに、多くの人達が観戦しに行ってたからな。

 ポケモンが身近な存在であるこの世界では、そのファンの多さも頷ける。

 

 パンッと両頬を叩き、気合いを入れる。

 よし、気合いも漲って、適度な緊張感も有る。

 万全に近い状態だ。

 俺は胸を張ってバトルコートに立つ。

 すると、目の前のナツメに話しかけられる。

 

 「やっと貴方と戦えるわ。 全力で貴方と戦える事を、私は心待ちにしていたの。 私を貴方のモノにしたいなら、全力の私を超えてみなさい!」

 

 そう言って、ナツメは宙へと浮いた。

 

 バトルでは基本的に使用しないエスパー能力を使用した事により、観客達がどよめき、次第に興奮し、大歓声を上げた。

 

 「本気のナツメさんを必ず超えて、俺は優勝してみせます!」

 

 そう俺が言うと、ナツメさんは薄く微笑んだ後、キリッたした目で気合いの籠もった表情に切り替えた。

 

 そこで審判が俺達のやり取りが終わった事を確認し、試合の合図をする。

 

 「それではハイパーボールクラス、第1試合! ナツメ対サトシの試合を始めます! 両者構えて! バトルスタート!」

 

 「バリヤード。」

 

 「行け、ゲンガー!」

 

 ナツメさんはバリヤードか。

 壁張って起点作りか?

 

 「さいみんじゅつ!」

 

 「ひかりのかべ!」

 

 ゲンガーが素早くさいみんじゅつを当て、壁を張らせる前にバリヤードを眠らせた。

 

 「シャドーボール連打!」

 

 眠っている無防備なバリヤードに、ゲンガーのシャドーボールが何度も当たり、バリヤードに何もさせずに戦闘不能にさせた。

 

 「バリヤード、戦闘不能! ゲンガーの勝ち!」

 

 「っ… 中々やるわね? ならそのゲンガーを早く倒さないとね。 フーディン!」

 

 「さいみんじゅつ!」

 

 「テレポート。」

 

 俺にテレポートは効かねぇぞ。

 

 「4時にシャドーボール!」

 

 俺の指示にゲンガーは振り向きもせず、テレポートして来たフーディンにシャドーボールを当てる。

 そんな曲芸じみた攻撃に、観客も大盛り上がりだ。

 

 「くっ…! サイコキネシス!」

 

 「さいみんじゅつ!」

 

 フーディンのサイコキネシスを受けるも、さいみんじゅつを当て、眠らせた。

 先程と同じように、シャドーボールを連打させ、フーディンも戦闘不能になる。

 

 「フーディン、戦闘不能! ゲンガーの勝ち!」

 

 「その子、かなり強いわね? なら、ヤドキング!」

 

 ナツメさんの3匹目はヤドキングか。

 

 「さいみんじゅつ!」

 

 「トリックルーム!」

 

 ヤドキングにさいみんじゅつが当たり眠るも、トリックルームを使われた事により、ゲンガーが遅くなる。

 中々にマズいな。

 

 「ヤドキング、戻って。 ルージュラ、サイコキネシス!」

 

 ルージュラのサイコキネシスにより、ゲンガーも戦闘不能になった。

 

 「ゲンガー、戦闘不能! ルージュラの勝ち!」

 

 「ごめんな、ゲンガー。 行け、カビゴン!」

 

 相手がトリックルームを利用するなら、こちらも利用し返す。

 

 「ヘビーボンバー!」

 

 「ふぶき!」

 

 超重量級のカビゴンが、トリックルーム内で華麗なフットワークを見せ、飛び上がって強烈なヘビーボンバーをルージュラに浴びせる。

 ふぶきで反撃されるも、押し潰された状態でされても、マトモな威力も出ないだろう。

 

 「アームハンマー!」

 

 カビゴンのアームハンマーが、ルージュラの脳天に突き刺さる。

 

 「ルージュラ、戦闘不能! カビゴンの勝ち!」

 

 「酷い攻撃ね。 エルレイド。」

 

 エルレイドでカビゴンを倒すつもりか?

 

 「じしん!」

 

 「けたぐり!」

 

 じしんで揺れた地面を走りながら、エルレイドからけたぐりをされ、カビゴンが転ばされ、強かに後頭部を地面に打ち付ける。

 その攻撃によりカビゴンは昏倒してしまった。

 

 「ドレインパンチ。」

 

 昏倒しているカビゴンの顔面に、エルレイドのドレインパンチが上から突き刺さる。

 エルレイドが残心しつつ離れると、カビゴンが戦闘不能になっていた。

 

 「カビゴン、戦闘不能! エルレイドの勝ち!」

 

 強いな…!

 

 「ごめんな、カビゴン。 初お披露目だ、行け、トゲキッス!」

 

 ゲーム内で散々暴れ回った実力、見せてくれる。

 

 「でんじは!」

 

 「サイコカッター!」

 

 サイコカッターがトゲキッスに当たるが、でんじはで麻痺になる。

 

 「エアスラッシュ!」

 

 エルレイドが麻痺で身動きが取れない所へ、エアスラッシュが切り裂いた。

 そこへもう一度エアスラッシュが切り裂いて、エルレイドも戦闘不能になった。

 

 「エルレイド、戦闘不能! トゲキッスの勝ち!」

 

 「…ヤドキング。」

 

 ナツメさんは眠っているヤドキングを苦々しく繰り出す。

 

 「あさのひざし!」

 

 眠っている間にあさのひざしを指示し、全回復させる。

 

 「エアスラッシュ!」

 

 エアスラッシュを2度叩き込むと、ヤドキングが目を覚ますが…

 

 「しんそく!」

 

 寝起きに、しんそくをぶち当て、ヤドキングを戦闘不能にした。

 

 「ヤドキング、戦闘不能! トゲキッスの勝ち!」

 

 「さぁ、最後の1体よ。 貴方が私を超える姿を見せてみなさい! サーナイト! メガシンカ!」

 

 ナツメさんがサーナイトをメガサーナイトへと変化させる。

 ナツメさんと言えばメガフーディンだと思っていたが、これはこれで有りか?

 

 「メガサーナイトは強いが、やる事は変わらない! でんじは!」

 

 「めいそう!」

 

 メガサーナイトが麻痺するも、めいそうで能力を上げた。

 

 「エアスラッシュ!」

 

 「さいみんじゅつ!」

 

 エアスラッシュが当たるも、麻痺も怯みも発動しなかった上、トゲキッスが眠らされた。

 眠っている内に、10まんボルトを3度も受け、トゲキッスは戦闘不能になった。 

 

 「トゲキッス、戦闘不能! サーナイトの勝ち!」

 

 「ごめんな、トゲキッス。 行け、リザードン! メガシンカ!」

 

 炎の繭からメガリザードンYが現れる。

 

 「10まんボルト!」

 

 「かえんほうしゃ!」

 

 メガリザードンとメガサーナイトの攻撃がぶつかり合い、衝撃波が当たりに吹き荒れる。

 

 「なら、はかいこうせん!」

 

 「れんごく!」

 

 フェアリースキンでフェアリータイプの技に変わったはかいこうせんとれんごくがぶつかり合い、れんごくが貫かれるも、威力減衰には成功した。

 威力減衰したはかいこうせんがメガリザードンYに直撃するも、メガサーナイトは技後硬直で動けない。

 今の内に攻撃を加える。

 

 「れんごく!」

 

 動けないメガサーナイトにれんごくが直撃する。

 メガサーナイトに、かなりのダメージを与えた。

 最後の一撃を与える為、メガリザードンYを交代する。

 

 「戻れ、リザードン。 行け、ピカチュウ! 1。」

 

 ピカチュウが飛び出し、メガサーナイトへと電気を纏わせ吶喊する。

 あまりの速さに、メガサーナイトは反応出来ず、急所に当たりメガサーナイトの変化が解け、戦闘不能になった。

 

 「サーナイト、戦闘不能! ピカチュウの勝ち! よって勝者、サトシ!」

 

 俺の勝利だ。

 

 「ありがとう。 楽しかったわ。 私が本気でやって、ここまで差を付けられたのは、マスターボールクラスのトレーナー以外では無いのよ? 誇って良いわ。 貴方は私の遥か上よ。 …あの約束、私を抱いてよね…?」

 

 「あぁ、必ず抱きますよ。 でも、大会が終わるまで、待ってて下さい。」

 

 俺はナツメさんと握手をしてから、スタジアムから立ち去った。

 

 

 




第0話の前に現在(ハイパーボールクラスエントリー時)のポケモン達の紹介を書きました。
気になる方はご覧下さい。
ですが、結構ネタバレ有りますので、ネタバレ嫌いな方は見なくても構わないです。

トゲキッスの使用技を一つ変更しました。
ちょこちょこ書きで、盤面忘れてました。
すみません。
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