※この作品はR-18です。

全裸の日   作:Im//chair

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第二話 逮捕

「え…」

 

「ヒフミ。その格好・・・」

 

肩に力が抜けたためか、モモフレンズグッズがたくさん詰まった重いペロロ様バッグはドスンと音を立てて落下した。

 

彼女は震えながら、何かをつぶやいた後でバッグからスマホを取り出し

 

「も、もしもし正義実現委員会ですか?い、今着衣の大人が全裸の生徒を押し倒そうとしています!」

 

「ち、違うこれは誤解なんだ!というか通報したのか?!私を?!」

 

何かが激しく間違っている。

 

急いでヒフミに駆け寄り弁解を開始する。

 

「お、落ち着けヒフミ。とりあえず電話をこっちに。何もしないから、落ち着いてこっちに来るんだ」

 

「ひっ」

 

ゆっくりと後ずさるヒフミに私は一歩踏み出す。

 

変な汗が出てシャツがベタリと肌に張り付く。

 

「頼む。ヒフミ。落ち着いて、君は今、大きな勘違いをしている」

 

刺激しないよう、笑みを作って優しく語り掛ける。

 

「私は、正常だよ?」

 

「ひいぃっ!?」

 

ヒフミは涙を浮かべている。

 

彼女の手からスマホが落下した。

 

そのままヒフミはペタンと尻もちをついて座り込む。

 

開かれた股間はツルンとしていてぴったりと貝殻を閉じていた。

 

「もしもし。大丈夫ですか?もしもーし!」

 

スマホのスピーカーから聞こえる。

 

正義実現委員の声だ。いたずらですと言って通報をなかったことにせねば…

 

ズドンっ!

 

電話へ伸ばす手をピタリと止めた。

 

私の足元に弾痕があった。

 

「それ以上はいくら先生と言えども見過ごせない。両手をゆっくり上げてひざまずくんだ」

 

アズサは容赦なく冷たい口調で言い放った。

 

「ま、待ってアズサ!撃たないで!」

 

指示された姿勢を取り静止。

 

アズサは銃口を向けたままヒフミのスマホを拾い上げ

 

「聞こえるか?今、こちらで制圧した。直ちに来てくれ。場所は」

 

アズサの簡潔で無駄のない報告の後、正義実現委員会が現れた。

 

ある委員が確保と言って私に白い布を肩に乗せた。

 

以前私はニュースで、逮捕された全裸の中年のブルドック(男性?オス?)が公然わいせつ罪で連行される様子を見たことがある。

 

その彼も今の私と同様に、肩に白い布を掛けられていた。

 

しかし私は今、服を着ている。

 

全裸ではない。

 

「…先生」

 

聞き覚えのある声がした。

 

「…イチカ」

 

彼女もまた全裸であった。

 

均整な体をしていて、しなやかな筋肉がついている。毛が生えていた。

 

乳首は髪で隠れていた。首に黒いチョーカーをつけている。

 

「あはは…まさか先生だったとは…」

 

「イチカ!違うんだ私はっ!」

 

「とりあえず、後でゆっくり話を聞かせてもらうんで…乗ってください」

 

優しい声でそう言った。

 

ーー

 

正義実現委員会管轄の建物地下。ある取調室にて 

 

「だから言ってるでしょ。知らなかったんだ」

 

「知らなかったって、これは事前に知らされていたはずッス。今日は全裸で過ごす日だって」

 

「いつから?そんな大切なことなら手帳に…そうだ私の携帯と手帳にあらかじめメモしているはずだ。頼むから確認させてくれ」

 

そうだ。こんな(バカげているが)大切なことなら、知らされてないわけがないのだ。見落としたか?いや、何度もトリニティを訪れたことがあるが、こんな行事があるとは全く聞いたことがない。

 

変だ。

 

しかし服も持ち物も押収されてしまい、今は丸裸である。

 

「確認させてって…押収したものを一度先生に返せってことっすか?…証拠隠滅でもするつもりっすか?」

 

確かにその通りだ。

 

だが明らかに異常なのは君たちのはずなんだ…

 

ガチャリと全裸の委員が入ってきた。目元は前髪で見えないが、それ以外を今初めてみた。

 

「イチカ先輩、お電話です」

 

彼女は電話を受け取る。

 

「はい。仲正イチカです。ただいまかわりました…えっ?はい…はい…了解っす」

 

目を開いて彼女は私に告げた。

 

「釈放っす…先生」

 

「えっ?」




お気に入りしてくれた方。ありがとうございます。
結末は考えているので多分短いですが完結できると思います。
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