「ちゅ……ん、っはあ……んむっ、ぅ……ちゅぅ……♡」
唾液を塗り合う音が静かに響く。ゆっくりとお互いの存在を飲み込むような舌の絡み合い。
相手から香る甘い匂いに安心感と高揚感を覚える。小さく溢される熱っぽい吐息がより一層、俺の心を蝕んで、強く彼女を抱きしめさせた。
「んっ、ぁ……むぅ、ちゅるっ……もっとギューってして……ぢゅるるっ……ん、はあ♡」
求められるまま、体を押し潰すほど抱きしめてキスを重ねる。
マキナは満足そうに目を蕩けさせて唇を押し付けてきた。彼女の熱の高まりように、なんとか答えようと俺も舌を押し付ける。
もうかれこれ三十分ほどキスを繰り返している。そろそろ俺の唾液も空になるのではというほど、マキナは啜り続けていた。
時間はちょうど日付を超える頃で、本来であれば寝息を立てている時間だった。
最近のマキナは夜中にベッドに這入り込んできて猫のように甘えてくる。最初は寝不足が続いて渋々相手をしていた俺だが、体を重ねるたび、彼女に魅了されていって今では夜這いを楽しみにしていた。
今日のマキナは湿度が高い。寂しさを紛らわせるかのような切ない顔で俺に抱きついている。いつもは明るいからギャップがあってその顔を貪りたくなる。
「んぢゅっ、ん、あ……むっ、ちゅぅ……はあ、はあ。ナオ、おまんこしたい?」
「したい。もう暴発しそう」
「私も、おちんちんしたい。奥まで感じたい。……脱がせちゃうね」
首に回していた腕を解いて、マキナは俺の服を脱がせる。興奮してはあ、はあと息を溢して、待ちきれないという表情で俺を全裸にした。
竿はすっかり反り返っていて、先端からは透明な液体が滲んでいる。
マキナを四つん這いにさせてお尻をこっちに向けさせた。お尻を軽く撫で回した後、彼女の短パンを下ろした。
ぷるんとした肌色の丸みに、ピンクの下着。正直この絵面だけで満足できる。
直にお尻を触って弾力を楽しんでいると、焦らされてると感じたのかマキナが自分から俺の息子に擦り付けてきた。
「早く挿れて……」
今にも泣きそうな顔を覗かせるマキナに俺はゴクリと喉を鳴らして、彼女の下着を少しずらすと、女陰に突き入れた。
「んんっ♡ きたあ……っ」
「めっちゃ濡れてる。これも神様効果?」
「わかんないっ! 私が変態なだけかも♡」
ようやく一つになれて喜んでいるマキナに、ゆっくりと腰を動かして優しく慣らしていく。お互いの形を確かめ合うようなストロークが彼女は好きなようで、スタートにこうしてあげると嬉しそうに笑顔を見せる。
「あっ……あ、……んっ……おちんぽ、感じる♡ ナオの、全部分かるよ♡」
悦びの声が何度も聞こえる。マキナの方からもお尻をぶつけにきて、体がぶつかる音が小屋に何度も響いた。
少しずつペースを上げながら、お尻を鷲掴んで形を変えて弄ぶ。ずらした下着からは繋がっているのとはまた別の穴があった。目の前でヒクつかれると放っておけるわけもなく、親指で軽く菊門を撫でた。
「やっ、やめ……そこは恥ずかしいってばっ」
「散々俺の舐めてたんだからおあいこだ。プニプニしてて可愛い」
「ほ、ホントに恥ずいっ……あっ、ん♡」
そんな反応をされると加虐心に火が付く。
スマホを宙に浮かばせると、穴を両手で広げて写真を撮った。カシャリという音に、マキナも気付いて目を見開いた。
「う、うそ、写真撮った……⁉︎ そんなとこ撮らないでよ!」
「誰にも見せないから大丈夫」
「そういう問題じゃ……んあ゙っ! も、もうっ♡」
抗議する彼女を黙らせるために強く腰を打ちつけた。そして一気にペースを早める。
写真を撮られて若干青ざめてたマキナも、興奮に赤らむ顔を取り戻してきて、喘ぎ声が激しくなる。
「あ、あ、んっ、やあ……♡ な、ナオの変態っ。アナルで興奮するっ、へんたいっ♡ ん゙、あっ、あっ♡」
「そっちこそ夜這いばっかする淫乱神のくせに」
「ごめん、なさいっ……変態で、いいからっ……あ゙っ、あ、んぁ♡ いっぱい愛して♡ ……い、あ、いくっ♡ 一緒にイキたいよぉ、ナオっ♡」
ベッドを何度も軋ませて腰を前後させる。よがり続けるマキナを見下ろして征服感を感じながら、彼女の中にマーキングした。そして同時にマキナもビクンと体を震わせる。
「イクッ♡ あ、ああ……精液、出てる♡ はあ、はあ……すごっ、いっぱい出て……こんなに興奮してくれたんだ」
引き抜くと、どろりと白いのがマキナから溢れ落ちた。
マキナと自分の液体でドロドロに濡れた息子は、少し元気をなくしているが、俺もマキナもまだ休む気はなかった。
「まだ、するわよね?」
当然だと頷き返すと、彼女は子供みたいに笑った。
◆
「あんっ、あっ、んんっ! こ、これやばいっ。気持ちよくなっちゃゔっ♡」
赤ん坊のように俺に抱きつくマキナを腰から持ち上げて、抉るように突いた。
マキナが一回戦目より遥かに乱れている。普段と違うところに当たるようで声に余裕がなくなっていた。俺の肩に顔を乗せ、耳元で嬌声を上げ続けていた。
「ああ゙っ♡ はっ、んぉ……や、やだっ、変な声になっちゃ……ぉ、お♡」
「もっと声聞かせてくれっ。エロいマキナが見たい」
「お、あっ♡ い、いや……嫌われたくないっ」
「ならない。むしろもっと好きになる」
「……っ、ダメっ! そんなこと言われたら……あぅ、んん゙っ♡ あ、あっ……おっ、ぐ……♡」
品のない声が俺の興奮を煽った。体力を振り絞って奥深くまで突き刺し、ついでに持ち上げた彼女のお尻の穴に人差し指を忍び込ませた。
「あっ⁉︎ お、おひり、ぐりぐりさてるっ。……ナオ、好きぃ♡ もっと私のこと可愛がってくだひゃいっ! ん、おっ……い゙っぐ……〜〜〜っ♡」
ピタリと奥まで密着して思う存分、種を植え付ける。妊娠するしないの問題があったが、俺もマキナももうどうでもよかった。自分達の欲を満たしたい一心で繋がりあってお互いの味で脳を溶かし合う。
二発目を出し切った後も、繋がったままで何度も唇を重ね合った。こんなに絡み合ってるのにまだまだ相手の存在を確かめたくなる。
「ぢゅるるる、ん、んっ、んん……む、ぁ……ぢゅうぅ……♡ 好き……ん、ちゅっ……♡」
抱っこの体勢から降りる様子のないマキナに、腕が疲れてきて、押し倒すように降ろした。ようやく彼女の腕と足が解けて解放された。
マキナは満足気に微笑んで「私もここで寝る」と、ベッドの端に寄って寝転んだ。
俺もスイッチを切ってため息を吐くと、どっと疲労感が襲ってきた。ここ数日、連続でこんな夜を送っているせいで疲れが溜まっている。すぐに寝落ちしそうと思ったところで、側で黙って佇んでいたアルラがティッシュで俺の下半身を掃除し始めた。
「夜中に潜り込むのは止めてくださいと、何度も言っているのですが」
アルラは俺の生活リズムの崩れにずっと苦言を呈していた。何度かマキナに夜這いを止めるよう伝えているが、マキナは「分かったわ。気を付ける」と口だけで、夜這いを止める様子はなかった。全く態度を改めないマキナにアルラが露骨に顔を顰める場面も増えている。そろそろガス抜きをしないと爆発しそうで怖い。
「気持ちよかったですか?」
不意にアルラが訊ねてくる。
「ああ」
「……そうですか」
それだけ言って手早く俺とマキナの掃除を済ませ、服を着せるとアルラはいつも通りベッド脇に立った。
マキナと布団に入っていざ寝ようとすると、視界に入ったアルラの表情に違和感を覚えた。
暗くてはっきりとは見えないが、俺を見つめる目がいつものような無機質なものではない気がする。凄く、人間らしい目……それも心が沈んだ人間の目に見えた。
「アルラ」
「……なんでもありません」
名前を呼んだだけで何も聞いていないのにアルラは勝手に答えた。その返事の仕方もおかしい。
いつもと違うアルラに違和感を覚えながら、俺は目を瞑って無意識に落ちていった。