※この作品はR-18です。

デイビット・マルティネスに転生したのでルーシーとの幸せを闘争で掴み伝説になる!!   作:基地司令

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第十一話

 ある日のナイトシティ場所の研究機関。製薬会社として日夜新薬開発を進める有益な機関として存在しているが、この時代の企業は裏で何してるかわからないのが一般常識化している。そこには数日前から潜入しているデイビットの姿があった。

 

時はさかのぼり数日前夜のナイトシティのネオンが、分厚いガラス越しに室内を淡く染めている。

高級ホテルのスイートは静まり返り、外の喧騒だけが遠くに聞こえた。

 

自動ドアが閉まり、ロック音が小さく鳴る。

 

「時間通りですね、デイビット」

ソファーに座るを一度だけ見る。

 

「クライアントから呼ばれた以上、遅れるわけにはいきませんから」

部屋を一度見渡してから、椅子に腰を下ろす。

「観光の相談、というわけでもなさそうですね」

 

(口元だけで笑う)「ナイトシティ観光は、さすがに気力がいる。

 今日は、もう少し現実的な話だ」

セイヨウは手に持つていたグラスをテーブルに置き、表情を引き締める。

 

「では、本題に入ります。

 私たちがナイトシティに来ている“表向きの理由”は、既にお伝えした通りです。

 アラサカ社やミリテク社、その他の企業や政府機関との会議、セミナー」

 

「その件はよく理解してます。表向き、ですよね」

 

「ええ。

 それ自体は事実ですが――私たちの“本命”の任務は別にあります」

 

ユリはテーブルにハンドデバイスを置き、簡易なホロマップを投影する。

 

「あなたにお願いしたいのは、ここです。

 ナイトシティ郊外にある製薬会社の研究所への潜入。

 目的は、その内部に保存されている“極秘研究データ”の取得」

 

「製薬会社……」

少しだけ眉をひそめる。

「医療系の研究、という話のまま、ではないわけですね」

 

「表向きは、医療用ナノマシンや、サイバーウェア適合を助ける薬の研究施設だ。

 街の表のニュースにも時々名前が出る、クリーンな会社を装っている」

 

「装っている、ということは」

 

「実際には、軍事転用可能な強化薬や、精神状態の制御に関わる薬剤の研究を行っている疑いがあります。

 アラサカ社、ミリテク社と、正式な契約ではない“裏の繋がり”がある可能性も高い」

 

「その“裏の繋がり”を、確かめたいわけですか。日本側として」

 

「公式には、私たちは何も知りません。

 ただの友好的な情報交換と視察のために来ている――それが建前です」

 

「だが実際には、この街で何が起きているか、どこがどんな“兵器”を握ろうとしているかを、確かめなきゃならん。そこで、お前さんのようなエッジランナーの出番というわけだ」

 

「依頼としては、

 潜入して、研究データを抜き取る。

 ――今のところは、それだけですか?」

 

「はい。

 現段階での最優先目標はデータの確保です。

 可能であれば、実験ログや映像など、“実態が分かる”証拠も持ち帰ってほしい」

 

「施設の破壊や、関係者の排除は?」

 

「推奨はしません。少なくとも、今回の作戦では。

 大きな破壊行為は、私たちの関与を疑われる要因になります」

 

「なるべく“静かに入り、静かに出る”。

 それが理想だ」

 

「ナイトシティで静かに仕事を終えるのは、なかなか難しいですが……

 努力はしてみます」

 

「本来であれば、後続の人員と連携して、段階的に作戦を進める予定でした。

 ですが、時間的な制約もあり――先行して動けるのは、私たち三人だけです」

 

「とはいえ、何も準備していないわけじゃない」

ホロマップを操作し、研究所周辺の立体図を表示する。

「これが施設の外周と、その周辺のインフラだ。

 車道、下水道、メンテナンストンネル――三つのルートを撤退候補として用意してある」

 

「“候補”ということは、確実に安全とは言えない、ですね」

 

「ああ。

 警備状況やアラートの出方次第で、どのルートが生きるか変わる。

 正直に言えば、三人だけの現状では、“完璧な脱出ルート”は用意できない」

 

「だからこそ、現場での最終判断はあなたに委ねます。

 こちらからは、

 ・ドローンによる周辺偵察

 ・施設のロック状態

 ・警備パターンの変化

 など、可能な限りの情報をリアルタイムで送ります」

 

「でも、最終的に“どこから、いつ出るか”を決めるのは自分自身――ということですね」

 

「はい。

 エッジランナーとしての判断力に頼らせてください。

 それが、この人数で動くことを選んだ代償でもあります」

 

「少人数には少人数のやり方がある。

 決断が早いこと、動きが読まれにくいこと――それを強みにするしかない」

 

「そこまでして、なぜこの施設なのか。

 ただの強化薬やサイバーウェア補助剤というだけなら、

 ここまでリスクを取る必要はないように思えます」

 

「……問題は、その研究内容です」

少しだけ言葉を選ぶ間が入る。

「公式発表では、“サイバーウェア適応の向上”――

 ですが、裏ではサイバーサイコ状態の誘発と制御に関する噂があります」

 

「制御、ですか。

 治療ではなく、“意図的にスイッチを入れて、切る”……?」

 

「はい。

 もしそれが事実で、技術として完成しているなら――

 兵士を、条件次第で“兵器のように扱う”ことが可能になります」

 

「企業も、国家も、そういう類いの力には弱い。

 だからこそ、誰がどこまで握っているのか、確認する必要がある」

 

「そこまでして、なぜこの施設なのか。

 ただの強化薬やサイバーウェア補助剤というだけなら、

 ここまでリスクを取る必要はないように思えます」

 

「……問題は、その研究内容です」

少しだけ言葉を選ぶ間が入る。

「公式発表では、“サイバーウェア適応の向上”――

 ですが、裏ではサイバーサイコ状態の誘発と制御に関する噂があります」

 

「制御、ですか。

 治療ではなく、“意図的にスイッチを入れて、切る”……?」

 

「はい。

 もしそれが事実で、技術として完成しているなら――

 兵士を、条件次第で“兵器のように扱う”ことが可能になります」

 

「企業も、国家も、そういう類いの力には弱い。

 だからこそ、誰がどこまで握っているのか、確認する必要がある」

 

「そこまでして、なぜこの施設なのか。

 ただの強化薬やサイバーウェア補助剤というだけなら、

 ここまでリスクを取る必要はないように思えます」

 

「……問題は、その研究内容です」

少しだけ言葉を選ぶ間が入る。

「公式発表では、“サイバーウェア適応の向上”――

 ですが、裏ではサイバーサイコ状態の誘発と制御に関する噂があります」

 

「制御、ですか。

 治療ではなく、“意図的にスイッチを入れて、切る”……?」

 

「はい。

 もしそれが事実で、技術として完成しているなら――

 兵士を、条件次第で“兵器のように扱う”ことが可能になります」

 

「企業も、国家も、そういう類いの力には弱い。

 だからこそ、誰がどこまで握っているのか、確認する必要がある」

 

「そこまでして、何故この施設なんだ?ただの強化薬やサイバーウェア補助剤というだけなら、

 ここまでリスクを取る必要はないように思うが?」

 

「ええ普通ならね……問題は、その研究内容です」

少しだけ言葉を選ぶ間が入る。

「公式発表では、“サイバーウェア適応の向上”――

 ですが、裏ではサイバーサイコ状態の誘発と制御に関する噂があります」

 

「制御、ですか。

 治療ではなく、“意図的にスイッチを入れて、切る”……?」

 

「はい。

 もしそれが事実で、技術として完成しているなら――

 兵士を、条件次第で“兵器のように扱う”ことが可能になります」

 

「企業も、国家も、そういう類いの力には弱い。

 だからこそ、誰がどこまで握っているのか、確認する必要がある」

 

「ナイトシティなら、その手の技術を欲しがる相手はいくらでもいそうです」

 

(ゲームの時は単なる考察の余地がある話位にしか思ってたけど、

自分に関わってくるとなれば用心した方がいいな)

 

 

「一つ、伺っても?」

 

「どうぞ」

 

「少佐たちは、その技術を確保したいのか、止めたいのか。

 それとも、ただ“日本側のテーブルに乗せたい”だけなのか――

 どこを目指しているのか、知っておきたいです」

 

ユリは一瞬だけ視線を伏せ、それからまっすぐデイビットを見る。

 

「軍人としての立場から言えば――

 “日本の安全保障上、脅威となりうる技術かどうかを確認し、必要ならば管理する”ため、です」

 

「それが“軍人として”の答えですね。」

 

「では、少佐個人としては?」

(少しだけ悩むような間を置いて)

「個人的には……

 人をモノのように扱う技術が、広く出回る未来は望んでいません」

 

「私は、どちらかと言えば現実寄りだな」

静かに補足する。

「理想論を言えば、そんなもの無い方がいい。

 だが、完全に消し去ることが不可能なら――

 “どこが握るのが、一番マシか”を考えざるを得ない、という立場だ」

 

「なるほど二人にはそれぞれの“正しさ”がある、ということですね」

 

「デイビット。

 あなたには、データを持ち帰るだけでなく、現場で判断する余地を残します」

 

「判断、ですか」

 

「はい。

 もし研究内容が、あなたから見て“あまりにも危険”と感じられる場合――

 データを破壊するか、一部だけを持ち出すか、別の選択を取ることも可能です」

 

「軍の任務で、そこまで裁量を与えていいんですか?」

 

「この街のことは、この街で生きている人間の感覚も、少しは信用したい。

 そういう賭け方も、悪くないと思っている。上には言えないがね。」

 

「もちろん、どんな選択にも結果が伴います。

 私たちにも、あなたにも」

 

「結果から逃げるつもりはない。

 これまでの仕事でも、それは同じでしたから」

 

デイビットはホロマップを見つめ、しばらく黙ってから、小さく息を吐く。

 

「分かりました。

 その研究所で、何が行われているのか。

 自分の目で確かめてきます」

 

「ありがとうございます」

わずかに表情を緩める。

「施設の詳細なレイアウトと、現時点で分かっているセキュリティ情報を送ります。

 出発予定は――」

 

セイヨウ「四十八時間後だ。

 装備や足回りで必要なものがあれば、リストを出してくれ。

 可能な限り、こちらで手配しよう」

 

「分かりました。

 準備を整えます。」

 

立ち上がり、ドアの方へ向かいかけて、ふと足を止める。

 

「少佐」

振り返り、ユリを見る。

「もし、この薬が本当に“人を制御するためのもの”だと分かったとしたら……

 そのときも、軍に持ち帰る判断をされますか?」

 

ユリは数秒、言葉を選ぶように黙り、それから静かに答える。

 

「そのとき、あなたがどんな選択をしたかも含めて――

 一緒に考えさせてください」

 

セイヨウ「まずは、生きて戻ってこい。

 答え合わせは、それからだ」

 

自動ドアのロックが解除される音がして、廊下の明かりが差し込む。

デイビットは小さくうなずき、夜のナイトシティのネオンの方へと歩き出した。

 

自動ドアが静かに閉まり、ロック音が短く鳴る。

スイートルームの中には、ナイトシティのネオンだけが揺れていた。

 

しばしの沈黙。

 

「……思ったより、落ち着いていましたね」

 

ユリはドアの方を見つめたまま、小さく息を吐く。

さきほどまで投影されていたホロマップは消えて、テーブルにはグラスだけが残っている。

 

「ああ。若いが、場数は踏んでいる顔だな。

 “仕事の話”になると、余計なことを言わないタイプだ」

 

セイヨウは立ち上がり、窓際まで歩いていく。

分厚いガラス越しに、ナイトシティの光が無数に瞬いていた。

 

「最後の質問……あれは、少し意外でした」

 

「“もし制御薬だったら、それでも軍に渡すのか”――か」

 

セイヨウはネオンを背にして振り向き、ユリを一瞥する。

 

「普通の傭兵なら、ああいうことは聞かん。

 報酬とリスクだけ確認して、あとは“やるか・やらないか”で終わりだ」

 

 

「彼は、自分の行動が“どこに繋がるか”を気にしていました。

 任務のあと、自分が何を背負うことになるのかも」

 

「だからこそ、扱いづらいとも言える」

わずかに肩をすくめる。

「だが、こういう男の判断は、時に組織より正しい」

 

「……正直に言っていいですか」

 

「勿論」

 

「この人数、この準備状況で、

 彼一人に先行潜入させるのは、やはり危険すぎる気がします」

ユリは椅子に座り直し、指先でテーブルを軽く叩く。

そのリズムには、わずかな焦りがにじんでいた。

 

「軍の正式なチームで動ければ、

 偵察、陽動、撤退支援……もっと、安全策を取れるはずでした」

 

「だが、その“正式なチーム”が動いた瞬間、この作戦は成り立たん」

セイヨウは静かに答える。

「軍の通信、軍の装備、軍の動き方。

 どこか一つでも露見すれば、“日本軍が関わっている”と証明して回るようなものだ」

 

「分かっています。

   だからこそ、民間の、しかもナイトシティに馴染んだエッジランナーに――」

 

「“押しつけた”、と言いたいのか?」

 

は一瞬、言葉を失い、視線を落とした。

 

「……完全に否定は、できません。大佐も分かってるはずです。」

 

「そうだねそれは否定しない。だが、少なくとも、あいつは“仕事の意味”を考える。

 それだけで、ここでは貴重だ」

 

「危険でも、ですか?」

 

「危険だ。

 だが、“何も考えない手足”よりも、俺はああいう男の方が信用できる」

セイヨウはゆっくりとソファに腰を下ろし、背もたれに体を預ける。

 

「自分の判断で動く奴は、たまに命令違反もする。

 だが、追い詰められたとき、“自分で考えて生き残ろうとする”

 

「……“命令を守って死ぬ”より、“命令から外れて生き残る”方がいい、と?」

 

「この街では、いやこの類の任務全てに当てはまる。現地の人間を使う場合は相応のリスクがあるものだ。

今回は特別リスキーなのは確かだがな」

 

「彼には、“データを破壊する”選択肢も与えました。

 あれで、よかったのでしょうか」

 

「後悔しているのか?」

 

「いえ……迷っています」

小さく首を振る。

「軍の任務として考えれば、情報は“可能な限り確保すべき”です。

 破壊は最終手段であり、独断で判断させるべきではない」

 

「だが、個人としては?」

 

ユリはしばらく沈黙し、窓の外のネオンをぼんやりと眺めた。

 

 

「もし、本当に“人を意図的に壊し、制御する薬”だった場合……

 それを自分の国が握る未来も、企業が握る未来も、どちらも、あまり想像したくありません」

 

「甘いと言われるぞ」

 

「分かっています。それでも…」

 

「上層部が何を求めているか、君も大体は分かっているだろう」

 

「“技術の中身を知り、利用価値を判断する”」

 

「ああ。

 脅威と見なせば対策を考えるし、使えると思えば、どこまで取り込めるかを検討する。

 それが“国の仕事”だ」

 

「その過程で、どれだけの人がモルモットとして扱われてきたのか……

 この街を見ていると、嫌でも考えてしまいます」

 

「ここだけじゃないさ」

目を細める。

「どこの国も、どこの企業も、“きれいな手”ばかりじゃない」

 

「だからこそ、せめて、現場にいる私たちは――」

 

言いかけて、ユリは言葉を止める。

自分でも、その先にどんな言葉を置くべきか迷っていた。

 

「今回の任務は、賭けだ」

淡々とした口調で言う。

「少人数で動くことも、エッジランナーに裁量を与えることも、

 どれも“安全な選択”ではない」

 

「ですが、他に選択肢も、あまりありません」

 

「そうだ。

 だからこそ、“誰に賭けるか”が重要になる」

 

「あなたは、彼に賭ける価値があると思いますか?」

 

「少なくとも、“自分の頭で考える若い奴”に賭けるのは嫌いじゃない。

 俺たちが見落としているものを、現場で感じ取ってくるかもしれん」

 

「それが、私たちの意図と違う結論だったとしても?」

 

「その時は、その時だ」

わずかに笑みを浮かべる。

「俺たちも“現場の声”に合わせて、答えを変えればいい」

 

「軍人の言葉とは思えませんね」

 

「歳を取ると、少しは柔らかくなるもんだ。

結論ありきで行動した結果悲劇的結果を我々の先輩達がすでに経験している。同じ轍は踏みたくないだろう?」

 

少し長めの沈黙が落ちる。

窓の外で、遠くを飛ぶAVのライトが尾を引いた。

 

「……彼が、どんな選択をしても」

 

「うん?」

 

「私たちは、その結果から目を逸らさない。

 少なくとも、それだけは、約束したいと思います」

 

「お前がそう決めたならそれでいい」

グラスを手に取り、琥珀色の液体を一口だけ飲む。

 

「だがまずは――あいつが、生きて帰ってくることを祈ろう。

 そこで初めて、この作戦は“次の段階”に進む」

 

「そうですね」

 

ユリはデバイスを操作し、研究所関連のファイルを次々と呼び出す。

セイヨウも、別の端末で通信ログの確認を始めた。

 

ナイトシティのネオンが、静かな部屋にまた一つ、色を落とす。

 

 

 

 

 

 

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