※この作品はR-18です。

長瀬楓の甲賀淫法帳   作:浜崎りお子

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壱之巻 ―修練―

 陽が傾いて長く影が伸びた麻帆良学園の中を一人の女子生徒がテクテクと歩いていた。

 年齢にそぐわない体躯に切れ長の双眸、陰萌葱の長髪をうなじの辺りで括った印象的な外見の彼女・長瀬楓は軽く鼻歌を奏でながら迷いの無い足取りで何処かへと両脚を繰っている。

 一見すると楓が所属するさんぽ部の活動中かと思われたが、その割には同じくさんぽ部に籍を置きルームメイトでもある鳴滝姉妹の姿が見られない。普段の彼女を良く知る者であれば首を傾げる光景だったが、今は人通りも少なく、楓は誰にも呼び止められることはなかったのだった。

 そうこうするうちに目的地へと辿り着いた楓はスラリと長い脚を止めると、ペンキの擦れたドアをコンコンと軽くノックする。その中心には一枚、“男子更衣室”と書かれたプレートが下げられていた。

 

「こんにちはでござる♪」

 

楓が声を掛けると、部屋の奥でドタバタと慌しい音が響き、古ぼけた扉がバンッと勢いよく開け放たれる。

 

「いらっしゃい!!」

 

「待ってたぜ、楓ちゃん!!」

 

そう言って楓を出迎えたのは髪を短く刈り込んだ坊主頭の男子生徒達だった。彼らも丁度部活終わりだったのか、ユニフォームは一人残らず泥で汚れ、たっぷりと吸った汗により、男臭い空気がもわっと部屋の中を満たしているのだった。

 

「おお、それはすまぬでござるな」

 

そんな野球部の男子生徒達に軽く謝罪をしながら、「で?」と楓は自分を出迎えた野球部員達のことをざっと見回した。

 

「今日は誰からやる(・・)でござるか?」

 

楓がそう水を向けた瞬間、誰ともなしにコクリと生唾を呑み込んだ音がやけに大きくロッカールームに響いた。同時に、それまで朗らかに笑っていたはずの目の前の男子生徒達の視線に直前とは明らかに別物の、言ってしまえば情動の様な色が浮かんだ。

 

「……」

 

そんな上級生達の視線を一身に浴びながら薄っすらと切れ長の片目を見開いた楓は、彼らを誘うかの様にクッと少しだけ力を込めて腕を組む。すると、学園指定のベストに包まれて緩やかな曲線を作っていた胸元が少しだけムチッとせり上がったのだった。

 そんな楓の仕草に誰ともなしに「おー……」という声が漏れるが、最初の楓の質問に答えたのは一番手前で苦笑を浮かべる一際がっしりとした体格の男子生徒だった。

 

「佐藤。来い」

 

「は、はい!」

 

その男子生徒に手招きされて集団の奥から出てきたのは、まだ風貌にあどけなさが残る、この野球部の中にあってはやや細身な印象の男子生徒だった。

 

「彼が?」

 

「ああ。この前の練習試合で見事に決勝タイムリーを放ってな。今日、初めての参加になるんだ。ほれ、佐藤! 自己紹介!」

 

「あ、え、えっと、佐藤良助です」

 

「中等部の長瀬楓でござる。ふむ……」

 

主将にポンッとお尻を叩かれて一歩前に出た佐藤良助という名の男子生徒。そのどこか戸惑ったような、けれど期待するような泳ぐ視線に、楓は彼が既に全て言い含められていることを察する。

 

「では、早速始めても良いでござるか?」

 

「おう。頼むわ!」

 

主将の生徒に確認を済ませると、「あいあい」と頷く楓。そして、

 

「んむっ!?!?」

 

泥と汗で汚れるのも気にせず、楓は躊躇なく目の前の男子生徒と唇を重ねたのだった。

 ちゅるっ……じゅるっ……という粘着く様な水音が狭い室内に響いて、くぐもった様な吐息が後を引く。六尺という長身と恵まれた体格から容易に年上の男子生徒を包み込んで絡め取り、その全身をムチリムチリと柔らかな体肉で締め上げる姿は、さながら緩慢な所作で得物となった回遊魚を弄ぶ蛸や烏賊といった軟体動物といった風体であった。

 そうして数秒。或いは数十秒。舌先を絡め合っていた二人はちゅっ……という水音を残して交合していた口腔同士をゆっくりと引き剥がしたのだった。

 

「あっ……」

 

しかし、離別のつもりがあったのは女(楓)の方だけだったらしく、一拍間が開いた空間に突き出された男子生徒の舌先だけが虚しく彷徨う。

 とろりと零れた透明な粘液の架け橋の根元で、そんな自分の姿を自覚した男子生徒はハッと我に返ると、決まりの悪さを誤魔化す様にサッと視線を逸らしたのだった。

 

「ふふっ……♥」

 

そんな男子生徒の痴態を見下ろしながら、楓は薄っすらと左目を見開いて腕の中の彼に見せ付ける様に唇にへばりついた二人の唾液の残り香をべろりと舐め取る。たった一瞬のそれだけの行為がやけに艶めかしく、そして妖しげだった。

 

「それでは、いよいよ本番といくでござるよ♥」

 

まだ、直前の口吸いの余韻に浸っていた男子生徒は楓の言葉に「へ?」と間抜けな声を返す。けれど、楓はそんな男子生徒の状況には頓着することなく簡素な青いベンチにその生徒を押し倒すと、するりと自身のネクタイを引き抜いてプチリプチリとYシャツのボタンを外していくのだった。

 

ぼろんっ♥

 

そんな音共に、楓のたわわに実った乳房が制服の内からまろび出る。

 常人とはかけ離れた恵体。そのたっぷりの肉圧に留め金を失った制服が耐えられるはずもなく、Yシャツの合わせ目から深くカットされたベストの襟元を縫って飛び出た楓の乳房が横たえられた男子生徒の前でぶらんぶらんと揺れたのだった。

 

「うはぁ……」

 

目の前で繰り広げられる圧巻の光景に思わず漏れ出た男子生徒の溜息に、楓はクスリと小さく笑みを漏らす。

 

「お乳が好きでござるかな?」

 

そう言いながら目の前で巨大な乳房をゆっさゆっさと揺らされては男子生徒も堪らない。最早、理性的な思考は一切なく、ただ衝動的に「は、はい!」と頷いていたのだった。

 

「では、好きなだけ揉みしだくと良いでござるよ♥」

 

そう言って、横たえた男子生徒の手を取ると自身の双弾へと誘う楓。そうして柔肉に沈み込んだ上級生の荒い掌の感触に、薄桃色の乳首を擦られた楓は「んっ……♥」と小さく喘ぎ声を漏らしたのだった。

 そうして、男子生徒が無我夢中で乳房を揉みしだく間、上になった楓は器用に腰だけを浮かして自身のスカートの中へと手を伸ばす。きつめに締め上げられた日本伝統の下着(締め込み褌)。その一端をするりと解くと、そのまま奇術師が引き出す万国旗の様に、するすると自身の下半身から自らの女(・)を守る最後の薄布を引き抜いたのだった。そして、先程からすでに大きなテントを作っている男子生徒のズボンへも手を伸ばし、そのジッパーを開いて固く勃起したペニスを軽くしごくように撫で摩ると、未だ自身の乳房に夢中になっている先輩の童貞をあっさりとこともなげに奪い取ったのだった。

 

「うわっ!?」

 

「ふむ、童貞卒業おめでとうでござる♥」

 

突如自身の下半身を襲った感覚に、思わず悲鳴を上げる男子生徒。そんな男子生徒を見下ろしながら悪戯が成功した子供の様に笑いながら、楓は蛙を思わせる姿勢のままクチュックチュッとリズミカルな音を立てて自身の臀部を男子生徒の股間へと打ち付けたのだった。

 

「んっ♥ ふふっ♥」

 

 挿入時の衝撃(快感)で取り落とされた、楕円形の大玉西瓜の様な巨大な乳房をたふっ♥たふんっ♥と見せ付ける様に端ませながら、楓は己が女陰の柔肉を締め上げつつ、自身の下で無様に善がる年上の男子生徒の姿をジッと観察した。

 

―見るからに童貞。それも、凡そ本当の性行為の経験は皆無……恐らく、恋仲の一つも無く部活と勉強に打ち込んできた口。となると、およそ抑え(・・)は利かぬでござるな―

 

 固く怒張したぬらぬらと粘液の溢れ出す膣肉で絞り上げながら、楓は冷静に目の前の男子生徒の臨界点を見極める。

 

―やはり、童貞との交合は良い修行になるでござる―

 

一瞬ビクッと股下の男子生徒が仰け反ったのを見ながら、即座にほと(・・)の力を緩めつつ、楓は内心でそう独りごちた。

 戦が無くなり、代わりに“情報”というものの価値が肥大した現代を生きるくノ一にとって、性交とは極めて重要な修行の一つである。指先一つで巨万の富を動かす権力者達に取り入り、その心身を陥落せしめる最大の武器となるからだ。そんな現代を生きるくノ一の一人である楓は、日々こうして体力の有り余った男子生徒達と密会し、数多の乱交を重ねることで日々房中術の修行に励んでいた。

 今日最初の相手である上級生は自らの抑えが利かない童貞で、それゆえに上で尻を振る楓にとっては繊細な膣圧のコントロールが求められた。

 自身の女陰に突き刺さった男根を嫐りながら、微かな射精感の兆候に淫肉の力を緩めて性交を続ける。いわば膣肉の伸縮によるトレーニングなのだが、その難易度の高さこそ、楓が童貞を好んで食う理由だった。

 

―では、こちらも本気で行くでござるよ―

 

そうして、じわじわと臨界点を引き上げながら男子生徒の限界一杯を見極めた楓は、競走馬に跨る騎手の様に四つん這いになると、そのままドスドスと弾力のある尻肉を男子生徒の股間へと打ち付け始めたのだった。

 ここから先は予断を許さぬ激動の交合である。本気で膣肉を絞る楓のセックスに、童貞を捨てたばかりのペニスは即座に悲鳴を上げた。けれど、その射精感が限界を掠る都度、己が淫肉に全神経を集中した楓が即座に吐精を抑え込む。そうして文字通り限界一杯の交合が数分間と続いた頃、

 

「も、もう!!!」

 

楓の下で思うがままに弄ばれ、善がり、翻弄されていた男子生徒がとうとう悲鳴を上げた。そんな男子生徒の顔を間近で覗き込んでいた楓はクスリと笑みを漏らすと「そんなに射精(だ)したいでござるか?」と熱の籠った声音で生暖かい吐息と共に上級生の耳元で小さく耳打ちをした。

 

「は、はいいぃ!!!」

 

対する男子高校生の方は、既にまともな思考回路を奪われていた。唯々本能的な射精欲に悲鳴を上げて、兎に角吐精だけを求めてがくがくと首を縦に振る。

 

 

 

「では大分頑張ったでござるし……好きなだけ、イクでござるよ♥」

 

 

 

そう言って、一際盛大にバチュンと自身の臀部を打ち付ける楓。限界一杯まで怒張した男子学生のペニスはぬらぬらになるまで塗りたくられた愛液に誘われ、肉厚な楓の秘裂へとたちどころに呑み込まれていく。そうして、その亀頭から陰嚢の根元までを食らい尽したその瞬間、

 

「ふああああああああああああああああ!?!?!?」

 

溜めに溜め、捏ねに捏ねた男子生徒の精がびゅりゅぶりゅっと音を立てて楓の胎の中へと吐き出されたのだった。

 永遠に思われた男子生徒の射精は、事実楓の淫法の手管により数分もの間繰り返された。そうして、ロッカールーム内にあった時計の長針が一目で分かるほどに傾いた頃、楓は男子生徒の尿道に残った最後の一滴を搾り取りながら、クチャリと音を上げて交合を終えたのだった。

 

「いかがだったでござるかな?」

 

「す、すごかったです。なんていうか、最高でした」

 

「それは良かったでござる♥」

 

やがて、息を整えた男子生徒に問いかけると、楓の腰使いに翻弄されていた男子生徒はどこか熱に浮かされたような表情でそう答えた。

 

「じゃあ、次は俺な!」

 

そうして、全身の倦怠感に身を委ねる様に安ベンチへと身を預ける上級生の姿に楓が微笑を浮かべていると、突然伸びてきたマメだらけの手がまろび出たままの楓の乳房を乱暴に握り締めたのだった。

 

「ちょ、待てよ! 順番は最初に決めてただろ!?」

 

「いや、もう堪んねえって! 誰か代わってくれよ!!」

 

それは、この部屋で順番を待っていた先の生徒の先輩達で。部活で活躍した後輩に順番を譲ったとはいえ彼らもまだ高校生。楓の男を惹き付けて止まない淫らな艶体と直前で繰り広げられた激しい交合にはとても辛抱など出来なくなっていた。そうして、我先にと奪い合うように楓の乳房に爪を立てる上級生達を見ながら、楓はふふっ♥と小さく含み笑いを漏らす。

 

「あいあい。そう慌てなくても、全員ちゃんと相手をするでござるよ♥」

 

そう言って近場にあったもう一つのベンチに寝転がると、ジッパーを足先だけで器用に引き下ろし、腰にむっちりとした太腿を絡めて、まだ白濁液滴る女陰で先走り液で汚れた主将のペニスを呑み込んでいく。同時に、左右の手では直前まで相争っていた生徒達の男根を掴み取り、交互にその亀頭を舐め回しながら竿部をしごき上げる。重力に引かれててろんと左右に垂れた乳房は「吸っても良いのでござるよ?♥」と残った生徒に流し目を送り、即座に乳付けを行う。そうして、代わる代わるに野球部員達との交合を行いながら、楓は全身をヤリたい盛りの男子高校生達に蹂躙させながら、自らは冷静に膣肉を操り彼らの精を搾り取っていく。

 

―右乳は加藤殿に左乳は高橋殿。口淫をされているのが鈴木殿で、ほとに挿入(はい)っているのは……なんと、もう復活したでござるか―

 

無我夢中で自らの身体を貪る青い性に身を委ねながら、彼らの男根の感触や臭いから誰が誰かまでを把握し、それぞれが好む刺激を与えていく。まだ技巧も何も無い荒っぽい腰使いばかりだが、体力だけは十全で楓も時折まぐれ当たりする快感に「おっ!?♥」と声を上げてその感触を楽しんでいた。

 されど、決して自ら快楽には流されず、ヤリたい盛りの男子生徒達を掌握して、常に自らが主導し、搾り取った精を己の糧とする。

 

 

 

「おっ♥ イクっ♥ イクでござる!!♥♥♥」

 

 

 

そうして、ロッカールームの時計が六時を回った頃、楓は一斉に吐き出させた生臭い精液を感触を楽しみながら、同時に自らも気をやったのだった。

 

 

 

 

     ◆

 

 

 

 

 楓が寮に帰ると、彼女の帰宅を待っていた鳴滝姉妹が「あー! 遅いよかえで姉!」と声を上げた。

 

「いやいや、すまんでござる。ちょっと道に迷っていてなあ」

 

「もー! またなの!?」

 

門限間際でも相変わらず暢気な楓に、鳴滝姉妹の姉である風香がぷんすかと声を上げる。そんな姉と楓を見比べながら、ふと妹の史伽が何かに気付いたように「あれ?」と首を傾げた。

 

「む? どうかしたでござるか?」

 

「なんとなくだけど、ちょっと変な臭いがしない?」

 

妹の言葉に姉の風香も「んー?」と首を傾げながらスンスンと鼻を鳴らす。

 

「あー、それは多分拙者のせいでござる。ちょっと門限に間に合わないかもしれず走って来たでござるからな」

 

そんな二人に向けて気まずそうに頭を掻く楓を見て、双子の姉妹は「「もー!」」とまた声を上げる。

 

「いやいや、面目ないでござる。拙者は先に風呂をいただいてくるゆえ、先に夕飯に行っててほしいでござるよ」

 

「それは良いんだけど、あんまり門限ギリギリになっちゃだめだよ?」

 

「あいあい」

 

そう言って見送る鳴滝姉妹に手を振りながら、楓は足早に大浴場へと向かう。その足の間では収まりきらなかった白い体液がトロリと零れ落ちたのだった。

 

 

 

 

 

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