人里離れた山中にある麻桐温泉。
鄙びた小さな温泉郷にあるその宿には
今日もひっそりと湯気が立ち上る。
閑古鳥が鳴いている田舎の鄙びた温泉宿。
「麻桐」と書いて「マキリ」と読む。
看板代わりに熊の剥製がある。
その他の外装は廃墟のように薄汚れ雨晒しになっている。
玄関の土間も埃っぽく空気が澱んでいて清潔感がない。
だがその分秘境の隠れ家的な趣はあるかもしれない。
かつては栄えていた時期もあったようだが今となっては見る影もない。
今は旅館というより民宿といった方がしっくりくる規模になっている。
旅館としては珍しくない造りだが
それでも歴史を感じさせる佇まいだった。
外装だけでなく内装も古いというわけではないものの
ところどころ傷んでいる箇所があり年季を感じさせる建物だ。
玄関を入ってすぐ左側にフロントがあり
右手には大きな下足箱が並んでいる。
受付カウンターの奥には帳簿係と思われる男性従業員が一人いるのみだった。
他に客の姿はない。
フロント横の廊下を進むとすぐ正面に階段があり2階への昇り口となっている。
こちらはまだ新築の匂いが残っている印象で比較的新しい設備に見える。
おそらく最近改装工事を済ませたばかりなのだろう。
それにしてはどこか古臭さを拭いきれずにいるのだから妙な感じだ。
夕闇が静かに山並みを覆いつつあった。
冬枯れの木々の影が赤茶けた大地に黒く落ち、
澄んだ空気が冷たい風となって吹き抜けていく。
日本列島の辺境のさらに僻地──ここはそんな場所だった。
麻桐温泉。
名も知らぬ小集落の奥深くにひっそりと佇むその温泉宿は、
遠く時代から取り残されたような佇まいをしていた。
石畳の通路には苔が生し、土壁には幾筋もの雨垂れ跡が刻まれている。
古びた旅館の玄関脇では、
錆びた銅製の看板が傾きながらも辛うじて文字を保っていた。
「麻桐」という二文字が微かに読み取れるのみだった。
しかし今宵ばかりは違う。
煌々と灯るランプの明かりが宿全体を照らし出し、
久方ぶりの活況を迎えようとしていた。
時刻は既に夕暮れを過ぎ、夜の帳が下り始めていた。
廊下を行き交う人々のざわめきが、どこか不気味に響く。
そんな宿の中心部、「松葉の間」では宴会が始まっていた。
豪勢な懐石料理が次々と運ばれてくる。
漆塗りの大皿には刺身の盛り合わせ。
新鮮な魚介類が宝石のように輝き、芳醇な香りが漂ってくる。
焼き物には見事に焦げ目の付いた鯉こくが添えられていた。
煮物の椀からは湯気が立ち昇り、出汁の香りが鼻腔をくすぐる。
襖越しに聞こえてきた会話に耳を傾けると、
「は、ハイっ! えっと、先輩の誕生日プレゼントを買いたいのですが、
ちょっと、お小遣いでは足りなくて、知人に紹介されて
この麻桐温泉の仲居のバイトをしているんですっ!」
元気に声を上げるのは真白キリエ。
誕生日プレゼントを渡すと同時に
先輩に告白すると心に決めているちょっと変わった彼女。
でも、普段は清楚で大人しい女の子だ。
松葉の間には三十人ほどの様々な年齢の男性が集まっていた。
いずれも上等な衣服を纏った者たちだ。
彼らは俗世の垢を落とすべく、
遠路はるばるこの秘境の温泉郷までやって来たのだ。
卓上の酒器はすでに半分以上空いており、
各々が酔いに任せて高らかに談笑している。
男たちの太い笑い声。女たちの華やいだ嬌声。
それが混ざり合い、まるで狂騒曲のようだった。
古びた天井の梁が歪み、
まるで老人の皺のように刻まれた黒檀の柱が重たく沈黙していた。
麻桐温泉の奥座敷——その一角で催されていた密やかな宴は、
すでに日が暮れて一刻近く経とうとしている。
名士と呼ばれる男たちはそれぞれに特異な匂いを放ちながらも、
酒と煙管の煙が充満した空間ではそれすら曖昧だった。
床の間に飾られた古墨の一枝だけが凛とした気品を保ち続けていたが、
彼らにとってその価値は無用であったに違いない。
「さて……」
最前列に座す壮年の男が、杯を持ち上げてゆったりと笑む。
その目尻の皺に刻まれた狡猾さを見逃す者はいまい。
「本日の肴は“極上”ぞ。馳走となる資格があるかどうか試させてもらうとしよう」
女将らしき中年の女性が控えめな動作で襖を開いた。
そこから現れたのは、まだ幼さが残る華奢な少女だった。
白磁のように透き通る肌に紫水晶のごとく輝く瞳。
真白キリエ——彼女こそ今回の饗宴の“獲物”であることは明白だった。
緊張で頬が紅潮しているキリエは俯き加減に盆を持って進む。
給仕として呼ばれたはずの自分が
なぜこのような扱いを受けているのか理解できない表情を浮かべていた。
「ほう……これはまた美しい」
一番奥の座に陣取っていた初老の男性が、盃を置きながら低い声で呟いた。
鋭い眼光がキリエの全身を舐めるように這う。
彼女の制服は伝統ある和装でありながらも、
胸元の緩やかなカーブは隠しきれない。
細身でありながら豊満な肢体が動きに応じて揺れる度、
周囲の男たちの視線が一瞬だけ吸い寄せられるのを感じた。
(私なんかを見ても……)
キリエはそう思いつつも頬が熱くなる。
先程までの賑やかな宴の様子とは打って変わり、
今は妙な静寂が漂っている。
「さて皆さん」
突然、低くよく通る声が室内に響き渡った。
宴の余興が始まる合図のようなものだろうか。
しかし男たちの表情には好奇心だけでなく獰猛な色も垣間見える。
(一体何を……?)
不安が胸中をよぎる中、ふと気づけば一人の若い男が前へ進み出ていた。
手慣れた様子で拍手をする。そして宣言するように言った。
「皆さまもご存知でしょうが」
男は言葉を切り、軽く頭を下げる。
「麻桐温泉では昔より特別な接待があります」
一同の間に僅かに動揺が走るものの、
それはすぐに期待感へと変わるようだった。
キリエだけは事情が飲み込めず眉根を寄せる。
(何のこと……?)
男たちの唾を飲み込む音が聞こえた。
薄暗い座敷灯の下で、彼らの瞳孔が獣のように開いているのがわかる。
女将と思われる年配の女性が静かに前に進み出た。
長い髪を一つに束ねた姿は涼やかだが、
唇の端にはどこか妖艶な微笑が浮かんでいる。
「これから行われる『特別接待』は代々受け継がれた伝統です」
抑揚のない声が空間に溶け込んでいく。
「しかしながら最近は従業員不足により中断しておりましたが……」
そこで言葉が途切れ、意味ありげな視線が一斉にキリエへ向けられた。
制服の襟元をわずかに直す指先さえ震えるほど動揺している。
彼女自身は何も知らないまま連れて来られただけなのだ。
(まさか……そういうことなの……?)
ようやく状況を理解し始めた瞬間、
ズキンッ……
下腹部から背中にかけて鋭い痛みにも似た疼きが奔った。
それは恐怖とも嫌悪とも異なる奇妙な感覚だった。
羞恥という言葉では片付けられない何か——
身体の芯で蠢く得体の知れない衝動であることに気づいたとき、
「……ぁっ……」
無意識のうちに漏れた吐息とともに腰が砕けそうになる。
慌てて両膝で踏ん張ろうとするものの、その力も抜けてしまいそうになっていた。
「大丈夫かい?」
優しい口調で問いかけるのは隅の方にいた恰幅の良い初老の男性だった。
柔和そうな顔つきながら眼光鋭くこちらを見据えている。
薄暗い座敷灯の下で、キリエの細い肩がかすかに震えた。
先ほどから感じる妙な感覚──
まるで皮膚の内側を熱い蝋がゆっくりと流れるような疼き。
(おかしい……あのお酒、少し苦かった……?)
給仕のために渡された小さな盃に入った清酒を一口含んだ瞬間、
舌の上でじわりと広がった違和感を思い出した。
だがそれを確かめる暇もなく、男たちのざわめきが波のように押し寄せていた。
「では……まずは新入りの娘さんに」
若い進行役が滑るように前に出る。 彼の指が差す先は明らかにキリエだ。
周囲の男たちの視線が一斉に集中する。
熱を帯びた眼差しの中に潜む欲望の臭いは
彼女ですら本能的に感じ取ることができた。
(まさか……こんなところで)
羞恥に染まった頬が急速に火照り始める。
先ほどまでの平静さとはまるで別世界の出来事のようだった。
「それでは参ります」
若い男が恭しく一礼したあと、手早く別の徳利を取り出した。
透明な液体を注いだ盃を掲げながら誘うような眼差しで言う。
「こちらは古来より伝わる秘酒となります。
殿方は飲めばより精力旺盛となり……女子(おなご)の場合は……」
意図的に濁らせた言葉に一同が息を呑む。
誰もが待望する瞬間を期待するかのように喉仏が大きく上下する。
その時初めてキリエは悟った。
(あの時の痛みみたいな疼きは……媚薬!?)
自分の体内で徐々に膨れ上がる不穏な熱源を自覚した途端、
ジワリ……
太腿のつけ根から染み出してくる粘液を感じてしまう。
ジワリと滲んだ下着の湿り気に、キリエは小さく息を呑んだ。
それは単なる汗ではない。もっと粘着質で、生命の根源に関わるような潤みだった。
(やっ……嘘……! こんなの、普通じゃない……!)
先ほど含んだ盃の冷たさとは裏腹に、喉を通り胃の腑に落ちた液体は、
まるで生き物のように血管を駆け巡り、末端神経の隅々まで熱を撒き散らしていく。
指先が痺れ、頬が燃える。
そして何よりも忌まわしいのは、
腰の奥深くに澱のように溜まっていく甘怠い疼きだった。
呼吸をするたび、肺の中まで薫り高い蜜が満たされる錯覚に陥る。
「おやおや、顔色が随分と良くなられたようで」
一番奥に鎮座していた初老の男が、扇子で口元を隠しながら言った。
その声音には明らかな愉悦が含まれている。他の男たちも同様だ。
彼らの視線が自分に注がれていることを痛いほど感じる。
しかもそれは単なる好奇ではない。獲物を見る狼の眼だ。
「それでは新入りさん。早速ですが……」
若い進行役の男がニヤリと笑う。
その目はもはや獲物を狙うハンターのそれであり、
獲物に自ら罠に入ってくることを期待しているようでもあった。
彼の手が再び徳利に伸びる。透明な液体がもう一度盃へと注がれる。
「これはね、“麻桐秘泉”と呼ばれる秘薬なんだ」
囁くように、しかし確実にキリエの耳に届くように男は続ける。
「飲んだ者が求めるものを引き出す……古来よりそう伝わっています。
ただし……女子の場合は少々事情が異なりましてねぇ」
わざと言葉を切り、勿体ぶった態度で盃を掲げる。
トクトクと盃の中で踊る液体。淡い琥珀色が照明に照らされて神秘的に揺れた。
「特に若い娘の場合は……そうですなぁ……」
ちらりとキリエの潤んだ瞳を見やりながらニンマリと嗤う。
「身体の奥底で眠っている雌の本能を目覚めさせるらしいですよ」
その台詞が終わると同時に、
再びゾクリとした悪寒にも似た快感が脊椎を駆け上がった。
「……ふぁっ……!」
堪らず漏れてしまった吐息はあまりにも甘く蕩けていた。
耳まで赤くなったのを感じながら必死に口を閉ざす。
それでも下腹部の奥底から湧き上がる熱量は増す一方だった。
太腿を擦り合わせるように身悶えするが、
布地同士が触れ合う摩擦ですら敏感になった肌には毒だ。
(ダメ……本当に変になっちゃう……)
「それではもう一杯、いかがですか?」
差し出された盃の縁から透明な雫が滴り落ちた。
その表面張力の限界ギリギリまで注がれた液体は妖しく艶めいている。
(これを飲んだら……私は……)
恐怖と未知への期待がせめぎ合う。
理性は警鐘を鳴らし続けているのに、本能はその魅惑に抗えない。
震える指先で盃を受け取ってしまった瞬間——
クチャ……という卑猥な水音が確かに自分の下半身から響いた。
(あぁっ……ダメ……! こんな……人前なのに……!!)
慌てて両脚に力を込めて閉じ合わせようとしたが逆効果だった。
逆に内部の粘膜を擦り合わせることになり、
新たな刺激を生み出してしまったのである。
「うぁ……!?」
ピチャ……クチュ……
抑えようとしても止めどなく溢れ出てくる愛液は下着だけでは防ぎきれず、
柔らかな太腿を伝い始めていた。その感触だけで背筋が戦慄く。
(ダメぇ……お願いだから止まってぇ……!)
涙目になって俯く彼女の姿に、男たちはますます色めき立った。
彼らは気づいているのだ。この少女が決して演技などしていないということを。
薄暗い座敷灯の下でキリエの細い喉がゴクリと動いた。
盃の中身を一滴残らず飲み干したのだ。
最初に感じたのは焼けるような熱さ。
喉を灼きながら流れ落ちていく液体が
胃の腑で炸裂し、まるで火柱のように全身を貫いた。
(あ……つい……!)
刹那、爆発的な熱が四肢の末端にまで広がり、
毛穴という毛穴から一斉に汗が噴き出した。
それはただの発汗ではなく、
体内で熟成された蜜が解き放たれるような感覚だった。
「ふぅっ……!? はぁあん……!」
思わず漏れ出てしまった声は自分でも驚くほど甘く蕩けていた。
頬が燃えるように熱く、首筋には玉の汗が伝う。
浴衣の襟元が肌に張りつく不快感すら快感に変換されている気がした。
「おぉ……」
男たちから感嘆とも賞賛ともつかない声が洩れる。
彼らの目には、今まさに目の前の少女が
花開こうとしている蕾のように映ったに違いない。
「どうやら効き目があったようですな」
扇子を持った初老の男がニヤリと笑う。
その表情には勝利者の風格が漂っていた。
「では、そろそろ次の段階に移るとしましょうか」
進行役の男が立ち上がり、同様に媚薬を盛られた仲居たちを示す。
薄暗い座敷は蒸し風呂のように熱気を帯びていた。
汗と酒精が混ざった匂いが淀む中で、女将の乾いた拍手が虚ろに響いた。
「始めましょう」
その一言で、壁際に控えていた数人の仲居たちが一斉に畳に平伏した。
全員二十歳前後の若さで、整った容姿はまるで選別された供物のようだ。
浴衣の衿元や裾から覗く肌が淡桃色に染まっているのは、
皆が同じ秘酒を飲み干した証だった。
「う……っ」
一番手前で縮こまっていた金髪の仲居──エルザ(偽名)が、
突然身体をくの字に折った。豊満な胸が浴衣越しにぐにゃりと歪む。
彼女の唇が微かに戦慄いた。
「申し訳ありません……お客様がたの……
愉しみを邪魔しないよう……全力で務めさせていただ……」
しかし言葉は最後まで続かなかった。エルザの身体が大きく仰け反ったかと思うと、
グチュッ……
濡れた音と共に白い内股を透明な糸が幾筋も伝い落ちていったのだ。
太腿を汚した愛液は湯気のように熱かった。
「おやまぁ」
末席に座していた肥満体の男が嬉しそうに指摘する。
「さっきまでの凛々しい挨拶はどこへやら、もうそんな有様ですか」
エルザは返す言葉もない。浴衣の裾を握り締める指先が震えている。
全身が性感帯と化したかのように些細な刺激で達してしまうのだ。
「おいおい、それじゃあサービスにならないだろう?」
中央に座した初老の男──名は与野といい、この土地の有力者である──が
鷹揚に言い放つ。その右手にはいつの間にか一枚の短冊が握られていた。
「歌を詠んで楽しむ趣向も捨てがたいと思っていたが……
今回はもっと即物的に行こうじゃないか」
「ふむ……それでは皆の衆、存分に楽しもうぞ」
与野は短冊をひらりと投げ捨てる。
それは座敷の中央でゆっくりと舞い落ち、その刹那──
シュッ……
複数の衣擦れの音が夜気を切った。
十数人の男たちが一斉に上着を脱ぎ始めたのだ。
浴衣の袖が宙を舞い、革靴が畳を擦る音が乱雑に入り交じる。
薄闇に浮かぶのは逞しい腕や隆起した僧帽筋。
中には鍛え上げられた肉体を持つ武人然とした者もいれば、
贅肉をたっぷり蓄えた貴族風情もいる。
しかし共通するのは獣のように血走った双眸だけだ。
「ひっ……!」
怯えた悲鳴が座敷の隅で上がった。
キリエだ。薄明かりに照らされた彼女の輪郭はほとんど幽鬼のようだった。
可憐な制服のスカートが細い足首に纏わりつき、
シャツの襟元からは鎖骨の窪みが露わになっている。
だが最大の変貌はやはり顔だろう。
頬は林檎飴のように真紅に染まり、眦には大粒の涙が浮かんでいた。
先ほどの媚薬の作用で感度が跳ね上がっていることは明白だった。
「おぉ……なんと美しい顔だろう」
ひとりの長身痩躯の男が嘆息した。
彼の手はすでにキリエのすぐ隣に控える仲居──
茶髪ショートヘアのセレナ(偽名)の胸元に忍び寄っている。
指先が浴衣の衿を割り開き、豊満な乳房がブルリと溢れ出た瞬間──
ヌチョ……
熱く熟れた乳果を揉みしだく淫靡な音が響いた。
それだけでセレナの背筋が弓なりに反り返る。
喉奥から溢れかける嗚咽を必死に噛み殺しているのだろう。
「こっちも忘れてもらっちゃ困るなぁ」
別の恰幅のいい中年が舌なめずりしながらエルザの背後に回った。
後ろから抱きすくめるようにして浴衣の帯紐を掴む。
すると意外なほど素直にエルザは身を委ねた。
すでに何度か絶頂を迎えて思考能力が麻痺しているせいもあるだろう。
シュルシュル……
帯紐が解かれると共に浴衣がはだける。
純白のブラジャーが露わになると同時──
プツッ……
フロントホックが外され、拘束されていた巨乳が弾けるように零れ落ちた。
重力に引かれてやや垂れ気味になった乳肉がタプンと震える。
「素晴らしい眺めだねぇ」
感嘆を漏らしながら男の手が無遠慮にソコへと突っ込まれた。
ニュチュリィィ……
湿った音と共に谷間へ指が沈み込む。
そこは既に大量の汗で蒸されており湯気さえ立ち昇っていた。
「あ……んっ……!」
エルザがついに耐えきれず喘いだ。
その声は媚薬によって普段以上に高く掠れていながらも蠱惑的だった。
「さあてメインディッシュのお時間だよ?」
進行役の若い男──名を黒川という──が進み出た。
その視線は完全にキリエ一点に注がれている。
彼の指が制服のネクタイへと絡みついた瞬間──
「嫌ですっ! 離してっ!!」
キリエが叫んだ。
だが彼女の声はどこか弱々しく響くばかりで誰も意に介さない。
黒川は構わずネクタイを一気に引き抜いて、胸元をはだけさせた。
制服の布地が引き裂かれるように剥がれ落ちた刹那──
プルゥン……
薄暗い座敷の空気に晒されたのは、紛れもなく乙女の象徴だった。
白磁のごとき肌に覆われた乳房は想像以上に重く形良く張り出し、
重力に逆らうように円錐形の稜線を描きつつも決して崩れない。
その頂点には桜色の乳頭が微かに尖り始めていた。
「や……あぁっ! 見ないでぇ……!」
キリエの哀願は空しく反響するだけ。
その叫びと同時に乳房がぷるんと跳ね上がり、左右非対称な振動を見せた。
左乳房の方がわずかに大きく、右はやや小振り。
しかしそのアンバランスさこそが野生的な魅力を醸し出している。
黒川の喉仏が大きく上下した。
「これが噂に聞く……」
末席の肥満体の男が感極まったように呟いた。
彼の鼻息が荒くなり、視線は釘付けになっている。
「この張りと重量感……まさに至宝ではないか!」
拍手喝采に近い騒めきが起こる。
仲居たちの嬌声と混じり合って混沌とした宴が展開されていった。
黒川の両手が恐る恐る伸びていく。
その掌は硬く厚くごつごつしており、長年の荒事を想起させるものだった。
指先が乳房の裾野に触れた瞬間──
ニュプッ……
柔肌が吸いつくような感覚と共に沈み込んだ。
「ひゃぁんっ!?」
キリエの悲鳴は予想以上のものとなった。
彼女自身も己の肉体がここまで過敏になっていることに驚愕しているようだった。
「ほう……まだ未成熟なのかと思ったらなかなかどうして」
黒川は感心したように呟きながら更に強く圧迫する。
指紋の凹凸までも感じ取れるほど密接に接触すると、
「ン゛ふぅ……♡」
キリエが歯を食いしばり鼻腔から甘い吐息を漏らした。
頬が更に朱に染まり目尻には涙粒が光る。
「これなら十分すぎるくらい楽しめるな」
黒川の笑みは嗜虐的だった。
その顔面は欲望に塗れたオスのそれでしかない。
だが今の彼女にはそれに抵抗する余裕など微塵もありはしなかった。
黒川の掌が左右交互に動き出す。
円運動のような優雅な動作で乳房全体を撫で上げるたび、
ニュチィ……ギュチュウウ……
淫猥極まる水音が鳴り響いた。
それは彼女の肌表面を浸す汗と分泌液が擦れ合う証だった。
「ふっ……やっ!? いやぁぁっ!!」
拒絶しようと暴れるキリエであったがその力は弱々しくすぐに制御される。
黒川の右手が彼女の左側乳房を強く掴んだまま親指を這わせるように動かした結果、
クリッ……
乳頭が強く摘ままれ捻られる結果となる。
「〜〜ッ!?」
キリエの口腔から漏れかけた言葉は意味を成さない叫びとなって消えた。
脳天まで突き抜けた衝撃によって思考回路がショート寸前になる。
そのタイミングを見計らうように黒川の左手もまた右乳房へと攻撃を開始した。
先程までは慈しむような揉み方だったのに対して今度は激しさを増す。
パン生地でも捏ねるかのごとく強烈に揉み込まれるうちに乳首も芯を持って勃ち上がり始めた。
「可愛い声ですねぇ」
黒川は満足げな笑顔と共に言葉責めを行ってくる。
しかしそれに対する反論どころか意識すらできないキリエにとって
今は過ぎゆく嵐を凌ぐことだけが精一杯なのだった。
座敷に充満する蒸気と媚薬の香りが混ざり合い、異様な湿気が肌を舐めた。
キリエの制服は無惨に引き裂かれ、乳房が剥き出しになっている。
黒川の指が柔肉に埋もれるたび、
「んぐっ……!」
彼女の喉奥から苦鳴が押し出される。
先ほどまでの健気な微笑みは失われ、
代わりに屈辱と羞恥に染まった泣き顔がそこにあった。
(こんな人たちのために働くなんて……)
脳裏に浮かぶのは大好きな先輩の顔。
穏やかで優しく、
少し内気だけどいつも自分を信じてくれるあの人のために稼いだお金だ。
それを汚すように貪られる屈辱。
涙がとめどなく溢れて視界を滲ませる。
「泣いちゃいましたか。やっぱりまだまだお子さまですね」
黒川が愉快げに言い放ち、乳房をさらに強く揉みしだいた。
乳首を指の腹で押し潰すように擦り上げながら耳元で囁く。
「ほらもっと悦ばせてあげてくださいよ?
お客さんはみんな君のこと見て興奮してるんだから」
周囲を見渡せば名士たちが一様にニヤつきながらこちらを凝視していた。
脂ぎった顔で笑う中年男や冷徹そうな老人たち。
彼らの下半身は浴衣を大きく膨らませており明らかに性的昂ぶりを見せている。
「やめ……てぇ……!」
絞り出すような哀願にも誰一人応じる者はいない。
黒川が次の行動に出ようとした時だった。
末席の肥満体の男──山田がずいっと身を乗り出す。
手には小さな竹製の鞭を握っていた。
先端が柔軟素材で作られている特殊な道具だ。
「私にも遊ばせてくれよ。少しばかり辛抱してもらうけどね?」
鞭の柄で軽くキリエの肩を叩く。
それが合図となり周囲の男たちも一斉に彼女を取り囲んだ。
まるで獲物を狙う猛禽類のように無遠慮な視線を送ってくる。
「ひっ……!」
恐怖のあまり後ずさろうとするものの逃げ場など無い。
ギチュ……ギチイッ……
乳肉が四方八方にねじ曲げられるような痛みとともに
新たな刺激を与えられた途端──
「きゃぅん!?!?」
甲高い悲鳴を上げて体を弓なりに反らせたキリエだったが
抵抗などできるはずもない。
両方の胸を同時に違う方向へ伸ばされる圧力で
関節部分までもが悲鳴を上げている。
そのまま引っ張ったり揺さぶったりと玩具扱いされる有様だ。
プルルン……プルンッ!! バチンッ!!
乳房同士が打ち合わされ
大きな波紋を作り出す光景すら卑猥以外の何物でもない。
(痛いぃ……っ)
しかし肉体的には強い苦痛を伴うはずなのに
徐々に奇妙な感覚が芽生えてくる自分が恐ろしく感じられた。
ゾワリ……ゾワゾワゾワァ~~~~ッ
腰の奥深くから沸き起こる得体の知れない疼きに戸惑っている最中──―
パシンッ!
鋭い破裂音と共に背中に痛みが走った。
痛みよりも熱さを感じる打擲痕を見て
青ざめる間もなく再度振り降ろされる。
バシッ……ビシィィ~ンッ!!
何度も繰り返される暴力により
白い素肌には赤紫色のミミズ腫れができあがってしまった。
(うそぉ……こんなの……嘘よね?)
それでもなお陵辱の手は緩まず
延々と同じ箇所ばかり攻め立て続ける始末。
次第に腫れ上がって行く患部に対して
誰も同情しようとはしてくれないどころか、
「ヒューッ♪ いい声で鳴くじゃないかい!」
下品な口笛まで吹かれてしまう始末である。
皮膚が焼けるような痛みは、確実に神経を蝕んでいた。
鞭の一撃ごとに、キリエの白い肌には新たに赤い線が刻まれ、
そこからじわりと熱を帯びた腫れが広がっていく。
まるで生き物のように脈打つその傷跡は、彼女の呼吸に合わせて微かに震えた。
「ひぐっ……! うあぁっ……!」
呻き声はもはや意味のある言葉にならず、
ただ苦悶を示す記号と化していた。
涙は絶え間なく流れ落ち、頬を伝って顎から滴り落ちる。
その一滴がちょうど胸元に当たった瞬間、
媚薬で過敏になった乳頭がびくんと跳ね上がり、
キリエは「ひっ!」と息を詰まらせた。
(なんで……こんな……)
背中の痛みと胸の切なさが奇妙な調和を見せ始めていた。
鞭打たれた箇所の焼けるような感覚が収まると、
その後に訪れるのは鈍く重い疼き。
それは痛みであるはずなのに、
なぜか身体の芯に向かって響くような深さを持っている。
そして、その疼きはなぜか胸の鼓動と同期して高まっていくのだ。
黒川が再び乳房に手を伸ばしてきた。
今度は揉み込むのではなく、指先で表面を撫でるだけの軽い接触だった。
だが、それだけでも充分だった。
「ふあぁぁっ……!!」
甘ったるい声が勝手に喉から洩れる。
まるで自分の意思とは無関係に奏でられる楽器のようだ。
山田が面白そうに眉を吊り上げる。
「おやおやぁ? キリちゃんったら
もうすっかり気持ち良くなっちゃったのかなぁ?」
嘲笑混じりの問いかけにも答えられない。
ただ身を捩るだけで精一杯だった。
(違う! 私は……痛くて……苦しいだけなのに……)
否定したいのに身体が言うことを聞いてくれない。
鞭を受け続けた背中だけでなく
下半身までもじんわりと熱くなってきたのだ。
何かが奥底から湧き上がってくるような未知の感覚に翻弄される。
黒川はそんな彼女の反応を楽しげに観察していた。
「本当に面白い娘だ。
さて……じゃあ次は何をして欲しいんですか?
もっと激しく責めて欲しいですか?
それとも……この可愛い乳首の方を可愛がってあげましょうか?」
ニヤついた表情のまま二本の指で乳輪を挟み込むように摘み上げる。
キュウゥッと搾り取るような強い刺激が走り抜けた。
同時に残された方の手で乳房全体を押し包むように揉み込まれる。
グニュリッグチャッグチュッ……
淫猥な摩擦音と共に形を自在に変える肉塊。
それに対抗するように突起がどんどん硬く屹立していく。
「んっ……! だめぇっ……!!」
キリエは懸命に頭を振るけれど効果はない。
黒川は巧みな手つきで二つの頂点を同時に攻め立ててくるのだ。
右の胸は根元から丁寧にしごかれたり先端をカリカリと爪で引っ掻かれたり
左の胸は柔らかな脂肪ごと鷲掴みにされるとそのままぐにゃりと歪むまで押し潰される。
そのどちらも絶妙な力加減であり決して痛みを与えない程度の愛撫であった。
それでも彼女の感度は通常時の数十倍にも達している。
特に乳頭への集中砲火には堪らない快美感があるらしい。
ピンク色の豆粒みたいな乳首はビンビンになって自己主張していた。
山田の手から離れてもなお空中に留まりそうだと思うほど膨らんでいる。
山田は満足げに頷くと
傍らに置いてあった木箱の中から新たな器具を取り出した。
鉄製の平たい金属板に革ベルトが付属しているものだ。
黒川も慣れた手つきで受け取り装着する準備を整えていく。
何をするつもりなのか理解できないまま見守ることしかできなかった。
鉤型の金具がキリエの右胸の根元にセットされる。
「やめてくださ……」
最後まで言い終わらぬうち金具の縁を挟むように
革ベルトが乳房の半分辺りの位置で固定された。
ギチリ……
細身の革ベルトがキリエの乳房を根元から締め上げる。
血流が阻害される微細な痺れと同時に、
吊り上げられるような浮遊感が胸全体を包む。
まるで自重が十倍になったかのように、右胸が重たく垂れ下がる。
「おぉ……良い形だ」
黒川の指が拘束された乳房の輪郭を撫でる。
ベルトの締め付けで乳肉は無理矢理中央に寄せられ、
乳首が天井を向いて屹立していた。
プルル……
弾力ある乳房がベルトの隙間で蠢く。
山田は満足げに舌なめずりしながら、もう片方の革バンドを取り出した。
「左も同じようにして差し上げろ」
「ひっ! 待って……もう許してくだ……」
キリエの懇願は嘲笑に遮られた。
黒川の手際良い操作で左胸にも金具が嵌められる。
ギュッチ……革ベルトが乳根に巻き付き、乳房を無慈悲に締め上げた。
乳肉は窮屈そうにベルトの外側からはみ出し、歪な球体を形成している。
「ほぉら、こうすればもっとよく見えるだろう?」
山田が手鏡を差し出してくる。
そこに映るのは異様な光景だった。
紅潮した柔肌の上に無骨な革が食い込んでいる。
乳房は両方ともベルトで固定され、重たげに垂れ下がっていた。
乳頭がピンと立ち上がり、まるで触ってほしいと言わんばかりだ。
革ベルトが食い込んだ乳房は、
まるで果実の茎のように両脇から搾り上げられていた。
血流が堰き止められ、乳首の先端だけが異様に鮮やかなピンク色に膨らんでいる。
山田が鏡越しにキリエの顔を覗き込んだ。
「ほら見えるだろう? 君の大事なモノがどうなってるか」
鏡面には歪んだ現実が映っていた。
革が肌に食い込み皺を作り、はみ出した乳房の柔肉が
ベルトの両端から不格好な三角形を作って零れ落ちている。
その中心で尖りきった乳頭が風もないのに微かに震えていた。
媚薬で性感を最大限に高められた肉体は
たとえ触れられていないとしても勝手に昂ぶってしまうのだろう。
黒川が山田に目配せをした。
鏡を置き去りにして次の道具を用意する。
「次はこちらを使いましょう」
取り出されたのはガラス製の瓶だ。
中身は透明な液体で満たされている。
蓋を開け傾けると糸引く粘液が滴り出てきた。
黒川は躊躇なくそれをキリエの胸元へ垂らした。
トロォ……ッ
冷たい感触に肌が粟立つ。
粘性を持った水飴のようなものが
ゆっくりと谷間に溜まっていくのを感じた。
そして遂には両の乳房全てが白濁した液体に濡れそぼった姿になった。
名士たちからどよめきが上がる。
その視線は一様に彼女の胸部へ向けられていた。
無数の視線が舐めるように全身を這いずり回る錯覚に陥り
思わず身震いしてしまうキリエであったが抵抗など出来るはずもない。
黒川は淡々と指示を出すだけだ。
まずは一本指を使って表面を撫ぜるように動かしていく。
ツゥー……
「くっ……ふっ……!」
柔らかな隆起がゆっくり形を変えながら滑っていく光景は非常に倒錯的であった。
乳房全体が艶っぽく照り輝いており光沢を帯びているところへ
更にヌメリのある液体を纏わりつかせるのだ。
ヌチャッ……ネチャッ!
湿った音色と共に
幾筋もの雫が流れ落ちていくその光景には背徳的な魅力があった。
黒川の動作一つ一つに連動するかのように身体が反応してしまう。
既に何度か達してしまったせいか
敏感になりすぎてしまっていたせいもあるかもしれないが
今やどこを触られようと甘い疼きを覚えてしまう有様なのである。
指先が離れた後も余韻に浸っているかのごとく
ピクつく様はなんともいえない淫靡さに溢れているのであった。
黒川が手にしたものをキリエの目の前に翳してみせる。
それは硝子棒だった。
表面に複雑怪奇な彫刻が施された逸品であり
見る者を魅了せずにはおかぬ芸術作品といっても
過言ではなかろうと思われる一品だったのであるが
今は別の目的のために使われる運命にあるのであって……
つまりはそういうことなのだ。
黒川の持つ硝子棒がキリエの眼前に翳された。
複雑な模様が施された表面は、
薄暗い明かりの中で妖しく反射している。
その目的を察した瞬間、
キリエの心臓が大きく跳ね上がった。
「……まさか……嘘ですよね?」
掠れた声での訴えは空しく宙に溶ける。
黒川が微笑みながら硝子棒を乳首に近づけた。
媚薬で充血した小さな蕾に、冷たい硝子が押し付けられる。
微細な針が乳腺に侵入し、自立稼働しつつ乳内を蹂躙し始めた。
「ひぃ……っ」
キリエの喉から漏れたのは、怯えきった吐息だった。
透き通る硝子の針は光を乱反射させながら、
乳腺の入り口を容赦なく抉じ開ける。
チクリとする痛みが火花となって胸の奥で炸裂したのも束の間、
ヂクッ……グリュルッ……!
針が乳腺の狭隘を穿つ鈍い音が、キリエ自身の鼓膜に直接響いた。
まるで内臓を内側から殴打されるような衝撃だった。
「ん゛ぅう゛ッ……!?」
声にならない悲鳴が迸る。
針の先端は細かく振動しながら蠢いている。
乳腺という名の迷路を暴走する微細な蟲のように、
無秩序に突き進んでくる。
ジュルルル……カサカサッ……ゴリュッ!
耳障りな粘着音と擦過音が混ざり合う。
針が乳腺壁を削りながら前進する度に、
乳房全体が痙攣したようにプルプル震え上がり、
媚薬で過敏になった乳内組織が狂ったように騒ぎ立てる。
(な……何これ……! 胸の中に何かがいる……!)
恐怖で思考が凍結するキリエの一方で、
硝子棒を操る黒川の表情には愉悦が滲む。
名士たちもまた生唾を飲み込み、異常な光景に釘付けになっていた。
肥満体の山田が鼻息荒く身を乗り出し、キリエの股座から漂う雌臭を嗅ぐ。
山田の豚のような鼻穴が興奮で膨らみ、荒い息遣いがキリエの太腿にかかる。
その熱気だけでも子宮の奥がキュンと疼き、
秘裂の奥から蜜が溢れてくる気がしてならなかった。
グチュッグッチョ……コポコポ……
粘っこい分泌液が乳腺内で泡立ち始める音まで聞こえてきそうだ。
極小の針が乳腺を這い回る度に発する微かな振動が
乳房の奥深くの官能中枢をダイレクトに刺激しているようで。
嫌悪感しかないはずなのに、
腰が勝手にビクンと跳ねてしまうのはなぜなのか?
「いやぁぁっ! 抜いて……お願いだから抜いてぇぇッ!!」
キリエの絶叫が座敷中に響き渡る。
だがその悲鳴すらも、
名士たちにとっては嗜虐心を煽る極上の音楽でしかなかった。
黒川は薄笑いを浮かべたまま、
硝子棒をさらに乳房の奥深くへと捻じ込む。
カシュッ……ゴリュッ……!!
微細な針が乳腺壁を抉る音が鮮明に響く。
キリエの背筋が弓のようにしなり、汗ばんだ肌に脂汗が滲む。
「ひぃっ……ぐぅっ……!? な……何か……中に……!!」
眼球が裏返りそうなほどの衝撃。
まるで乳房の中に無数の小さな蟲が湧き、
乳腺という迷宮を我が物顔で這い回っているかのような異質な感覚。
物理的な痛みとは異なる、精神を蝕むような悪寒が背筋を駆け抜ける。
グニュルルル……! カサカサカサッ!!
硝子針が蠢くたびに乳肉が波打ち、
拘束された乳房が革ベルトの中で狂おしく踊る。
媚薬で燃え盛る性感帯が、
この悪夢のような刺激によって無理やり活性化されていく。
(いやっ……! 動いてる……! 中で何かが動いてるぅっ!!)
恐怖と生理的な嫌悪が爆発するが、
同時に下腹部に集まった熱が制御不能なほど高まっていく矛盾。
硝子棒の動きに連動して、腰が勝手にヘコヘコと前後に揺れてしまう。
硝子棒が乳房内部で蠕動する。
それは明らかに単なる物理的運動ではない。
キリエの内側で無数の微細な蟲が
独立した意志を持って動き回っているかのように。
グヂュルル……ニチッ……ゴリリッ……!
乳房の奥深くで響く異様な摩擦音。
乳腺壁が硝子の棘に削られ、引き千切られる音だ。
そのたびにキリエの腰が跳ね上がり、拘束された腕が鎖を鳴らす。
「ひっ……ぐぅああッ! 離れて……おっぱい食べないでぇっ!?」
涙と汗が飛び散る中での叫喚は
恐怖と混乱と未知なる感覚に対する拒絶の表出だった。
しかしその声すらも、名士たちにとって
宴席に供された最高級の肴でしかない。
黒川が冷笑を浮かべながら硝子棒を傾けると、
複雑な曲面の凹凸が乳腺壁を舐め上げるように動く。
ザリザリとした硝子の刃が
敏感な乳腺を丹念に掘り下げていくその感触は、
(怖い……痛いのに……熱い……っ)
異形の快楽として脳髄を痺れさせる。
名士たちが好奇と欲望に塗れた眼差しで眺める中、
キリエの肉体は彼女自身の意思に反して貪欲に快楽を求め始めていた。
革ベルトに締め上げられた乳房が
硝子棒の微細な振動に合わせて小刻みに震える。
その表面は媚薬で淫靡な照りを帯びており、
黒川の指が少しでも表面を撫でれば
電流のような快感が走り抜けてしまう状態だ。
ビクン! プルルン!
山田がキリエの膝裏を持ち上げM字開脚させる。
露わになった秘所からはすでに大量の蜜が溢れ出ており
布団に染みを作るほどになっている。
名士たちが待ち焦がれたその瞬間———。
黒川が硝子棒の角度を急に変えた。
「グギュッ!?」
鋭角な硝子の先端が乳房内部で方向転換し、新たな乳腺腔を抉る。
キリエの瞳孔が瞬時に拡大し、白眼が剥き出しになった。
口から漏れた悲鳴は半ば空気を裂くような金切り声に変わり果てた。
「やめて! お願いだからっ……私の胸から出てってぇッ!!」
黒川はまるで演奏家のタクトを振るような
繊細かつ残酷な動きで硝子棒を操る。
複雑な彫刻を施された表面が光を反射し、
キリエの赤く腫れ上がった乳肉に妖しく煌めく影を落とす。
グヂュルル……ゾワワワァッ!!
乳腺内を蠢く硝子の蟲たちが向きを変えた。
(増えた……!?
無数の細長い何かが私のおっぱいの中で増殖してる!!)
キリエの脳内に最悪の想像が広がる。
乳肉の中で数百匹の微細な蟲が這い回り、
乳腺の隅々まで触角を伸ばし蠢く光景。
その現実は到底耐え難いものだった。
名士たちは固唾を呑んで見守っていた。
黒川は硝子棒をさらに深く沈ませる。
ビチィイィィィ──―!!
「あ”ぁああああッ!!!」
硝子針が乳腺壁を破り侵入する衝撃に、
キリエは歯を食いしばったまま仰け反る。
彼女の汗ばんだ額に髪が張り付き、唇の端から唾液が一筋流れ落ちる。
グッチョ……ニュチィ……
硝子棒の柄部分からは粘ついた水音が絶えず漏れていた。
黒川はわざと音を響かせるように
少しずつ引き抜いては突き入れを繰り返す。
その度に硝子針は乳腺内で回転し周囲の組織を圧迫して
掻き混ぜ、嬲りものにする。
黒川は無造作に硝子棒を操り、乳房内部での暴虐を加速させていく。
グヂュルル……ボチョッ……!
乳腺腔の狭隘な道筋に沿って進む硝子針が、突如として方向転換する。
それはまるで迷路の中で自由自在に蠢く無数の細長い生物
───例えば蛆虫かミミズのような───
が一斉に標的を見つけたかのような動きだった。
「やあああッ! 止めてええッ! 気持ち悪いッ! 気持ち悪いのぉおおーッ!!」
キリエの喉から迸る絶叫は完全に理性を喪失した悲鳴へと変貌していた。
硝子針が乳腺の奥深くに潜り込むたびに、
脳天まで貫くような嫌悪感と恐怖が雷撃のように走る。
(私の胸の中で……蠢いている……無数の蟲が……!)
グリュルル……カサカサカサッ!!
硝子棒の動きに合わせて乳肉全体が不自然な波紋を描く。
透き通った硝子の表面には、
蠢く針の先端が無数の銀色の触角のように写り込んでいた。
黒川が硝子棒を回転させると、
針の先端から枝分かれした複数本の亀裂が乳腺壁に突き刺さる。
「あぐぅっ……! おっぱい壊れる……っ! 助けて……誰か助けてぇ……!」
キリエの瞳からは滂沱の涙が溢れ出し、嗚咽とともに唾液が口元から零れる。
全身の震えが止まらず、拘束具の皮がキュッキュ音を立てて鳴り響く。
「いいぞ……もっと泣き叫べ……!」
黒革は満足げに鼻を鳴らし、キリエの乳房を凝視する。
硝子棒が埋没している箇所を中心に、
乳肉が奇妙な隆起を見せている。
まるで皮膚の下を無数の小さな生物が這い回っているようだ。
ブチュッ……ギヂィッ……!
硝子針の先端が乳腺壁に突き刺さり、
組織を削り取る音が肉を通じて聞こえてくる。
「うぎぃっ……! そこダメ……! 何か出てる……!」
キリエが絶望の眼差しを向ける先には、自身の左乳房があった。
硝子棒の挿入口近くの乳暈の周りにぽつりぽつりと乳汁が滲み出している。
乳腺が開き始めた証拠だった。
硝子針が乳腺壁を抉った瞬間、
キリエの双丘が内側から脈動し始めた。
プクプクッ……ボコッ……!
「な……に……これ……!?」
乳輪の縁から白い塊が芋虫のように飛び出す。
続いて乳首の先端から濁流のごとき母乳が噴き上がった。
ビシャッ! ドプッドプッ……!
床一面に雪崩れ落ちる白濁の洪水。名士たちが一斉に身を乗り出した。
「なんと見事な乳泉ではないか!」
「若い娘がこれほどの量を……貴重な霊薬よ」
彼らの賞賛の声が遠のく。
キリエは自分の乳房を見下ろした。
信じられないことに膨張し続ける二つの肉球が、
呼吸ごとに重たげに上下している。
「はっ……はぁっ……! おっぱい……熱い……痛い……」
その言葉とは裏腹に乳肉全体が燃えるように火照り、特に芯の部分が疼く。
純白の飛沫が黒川の腕や浴衣の袖を汚すも、
「ほう……なかなか濃厚な味だな」
男は臆することなく掌で乳汁を受け止めると口元へと運ぶ。
ペロリ……ジュルリ……
「あ……っ! 舐めないで……! そんな汚い……っ!」
羞恥と嫌悪で全身が沸騰する。
しかし硝子棒は無情にも動き続けているため逃れる術はない。
グリュリュリュ──!
硝子針が乳腺腔の枝分かれを順番に辿っていく。
まるで根を張り巡らせた巨大な樹木の中を
掘削機械が掘り進んでいるかのような錯覚を覚えた。
「やめてぇ! もう……おっぱい壊れる……許してください……」
キリエの哀願を無視し黒革は硝子棒の抽送を激化させていった。
ズポッ! ジャブッ!
「うぐぅ……ふぎっ……」
乳腺内の各部屋に滞留していた熟成された母乳たちが次々解放されて行く。
ビュッ! ブッシュ──!
勢いよく噴出したその勢いで乳首ごと前後に弾む有様。
乳房内部で蟲が蠢くような錯覚が
ますますリアルなものになってきた頃合いだろうか?
ギュルルゥ──!
黒革が握る硝子棒を捻り回転させた途端、
「イヤァアアーッ!!」
再び獣じみた絶叫があがる。
ブヂュウゥ──!!
何かが千切れるような破砕音が連続し、
ドピュゥ~っと一際濃厚な本格派ミルク塊が解き放たれた瞬間であった。
ビチャアッ……ポタポタ……
堰を切ったかの如く放出されてゆく温かい奔流たち。
キリエ本人も理解できていない己自身の一部である筈なのに。
(なんでこんなことされてるんだろう……)
思考力すら奪われかけ、世を儚み絶望し嗚咽するメガネっ子巨乳女子高生。
「あ……がっ……」
キリエの嗚咽は断続的な呻きに変わっていた。
メガネのレンズに滲んだ涙が歪んだ光を屈折させ、
焦点を失った紫紺の瞳には天井の陰鬱な木目が揺れている。
硝子棒の先端は完全に乳頭内部に埋没し、
針先から放射状に伸びた微細な枝管が乳腺管を無慈悲にこじ開けている。
まるで彼女の胸の中に異形の蜘蛛が巣を作っているかのようだった。
ヂュルッ……ヂュプ……
黒川がゆっくりと硝子棒を傾けた。
粘稠な白濁が管内部を逆流し、肉色の乳頭口との結合部から溢れ出す。
その滴り落ちる音がやけにクリアに響いた。
「おおっ……実に素晴らしい量だ!」
老練な名士が身を乗り出し、唾を飛ばす。
皺だらけの両手を擦り合わせながら、
「乳が豊潤であるということは生命力の証。これこそまさに霊薬の源泉よ!」
キリエはその言葉の意味さえ理解できない。
ただ胸の中心部に灼熱の鉄杭を打ち込まれたような痛みと、
それを上書きする未曾有の甘美な痺れに戸惑うばかりだった。
ギュッ……ムググ……
硝子棒の茎部が僅かに膨らみはじめた。
キリエの乳管内部で何かが増殖しているのだ。
乳腺細胞の一つひとつが硝子片によって活性化させられ、
通常ありえない速度で分裂・成長していく。
本来であれば数ヶ月かけて熟成されるべき母乳成分が、
今この瞬間に凝縮し爆発しようとしていた。
「おっ……おっ……!」
キリエの声帯から漏れ出るのは獣じみた呼気に似ていた。
喉仏が上下し、桜貝のような唇が戦慄く。
硝子棒の回転運動に同調して乳房全体が波打ち、
その柔軟な肌に血管が網目模様となって浮かび上がる。
パンッ……パァン……
ついに限界を迎えた乳房が爆発寸前の風船のように張り詰めた。
硝子棒が乳房の中で脈動した。
パンッ……パァン……!
弾けるような破裂音と共に、キリエの乳房が異常な膨張を見せた。
乳首は大きく充血し、乳頭口が限界まで開ききり、桃色の内部が露出している。
その縁取りは艶やかな紅色に染まり、乳頭全体が生き物のように蠢動していた。
乳輪は拡大し、肉色の環状部はぷっくりと隆起し淫猥な段差を形成している。
乳腺が次々に決壊していく過程で、
乳輪の中心部にある無数の小さな突起物(おそらく勃起した小乳首)が
粒々と浮かび上がり、それぞれが独立した生命を持つようにヒクつき始めていた。
乳房自体の形状は非対称に変容し、左右で微妙に高低差ができている。
右乳の方がやや大きく前方に突出しており、
乳房下縁が地面に対して水平になるほど垂れ下がっていた。
その柔軟性が限界を超えつつあるのか、
乳球全体が餅のようにたわみながら波打ち始めている。
「ひいっ……! おっ……おっきくなってる! わたしのおっぱいがぁぁああ!!」
キリエの甲高い絶叫が室内にこだました。
彼女の整った顔立ちは驚愕と恐怖で歪み、レンズ越しの瞳は焦点を失っている。
瞼の端からは大粒の涙が零れ落ち、唾液と入り混じって口元を濡らしていた。
額からは珠のような汗が流れ出し、乱れた髪が幾筋か貼り付いている。
耳朶は朱色に染まり、時折微かに痙攣するのが見て取れた。
鎖骨の窪みには汗が溜まり、胸の谷間へと滑り落ちていく。
肩甲骨が浮き上がり、呼吸のたびに小刻みに震える様子が痛ましい。
名士たちが下卑た哄笑を上げている。
「見よ! あの肥大した乳嘴を!」
「乳房全体が熟柿のように垂れさがるとは愉快!」
「これぞ極上の乳牛だ!」
彼らの興奮に呼応するようにキリエの乳房はさらなる変容を見せていく。
乳頭から滲み出ていた白濁が勢いを増し、
乳嘴の周囲で泡立ちながら溢れ出していた。
まるで溶岩のようにどろりとした液体が糸を引いて垂れ落ちていく。
硝子棒が緩慢に動くにつれ、
ブヂュ……グチュ……
という湿った音が規則正しく響く。
それは乳汁が硝子管を伝って排出される音であり、同時に
メリメリ……ゴリゴリ……
という固いものが押し潰されるような異音が交じっていた。
おそらく硝子棒が乳腺組織を圧搾しながら移動しているのだ。
乳房の膨らみは徐々に下方へ移動していく。
最初は丸みを帯びた椀型をしていた乳球が、
ボゴッ……ミチミチッ……
という鈍い破裂音と共に球状の膨らみを中央に寄せ集めるように収束してきた。
左右の乳房は互い違いに捻じれ合っていき、
ギュルッ……シュルル……
という音を立てながら絡みつくように密着し始めている。
乳首同士が近づき合うにつれ、その距離が縮まっていくのがわかる。
そして遂に、
クチャッ……ヌルル……
という粘性の高い水音を奏でて触れ合ってしまった瞬間、
「んぁぁっ!?」
キリエが短く喘いだ。
名士たちが身を乗り出して覗き込んだ乳首同士は、
ジュプッ……ニチャァ……
と粘液質な音を立てながら接吻するかのように吸いつき合っていた。
双方から溢れ出る白濁液が橋を架け合い、
ツー……トロォ……
と糸を引いて落ちていった。
キリエは全身を強張らせ、背筋を弓なりに反らしていた。
メガネが鼻先で斜めにずれかかり、
カチャッ……カチカチ……
と金属製のフレームが小さく鳴いている。
汗と涙に濡れた前髪が額に貼りつき、
ベトッ……ニュルン……
とぬめり気を帯びて束になっていた。
名士たちが息を呑む中、キリエの乳房は最後の大爆発を予告していた。
ミシミシ……メリメリィ……
という鈍い軋み音とともに乳球全体が収縮していく。
ビュビュ────ッッッ!!!
白濁の柱が弧を描いて天井を舐め上げる。
キリエの乳頭から噴出する母乳はもはや奔流となって湯殿を満たしていた。
湯煙の向こうで乳房が膨張し収縮し
脈打つさまはまるで生命活動を終えた直後の産卵場面さながらだ。
乳白色の飛沫が宙に散らばり蛍火のように光沢を与えている。
母乳は禁断の蜜のように甘く芳醇な香りを放ち湯煙に溶け込んでいる。
黒川の指先はまだ離れないまま乳頭を捏ね回していた。
「もっとだ。もっと出せ。全て吐き出すまで終わらないぞ」
「やめて……いやぁ……こんな姿……誰にも見られたくないのに……」
キリエの瞳からは大粒の涙が零れ落ちるが口元には陶酔した表情が浮かんでいる。
乳房から伝わる鼓動は激しく早鐘を打ち太鼓のような低い音を響かせた。
乳白色の海を泳ぐように黒川の手が躍り
その指先が乳房に沈むたび新たな噴水が湧き上がる。
湯気の中に漂う甘い匂いが二人の理性を曇らせ欲望を煽っていく。
「あぁ……だめなのぉおおッ!! こんなのだめなのにぃっ!!」
キリエの声には既に抵抗の意志は消え去っていた。
乳頭からは常に新しい母乳が吹き出し止まることなく迸り続けていた。
乳房の内側で爆発するような感覚があり、それが何度も繰り返されるうちに
意識は朦朧となり身体中を駆け巡る刺激だけを感じ取る。
乳房全体が麻痺していくような未知の感覚が訪れ、
それは次第に強くなり頂点を迎えた時突如としてキリエは果てた。
ビクビクッと痙攣する腰に合わせるように
母乳は高く跳ね上がり湯船に降り注ぎ床の間は白く染まった。
名士達が舌舐めずりをして近寄ってくる。
乳房は熱く燃えるようで乳頭から溢れ出た母乳が
広がっている様はまるで水面に咲いた蓮の花のようだ。
黒川はその乳房を持ち上げるようにすると乳房全体を使って擦り付け始めた。
その動きはまるで愛撫するように優しかったが、
その一方で確実に快楽を与えておりキリエは何度も絶頂を迎えてしまう。
乳房から感じる甘美な快感により
理性などとうに失われてしまいキリエはただ快楽を求め続ける獣となっていたのだ。
ビュルルッ────―ッッ!!!!
「お”♡ お”ッ” お”っほお”ぉ”オ”〜〜〜〜〜っ♡!!」
乳首を塞いでいた硝子棒が勢いよく引き抜かれる瞬間、
キリエの身体中に電流のような激感が走り抜けた。
グチュ……ヌチャア……
硝子棒を伝う大量の母乳が糸を引きながら
落ちていく光景はあまりにも淫靡で、見る者の欲情を掻き立てるものだった。
引き抜いた硝子棒にはキリエの体内から分泌された透明な粘液と
鮮烈な赤の色彩が混ざり合い何とも言えない色彩を作り出している。
「ふはははっ! 見事なものだなあ小娘よ!」
名士たちの興奮冷めやらぬ様子を見て満足そうに頷いた黒川は
再びその指を伸ばしその乳首へと宛てがうとそのまま一思いに摘みあげてしまった。
ブヂュッ!!
「ひぎゅう!?」
キリエの口から悲鳴にも似た絶叫が上がり
その衝撃で乳房の中には新たな刺激が生まれてしまう結果となったのだ。
その刺激は今まで以上に強いものでキリエの精神を蝕んで行った。
キリエはその感覚に耐えきれず
悲痛な叫びをあげてしまうほど追い詰められてしまっている。
「おぉほおおおお!! おっぱい!! おっぱいミルク止まらないぃぃ!!」
ビュビュッ──!
勢い良く飛び出した母乳は巨乳を白濁させ淫靡に染め上げた。
硝子棒を引き抜かれたキリエの乳房から滲む乳汁は、無数の虹色の油膜を描き出し、
光景は妖しくも幻想的で、地獄の底で踊る蛍の群れのようでもあった。
「どうした? お前のような若くて美しい乙女が
このような汚らしいものを出してしまったら台無しじゃないか」
嘲笑するような表情を浮かべながら話しかける男に対しても
何も答えることが出来ずにいたキリエはぼんやりと周囲を見つめる。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「お願いします……どうか夫や子どもには手を出さないで下さい……」
凛とした眼差しを伏せる若妻。かつて地元企業の営業のエースであり
至高の天才と謳われた彼女だが、今は哀願に震えるただの人妻でしかない。
白磁の裸身を覆う襦袢の合わせ目から覗く
雪膚と墨痕鮮やかな刺青はあまりに蠱惑的で、見る者を狂わせる。
夫への忠誠と愛情は今なお彼女の魂を支える芯となっているはずなのに、
「ぐぅうっ……! うごいてる! 私の中で何かが動いてるわ……!」
若妻の胎内で蠢くのは名士が与えた蟲。
間桐家の蟲を操る魔術系統と錬金術が融合した落とし子だ。
胎児とも異なる不定形な存在が子宮壁を這い回るたび、
身体は意思に反して法悦の波に飲まれてしまう。
「違うっ! これは私の赤ちゃんなんかじゃない!」
異形の怪物によって犯されているという冒涜的な状況は、
彼女の知性を粉々に打ち砕いていく。
(ごめんなさい……あなたと私たちの可愛い息子のために……)
涙ながらに夫に詫び、それでも愛しい息子のために
卑劣な上司に体を売った人妻は麗しい肉を貪られ、犯されていく。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ハッ……! テメェらマジでぶっ殺してやる!」
豪奢な金髪を翻し怒りに震える少女。
だが彼女の反抗的な態度も、
名士が操る蟲の前では紙切れ同然だった。
蟲たちの触手は少女の身体に入り込むと瞬く間に脳神経系に到達。
皮膚の下を這い回る触腕が筋肉を強制的に操り始めると、
「やだっ! 気持ち悪い! こんなのウソだ!」
少女の自由意志は完全に奪われてしまう。
蟲たちの支配下に入った肉体は、本人の意に反して踊り出し、
「ふざけんじゃねぇえ! 早く死ねよ! クソ虫共がぁあっ!」
口汚い罵詈雑言を発しながらも肉体は歓喜にうち震えているかのようだ。
蟲たちの催淫毒を受けた影響で性感神経が剥き出しにされ、
どこであろうと触れれば絶頂してしまう淫蕩の器と化した少女。
そんな彼女の姿を目にして冷笑する名士たち。
蟲による肉体改変の凄まじさは目に見える部分だけでなく精神にも及んでいた。
蟲に侵食されることで精神構造が歪められていく様は狂気の一言に尽きるだろう。
彼女の心根にある親友を守りたいという想いを逆手に取られ、
穴という穴を全て性感帯に改造された。
「あがっ……!」
黄金色の髪を振り乱し、金髪ギャルが宴席の畳に倒れ込んだ。
名士たちの哄笑が空虚な和室にこだまする。
黒革手袋をつけた老人が彼女の首筋に指を這わせると、少女の喉仏が上下した。
「守るべきものがある者は脆い。特に君のような友情に殉じる愚か者はね」
蟲使いの名士が放った百足が少女の四肢に絡みつき、
拘束具となって関節を固定していく。
漆黒の脚が蛇のように蠢く様は冥府からの使者のようだ。
「やめて……友達には手を出さないで……」
かつての威勢は影を潜め、懇願に震える声。
だが、その抵抗が名士たちの加虐心をさらに煽る。
「では見せてもらいましょうか。貴方の『友情』とやらがどれほど美しいのか」
黒革手袋が肌を這う感触だけで少女の背筋に寒気が走った。
名士の指が鎖骨の窪みを爪で削る。
皮膚に刻まれた鳥肌が無数の蟲のように蠢く錯覚さえ起きる。
「……ぐっ……や……め……ろ……!」
拒絶の声は裏返り、掠れている。
金髪の隙間から覗く耳朶は赤く腫れ上がっていた。
蟲たちが耳孔深く侵入した証だ。
鼓膜すれすれで百足が鎌状の脚を蠢かせる音は——
カリ……カリ……ガシャリ……
まるで頭蓋骨の内側から錆びた歯車が嚙み合うような不協和音。
平衡感覚が狂い、畳の目が渦巻いて見えた。
倒錯した眩暈の中、少女の四肢は奇妙な律動を始める。
百足に操られる傀儡人形さながらだ。
「テメェ……! ふざけ……っ!?」
言葉半ばで腰が跳ねた。股間から迸る熱線が畳表に染みを穿つ。
尿ではない。蟲の媚毒が改造した排泄器官から噴出した淫液だった。
ピシュ……チョロロロ……
淡黄色の飛沫が弧を描いて滴る。
尿道内を蠢く蛆の蠕動が射精めいた快美感を呼び起こしていた。
両膝は無意識に外向きに開かれ、
M字開脚を強要される屈辱の姿勢へと導かれていく。
恥丘を隠していた布切れはとうに引き裂かれ、薄桃色の陰唇が露わになっていた。
「嫌だ……! 動かすなぁ! クソ虫共が! 死ねよマジでぇっ!!」
口腔を占領していた蟻どもが分泌する粘液が
少女の声を媚びた唸りに変えてしまう。
唇の端から流れ落ちる銀糸を名士の一人が指ですくいとり、
それを彼女の頬に塗り広げた。
粘稠性のある液体が肌を蝕むように浸透していく。
「ほう……良い顔になってきたじゃないか」
脂ぎった中年男が舌なめずりをする。
宴席場にはすでに数人の名士たちが集結していた。
いずれも財界や政界で暗躍する権力者たちである。
その誰もが特権階級の座に胡坐をかき、
弱者を弄ぶことに愉悦を見出す変質者揃いであった。
「ではそろそろメインディッシュといこうか。刮目せよ諸君! この雌豚の淫らなる全貌を!」
司会役の男が朗々と宣言する。それに応じて蟲使いたちが一斉に指示を送った。
数十匹の百足が四方八方から襲いかかる。
それらは瞬く間に少女の裸体へまとわりつき、肉襞の奥深くへと潜行を開始した。
ギシ……ギシリ……
関節可動域限界まで押し拡げられた臀部が軋みを上げる。
尻穴に潜り込んだ数本の触角が腸壁を押し広げながら直進する感覚に、
「ひっ……! 待ってくれ! そこは違……!」
少女が悲痛に叫ぶも遅かった。次の瞬間、
ブヂュン!
粘膜が破れる音と共に肛門括約筋が蹂躙されてしまう。
本来閉じられているべき部位が無残にもこじ開けられ、
グポポ……ブッチュウゥ!
潤滑剤代わりの体液を撒き散らしながら一匹二匹三匹……
無数の蟲たちが我先にと侵攻を開始する。
「お”……! あがあ”あ”っ! 痛いぃ! 抜けてくだざいぃぃっ!」
苦悶に身を捩る少女の瞳からは涙が溢れていた。
しかし蟲たちは慈悲をかけるどころか逆に活性化するばかりである。
尾部の針管から媚薬成分を直接注入された肛門内部は急速に充血し、
ヒク……ピクッ……
括約筋が弛緩と緊縮を繰り返す。その度に
ヌチョン……クチャ……
湿った摩擦音が漏れ聞こえてくるようになった。
直腸内で暴れ回る複数の尾節が粘膜表面を引っ搔き回すたび、
ビリビリィッ! バチバチッ!!
神経回路に電撃にも等しい刺激信号が流し込まれる。
少女の腰椎から脊髄を通じて脳幹まで一気に突き抜けるような快美感だ。
これまでとは比較にならない程の強烈な快楽電流は彼女を容易く堕落させていく。
「おほォオオッ! 気持ち良すぎておかしくなるぅ! 助けてくれえっ!」
絶頂と呼ぶには余りにも激甚すぎる忘我の境地へ達しようとする寸前に、
ズルンッ!!
一番太い個体が出口付近まで後退した途端、
ブビュッ! ブリイッ!
堰き止められていた排泄物が盛大に放出されてしまう。
茶褐色の塊が畳へ積み重なり山になる傍らで、
別の一体が今度は逆方向へ侵入を試みた。
ズブリイイイッ!!
肛門よりも遥かに狭隘な菊門を割り開き強引に捻じ込んで来る質量に、
「ぐぎいいいっ! 壊れちゃう! お尻が裂けちゃうよおおお!!」
少女の肉体はさらなる窮地に追い込まれていくのだった。
宴席場に響き渡る絶叫を愉しみつつ、名士の一人が盃を傾ける。
口髭を蓄えた老齢の紳士だった。
上品そうな外見とは裏腹に腹黒く、鬼畜外道な手管で持って
敵対者の妻や娘を絡め取り、貶める醜悪な老怪だ。
肛門を突破した蟲の先鋒がS字結腸へ分け入り、無数の足で粘膜を掻きむしる。
クチャ……クチャ……
濡れた布を揉むような蠕動音が腹腔内で増幅され、
「ひっ……! やめ……それ以上奥は……」
金髪ギャルの抗議を遮るように次の標的が決まった。
左右の鼻孔へ細長い蜈蚣がそれぞれ突入。
ガサガサ……ゴソリ……
乾いた枯れ枝が折れるような異音が頭蓋を揺るがし、
「ぐっ……息できな……! 脳ミソ直接……」
右耳の鼓膜近くでは鋏角が振動を始める。
カチカチ……ザリ……
甲殻類の鎌が石臼を挽くような響きが思考を侵す。
左耳は逆に静寂だった。
パキン!
突然破裂音が鳴り響き聴覚が喪われる。
(まさか……鼓膜が……)
恐怖と混乱の中で耳介から滲み出した体液が頬を濡らしていく。
「んぎぃぃぃぃぃ!!」
少女の絶叫が宴席場の梁に反響する。
蟲たちは耳朶の奥深くで螺旋を描き、蝸牛の迷路を踏み荒らしていく。
キュイン……キュイーン……
甲高い金属音が脳内を抉り、平衡感覚は完全に崩壊した。
左耳では蜈蚣の鋏角が三半規管に直結する神経を執拗につつく。
「あ……が……ッ!」
視界が90度傾き、畳が天井になった。
右目の眼球が瞼の裏に落ち込みそうになるほどの圧迫感。
(脳が……溶ける……!)
「あ゛……あ゛……」
濁った呻き声が少女の喉から漏れ出す。蟲たちはついに尿道口を発見した。
「やめっ……そこだけは……ダメぇ……!」
必死の抵抗も虚しく、極細の百足が膀胱へ向けて突進する
尿管口に針状の触手が突き立てられる。
ヂュプ……ヌチュ……
粘液質な摩擦音と共に極細の百足が膀胱へ直行。
「いだっ! チビリそう……膀胱壊れるぅ!」
痛みと羞恥で涙ぐむ彼女の下腹部が不自然に波打つ。
蟲が内側から膀胱壁を這いずり回っているのだ。
「もういやぁ! お願いだからこれ以上しないで!」
少女は全身を痙攣させながら懇願する。
だが名士たちは冷笑するのみだ。
「まだ序の口だよ。これからもっと楽しいことになるんだから」
肛門には新たに十数匹のムカデが集まり始めていた。
それぞれの脚が独立して蠢き、まるで小型の掃除機のように
少女の肛門周辺を吸い込んでいるようだ。
ブボッ!
突如、猛烈な放屁音とともに肛門が拡張し——
ビチャアッ!!
大量の糞便が床一面にぶちまけられる。
同時に数匹の百足が直腸内に侵入したようで、
「嫌だ嫌だイヤダアァッッ──ーッ!!」
絶望的な叫び声を上げながら少女の体が大きく仰け反った。
次の瞬間、
メリッ……ミシッ……
という音と共に尻穴から巨大な昆虫が這い出してきた。
それは信じられないほど長大で肥大しており、
ブヂブヂブヂィィンンッッ!!!
強烈な排泄感と共に次々と排出されていく。
その度に彼女は絶頂を迎えてしまい、
「んぐっ! あああっ! ダメッ! ダメェエエッ!!!」
「お”っ……! ああっ!? ダメえっ! ダメぇえええっ!!」
金髪ギャルの絶叫は、もはや意味を成す言葉ではなく──
ブヂュリリリリッ!!
直腸内を駆け抜ける百足の大群が、肛門括約筋を引き裂くように通過した。
切り裂いた腸襞に媚薬を塗り込み、
修復しつつ男根に奉仕するケツマンコに作り変えていく。
「アッ……ああぁぁぁ……」
絶望に打ち拉がれる少女の喘ぎ声は嗚咽に変わり、
焦点を失った双眸からは透明な涙が滴り落ちる。
腸壁を這う無数の節足が擦過音を奏で、
グヂョッグジャァッ……
潰れた果実のごとき粘着質な水音と共に、
ビクンッ!
激しく弓反りに跳ね上がる背中。
尻谷間から溢れ出た蟲たちが畳敷きの床面へ零れ落ち、
ニュルッ グチョォッ……
蠕動する体液が幾何学的な軌跡を描き出す。
まるで腐敗した臓物が脈動するかのように──
「やめ……助けて……ママ……」
幼子に戻ったかの如き哀願。だがその唇を奪ったのは母親ではなく──
ズルルッ!
一際大きな百足の胴体が排泄孔から一気に吐き出された。
全長二十センチを超える異形の触手は鮮血で濡れ光り、
ゴポッ……
括約筋を破壊された菊門から垂れ流される血液混じりの粘液。
その禍々しい形状は男性器を想起させるほどに悍ましく──
「…………」
最早抵抗する気力もない少女は虚空を彷徨う視線を宙に投げかけたまま──
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
畳に横たわる金髪ギャルの哀れな姿を横目に見ながら、
清楚な令嬢は怯えた瞳で醜悪な老人を見上げた。
その純白の衣装が汗に濡れ、肌に纏わりつく様は処女性を穢す第一歩だった。
「ひ……っ」
喉奥で絞り出した悲鳴は震えて消えた。
老人の乾いた指が令嬢の顎を掴み上げる。
垢染みた匂いと酒臭さが鼻腔を侵す。
「お友達が酷い目に遭ってるじゃないか。
君だって同じようにすれば助かるかもしれないぞ?」
悪魔の囁きだった。
老人が命じる前に令嬢の四肢は勝手に動いていた。
白いドレスの裾を捲り上げる細い指先は震え、羞恥と恐怖で血の気が引いている。
それでも命令に従順な肢体は機械的に動き続けた。
(違う……これは私の意志じゃない)
脳裏で必死に否定するも老人に屈服した現実は変わらない。
「おお素晴らしい」
老人が拍手するたび畳が軋んだ。太鼓腹を揺らしながら近づく姿は害虫そのものだ。
その手が腰を鷲掴みにする感触に令嬢は鳥肌を立てる。
「まずは騎乗位からいこうか? 自分で入れなさい」
老人のペニスは皺だらけの皮膚から僅かに屹立していた。
醜悪な形状を凝視した瞬間胃液が逆流しそうになるが堪える。
(私は……ここで終わるわけには……)
父親の事業再建と弟妹を守る為にはこの凌辱劇を演じ切るしかないのだ。
震える膝を叱咤し立ち上がる。その動きに合わせドレスが滑り落ち──
「うむうむ若い肌は瑞々しいのう」
剥き出しの胸乳に老人の掌が吸い付く。
汗ばんだ指が柔肌を探る様は蛞蝓のようだ。
乳首を摘まみ上げられ思わず腰が砕けかかるがなんとか堪えきった。
「さあそのまま跨ってごらん」
言われるままに太腿を開いて老人の股座へと移動する。
秘所に触れる熱塊の気配に涙腺が疼いた。
「いや……許してくださいこんな格好……」
蚊の鳴くような呟きは聞き入れられず強引に押し下げられた。
亀頭が肉芽を圧し潰しながら
挿入口を探す間も老人の視線は舐め回すように注がれる。
「力を抜けお嬢ちゃん」
冷酷な声音と同時に腰が突き上げられた。
メリ……ミシ……グジュッ!
鈍い衝撃と共に処女膜が破られていく音が骨盤を伝う。
激痛に背筋が仰け反った瞬間──
ブシュッ! ビチャァッ!!
結合部から真紅の飛沫が迸り畳敷きの床面を汚した。
破瓜の血潮が二人の接合面に赤い橋を架ける。
「んぅ……ああっ!!!」
耐え難い灼熱感が下半身全体に広がっていく。
まるで体内から炎で炙られているような感覚だった。
「ほれどうした早速泣き出すなんて情けないのう」
嘲弄しながら老人が腰を使い出す。
硬さはあるものの明らかに短小な陰茎では最奥まで届かない。
パンッパシンパチュンッ!
浅瀬を行き来する単調な抽送運動。
しかし一点集中型で的確に弱点を突いてくるテクニックは確かなものだ。
子宮口近くの急所を集中的にノックされるうちに徐々に甘い疼きが生じ始めた。
クリトリスが勃起し包皮を脱ぎ捨てる気配。
(嘘でしょう……感じているのですか? 私……)
「フフッ良い表情になってきたではないか」
老人が嗤う。
その卑猥な笑顔が憎くてならないはずなのに睨み返すことも出来ずにいた。
それどころか──
「や……やめて下さいこれ以上したら私本当に……ああっ!?」
自分の意思とは関係なく媚肉が収縮し始めていた。
締めつけが強くなれば相手も快くなる仕組みなので
当然だと言えばそれまでなのだが……
「ほれ聞こえるじゃろう?」
老人が動きを止めたことで初めて異音の正体に気づくことが出来た。
結合部から溢れる蜜汁が泡立ち白く濁っていたのである。
グチュリ、グチュリ……
泡立つ愛液の音が静寂を裂く。
老人の短小な怒張が子宮口を叩くたび、
清楚な令嬢の白磁の肌に玉のような汗が浮かんだ。
「あっ……んぅ……っ!」
漏れ出る嬌声を必死に噛み殺すも、肉襞は裏切り続ける。
老人の干からびた指が腰を強く押さえつけた刹那──
ズブリッ!!
針のように鋭い感覚が股間を貫いた。
「ひっ……!?」
驚愕に目を見開くと、老人の陰毛が密集する付け根に蠢く影。
小さな甲虫の群れだった。
一匹が彼女の花弁に張り付き、
尖った吻を剥き出しのクリトリスへ突き刺している。
(……噛まれて……いる……?)
理解より早く身体が跳ねる。
蟲は微細な振動と共に何かを注入してきた。
ドクン……
熱い毒液が敏感な突起を内側から焼く。途端、
「いやああああっ!!」
絶叫が畳を震わせた。
媚毒が瞬時に血管を巡り、全身の神経を剥き出しにしていく。
呼吸が浅くなり視界が眩む。
乳首が痛いほど勃起し、秘裂の奥で子宮が疼く。
膣内の締め付けが一段と強まり、
老人の逸物を食いちぎる勢いで収縮する。
「ほう……これはなかなか」
「まるでお嬢様の身体が蟲の苗床みたいですねぇ」
名士たちの品評する声が遠くから響く。
宴席場の障子戸には灯篭の影が映り、
幾人もの男女が好奇の眼差しで覗き込む気配があった。
「そんなところに……いれないでくださいませ……っ!」
令嬢の訴えも虚しく、淫虫たちは増え続けていた。
二匹目が左の肉蕾に喰らいつき、三匹目が花弁の根元を這い登ってくる。
四匹目以降はさらに小さく分裂し、
乳輪の縁を沿うように貼り付いては微細な牙を沈めた。
グチュ……ヌチュ……
濡れた軟組織が咀嚼される音が室内に満ちる。
蟲は彼女の性感帯全てを知っているかのように正確だった。
老人の律動と同期しながら最も効率よく快楽を刻んでいく。
「ふあ……っ! やめてくださ……っ! いやああっ!」
拒絶の言葉とは裏腹に、
令嬢の腰は自分でも制御できないほど前後に揺れていた。
クリトリスは倍以上に膨れ上がり真珠のように輝く。
それを淫虫が舌なめずりするように味わっていた。
「ひぃ……っ! そこぉ……っ! 弱いの……だめぇっ!」
ズル……ズル……
蟲が体液を啜る音が鼓膜を震わせる。
媚毒漬けとなった陰核は空気に触れただけでも爆ぜそうなほど過敏だった。
そこに微弱な電流にも似た甘痒さが断続的に与えられる。
「もぉ……だめですっ! こんなの耐えられませんっ! 死ぬっ!」
「ふふ……死にはせんよ。むしろ生き返るようだろう?」
老人は薄笑いを浮かべながら彼女の臀部を揉みしだく。
その手つきには獣欲だけでなく支配欲が滲んでいた。
「ほれ見てみなさいあの顔……」
名士の一人が顎で指し示す方向を見て愕然とする。
鏡台が置かれ宴会場の光景が映し出されていた。
そこに立つのは間違いなく自分自身。
しかし普段の清廉潔白な姿とはまったく違っていた。
頬は桜色に染まり瞳は潤んでいる。
口端からは唾液が垂れ落ちて
唇が薄く開き乱れた吐息を漏らしていた。
「これが……わたし……?」
絶望感が理性を覆う一方で、身体はさらなる快楽を求めてしまう。
蟲たちはすでに乳首に巣を張っていた。
彼らの分泌する粘液は瞬時に母乳の生成を促し、
ピンク色の乳腺から白濁した液体がトロリと滲み出す。
老人はそれを待ち構えたように舌で掬い取ると
下品な音を立てて嚥下した。
「美味いな……最高級のシャンパンだ……」
侮辱にも等しい言葉に悔しさが募る。
だがその感情すらすぐさま悦楽の嵐に飲み込まれてしまった。
(なぜ……どうして……っ)
頭の片隅に残る冷静な自分が問いかけてくる。
答えは簡単だった。
この淫靡な蟲たちは
人間の雌が持つ本能的な欲望を刺激する術に長けている。
どれだけ拒絶しても最終的には服従してしまう宿命にあるのだ。
ズブッ!
不意打ちのように太い触手が陰唇の合間を潜った。
膣内を一直線に突き上げてくる感覚に息が止まる。
媚毒により充血した内部は通常の数倍敏感になっており、
どんな些細な接触も強烈な電撃となって脊髄を走り抜けた。
「や……あ……っ! 中に入っちゃ……いやああぁっ!」
甲高い叫び声が宴席場に木霊する。
名士たちの哄笑と拍手喝采がそれに続いた。
「おお……すごいぞあの締まり具合!」
「あれこそまさに名器というものだなぁ!」
彼らは酒杯を持ち上げながら愉快そうに眺めている。
まるで珍獣鑑賞といった趣だった。
だが今の令嬢にはその視線すら快感の糧となってしまう。
「どうした嬢ちゃん……随分と締まりが良くなってきたのう」
老人の嗄れた囁きが湿った吐息と共に耳朶を撫でる。
「この歳になると娘御の初々しい柔襞が一番じゃて」
ズブッ、ズブリュ……
結合部から響く濁音は確かに尋常ではなかった。
老人の萎びた肉棒が子宮口近くを小刻みに往復する度、
令嬢の膣壁が異常な吸引を見せていた。
まるで飢えた海月のように老人の雄蕊に絡みつく。
先程までの強張りが嘘のように蜜壺は緩み、
代わりに収斂の波紋が小刻みに広がっていた。
(おかしい……こんなにスムーズに……)
彼女の困惑を裏付けるかのように老人のピストン速度が増した。
短小なとはいえ老練な腰使いが生む独特のリズムが、
令嬢の内奥で奇妙な共鳴を引き起こしていた。
それはまるで……
互いの身体の設計図が無理矢理同一化させられていくような錯覚。
「ひっ……!?」
唐突な冷たい戦慄が脊椎を駆け上った。
老人の腰がぴたりと停止した瞬間──
グジュリ……
音を立てて何かが断裂した。それは彼女の体の中で起きていた。
蟲たちの活動によって過剰分泌された粘液が膣内部の襞の隙間に浸透し、
まるで接着剤のように細胞同士を融合させていた。
老人の形に添って密着し蠕動することで快感を得やすいように、
文字通り"鍵穴を造り変えられている"のだった。
「お……お許しください……っ……あぁ!」
哀願の言葉が途中で中断される。
老人が突然深く突き上げたのだ。そして──
ミヂッ!
何かが決壊する手応え。
(いやぁっ……子宮口まで開かれてっ!?)
これまで固く閉ざされていた最後の扉が無残にこじ開けられていった。
それは比喩ではなく文字通りの事象だった。
淫蟲たちの産卵管が複雑に絡み合い形成した
疑似ペニスの先端が子宮頸管を抉るように貫通している。
本来ならば胎児以外受け入れるべきではない聖域が犯されているのだ。
「これでお主のここも完全にワシ専用じゃのう」
老人は愉悦に満ちた哄笑と共に腰を前後させる。
その都度蟲たちの束が令嬢の子宮内膜に直接触れた。
「あ……が……っ!」
酸欠の金魚のように唇を開閉させる令嬢。
眼球が反転しかけ意識が遠退く寸前であることを彼女自身悟っていた。
しかし老人の抽送は止まらない。
ズブゥウッ!!
さらに深く穿たれる楔──否、それはもはや肉の杭と言うべき質量と硬度。
「だめ……もう許してくださ……っ!」
声にならない呻きを発しながら彼女は懇願した。
だが老人は聞く耳持たず狂ったように腰を打ちつける。
令嬢の子宮内で脈動する蟲たちが形成する疑似ペニスの先端が
子宮頸管を抉るように貫通し──―老人の短小な粗チンに最適化していく。
令嬢の膣道が今や老人の矮躯に
完璧に寄り添っていることは疑う余地もなかった。
膣壁は厚さを変え、襞の一筋一筋が精密な歯車のごとく嵌め合わされる。
まるで職人が丹精込めて彫り上げた極小の箱庭。
外郭の凹凸すらも計測し尽くされたかのように、
その肉鞘は老人のペニスにのみ最適化されていた。
他の如何なる雄の訪れをも拒む隘路──
否、受け容れるとしても苦痛をもたらす異物であろう。
この歪な契りこそが令嬢に唯一許された至福であり拷問だった。
「はぁ……っ、はぁ……っ」
荒い息遣いが鏡越しに聴こえる。
汗で滑りそうになる腰を老人が両手で掴み固定すると、
結合部を中心に波紋が生まれる。
蟲の粘液が潤滑油となり摩擦係数を限りなくゼロへ導いていく。
グプ……ッ!!
一段と深い角度で老人が捩じ込んだ刹那──
令嬢の爪先がピンと伸びて痙攣する。
「うあぁあっ!?」
凄まじい衝撃だった。
老人の矮躯に相応しい短小なペニス。
それが彼女の中へ完全に埋没していた。根元まで──全てが。
「ヒヒヒッ……分かるかねぇお嬢さん?
儂のモノがキミのここへぴったり填まっておるだろう?」
老人は自慢気に語りつつ腰をグラインドさせる。
短く刈り込まれた陰毛が下腹部を擦り上げる感触にゾワリと悪寒が奔る。
その些細な動きだけで膣壁が過敏に収縮し老人の矮小な存在を際立たせていく。
グチ……ニュル……
淫らな水音と共に子宮口をノックする硬質な感覚。
それは紛れもなく老人の肉棒の先端。
普段であれば届き得ない筈の部位にまで到達している証拠であった。
「まさか……このような大きさで……ここまで深く……?」
信じられない思いで呟くと老人が更に追い討ちを掛ける。
「そうともさ。今のキミの身体は儂専用じゃからのう」
嬉々として宣告しながら老人が前傾姿勢になる。
体重を預ける形でより強く押し込み子宮口付近を捏ねくり回す。
形状を覚え込ませようと執拗に繰り返す行為はもはや調教以外の何物でもない。
ズプ……ズポ……グニュリ……
「ひっ……いゃ……っ! 子宮の入り口ばかり攻めないで……っ!」
堪らず声を上げるも逆効果だ。
老人はますます興奮した様子で抽送を加速させていく。
「おお……実に良い締まりじゃ……こんな心地よい肉洞は他にはなかろうて……」
「黙ってくだしゃいましぃ……っ!」
悲鳴交じりの拒絶の声も虚しく
一切の躊躇なく貫通させ好き放題に嬲る。
グチョオッ……ニュプリィ……
老人の皺深い指が令嬢の内股を左右に押し広げる。
晒された秘所はすでに限界を超えていた。
汗と愛液で光る陰唇の合間から、異形の触手──
淫蟲の集合体が出入りを繰り返している。
その蠕動に呼応するように令嬢の細腰が跳ね上がった。
「ぐぅ……ッ!」
彼女の喉から洩れるのは苦悶の呻きだ。
鏡台越しに見ればわかる。
整った眉根が歪み、琥珀色の瞳は焦点を失いつつあった。
長い睫毛には涙滴が凝り固まり、
紅潮した頬には艶めいた汗が流れ落ちている。
その妖艶さと痛ましさが同居する様は見る者の嗜虐心を煽る。
老人がゆっくりと腰を引き抜く。
ズルル……と淫蟲が蠢きながら引きずり出されていく過程で、
ブビュウゥッ!!
破裂音とともに大量の白濁が吹き出した。
その半透明の液体は糸を引きながら畳に滴り落ちる。
宴席場は既に饐えた臭気で満ちていた。
男たちの野卑な笑い声が響く中、
「ふ……うぅ……っ」
令嬢は羞恥と屈辱に苛まれながらも抵抗できずにいる。
一度破られた純潔の証──
薄桃色の花弁は今や淫蟲たちの餌食となり
無惨なまでに歪な形に変えられていた。
ググッ……
老人が再度突き入れる。
矮小なペニスの専用とされた令嬢の膣道は
奇跡的なしなやかさで迎え入れていく。
人生を台無しにされた絶望に心が軋み、砕けていく。
その痛みすら性感にすり替えてしまう淫蟲の力が憎らしい。
グッチョリ……
老人の乾いた肌が令嬢の柔肌に吸い付く。
その温もりすら吐き気が催す。老人の荒い息遣いが耳元で煩い。
それでも抗えない自分が惨めだった。
老人の背中に腕を回し抱き寄せるように求めてしまう。
この状況を受け入れなければ終わらないと知っているから。
「もっと……おくまでぇ……」
無意識に出た言葉はあまりにも淫靡なものだった。
(こんなこと……いけないことなのに……)
ズプンッ!
一層激しくなる律動に合わせて
令嬢の華奢な肢体が弓なりに仰け反る。
宴席場を照らす篝火に照らされ汗ばむ裸身が艶めかしく光る。
周囲からは嘲笑が上がる。
だがそれも遠く霞んで聞こえるだけだ。
「出してくだしゃいましぃ……わたくしの中にぃ……
いっぱい注いでくだしゃいましぃいいイッ!!」
己の矜持を投げ捨て快楽を乞う声はどこまでも卑しく甘美だ。
令嬢の瞳から涙が零れ落ちる。
それは羞恥から来るものなのかそれとも
別の理由なのかわからないまま夜は更けていった……
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
宴席場の熱気は脂と汗の匂いで淀んでいた。
紫煙が渦を巻き、名士たちの嘲笑と罵声が天井板を震わせる。
中央に吊るされた真白キリエ——
高校の先輩に捧げるはずだった清純な体は、
今は鮮やかな革ベルトの網目で縛られていた。
ギリリ……
腰のベルトが肉に食い込み、豊満な肢体を強調する。
膝上まで裂かれたスカートが翻り、日に焼けていない太腿が震えていた。
革の匂いと少女の汗が混ざる。それは残酷な官能の香気だ。
「50万円からだ!」
司会役の商人が槌を叩く。客席からどよめきが湧いた。
「70万!」
「百万! この肉の張りは十年物以上の価値がある」
老人の視線がキリエの胸を舐める。
ベルトが乳房の頂を挟み、薄紫色の乳首を肉感的に彩る。
唾液が沸騰した。
キリエは涙を堪えながら喘ぎを漏らすしかない。
「百五十! 俺なら朝まで抱いても飽きんぞ!」
哄笑とともに次の札が挙がる。
床に這いつくばらせられ、尻を高く掲げさせられた格好だ。
「二百……いや三百だ! この足首の丸みを見ろ!
サバンナの牝鹿にも劣らん!」
若い資本家が下卑た賛美を浴びせる。
キリエの脚は革紐で結ばれ、つま先まで緊縛されていた。
動けないのに神経だけが尖りきっている。息が詰まった。
「五百。わたくしの屋敷にこの器量があれば、
半年で借財を返せるわ」
遊郭の大番頭が静かに言い放つ。冷徹な計算眼だった。
革ベルトが乳房ごと潰れるほど食い込んでいる。
キリエの悲鳴さえ宴の演出でしかない。
「六百だ。おい誰か筆をもて——
落札者が決まれば刻印を入れるぞ!」
奴隷商が高らかに告げる。
キリエの脇腹——ちょうどベルトの合間だ——へナイフが当てられる感触があった。
恐怖で全身が痙攣する。
名士たちは笑いながら札を次々に挙げた。
「千でどうです。これ以上出せる者はいないでしょう」
肥満漢が大枚をちらつかせる。
どよめきとともにキリエの所有権は山田のモノとなった……
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
宴席場の腐臭に混じって鉄錆の匂いが立ち昇る。
革ベルトの下でキリエの肌が痣を増やしていた。
「いやっ、イヤぁぁあああっ!? ヤメて、ヤメてヤメてぇっ!
ファーストキスは、先輩と……むぐっ!?」
突然の感触に思考が弾ける。
目の前に迫る脂ぎった顔面。山田の吐息が頬を撫でる。
*プチュリ*
鈍い水音。キリエの唇にぶ厚い唇が押しつけられる。
涎が糸を引いて床へ滴った。
「あぁっ♡この瑞々しさ……! 先輩とやらもきっと羨むでしょうな!」
脂の塊のような舌が割り入ってくる。
*ヌチャリ、クチュクチュ……*
キリエの口腔内で蛞蝓のように暴れる軟体。
歯列を探る不快な動きに涙が溢れる。
「離……して……んぅ!?」
抗議の声は肉の壁で塞がれた。
山田の唾液が喉に流れ込む。酸っぱい味覚が胃を襲う。
**ゴキュリッ! **
噎せ返りながらも嚥下してしまう自分の無力さに絶望した。
宴席の客席からは喝采が沸く。
「若様のお手付きだ!」「これで箔が付いたぞ!」
「さて本番だ……」
革ベルトがギチッと軋む。
山田の右手がキリエの下腹部へ滑り降りる。
*ピチャリッ*
指先が秘裂をなぞる水音が天井に反響する。
「やめてくださいぃ……! そこだけは先輩に……ッ」
哀願も空しく布地を剥ぎ取られる感触。
露わになった肉門が宴席灯に照らされる。
無垢な桜色の丘を革帯が食い絞める淫猥な景色。
山田が恍惚とした表情で頬を染めた。
「なんと……なんて初々しい……」
脂汗で光る掌が少女の太腿を伝う。
*モミュ……ムギュリッ*
膨らみかけの臀部を揉みしだかれる不快感が鳥肌を立てる。
「おやおや怯えているのですかな?」
揶揄する声と共に湿った感触が陰唇を包んだ。
舌先が花弁の一枚一枚を丁寧に啄んでいく。
*チュパッ……レロォ……*
濡れた唇に塩辛い汗が貼りついた。
革ベルトがぎしりと軋み、乳房の膨らみに赤い痕を刻む。
宴席場の喧騒は遥か遠く、目尻には悔しさと恐れが入り混じる。
涙腺崩壊寸前で揺れる瞳孔・頬には大粒の雫が浮かぶ有様。
それでもなお反抗を示そうと肩上下させる姿勢からは
未だ折れない気骨が窺えるも──
山田という豚怪人の如き醜貌が眼前いっぱい覆い尽くす光景には
さすがに恐怖色濃くなり始めた頃合いにてついに訪れた決定打。
「やめ……ふぐっ!?」
小さな呟きは即座否定された途端に炸裂した暴力的な接触行為!
吐息で漂う山田の加齢臭がキリエの鼻腔を刺す。
豚脂でぬめった分厚い唇が彼女の柔らかな下唇を覆い尽くす。
「先輩としたかった……」
掠れた声が虚空に消える寸前、舌先が潜り込んだ。
先輩が優しく重ねてくれるはずだったその領域に、
山田の腐った果実のような舌がねじ込まれた。
(いやぁぁああっ!?)
濡れ光る粘膜が歯茎を丹念に舐め取り、歯並びを確かめるようになぞっていく。
「んぐっ! んんーっ!」
キリエの肩が激しく跳ね上がる。
拘束された四肢が革ベルトを引き裂かんばかりに抵抗するも、
余計に血流を阻害されただけだ。
山田の口内に溜め込まれた唾液が垂れ落ちる。
「……っ!」
嫌悪が喉奥で爆ぜ、
「汚らわしっ……!?」
叫ぼうとした舌先が捕らわれた。
蛇の如き滑らかさでキリエの舌表に纏わりつき、執拗に舐り始める。
「……ゃ……あぁぁッ……」
声帯が断続的に痙攣すると、涙腺がとうとう決壊した。
水晶のように美しい雫が幾重にも散る。
それは山田の顔面に当たる寸前で霧散し、代わりに汚濁の鼻息がキリエを襲った。
山田は鼻息荒くしながらもキリエの舌裏を丹念に弄る。
蛞蝓のような軟体動物による執拗な侵略行為——
その悍ましさ故に呼吸困難となり酸素不足に陥りつつある思考能力。
硝子玉のような涙が宙を舞う。
キリエの長い睫毛が痙攣する度に、光を反射した雫が粉雪のように散った。
山田の分厚い唇がなおも彼女の下唇を捉え続ける。
皮脂と汗で粘ついた唇表面に、乙女の柔肌が無慈悲に絡め取られる。
*ブヂュルルルル*
汚らしい吸引音が宴席に響く。
まるで生き物のように蠢く山田の唇が、
キリエの小さな下唇を根本から吸い上げるように蹂躙する。
「んぐっ……や……めてっ……」
声帯が震えるたびに新しい涙が目尻を伝う。
メガネレンズを滲ませるほどの嗚咽。
山田は構わず彼女の上唇へ矛先を変えると、
今度は歯列を丹念に舐め取り始める。
舌先が歯茎との隙間を一つひとつ確認するように這い回る感触——
(気持ち悪いっ……! こんなの……キスじゃない!)
キリエの思考が絶叫する。憧れていたファーストキス。
夕陽差し込む教室で、少し照れながら重ね合わせるはずだった唇——
それがこんな下品な豚怪人に貪られているという現実が耐え難い。
*コクリ*
意図せず飲み込んでしまう山田の唾液。
酸っぱくて臭気を伴う液体が
キリエの喉を焼き焦がすような錯覚を与える。
(最低……最低っ……!)
「さて、ではそろそろ……本命と参りますかな」
山田の声音が低く震えた。彼は顎を拭いながら言う。
口角に残る唾液の跡がぬらりと光る。そして宴席場の面々が歓声をあげた。
「やれやれ早くしてくれ」「待ってましたぞ」
「キリエの"芸"を見せる時間だ」
革ベルトの一部が緩められ、キリエの胸が僅かに自由を得る。
代わりに新たに施された拘束。
両手は後頭部で組まされ、両膝は大きく開かれ固定された。
「や……ぁぁ……っ」
絶望の中で零れる弱々しい嘆息。
スカートは完全に捲られ、下半身の秘密が露わとなる。
白磁のような下肢と薄布一枚に覆われた聖域が
観衆の好奇と侮蔑の視線にさらされる。
「なんとまぁ初心なこと!」
「これは鍛え甲斐がありそうですなぁ」
下品な嘲罵が嵐のように降り注ぐ。
山田が脂ぎった指でキリエの下着を摘み上げる。
薄い綿地越しに陰影を描く花弁。
幼い曲線が残酷なまでに可憐に浮かび上がる。
*シュルリ*
細紐を解く音が響き渡ると同時に、
宴席場全体が沈黙に包まれた。
時が止まったかのような静寂。
その中心で——
**シュッシュッ……ペチャァ……**
舌が奏でる淫音だけが、キリエの精神を侵蝕し始めたのだ……
宴席場の湿った空気に、シュッシュッと軽やかな音が乗る。
山田の舌がキリエの柔肌に這い回る音だ。
指先でわずかに開かれた秘裂は薄桃色に充血し、
無垢な乙女の象徴と化している。
その部分——
最も敏感で最も脆い部位をこそ狙い定めたように
豚怪人然とした巨躯が蠢動を開始していた。
「いゃ……やっ……!」
キリエは言葉を発しようとするも叶わない。
喉が凍りつき舌が痺れている。
舌が触れた瞬間の衝撃——
舌先が粘膜の輪郭を探る感触——
全てが彼女の想像を裏切っていた。
*ペチャァ……*
湿った音が室内に響き渡る。
山田の舌がキリエの肉襞に触れた。
それは単なる物理的接触ではなく魂魄への冒涜。
無垢なる泉への邪悪なる侵犯であった。
「……やぁあぁぁっ!?!?」
キリエの喉が絶叫で戦慄いた。
水晶のように透き通った声域。
だが今やそれは狂乱の旋律と化している。
「やめ……やめてくださ……っ!?」
懇願も途中で中断される。
山田の舌使いがあまりに巧緻だからだ。
亀裂表面の微細な凹凸を一つひとつ辿るように
蛞蝓のごとき軟体運動を展開していく。
*プツプツ*
皮膚組織が粟立つ音が鼓膜に響く。
乙女の防御本能だろう。
山田の舌先がさらに深く進入するにつれ
肉壁全体に痙攣の波紋が走るのだ。
「くふっ!? あ゛あっ……!!?」
キリエの目尻から涙腺崩壊が再燃する。
雫は頬を伝う暇さえ与えられない。
瞬時に蒸発するほど彼女の体温が急上昇していた。
山田の鼻孔から漏れる獣臭い吐息が
キリエの顔面に直撃し続けているせいもある。
*ビクビクン*
肩甲骨が硬直する。
鎖骨下筋群が痙攣し肋骨にまで影響及ぼさん勢いで躍動。
その様は宛ら釣り上げられた魚類。
しかし救いはあるはずもない。
宴席場の面々は冷笑交じりで鑑賞中なのだ。
「どうしたのかねキリエ君?
そんな可愛い顔をして泣いたら逆効果じゃありませんか?」
嘲弄混じりの問いかけにキリエは何とか抵抗すべく視線を向けるも、
視線だけでは何も守れないことを悟るしかない有様である……
ペチャァ……ペチャペチャ……ヌチャリッ☆
山田の舌先はついに乙女の蜜壺内部へ潜航開始段階に入った模様!
肉襞一枚一枚探り当てんばかり慎重かつ執拗極まる執拗さゆえ故であろうか?
舌先はなおも蠢く。
蛞蝓が苔を刮ぐがごとき執拗さで、乙女の聖域に侵攻を続けていた。
*ピチャ……ピチャリ……*
山田の舌が秘裂の最深部へ到達するたび、湿った音が宴席場の熱気と溶け合う。
それはキリエにとって初めて知る音であり、最も忌むべき音でもあった。
恐怖によって収縮した花弁は、
侵入者の異様な熱量に炙られて意志とは無関係に蜜を滲ませる。
生理的な反応が精神を裏切り、それがまた新たな嫌悪感となって全身を貫いた。
「くっ……ひぅっ……!」
息を詰まらせて震えるキリエの双眸には、涙の薄膜が揺らいでいる。
革ベルトで締め上げられた腰がわずかに捩れても、逃げ場などなかった。
山田は恍惚とした表情で、舌先をさらに奥へと伸ばす。
柔らかく盛り上がった小さな突起──
まだ自己主張するほどの経験を持たぬその箇所に、
ざらつく舌背がゆっくりと押し付けられた。
「あ゛っ!?」
稲妻が走ったかのようにキリエの身体が弓なりにしなる。
先程までの鈍痛とは明らかに異なる鋭利な電流が脊髄を駆け抜けたのだ。
それが何なのか理解するより先に、舌の動きは加速する。
円を描くようにくりくりと刺激し、時に固く尖らせた先端で抉る。
*ピチャピチャッ! *
宴席場に響くのは、キリエ自身から湧き出す水音。
山田の唾液ではない、透明で薄く泡立った液体──
彼女の処女性を証明するように純潔そのものを湛えていた。
「なんと可愛らしい反応ですかねぇ。
まさに初めて男を受け入れる夜伽のようですなぁ」
嘲笑めいた囁きが耳朶を嬲る。
キリエの頬に一筋の汗が伝った。額に張り付いた髪が鬱陶しい。
唇を噛み締めても喉の奥から洩れる吐息はどうしようもなく熱かった。
*コプリ……*
何かが胎内で蠢いている。
キリエの知らない疼きが子宮近くから生まれてくる。
指先で触れられたこともない領域がざわめき始めていた。
それは抗えない生理として彼女の神経を蝕んでいく。
「や……ぁ……っ」
掠れた声はもはや意味をなさず空間に溶けていくだけだ。
山田の鼻息が茂みを掻き分けながら吹きかかる。
熱い呼気が花弁全体を撫でつけたかと思えば突然止まった。
見下ろした豚怪人と目が合う──いや正確には焦点など合っていない。
霞む視界の中、処女膣に山田の顔が異常なほど近づいている。
脂ぎった顔面から噴き出す湯気と、
酸っぱいような饐えた匂いが鼻腔を直接殴りつける。
豚怪人──まさにその形容がぴったりだ。
爛々と輝く目は、獲物を見つけた獣のようにギラついている。
*ちゅぷ……ぺちゃぺちゃ……れろぉ……*
山田の舌が、ついに核心へと迫った。
指一本触れたことのない秘裂の一番奥──普段は慎ましく隠れている蕾。
それが今は、山田の熱い吐息に晒され、わずかに覗いている。
*ヒクッ……*
自らの意思に反して、そこが小さく脈打つのを感じた。
羞恥で全身の血が沸騰するようだ。
「あぁ……ここがお嬢ちゃんのいちばん大事なところかねぇ……」
下卑た声が直接股間に届く。
舌先が、まず周囲の柔らかい土手をぐるりと一周舐め回す。
*にちゅ……ぬちゃり……*
唾液と、信じたくないが自分から滲み出したものとが混ざり合い、
粘着質な音を立てた。
キリエの身体が大きく跳ねる。
「んんっ……! ひっ……!?」
喉の奥から悲鳴とも嗚咽ともつかない声が漏れる。
革ベルトが食い込んだ肌が軋む。
山田の舌は容赦しない。
周囲をぐるぐるとなぶり回したかと思うと、今度は一点集中だ。
舌先を尖らせるような動きで、蕾の根元を強く突き上げる。
*ちゅぽっ……れろっ……ちゅうちゅう……*
「いやっ!! それっ……ダメぇっ!?」
初めて感じる痛みに似た強烈な刺激。
脳天に響くような異様な感覚だ。足首が勝手にピーンと伸びてしまう。
山田の目が愉快そうに細められた。
次の一舐めは大胆だった。蕾全体を大きく含み込むように覆いかぶさってくる。
*べろぉ~ん……ぢゅぱっ……ぺちゃぺちゃ……*
唾液まみれの舌腹が、丸ごと覆いかぶさってきた。そして左右に細かく振動する。
*ブルブルブルッ……*
まるでバイブレーションのように。
「うぁ……あああ……!?」
思考が一瞬にして白濁する。理性が飛びかける。
「おいおい何を悦んでいるんだ?」
「そんなつもりじゃ……!」
キリエの訴えは宴席場の哄笑に遮られた。
山田はニタリと嗤いながら、
今度は蕾を少しだけ露出させるようにして唇で挟んだ。
*ちゅっちゅっちゅ……はむっ……ぺちゃっ……*
軟らかい唇が執拗に吸い付いてくる。その圧だけで意識が飛びそうだ。
なのに次の瞬間にはまた全体を大きくねぶり始めたりして……
「もう……許してください……お願いです……!」
キリエの絶望的な訴えが虚空に消える刹那──
「ほほぅ? お願いです……か」
山田の下劣な愉悦が宴席場を支配した。
舌先が突然静止する。まるで狩人が獲物を観察するように。
キリエは一瞬安堵しかけたが、それは甘すぎた。
「ならばこの娘に相応しい"懇願"の仕方を教えてやらねばなりませんなぁ」
宴席場の空気が変わる。
それは紛うことなき陵辱への助走だった。
山田の親指が秘裂の上の柔らかな肉襞を押し広げる。
**グパァ……**
「ひぃっ!」
強制的に開かれた秘園の奥底へ、冷たい外気が流れ込む。
無防備な粘膜が外界の温度差に敏感に反応した。
羞恥よりも先に本能的な危機感が走る。このままでは──
「やめ……そんなことしたら……」
声が震える。その先の言葉を言うのはあまりにも屈辱的だ。
だが山田は彼女の抵抗を待ちきれないかのように、大きく舌を突き出した。
**べろぉ……**
生温かい肉の塊が無防備な穴の入り口へ近づく。
その距離わずか数センチ。鼻息が微細な陰毛をそよがせた。
キリエの眼球が限界まで見開かれる。
涙の膜が照明を受けて虹色に乱反射した。
(嫌……)
「やっ……めてぇっ!!」
絶叫が山田の興奮剤となった。
**ヂュポンッ! **
舌が秘壷へ深々と挿入された。
「ひぃぃっ!?」
異物感が凄まじい。指でさえ受け入れたことのない領域に
肉の棒が入り込んできたのだ。
それは物理的な侵略以上の精神的破壊力を伴っていた。
「あ゛っ……! ふぐぅっ……!」
山田の舌は長く肉厚で、まるで別の生物のように独立して蠢く。
粘膜壁を探り、擦り上げ、時に螺旋を描くように回転する。
そのたびに**キュルキュルッ……**
という摩擦音がキリエの耳に突き刺さった。
「んんっ……はっ……」
処女膣は反射的に収縮を繰り返す。
まるで山田の舌を追い出そうとしているかのようだが、
**クイックイッ……**
彼の舌先は巧みにそれを掻い潜り、さらに奥へ進んでくる。
「な……んで……そこ……?」
未知の感覚が脊髄を駆け巡る。
ゾワゾワと悪寒のようなものが下腹部から広がり、全身を浸していく。
山田の鼻梁が陰核のすぐ下に当たり、規則的なリズムを刻んで押しつぶす。
**スン……スン……**
鼻で陰核を押し潰し、
**クチュクチュッ……**
唇全体で周辺の柔らかい肉を揉みしだく。
時にはキスをするような形で吸引する。
キリエの膣内に侵入した山田の舌は、蛇のように滑らかに動き始めた。
粘膜と粘膜が絡み合う粘着音が、山田の呼吸音と共に宴席場に響く。
**ヌチャ……クチュ……**
「や……んっ……」
キリエの喉から零れる声は最早悲鳴ではなく、喘ぎに近かった。
自らの喉を塞ぐように掌を口元に押し当てるも、
指の隙間から甘い吐息が漏れ出てくる。
(どうして……)
嫌悪感は変わらない。目の前にいるのは醜悪な豚怪人。
脂ぎった肌も下劣な笑みも全てが生理的に受け付けない。
だというのに──
**グプッ……ニュルッ……**
舌先が膣壁のある一点を掠めた瞬間だった。
今まで感じたことのない電流が背筋を駆け上がり、
腰が勝手に浮き上がる。
「んあっ……!」
メガネの縁から溢れる涙が汗と混ざり床に落ちる。
(今の……なに……?)
困惑がキリエの心を満たす。
身体が異常事態を告げていた。
下腹部からじわじわと広がる熱。
最初は不快な疼きだったはずなのに、
山田の舌が往復するたびにそれは確かな脈動となって
**子宮口を叩くように刺激してくるのだ。**
「ほう……」
山田の口角がいやらしく吊り上がる。
彼は全てを理解していた。
彼女の抵抗とは裏腹に、肉洞が徐々に緩み始めていることを。
襞という襞が潤滑油を分泌しながら蠕動し始めていることを。
そして何より──
**クィックィッ……**
舌先で優しく押し返しても反発せず吸い付いてくる襞の動き。
まるで山田の舌を迎え入れるかの如く。
「どうしたんだねキリエくん?
随分大人しくなったじゃないか?」
問われてハッとする。
先ほどまで全力で拒絶していた四肢が弛緩し始めていることに。
**ジャラン……**
腕枷が虚しく床を転がった。
「ち……違います! これは……」
慌てて反論しようと試みるも、
言い終わる前に山田が再度責めを再開する。
**ジュルッ……ヂュバッ……**
大量の唾液と共に舌を出入りさせると、
同時進行で陰核への愛撫も忘れない。
**カリッ……クリュッ……**
指先で挟むように撫で上げては放すを繰り返す。
「ひうっ!? そ……そこだめぇ……っ!」
途端に腰が砕けそうな激しい衝撃。
視界いっぱいに星屑が舞い散るのが見えるほど頭が真っ白になる。
(嘘……私のお腹の中……)
認めたくはないけれど理解できる。
自分の媚肉がこの汚らわしい怪物を歓迎していることに。
**キュウゥゥン……**
奥のほうがきゅっと引き締まるのがわかる。
もっと欲しいと言わんばかりに子宮頸管口まで降りてきて
山田の舌を迎える準備をしている気配がある。
### 解れきった膣襞が勝手に蠢き、嫌悪する中年に媚びだして愕然とするキリエ
宴席場に漂う淫靡な香りが一段と濃くなったように思えた。
キリエの体内で起こっている変化は明白だった。
先ほどまで必死に拒絶していた膣道が、今や別人のように解れ始めている。
粘膜同士が擦れ合うたび、
濡れた舌先が奏でる卑猥な調べは確実に変わってきていた。
**ジュプッ……ズルゥッ……**
山田の舌が抜き差しされるたびに鳴る音は、
唾液だけではなく彼女の秘密の泉から湧き出した愛液のせいだった。
それは紛れもない事実としてキリエ自身の五感を打ちのめした。
(なんで……こんな……!)
混乱の中で思い出すのは高校での昼休み。憧れの先輩と一緒に紅茶を飲んだ時のこと。
あの時の胸の高鳴りとはまったく別種の感覚だった。
今ここで自分が味わっているものは一体なんなのだろう?
「ふふっ」
山田が低い声で笑った。余裕綽々といった態度だ。
**ゴロンッ**
突然、身体がひっくり返された。
四つん這いになる格好となり、臀部を高く掲げる姿勢となる。
顔面は宴会場の畳につきそうになり、羞恥心で頬が焼けそうだ。
「やっ……!?」
驚きとともに短い悲鳴が出るものの制止できない。
臀部に密着する生暖かい鼻息が再び襲いかかる。
**フーッ……フシュルルッ……**
肛門とその周辺の窪みに向かって勢いよく送り込まれる息遣い。
**ヒャァッ……コポコポッ……**
腸液混じりの消化物特有の湿った匂いまで
嗅ぎ取ろうとしているのではないかと思えるくらいだ。
(ううっ……気持ち悪い!!)
それでも身体からは完全なる拒否反応というより微弱な緊張状態しか生まれない。
それどころか——
**ヌチュクチュクチョォォッ!! **
舌全体を使った大振りな動作に合わせて下品な音があふれ出てきた。
同時に柔らかく膨らみかけていた会陰部まで
丹念になぞられていく感覚までも感じてしまう自分に驚愕するしかない。
(どうして……私……)
キリエは戸惑いつつも気づいてしまった。
確かにそこは排泄器官でありながら
性感帯としても機能している可能性について考えてしまったからだ。
それ以上踏み込むべきではない領域だと
警鐘が鳴り続ける一方で身体中の神経系までも活発化してきたようでもあり
結局行き着く先々全てにおいて混乱ばかり増幅されていた。
「んんっ……!」
耐え難い感情と共に吐息混じりになりながらも
身悶えする様を見逃すことなく観察されるという
屈辱的瞬間もあり続けていたため尚更であった。
宴席場の熱気がキリエの剥き出しになった肌を焼く。
山田の唾液と自身の体液が混じり合った部分がひやりと乾きかけたかと思うと、
次の瞬間には再びぬるりと湿っていく。
**(ジュポッ……ヌチュッ……)**
山田の舌が出入りするたびに奏でられる音色は、
もはや単なる粘膜の摩擦音ではなくなっていた。
そこには紛れもなくキリエ自身の内側から湧き出る蜜の響きがあった。
「ちっ……違う……これは……」
キリエは必死に否定しようとする。だが彼女の肉体は正直だった。
肉襞の一枚一枚が山田の舌先の動きに応じて微細に収縮し、
まるで歓待するかのごとく絡みついてしまうのだ。
本来であれば忌避すべき異物であるはずの中年男の舌を、
『もっと奥へ』
『もっと強く擦ってほしい』
そう求めてしまっているかのように。
**(キュウッ……ピクピク……)**
膣口が意志とは無関係に痙攣し、
さらなる刺激を求めてヒクつく。
キリエは愕然とした。
己の肉体が山田の意のままになっている事実に戦慄する。
(嫌……こんなの……絶対におかしい)
瞳孔が不安定に揺れ、
メガネのフレームに指を添えるものの震えて上手く掴めない。
喉の奥からは意味を成さぬ呻きが漏れ続けている。
だが山田の攻撃は容赦ない。
「なんだなんだぁ……キリエちゃん……急に大人しくなって」
言葉と共に再び舌の動きが速くなる。
**(ズッチュ……グププッ!)**
陰茎にも匹敵するほど太く長い舌が激しく前後運動を開始した。
ただでさえ狭い処女穴に対し
無理矢理ねじ込んでくる暴力的な行為だというのに、
ペチャペチャ……ピチュッ……
キリエの体内の水分が絡まりついて共鳴する音色は何故か扇情的だった。
嫌悪すべき相手による辱めであるにも関わらず、
(うそ……また……)
下腹部からじわりと広がる温もり。
山田の舌が蠢くたびにキリエの腰は弓なりに反り返る。
四つん這いになった彼女の体は
鉄格子の隙間から差し込む光の中で歪な影を投げかけていた。
宴席場の空気は異様に蒸し暑く、
山田の荒い鼻息が大理石の床に淀む霧のような湿気を作り出していた。
キリエの紫水晶のような瞳は虚ろに宙を泳ぎながらも、
臀部に走る異様な感触に視線を固定してしまう。
「んっ……ああぁ……」
震える声は半ば嬌声に近いものだった。
皮膚が粟立ち、肩甲骨が浮き上がった背中に玉の汗が浮かぶ。
白桃のような臀丘が山田の猛撃により小刻みに波打ち、
割れ目の奥からは透明な粘液が糸を引いて滴り落ちていく。
「素晴らしい眺めですよ……キリエ君」
山田は恍惚とした表情で呟くと、
**(ペロン……グニィッ!)**
舌先で尻肉の谷間を辿るように舐め上げた。
その瞬間、キリエの爪先がビクッと跳ね上がり、
革製の足枷が鈍い金属音を立てる。
「やっ……! そんなところ……見ないでください……っ」
抗議の声も弱々しくか細くなってゆく。
宴席場には他にも数人の客たちがおり、
彼らはグラス片手にキリエの痴態を眺めていた。
しかし誰一人として止めようとしない。
むしろその光景こそが極上の馳走であるかのように
下衆な笑みを浮かべていた。
山田の太い指が双丘を左右に割り開くと、
**(パカン……)**
艶かしい水音とともに秘奥が露わとなった。
淡い桜色の粘膜が震えるように閉じ合わさりつつも、
その中心からは新たな露が滲み出してくる。
「ほう……まだ咲きかけの蕾のようですなぁ……」
山田の声に嘲弄の色が宿る。
宴席場は闇の中に沈んでいた。
朱塗りの柱がかすかな灯籠の明かりに照らされている。
漆黒の帳越しに聞こえるのは衣擦れと浅い息遣いだけだ。
宴席場は闇の中に沈んでいた。
朱塗りの柱がかすかな灯籠の明かりに照らされている。
漆黒の帳越しに聞こえるのは衣擦れと浅い息遣いだけだ。
キリエの身体は完全に制御不能に陥っていた。
四つん這いで臀部を高々と突き上げたその姿は、
まるで熟れた果実を皿に乗せて供物とすることを思わせた。
若々しく瑞々しい尻肉は艶かしい曲線を描きつつも、
そこに刻まれた傷痕が痛々しさと倒錯的な淫靡さを同時に醸し出している。
山田の手が荒々しく尻たぶを掴むたびに、
薄桃色の柔らかな皮膚が拉げて淫猥な皺を作るさまが見て取れる。
**パンッ……**
鋭く打ち据える音が宴席場の静寂を切り裂く。
キリエの悲鳴交じりの嗚咽とともに
白磁器のように滑らかな肌が赤く染まっていく。
しかしそれすらも一瞬のことで、
すぐに青痣へと変わり見る者の嗜虐心を煽るばかりとなってしまう。
(違う……私はこんなの……)
そう思う意思とは裏腹に肉体の方は反応してしまっていた。
膣口からは透明な液体が絶えず流れ出し
股布に大きな染みを作っていたのである。
その事実がますます悔しさを加速させるばかりであって
逆効果だ
宴席場の闇が濃くなり始めた。
天井の照明がちらちらと瞬き、朱塗りの柱の影が不気味に揺れる。
キリエは四つん這いの姿勢のまま、硬直した筋肉に痛みを覚え始めていた。
汗で濡れた背中に薄紫色の髪がまとわりつき、
肢体に絡みつく革バンドが無体に締め上げてラインを強調する。
山田の両手が伸びてきたのはその時だった。
「ひっ……」
小さく引きつった声が喉から漏れた。
太く武骨な指が彼女の華奢な肩にかかる。
その体温の冷たさと力加減の絶妙さが却って恐ろしかった。
山田はゆっくりと体重をかけながら前方へ押し倒してゆく。
肘が畳に擦れ、膝頭も自然と崩れていく。
次第に低くなる頭頂部。顔が地面スレスレまで迫り──
「ほぉら……いい具合じゃねぇか?」
愉悦混じりの声音。
キリエの目に飛び込んできたのは自らの秘部であった。
山田によって押し下げられた下半身はほとんど水平に近い角度になり、
そこにある二枚貝のような可憐な割れ目が開かれようとしているのが見える。
さらに視線を落とせば、その中央部にはぽっこりした小さな穴があり……
**(ツツー……)**
そこから銀糸のような液体が垂れているではないか!
「うそ……そんな……」
信じられない事実を目にして呆然とする彼女へ
追い討ちをかけるようにして新たな衝撃を与えられることになった。
何故なら突如として両脚が強制的に拡張されることになったからである!
宴席場の闇が深まった。
朱塗りの柱の影が不気味に揺れ、
キリエの裸体を覆う革バンドが妖艶な光沢を放っている。
山田の荒い息づかいが洞窟のような空間に反響し、
その音だけでキリエの腰骨が震えた。
「ひぃっ……!?」
突然の接触だった。焼けつくような質量が臀部に押し当てられたのだ。
振り向く余裕などない。
視界の隅で揺れる自分の髪束が、
今まさに犯されようとしている己の貞操を嘲笑うかのようだ。
(まさか……)
想像以上の大きさだった。
亀頭部分の丸みを帯びた形状、
竿の部分の血管が浮き彫りになった怒張。
それが今まさに自分の中に入って来ようとしている。
(ゾクッ……)
キリエの全身が総毛立った。
それは恐怖だけでなく、
別の何かに由来するものだということを悟った瞬間だった。
「いや……そんなこと……!」
しかし現実は非情なものであった。
ぐちゅっ……メリメリメリィイイッ!!!
濡れそぼった花弁が強引に押し広げられ、肉棒が侵入してくる。
あまりの圧迫感に肺腑の空気を
すべて搾り出されたようで呼吸困難に陥った。
「いやっ……いやぁっ!!!」
宴席場に絶叫が轟き、宴席場が揺れた。
宴席場は腐敗した花の香りで噎せ返っていた。
黄金の屏風に描かれた蝶が血色に濡れている。
大理石の床に転がるのは宝石の破片──キリエの首輪から散った瑠璃玉だ。
**パンッ! **
山田の巨躯が弾けるようにぶつかってきた刹那、
キリエの世界が真っ白に爆ぜた。
「ひぎぃッ……!?」
絶叫は獣の咆哮じみて虚空に溶ける。
腰椎が軋む激痛と同時に、裂帛の肉が断裂する感触。
純潔の証が粉々に砕け散る音は雷鳴のようだった。
秘唇から溢れた鮮血が白磁の太腿を伝う。
(違うの……先輩……これは……)
脳裏を過るのは放課後の教室。
夕陽に染まる机に置かれたラベンダーの栞。
あの穏やかな時間が永遠に汚された気がした。
腰を叩きつけられた衝撃で、豊かな乳肉が踊り狂い観客を楽しませる。
薄紫色の髪束が汗粒に濡れながら躍動した。
山田の野太い肉塊は規格外の長さを誇る。
その幹は岩壁のように硬く脈打っていた。
抽送の度に膣襞を捲りあげられれば、
魂ごと引き抜かれるような空白感が脊椎を貫く。
「痛っ……あぅ……先ぱ……い」
涙声で縋り付こうとする思考を遮断するのは
新たな痛みだ。
**グヂュ! ヌチィ! **
腰を持ち上げられた拍子に結合部が泡立つ。
血臭と淫汁が混ざり合い甘酸っぱい香りとなる。
その淫臭は観衆の欲情を煽った。
山田の下劣な哄笑が宴席場に木霊する。
「おいおい! 処女だなんて信じられんな! もうこんなに吸い付いてきおって!」
**ズブリュリュッ!! **
凶器が根元まで押し込まれた瞬間だった。
胎奥に届いた亀頭は子宮頸部を押し上げ内部を探査する。
未知の領域への侵入者に対して膣筒は反射的に締め上げる。
キリエの内臓構造が初めて異物を受け入れようとしているのだ。
「あ゛ぁ……お゛ぉっ!」
濁った喘ぎは羞恥よりも絶望に満ちている。
山田はそれを聞き逃さずに嗤う。そして執拗に同じ箇所を穿つ。
- 血と愛液が混ざる生々しい質感
山田の剛直がキリエの未通の隘路を抉るたび、
処女膜の残骸が残酷なリズムで引き裂かれた。
血と初蜜が入り混じった破瓜の証が
大理石の床に飛び散り、朱色の滴が螺旋模様を描く。
「あがっ……ぐぅっ!」
キリエの背中が弓なりにしなり、
薄紫色の髪が汗と脂で額に貼り付く。
宴席場は異様な熱気に包まれていた。
名士たちは酒杯を傾けながら、
少女が蹂躙される光景を鑑賞し、猥褻な賭博話に興じている。
「おっとっと? 瞳が潤んできましたなァ……」
山田が嗤う。
キリエの膣襞が微かに痙攣し、
憎悪する相手の肉杭に媚び始めたことに気づいたのだ。
(違う……こんなの……先輩が……)
理性が必死に拒絶する。しかし肉体は正直だ。
ピクッ……コポ……
傷ついた膣奥から新たな粘液が湧き出し、山田の陰毛を濡らす。
グッジュニュリリッ!
猛々しい抽送に合わせて乳房が上下に揺れ、桃色の乳頭が痛ましく尖る。
「先ぱい……いや……こんなの嘘よ……!」
涙声は掠れ、代わりに宴席場を支配するのは肉と肉のぶつかる渇いた音。
パンッ! ベチィッ!
「ひゃぁんっ!」
一際深い突き込みが子宮口を殴りつけた瞬間、
キリエの喉から甘く媚びた声が漏れた。
宴席場の腐臭が充満し出す。
朽ちた柱の影が揺らめき、
キリエの白肌には革拘束具が食い込んだ跡が網目状に残されていた。
山田の腰使いが速さを増し、
破瓜の血と淫液が白い泡となって秘唇から滴り落ちる。
ヌチャッ! ニュルル!
結合部から響く湿った音色は明らかに
キリエ自身の分泌物が増えていることを示唆しており
宴席場の暗闇が深みを増すにつれ二人の輪郭が曖昧になっていった。
キリエの唇から零れ落ちる言葉はもはや意味を持たず、
ただ苦痛とも悦楽ともつかぬ吐息となり消え去るのであった。
山田の肉槍がさらに奥へと進むごとに
キリエの内なる世界が掻き乱されて行くようだった。
「違う……こんなの……違います……っ」
懸命に拒絶しようとする意識とは裏腹に
身体の方が素直すぎる反応を見せてしまうのだ。
山田の肉棒が引かれると膣壁が捲れ、
また突き刺されると柔肉が押し潰される。その繰り返しの中で──
キュウゥ……
微細な膣痙攣が始まった。
破瓜の痛みを和らげようと、あるいは生存本能だろうか。
襞群が山田の凶器に絡みつく。
「おや? 良くなってきたかね」
山田が嗤う。彼の腰が深く沈むたび
グヂュッ! ヌチャアアッ!
淫らな音色と共に泡立つ蜜が飛沫を上げた。
キリエの背中に紅潮した汗粒が浮かび上がる。
「ちっ……違……ああっ!?」
否定の言葉は途切れる。ちょうどGスポットを擦られた瞬間だった。
宴席場は血と酒と精液の匂いが混ざり合い混沌としていた。
大理石の床にはキリエの流した涙が黒い染みを作っている。
宴席場は血と酒と精液の匂いが混ざり合い混沌としていた。
大理石の床にはキリエの流した涙が黒い染みを作っている。
山田の腰使いは変幻自在だ。
深々と刺し貫いたと思えば緩慢に引く。
時に円を描くように捩じり
時には力任せに押し潰す。
その度にキリエの媚肉は翻弄され
新たな快楽を開拓していく。
グジュリュリュゥ……!!
山田の剛直が最大限に膨張し
最奥へと突き刺さる瞬間だった。
「ひっ……あ゛ぁああぁ~!!」
絶叫が宴席場を劈く。
脊髄から駆け上がる電流は脳を焼き焦がし、
視界をホワイトアウトさせる。
子宮頸部を捏ねられた衝撃で膀胱が決壊したのだろうか?
失禁寸前の尿意が込み上げてきてキリエは泣き叫ぶ。
パンッ! ベチィッ!
山田の腰遣いは止まらない。
「ほらほらどうしましたかぁ? ここでしょう? 気持ち良いですよねぇ!!」
ズンッ! ズブリュリリッ!!
激しい律動が続くうちにキリエの膣内は劇的な変貌を遂げていった。
膣口は充血してぽってりと腫れ上がり、
膣襞のひとつひとつが生き物のように蠕動する。
それはかつて処女だった少女が知る由もない
雄を迎え入れる雌の器官へと改造される過程であった。
グチョッグッジョォオオーッ!
結合部から溢れ出す泡立った混合液の量は凄まじい。
宴席場の大理石の床が水溜りとなって月光を反射する。
キリエの太腿に夥しい数の赤い斑点が浮かんでいた。
山田の掌形が幾重にも重なり合って刻印され
それは彼女の白肌によく映えるものだった。
宴席場の宴は佳境を迎えていた。
名士たちが手酌で盃を乾かしながら
眼下の饗宴を見守っている。
キリエの臀部は既に何度も叩かれ紅蓮の業火に彩られている。
「さて……そろそろフィナーレといこうじゃないですか」
山田が宣告すると同時──
ギンッ!
これまで以上に強大な圧力を感じた瞬間だった。
巨大な亀頭が子宮口を貫通せんばかりに埋没する。
ゴリリィイッ!! 子宮底を殴りつけられて悶絶する暇もなく
ドクッドクンドプウウッ! 白濁したマグマが噴火した。
膣奥に直接注ぎ込まれる灼熱の奔流に身を仰け反らせれば
重力に従って落下した胸房が山田の腹部と激しく擦れ合うことになる。
ヌッチョリとした淫汁でコーティングされた乳首は
痛痒かったがそれすら今は快楽へ変換されてゆくのだ。
宴席場に漂う血と精液の匂いがより濃厚なものになってゆく。
それは生命が消費される儀式であり祭典でもあったと言えよう。
「……ふぅ」
長い吐息とともに山田が腰を引けば
ヌポンッという音を立てて肉槍が引き抜かれる。
そのあとから遅れて大量の粘着質な液体が
溢れ出てきて床を浸していく有り様だ。
宴席場が白濁の海と化す光景はあまりにも淫靡かつ
荘厳ですらあると言ってもよかったかもしれないくらいなのである。
「あ……あぁ……」
放心状態で座り込むキリエの瞳孔は焦点を結べていない。
四肢は弛緩しきっていてどこにも力を入れることができなかったのだ。
宴席場の大理石の床に横たわるキリエ。
その豊かな臀部から白濁液が溢れ出し床の上に水溜まりを広げる。
宴席場の大理石は白濁で汚濁し、
キリエの尻の形そのままに窪んだ液溜まりができていた。
薄紫の髪は汗と唾液で額に貼りつき、
翡翠のような瞳には光が宿っていない。
膣口は開き切ったまま収縮せず、白い塊が糸を引いて垂れる。
(わたしは……)
思考すらできない虚脱状態の中、宴席場の隅で嗤い声が沸き起こった。
名士たちがグラスを掲げて言う。
「さてさて、まだまだ楽しめそうだな」
彼らの視線は一点に集中していた。
キリエのすぐ傍らに突き付けられた剛直がある。
別の男が舌舐めずりしながら屹立させていた。
「ほら早く咥えろよ小娘ぇ……」
命令ではなく暴力的な要求だった。
キリエの髪を鷲掴みにすると無理矢理上半身を起こさせる。
鼻先数センチという距離に黒光りする凶器があった。
饐えた臭気が鼻腔を突き刺し嘔吐感に襲われるものの
今の彼女に選択肢など存在しないのだ。
宴席場は腥血と酒精が混ざり合い不浄の沼と化していた。
名士たちの哄笑が反響し宴の終幕を告げるはずがないことも明白であろうか。
宴席場の石床はキリエが流した血液と涙によって濡れており
吐瀉物と汗と精液の匂いで飽和していた。
宴席場の暗黒は更に濃くなったように感じるのは気の所為なのか?
宴席場の闇が一段と密度を増す中、無骨な手がキリエの薄紫色の髪を鷲掴みにした。
「ほらぁ! 早く口を大きく開けんか?」
嗄れ声が耳朶を打ち、強制的に頭を仰向けさせられる。
視線の先に現れたものは饐えた臭気を発する怒張だった。
太い雁首は傘のように傘のように開き鋭角な楔形をしており
赤黒い亀頭冠全体にかけて苔むした陰茎体表からは
悪臭を放ち先端部分に至っては黄白色の分泌物塊が固着していた。
その醜怪な物体に対峙してもなお少女の瞳に反抗の光が灯ることはなく
ただ茫洋とした眼差しで受け入れる以外になかったのである。
宴席場の床板に跪くキリエの姿は痛ましいほどに
無防備だった。剥き出しとなった双丘は汗と体液に濡れ輝き
臀部は紅蓮の鞭痕で彩られ哀れな花弁を咲かせていていた。
「うぐぅ!」
口腔内へ無遠慮に侵入して来る異物に嗚咽が漏れる。
それはまるで生物のごとき活発さと生命力を持って蠢動しており
口腔内粘膜を通してキリエの魂さえ犯す獰猛さすら秘めていたのだ。
「もっと舌を使って見せろやぁ……!」
命令とともに後頭部へ拳が降ってくる都度、
咽頭深く突き刺さらんばかりの勢いでの前後運動が再開され、
この責苦は延々と続く定めにあると理解できてしまう。
宴席場の薄明かりの中、名士たちの品評会は続いていた。
山田の精液に塗れたキリエの唇が
別の男性器によって強制的に塞がれる様は
ある種の芸術的完成度さえ湛えていたからだ。
「ほう? なかなか慣れておりますなぁ」
一人の老人が茶碗酒を啜りながら呟いた。
「んむ……んんッ」
眉間に寄せられた皺と閉じられた睫毛が苦悶の程を物語る。
カリ高の傘型亀頭が狭い口腔内を縦横無尽に駆け巡り、
摩擦刺激を与えることで唾液腺を刺激し、
大量の涎が生成され堪らないという感触だった。
「んむ……んんッ」
眉間に寄せられた皺と閉じられた睫毛が苦悶の程を物語る。
だが、最もキリエを苛んでいるのは物理的な痛みではなかった。
喉奥まで到達しかねない荒々しい抽挿も、雄特有の饐えた体臭も耐え難いが、
それ以上に彼女の精神を蝕んでいたのは——己の意思に反して蠢く舌の存在だった。
「おおっ……いいぞ……」
男の呻きが天蓋から降る。
キリエの舌は意志とは無関係に蠢動していた。
それはまるで軟体動物のように蠢き、肉塊に自ら絡みつく。
唇が窄まり肉茎に密着すると、舌全体が螺旋を描きながら絡みつき始めた。
唾液に塗れた粘膜が亀頭の段差をねぶり回し、
筋の隆起に沿って舌裏の凹凸を押し当てていく。
その感触たるや筆舌に尽くしがたい愉悦だ。
(違う……これは……)
キリエは必死に心の内で抵抗するものの
肉体の反応までは抑えられない。
唇を犯すペニスの味蕾に対する挑発的なダンス。
その淫靡な舞踏は宴席場全体を妖艶な色情空間に変えていた。
肉棒の表面に纏わり付く唾液が蛍光灯の反射により卑猥な光沢を帯びている。
キリエの赤い舌はまるで蛇のように絡みついている。
舌の動き一つ一つに伴い、透明な橋がかかって糸引いている。
宴会場では今まさに性的暴行が行われており
それが余興であるかのように振舞う人々もいれば顔面蒼白になりながらも
自分だけは罪悪感から解放されるために見て見ぬ振りをする人間もいる。
宴席場の薄闇に漂うのは欲望と欺瞞と絶望であった。
名士たちの嘲笑交じりの野次が飛び交う中、
「あぁ〜出るぅっ!!!」
突如として上がった咆哮とともに口内一杯に拡散した青臭く粘っこい樹液。
反射的に咳込むキリエであったが
吐き出すことは叶わず飲み込んでしまう結果となってしまう。
宴席場の闇は、まるで獲物を呑み込む巨大な獣の胃袋のようだった。
大理石の床に蹲るキリエの細い喉が、
嚥下のために二度、三度と波打つたび、
名士たちの囁きが闇に溶けていく。
(違う……これは……違う……!)
口腔に残る生臭い余韻が、脳髄を直接掻き毟るようだった。
粘り気のある白濁液が食道を滑り落ちる感触──
その熱が胃の腑に沁み渡るや否や、
キリエの全身を奇怪な震えが襲った。
屈辱と嫌悪だけで満ちるはずの体内に、確かな昂揚感が火花を散らしている。
「ほぅ……」
低い唸りが宴席場の闇を切り裂いた。それは歓喜か驚愕か。
宴席の片隅で脚を組む老人が目を細める。
禿頭の汗が灯火に照り返り、小さな鏡面となって虚空を歪ませる。
その隣では別の名士がワイングラスをくるりと回転させた。
血のように鮮やかな葡萄酒の表面に、
キリエの白磁の頬と薄紫の髪が映り込んでいる。
「まさか……美味だったのか?」
誰が発した言葉か定かではない。
宴席の空気が僅かに揺らめく。
漆黒の帷に覆われた天井から吊るされた幾百もの提燈が
風もないのに微かに揺れていた。
キリエの心臓は早鐘のように鳴っていた。
それは恐怖によるものだろうか。
あるいは──期待?
「うむ……」
闇の向こう側から野太い声が近づいてくる。
湿った足音が床を踏み締めると同時に、
噎せ返るような腐臭がキリエの嗅覚を刺した。
喉の奥を熱い粘塊が滑り落ちていく。
《ズルリ……》と鳴る異音は、まるで生きた蛇が食道を這い進むようで、
胃の腑に堕ちていくその軌跡さえ、
ありありと思い描けてしまいそうなほどだった。
キリエは目を見開いたまま、肩を小さく跳ねさせていた。
白濁した液体は確かに苦く、臭く、吐き気を催すほど穢れている。
なのに──なぜ?
精を飲み下す寸前、「甘い」と感じてしまった自分がいる。
蜂蜜のように濃厚で、芳醇で……まるで極上の神酒のような。
《ピシャッ……》という水音が口端から溢れる。
慌てて拭おうとするも腕は縛られたままだ。
名士たちの哄笑が鼓膜に纏わりつく中、
キリエは自分の内側から湧き上がる感情に戦慄していた。
これは……魔力。
英霊召喚の際、
聖杯戦争においてマスターから提供される魔力に酷似している。
舌上で弾ける蛋白質の分子が、まるでカルデアの炉心から抽出された
最高純度の魔素のように思えてならなかったのだ。
──私は何を考えているの?
サーヴァントでもないのに。
マスター適性なんて持っていないのに。
なのにこの身体は、精液に含まれる微量の魔力を感知し、
《ジリジリ……》と疼き始めている。
胸の谷間を這いずる汗ばんだ指先が、
乳腺から母乳のような魔力放出を促さんばかりに蠢き……
「違うっ……!」
思わず声に出してしまうほど恐ろしい想像だった。
しかし否定すればするほど確信してしまう。
これは単なる凌辱ではない。
宴席場という名の異界で行われているのは、
──生贄の契約なのだ。
「ほうほう……やはり貴嬢、只人ではありませんな」
老爺がワイングラス越しに冷笑する。
その隣では若い商人が目を爛々と輝かせていた。
「この媚薬効果……もしや噂に聞く"聖娼館の秘儀"か?
まさか本物をお目にかかる日が来ようとは……」
宴席場の空気が一変していく。
陵辱対象として弄ばれていただけのキリエに対し、
まるで《稀代の名器》を見つけたかのような賞賛が飛ぶ。
乳房を揉みしだく男の手つきに熱が入り、
《ズプンッ……!》
不意に菊門へ潜り込む硬い指先を感じて背を仰け反らせた瞬間、
キリエの中で決定的な何かが崩れ去った。
──いやっ! もう嫌ぁ!
理性は悲鳴を上げ続けていた。
だが本能は違った。
腸壁を擦る異物感にすら
《ゾクリ……》とした愉悦を覚えてしまう始末なのだから。
──ああ……私、もう……戻れないんだ……
宴席場の闇は深かった。
大理石の床に滴る白濁と鮮血が混ざり合い、月光がそれを銀色に照らす。
そこに蹲るキリエの肩が微かに震えていた。
「先……輩……」
絞り出した声は掠れ切っていた。
涙の筋が頬を伝う。それは純粋な悔恨と絶望の雫だ。
つい数時間前まで恋していたあの人の顔が、ぼんやりと霞んでいく。
清廉潔白な自分、愛すべき日常、そして未来──その全てが、
目の前に広がる肉欲の宴によって粉々に砕かれた瞬間だった。
「あーあ。可哀想にねぇ」
背後から聞こえた囁きが残酷なナイフとなってキリエの心臓を抉る。
「けどまぁ安心しなさいな。
あなたみたいな素直で可愛い女の子こそ、私たちの玩具としては優秀よ」
艶やかな手つきでキリエの顎を持ち上げる年増女。
その翠玉の瞳は好奇心と嗜虐心に燃えていた。
「さっきの飲みっぷり……なかなか良かったわよ?
最初は戸惑ってたみたいだけどね」
そう言ってクスクス笑う細い指先が
キリエの鎖骨をなぞる。
触れるか触れないかの繊細なタッチが逆に羞恥を煽った。
「気づいてるでしょ?
あなたの身体ったらもう完全に……」
そこで一旦言葉を区切ると彼女は意地悪く微笑み、
「"気持ちよくなること"を受け入れちゃってるのよね♡」
と言い放った。
その刹那──
キリエの中で《カチリ》と何かが嵌まった音がした。
「違っ……!」
反射的に否定しようとするが、
突っ込まれた肉竿に遮られて続けられない。
唇を窄め、肉厚の唇を亀頭に被せる様は熟練の娼婦を思わせた。
「ぷあ……っ」
離れた唇と陰茎の間に銀色の架け橋が伸びる。
照明の微かな光がその粘液に虹を生んだ。
キリエは喘ぎながらも、無意識に舌で自らの口端を拭ってしまった。
その動作がどんな意味を持つのか考える余裕はない。
ただ体が勝手に、次の蜜を求めているのを感じていた。
「ほう……随分と熱心なご奉仕だなぁ」
山田が満足げに頷く。
「最初はあれだけ嫌がってたくせに。まったく……」
嘲りとも呆れとも取れない声音。
だがそんな批評など耳に入らない。
キリエは夢遊病者のように膝立ちになったまま、
《パクン……》
再び熱杭を浅く咥え込んだ。
「ひゃあっ……」
裏筋に添えた舌先が痙攣する。
唾液に交じる濃い塩味。
男根の脈動が唇から伝播して心臓まで届いてくる錯覚。
《ジュプッ……》
少しずつ口内の奥へ導くと、
喉奥に当たる衝撃が脳天まで走り抜けた。
その瞬間──
《ドピュッ!!》
堰を切ったように迸る灼熱の奔流。
「ん゛ぅう゛~っ!?」
予期せぬタイミングの射精だった。
回避不能の濁流が口いっぱいに炸裂する。
《ドピュドピュ! ビチャビチャ……!!》
喉仏を押さえつけるような勢いで白濁の鉄槌が口腔を蹂躙し、
窒息寸前の苦しさにキリエの眼球がグルッと裏返った。
「ん゛ぼぉ……っ!」
鼻から逆流する異臭にむせ返る。
しかし溢れ続ける白濁が喉の隙間を埋め尽くし呼吸も許さない。
《ゴクリ……》
知らず知らずのうちに嚥下が始まっていた。
《コクリ……》
重油のように粘る液体が食道を滑り落ちる感覚。
その度に背筋が甘く痺れ──
キリエは自分の正気を疑った。
(どうして……こんなものが……美味しい)
口内に染みわたる濃密な魔力。
精液本来の生理的嫌悪を超えて五臓六腑がこれを求めていた。
《グチュッ……ニュルリ……》
咀嚼するように舌で練り潰す。
未だ屹立したままの雄槍を丁寧に吸い上げながら尿道に残る残滓さえ飲み干した。
《チュポンッ……》
唇を離すと泡立った粘液が糸を引き淫靡な橋を作った。
頬を伝う透明な涙。
泣いていた。嬉し涙なのか悲憤故なのか判別不可能。
それでも最後の一滴まで逃すまいとする唇の動きに嘘偽りはなかった。
《ポタ……》
顎先から垂れ落ちた雫が着物の襟元を白く汚す。
(先輩……)
名を思い浮かべた途端、胸の奥が焼け焦げるような痛みに貫かれた。
もう戻れない──帰る場所など消失してしまった。
《ぺろ……》
掌に零れた残滓を無意識に舐め取る。
指先に絡まる粘糸を一本一本しゃぶる唇の艶かしさは
処女を奪われたばかりの女子高生とは思えない色気を漂わせていた。
妖艶さを漂わせるお掃除フェラにどよめく名士たち。
「おお……これが聖娼の秘技か!」
「いや待てよ……この少女、魔力供給量が尋常じゃないぞ?」
宴席の熱気が急激に変化していた。
単なる娯楽ではなく、「価値ある宝器」の鑑定会へと。
キリエ自身も気づいていない──
その細い喉を通り抜ける白濁が魔術回路を潤し、
令呪の如く背筋を駆け巡っていることに。
「ん……ふぅ……」
着物の袖で口元を拭う仕草は扇情的だった。
俯いた睫毛の震えと乱れた薄紫の髪束が交錯し、
汗で肌に貼り付いた襦袢が腰の曲線を強調している。そこへ新たな影が迫った。
「さすがじゃの……」
老紳士が杯を置き立ち上がる。杖の先端がキリエの顎を持ち上げる。
「ならばこちらはどうかのう?」
ズイと突き出されたのは萎えることを知らない剛直。
湯上がりの香りに混じる雄臭がキリエの脳髄を蕩かせる。
「あ……っ」
抵抗も虚しく再び唇を塞がれる。
《ヌヂュル……ジュパッ……》
唾液と先走りが奏でる粘音はさながら閨房の旋律だ。
キリエの表情には明らかな陶酔が滲んでいた。
頬肉を盛り上げながら陰茎をしゃぶる様は娼婦にも劣らず──
──いや、それ以上の淫らさがあると言わざるを得まい。
なにせここには愛情も打算もなくただ渇きへの盲従があるのみだ。
「お上手ですこと」
背後から投げかけられる冷徹な声。
白羽姫だ。赤い唇の端を吊り上げ嗤っている。
その眼差しは実験台を見る科学者のようで一切温度がない。
しかしキリエにとってそれさえも興奮材料となり得た。
蔑まれることでより深い快楽に没頭できる。
自らを追い詰める倒錯した悦び。
「あぁ……凄いぞ君ぃ!」
《ドピュッ……》
勢いよく放たれる白濁雨。
前髪から額にかけて放射状に飛散した精液が頬から喉へと流れ落ちる。
《レロ……》
キリエは咄嗟に顔を上げると舌先でそれを掬い取り嚥下した。
胃液よりも粘っこい感触が食道を通過していく間、
「あぁん……おいしっ……」
自然と洩れる恍惚の溜息。
名士たちのどよめきが一層大きくなる。拍手すら起こった。
彼らにはもう初々しい娘の姿はない。
完全なる雌奴隷がそこにいたのである。
だがそれこそが宴の目的。白羽姫の狙いでもあった。
キリエは徐々に自我を取り戻していく。
しかしそれは救済ではない。
快楽漬けとなった肉体からの逃避行であって決して幸福な結末ではなかった。
「さて皆さん」
突然の宣告。
名士たちが振り向いた先にはいつもの微笑みを浮かべた楼主が立っていた。
手には朱塗りの盃。
中身は琥珀色の液体─おそらく日本酒であろう。
「お楽しみ頂けましたでしょうか。我が屋敷自慢の女郎衆」
芝居掛かった口調で一同に向かい礼をしてみせると
ゆっくりと歩み寄りキリエの背後に立つ。
「彼女達もそろそろ休息が必要でしょう。しばしお待ちくださいませ」
「お客様方は是非ともご自由にお過ごし下さいませ」
ニヤリと嗤う楼主。
「……お情けを下さり、誠にありがとうございました……」
躾けられた言葉が自然に漏れる。
キリエはもうどうしようも無くなってしまっていた……