押し倒した代理人を抑えてお酒を呷る。うっぷ。
「八九式……!まって……う!」
代理人がジタバタと暴れまわる。可愛い。
「……ダメ。」
今日はこの地域にしては珍しく晴れ渡っていた。
「代理人君、本当に今日やるの?」
「八九式は……嫌?」
「嫌じゃないけど……ちょっと覚悟がまだ出来てないというべきか……。」
"休憩所"は軒並み満室で、人間たちはいつでも盛れるもんだなと思う。私も私でようやく取れた全休だから"初めて"とはどのようなものなのか作品の為にも知りたいと思っていたのだけれど……。
「お邪魔します。」
「どうぞ、代理人君。」
代理人君にはコンドームを買ってきてもらった。人間とDOLLSだから妊娠することは無いはずだし、私も初めてだから性病はもってないと思うけれど一応しておこうと思う。
「……。」
「……。」
畳に座ってからずっと無言が続く。目と目が合って離れて……また目が合う。まだ身体を清めていないからもう少しだけ待ってほしいが……この部屋にシャワー室はない。
「……八九式。」
「……代理人君。」
目が離せない。
「八九式。」
「代理人君。」
顔が近くなって、もう離れない。
「……ん……。」
唇が触れて、舌が絡み合って、何も考えられない。あたまがぼーっとするまでからんで、ゆっくりとはなれて……いく。いとがひいてたれた。
「代理人君、聞くところによると酒を飲んでその……えっちするとあーてぃすと?になれるらしい。」(※1)
「アーティスト。」
「だからその……お酒を用意したんだ。」
代理人君、貴方と交わりたくて嘘を吐いた。そもそも私はお酒にそこまで強くはないつもりだが、きっと……代理人君と交わるときは理性を保てるだけの強さはあるはず。
本棚の辞書に隠した酒瓶を二人で挟む。急に恥ずかしくなってきた。もし酒乱の気があったらどうしよう、そう思っている。
「ゆっ、ゆっくり……一気にそんなに呷ったら……あー……。」
恥ずかしさを紛らわす為に初手から呷ることにした。喉が焼ける!熱い!
「ケホッ、ケホッ、ケホッ!」
「大丈夫……!?」
「大丈夫、大丈夫だから……。」
代理人君ごと倒れ込んでしまった。フフフ、これはこれで好都合なのでは?少なくともこの1週間で私を襲う素振りも見せなかったというのはつまるところ意気地無しというわけでいくじなしのかれをおしこむなら……。
「代理人……君が悪いんだからね。」
押し倒した代理人を抑えてお酒を呷る。うっぷ。
「八九式……!まって……う!」
無理やり代理人の唇を奪ってお酒を流し込むと代理人がジタバタと私の肩を叩いて暴れる。可愛い。
「……ダーメ。」
あれ?代理人ってお酒飲めたっけ?多分大丈夫でしょう。たぶん。
頭がふわふわとする。代理人は服を緩めていた。私も緩くしている。
「はちきゅうしき……。」
「えーじぇんとくん……んっ……。」
私のおっぱいを母乳も何も出ないのに代理人が吸ってくる。それがとても愛おしい。
「しゅき……えーじぇんと……。」
代理人の頭を撫でていた。年齢的にはそう離れていないつもりなのだけど……。
「んっ……そこ、だめっ、だめっ!きたないからだめっ!」
「はちきゅうしき……きれいだよ……。」
股間をぺろぺろと舐められると頭がふわふわする。気持ちいい……とろけてしまいそう……。
「うふ、うふふふ!えーじぇんと、きろく、つけてあげよう!」
少しだけ酔いが覚めて頭が回るようになってきたので、愛しい愛しい代理人の記録をつけようと思う。また見返せるように。
「は、はちきゅうしき!そこは!」
「えーじぇんと、ここが弱いんだ……れろ。」
代理人の優しくて逞しい肉棒は先端やや下の段差部分が弱点……軽く愛撫するとカウパー液が分泌されやすい。
「えーじぇんと、ここは?どう?」
裏側の筋をつー、と舌で舐め上げて息を吹きかける。代理人が震えている。表情からして……効果あり。
「しゅき、えーじぇんと。」
「すきだよ、はちきゅうしき。」
「ありがとう。」
コンドームを代理人の肉棒に着けであげようと思って箱を手に取ったけれども頭になぜか付け方が入ってこない。酔いが覚めたというのは私の勘違いなのだろうか。
「もういいや、えーじぇんと、もし……できちゃったらセキニン、とってね。」
「えっ……。」
ぷすっ。
「っ……!」
痛い!けれど……代理人の顔を見ていたら痛みなんてもうどうでもよくなっちゃった。
「愛情は破瓜の痛みに勝る……えーじぇんと、キス、きす…、うんー……!」
浅く代理人の獲物が刺さった状態で口付け、舌を絡ませて……溶け合う。
「えーじぇんと、もう少しで全部入るから、ね。」
半分、自分へのメッセージ。頑張れ、私。この大きくて大好きな代理人の男性器をこの身体に……!
「やっ、うごか……!ないでぇ……!まだ……!まだ全部入ってないからぁ!」
代理人がちょっと身体を動かしただけでかなり感じてしまう。これが愛情の力……!
「ご、ごめん!はちきゅうしきのなか、きもちよくて!」
「えーじぇんと、ゆっくり!ゆっくりおねがい!」
身体が代理人を求めている。もっと奥へ。紛い物の膣を越えて疑似子宮まで来て欲しい。
「はいっ……た……!動かないで……っ!」
快楽物質が一時的に供給が止まって少しずつ痛みがぶり返して来る。でも、代理人の肉棒が快楽物質を無理やり分泌させてくるから中和されて……。
「ごめ……こし……うごいちゃう!えーじぇんと、動いていいよっ!」
気がついたら私が腰を振っていた。きっと今は身体と脳が別人格を持っているのだろう。身体は快楽を貪ろうとして、脳は必死に記録を残そうとしている。
「はじめてなのに!いんらんになっちゃう!」
「はちきゅうしき!すきだ!どんなきみもすきだ!」
「ほんとう!うれしい!しゅき!えーじぇんと、だいしゅき!」
そう言いながら記憶媒体に記録を無理やり残していく。そうでもしないと代理人とのえっちが、せっくすが気持ち良すぎて正気が保てない!
代理人は優しく突くのが好きで、普段の戦闘指揮(砲兵と戦術爆撃による制圧)みたいな力押しはしてこない。私も優しくトントンされるのが好き。初めてだから代理人以外の肉棒なんて知らないし、知りたくもない。私は代理人君のものであって、それ以外のものではないんだ。
「ああああぁー!こわれちゃう!」
「こわれちゃう?」
「しきゅう!こわれちゃう!」
ああ、遠慮して緩めないで!
「こわして!おねがい!」
「もう出るよ!」
「ぬい……ぬかないでっ!なかに!なかにだして!」
「八九式……!」
「代理人……!」
「出すよ!」
「お願い!」
代理人の腰に脚を回して最奥で固定(いわゆるだいしゅきホールド)。もう離さない。
「……っ!」
下腹部を満たす熱い液体。これが……代理人君の……。
「垂れてきちゃう……。」
落ち着いてから反省会をする。会場は代理人の膝の上。
「代理人、キミは優しくトントンするのが得意で、自分のペースを崩さないようにするところがある。」
「う、うん。」
「現に私の胸を揉んでいるわけで……母乳は出ないよ?」
「うん。」
「それに、分間60回、上下6左右4の比率で揉みながら動かす癖がある。」
「そんなに?」
「おまけに、今もトントンしている、と。」
「そ、それは…、うっ!」
「初めてだから締め方がよく分からなかったけれど、要するにこう!だね!」
「待って!待って!千切れる!千切れちゃう!」
代理人の肉棒を千切るつもりで絞る。どうせ私は初めてで淫乱になった代理人専用こんにゃくですよーだ。
「離してほしい?」
「離して……!離して!お願い!」
「うーん、どうしよっかなー。代理人、私のこと、好き?」
「好き!好きです!」
言質確保。
「どれくらい?」
「……。」
「代理人?」
「他のDOLLSが目に入らないくらい……。」
代理人に耳元で囁かれるとその程度で許してしまいそうになる。
「じゃあ、誓約……する?」
チェックメイト。やっぱり確定するまで許さない。
「八九式。」
「えっ?はわわ!」
抱えて持ち上げられ、無理やり向き合わされる。代理人にそんな力があったなんて。
「僕と……誓約して欲しい。」
「もう少しロマンチックに……ね。」
これを貴方への最後のいたずらにするから。
「……僕だけの月下美人で居てほしい。」
「初めから貴方の月下美人だよ、代理人。」
今、貴方の唾液が過去1番に甘く感じる。あんっ……!
※1
私はLSD等の覚醒剤等の服用によるトランス状態を合法的に起こそうとしているだけである、決して代理人とエッチしたかったからではない、断じて無い。
Q:途中、急に平仮名になる理由は?
A:……。(作者より:思考力が瞬間的に落ちている、という表現のつもりでした)
Q:口調違う気が……?
A:原作の八九式中戦車と私は別個体だと思ってください(1話を書き終えてから気がついた)。どうせ代理人より歳上ですし。
Q:作者エアプだろ
A:……エアプ(作者は八九式中戦車と誓約したけど)です。いえまあ、いろんな意味でエアプなんですがね。
書きましたけど……これ、最初に頂いたお題から逸脱しているような……。
(´・ω・`)