※この作品はR-18です。

八九式中戦車の記憶   作:イエローケーキ兵器設計局

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「代理人、私のお願いを聞いてくれる?」
「なんだい?」
「私、夜間飛行をしてみたいんだ。」



「八九式、キミはいつ死にたい?僕はいつでも良いよ。」
「……私は……。」


2'.02/20(女性代理人向け?八九式中戦車視点,何でも許せる人向け)

 黄昏時を過ぎて星空は澄み渡り、月が輝いていた。雲一つない空。響き渡るプロペラの轟音。

「代理人、暗視眼鏡が無くても夜間飛行も出来るんだね。」

「目は良い方だったからね。月が多少出ていれば飛べるよ。」

 護衛の夜間戦闘機と編隊飛行をする私たち。

 

 

 昔と比べれば夜間飛行も安全になった方ではある。それでも目視飛行はまだ危険で、そしてわざわざお願いしてまで乗せてもらった私は代理人と心中したかったのかもしれない。

 

 結果から言うと私たちは全機が無事に飛行場に舞い降りた。何のこともない。結局、私は代理人と無理心中できなかった。代理人を背後から襲撃すれば墜ちたかもしれない。でも、やらなかった。なぜだかは分からなかった。

 

 

 飛行場に立てた仮設テントに2人で立て籠もる。寒い。

「ストーブがあってもこの時期は冷えるね、代理人。」

「そうだね。」

 ぴったりとくっついて抱き合って離れない。きっと、ストーブを切って朝を迎えれば凍死体の完成だろう。

「八九式、死にたいと思ったことはある?」

 えっ?

「ああ、あまり深く気にしないで。私は草薙水素ではないから。」

「は、はぁ……。」

「話は戻って、もうここで人生を終わりにしてもいいかなって思ったことは?」

「……あるよ。代理人に会うまではずっと思っていたから。」

「僕に会ってからはそう思ってない、と。」

 

「私にとっての人生は貴女に会ってから始まったから。」

「そりゃありがたいね。」

「代理人は?」

「僕かぁ……満足したことはあったよ。隊長も処刑されて、部隊が一回解散して……何もやる気にならなくなった日だったかな。」

「ん?処刑された?なのに、あの日飛んでいたのは……。」

「この地の言葉で言うなら……DOLLSにされた、とでも言うべきか。取り敢えず、隊長は人間じゃない存在になった。部隊も再編されて、隊長の夫を探したり……見つからなかったけどね。」

「……。」

「わかっているのは、隊長が墜とした反乱軍のエースがもしかしたら……隊長の夫だったのかもしれない、ということくらい。」

「代理人。」

「はぁ……。」

 代理人が遠い目をしている。引き戻さないと。

「代理人。」

 ぺちぺちぺち。駄目だ、帰ってこない。

「……ん。」

 ちゅっ。

「……八九式、今日は積極的だね。」

「なかなか帰って来ないから。」

「いつもキスより先には進めてくれないのに今日は……ぐえ。」

 チョップを1発。

「そこまでは言ってない。」

「いたた……。」

 代理人の顔を改めて見るとかなり容姿端麗な人だと思う。銀髪のウルフカットが良く似合う。

「代理人、ここで凍え死んで晒し者になるのと、執務室で素っ裸になるの、どっちが良い?」

 

 

「代理人、また書類サボった?この間片付けたのにもうこんなに。」

「ごめん、終わらなくて。」

「もう、早く終わらせて。」

 ある意味時間稼ぎであって時間稼ぎではない。エッチなことをしたくない訳では無いし、代理人とだったら……良いけど……書類作業は終わらせておいて欲しい。初めての余韻に充分、浸りたいから。

 

「ちょっ、ちょっと……八九、やっ……んっ……!」

「なるほど、代理人はここが弱い、と。」

 待ちきれないのでメモ用紙に代理人の弱点を記録していくことにした。今のは左胸部やや下を服越しに撫でた際の感想。

「いやっ、やめっ、だめっ!」

「ここも、と。」

 乳頭の感度も高い模様。次は右……手を掴まれる。

「……八九式、僕は怒っています。」

 表情は全く変わってないものの明らかにドスの利いた声で言われてしまってはもう手も足も出ない。

「早く終わらせたいから暫く触らないで。」

 そう言われると触りたくなるのが私なのだが、今触ったら本当にお預けになりそうだから辞めておこう。すん……良い香りがする。なぜだろう?

 

 

「ふあぁー……あ。八九式、寝ちゃった?」

 ……。

「よっこいしょ。」

 待ちくたびれて横になっていたら頭を持ち上げられて膝の上に寝かされた。起きるわけにもいかないので寝たふりを続ける。

「お疲れ様。」

 代理人に頭を撫でられると、とても気持ちが良い。でも、ちょっとだけ怖さもある。代理人の指揮のように私の命も感情も制御されるのだろうか。生殺与奪の権は代理人にあるし、それは私も不満はないけれど、代理人が死にたくなったら本当に一緒に殺してくれるのだろうか。

「本当はこんな事言いたくなかったんだけどね……実はちょっと怖かったの。その……胸を触られたとき、ね。」

 怖かった?

「その……昔、隊長共々……レイプされかけた事があって。」

「……っ!」

「ガラの悪い他所の部隊の連中に囲まれて、手も足も出なくて、隊長は頭を殴られて、私は手足を縛られて……。」

 私は……何ということを……。

「動けなくて、全身をじっくり触られて嬲られて……。いよいよ、もう終わりだって時に憲兵さん達が来てくれたから僕も隊長も処女を守れたんだけど……隊長は娘さんが居るから処女じゃなかったか。取り敢えず隊長も私も貞操を守れた。けど……あれは怖かった。」

「じゃ、じゃあ……私がした事って……。」

 代理人は言葉で答える代わりに私の頭を撫でて答えの代わりとした。その手は程よく冷たくて、程よく暖かった。

 

 

 

「……八九式、起きて。」

「う……ん……眠い……。」

「起きて。」

「わかった……ふわぁぁ……。」

「屋上に行こう。」

 

 代理人に手を引かれて屋上に。うわぁ……。

「凄い……。」

「こんなに星空が綺麗な日が今までにあった?」

「無かったと思う、代理人。」

 代理人が咳払いを一つ。ポケットを探って何かを取り出した。

「八九式、これをその……受け取って欲しいなって。」

「代理人、これは……。良く考えたのかい?」

 思わず綻んでしまう。

「……考えたさ。」

「代理人には、もっと適任が居ると思うけどなぁ。」

 でも、もし、これで考えを改められたら……。

「八九式、冗談でもそういう事を言うんじゃないよ。はいかいいえで答えてほしい。」

「代理人、月を見てご覧よ。」

 私は素直じゃないので。

「……。」

「月がこんなに綺麗。でも、私の前に居る人には何人も何者も及ばないね。」

 代理人の手を取る。

「代理人、いえ、マリーナさん。こんな私ですが……よろしくお願いします。」

 暗くてもこんなに近くまで寄ればはっきりと貴女の顔が見える。高嶺の花に私は……手を取ってもらえたんだ。

 

 

「え、えーと……八九式。」

「マリーナ……さん。」

「マリーナ。」

「マリーナ……んっ……。」

 口付けを交わして抱き合って、撫であって。マリーナの部屋は暖炉がパチパチと拍手を奏でている。

 

 カーペットに押し倒してズボンを脱がすと彼女の脚が古傷だらけだと気付いた。下着はベージュ。

「八九式、やっぱり、僕は……。」

「……ちゅっ。」

 古傷の一つ一つに挨拶。八九式中戦車です、これからよろしくお願いします。

「くすぐっ……ひゃんっ!」

「……剃った?」

「ふふふ、僕が想定してないとで、やんっ!くすぐったいよぉ!は、白状するからぁ!生えてこないんだよぉ!」

 つるつるすべすべ過ぎて思わずイタズラしたくなった。陰核を避けて舐め回し、マーキングしておく。

「これで貴女は私のものだから。」

「心配しなくても、僕は八九式のものだよ……。」

 そう言われた瞬間、まだ見ぬライカ隊長のことが脳裏に浮かんで少しチクリと心を刺した。その瞬間、胸元まで引き寄せられて抱き締められる。く、苦しい……。

「心配?僕がふらふらと行きそうなのが。」

「……うん。」

「そっかぁ、心配してくれるんだぁ。」

「……どこにも行かないで。」

「わかった。どこにも行かない。」

「ありがとぉぉ!?」

 身体ごとひっくり返されて形勢が逆転する。

「かくいう八九式、君はどうなの?」

「私が浮気するような女に、見える?」

 右脚を両脚で挟まれて動かせない。

「……見えないね。」

「だから、心配しな……ひゃっ……ん!」

 胸を服越しに触られると、いつも一人で慰める時よりなぜか敏感に感じてしまう。

「でも、一回は落とした方が良いかも。」

 丁寧かつ迅速に服のボタンを外されてブラジャーもいつの間にか解除されていた。

「やっぱり、綺麗だね。僕と違って。」

「あ、貴女だって……!」

 駄目だ、ひっくり返せない!どこにこんな力が……普段は隠していたというの……!?

「捕まえた。」

 赤色十月の兵士は"怖い"とよく聞く。そしてマリーナは確かに"怖かった"。

 

「マ、マリーナ……!」

「僕のこと、嫌い?」

「嫌いじゃないけど……!」

「じゃあ、良いよね♪」

 何も出ないのにおっぱいを強く吸われると……!か、噛まないで!痛い!痛い!けど……ちょっと……気持ち良い……かも!

「何かくる!来ちゃう!」

「イク?良いよ。」

 急に甘噛みが優しくなって、私の股……その、おまんこに相同器官を擦りつけてきた!

「だめ!だめ!おかしくなる!おかしくなっちゃう!」

「一緒に……ね。」

 なんでそん……なに余裕そうな、んですか……!

「10数えるよ……じゅーう。」

 まてない!もうイきそうなの!

「きゅーう!」

 腰振りが……速くなって!

「はーち!」

 初めてなのに……!

「なーな!」

 初めてなのに!

「ろーく!」

 イきたい!

「ごー……はぁ……はぁ……!」

 イかせて!

「よーん……!」

 イク!

「さーん!」

 出る!出ちゃう!

「にー!いーち……!イきたい?」

「おねがい!イかせて!」

「お願いします?」

「おねがいします!まりーなさん!」

 ちゅっ……。

「ぜろ。」

 あたまのなかがまっしろに。おしっこがじわーって、わたしとまりーなをぬらしてとけあって。

 

 

「ごめんなさい、マリーナ。」

「……八九式、僕のせいだよ。まさかこんなに二人して潮を吹くなんて……。」

 ビショビショになった服とカーペットを前に正座して向き合う全裸の変態女2人。

「八九式は……どうしたい?」

 伏し目がちで私の顔を見る彼女。

「マリーナが良いなら……。」

 恥ずかしさで顔を見れない私はそうとだけ呟いた。

 

「本当にやるからね?」

「うん、お願いするよ。」

「じゃあ……記録開始。」

「まず、僕はどうなってる?」

 マリーナを濡れたカーペットに寝そべらせて、記録を取っていく。心音……DOLLSの特徴的な心音、呼吸……あり、表情……無。

「……マリーナはこういう時、無を感じるのかい?」

「え?無になってた?」

「うん。」

「そ、そっかぁ……。」

 無理やり笑顔になる彼女。

「よしよし……。」

 私が頭を撫でると少し穏やかな笑顔になった。

「20代後半にもなってこんなので良いのかな……。」

 とても20代後半には見えない。

「良いと思うよ。マリーナはマリーナだから。」

「そっかぁ。」

 くしゅん、と可愛らしいくしゃみをそっぽ向いてするマリーナ。暖めてあげないと。

「よっこいしょ。」

「……上に乗られると暖かいねぇ。」

 騎乗位の体位。同性だから男根は無いが。

「体温の高さは私の自慢だよ。」

 ふにふにと脇腹を摘まれると、やっぱり少し恥ずかしい。

「おいで、八九式。」

 私の下で寝そべる彼女に重なるよう誘われる。

「で、でも……。」

「おいでー……。」

「じゃ、じゃあ……。」

 肌を重ねると頭をなでなでされて、脚を絡められて、すべすべで……。

「記録は良いの?」

「だっ、だって……。」

「ほら、文明の利器。」

 ぬいぐるみ……の耳を彼女が抉って、えっ……!?

「盗聴器……!?」

「良いから。どうせマイクの向こうで記録してくれるから、自動口頭筆記装置に繋がっていると思って。」

 ぬいぐるみの目はマイクロカメラ、耳は盗聴器と来た。一体、誰が……。

「ほら、八九式。」

「マリーナは、良いの?」

「……気になるけど、とっちめるのはデータを貰ってからでいい。」

「そっ、そう……。」

 ロシア人とはそういうものなのだろうか……。

 

「じゃ、じゃあ……気を取り直して……。」

「ああ。」

 マリーナのおっぱいは顔を埋められる良いサイズ感で、横から持ってもずっしり、ではなくしっとりとした質量感がある。乳首は敏感で乳頭を責めると……。

「ん……んっ……八九式……そこぉ……。」

 簡単に感じる。両方を同時に責めても反応があまり変わらないので片方ずつでも良いのかもしれない。

 彼女の肌をおっぱいからお腹経由でつーっ、と指を滑らせるようになぞり、臀部まで指を進める。

「あぅぅ……もう一回……。」

 つー……。

「んっ……んんっ……。」

 割れ目はもう粘液でネチネチしていた。

 

「マリー……なっ……!」

「八九式、君もここが弱いんだ。」

 明らかにマリーナの表情が変わった。まるで……獲物を見つけた狩人のような……!

 ゆっくりと粘っこくおっぱいを揉まれる。強くも弱くもなくちょうど良くて、温かい。

「あっ……やっ……ゆびっ!いれな……やぁっ……!」

 今、指を入れられると……!

「ふーん……。」

 抜いた二本指を広げて糸引きを私に見せる彼女。あぁ……。

 

 

「んっ……!んっ……!やっ……!んっ……!」

 マリーナが後背位で腰を打ち付けるから、記録に集中できない。トン、トン、トン、されると、中に振動が伝わって、キュンキュンして……。

「記録どころじゃない?」

 口から漏れ出る息は声にならない。

「無理に喋らなくても、良いよ。」

 体位を変え、私の右脚を挙げて股間同士を擦り付けて、ベチャベチャになりながら私を快楽漬けにしようとする彼女に溺れていく……あはあ……きろくが……できない……。

 

 

「起きた?」

「おは……よう……。」

 いつの間にか寝ていて、目を開けるとマリーナのおっぱいに挟まれていた。

「綺麗な朝だ。」

 何も見えない。

「八九式、キミはいつ死にたい?僕はいつでも良いよ。」

「……私は……。」

 もっと貴女に溺れていたい。でも、それを言葉に出すのは野暮かもしれない。

 視界の端を綺麗な蒼い蝶が通った。翅から落ちる鱗粉がキラキラと光る。ここには暗闇しかない。私は……貴女に何処かへと連れて行って欲しいのかも。




マリーナ
:数多いる代理人(兼DOLLS)の1人。元ソ連兵でありソ連が崩壊した後も、元いた世界で戦死するまではパイロットであった。
TB-3と同様の銀髪長身巨乳であり、ある意味、"ふわふわした鉄板"と肩を並べられる……かもしれない。同じ服を着たら遠くから見たときに区別がつかないかも。
レズビアンではなく、バイセクシャル(自称)であるのだが同僚隊員が女性しか居なかった上に、集団強姦未遂事件以降は男性恐怖症を発症してしてしまった為、実質的に性の対象が女性に限定されている。
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