クラスのダウナーJKと同人AV作り。お金のためと言いつつ子作り交尾を求める姿がエロすぎるんだが 作:どまだれ
暦も七月に突入し、本格的に夏の足音が聞こえはじめた今日この頃。午前の授業を終えた昼休み、俺は
何もクソ暑い場所で飯食う必要ねぇだろと一度は拒否ったが、何やら
建物の影に胡坐をかいた俺らふたりは、それぞれ昼飯を地面に広げる。俺の飯はいつもどおり購買の総菜パン。剛は母手作りのクソデカ弁当だ。米が三合くらいあるように見える。休み時間のたびにパンを食ってるくせによく腹に入るなといつも感心する。
俺はパンの包装を開けながら剛に目を向けた。
「……んで、なんだよ話って」
「ん、あー……それなんだが。あのさ、雄助。やっぱり雄助って甘枝さんと付き合いはじめた……のか?」
「あー、やっぱりそのことか」
ぶっちゃけなんとなく察してはいた。病院から退院して以来、俺に対する律の態度が明らかに軟化しているからだ。初セックスを済ませてからは特に顕著である。
たとえば朝、律から挨拶してくる際に肩をポンと叩いてきたり。移動教室のとき、さりげなく俺の後ろについて来たり。放課後は肩を並べて下校したり。
極めつけは、俺がクラスの女子と日直の業務について喋っていたとき、律が話を割って入ってきたのだ。「……なに、どうしたの」と。妙に不機嫌そうだったのを覚えている。
他人と不干渉を貫いていた律とは思えぬ行為。それらは当然クラスメイトたちも目にしているわけで、俺と律が付き合っているという噂が日に日に加速しているのだ。
それとなく訊かれた際は普通に否定した。実際問題、交際関係には至っていないのだから。
クラスの男子たちは見るからに安堵していたが、残念ながら俺たちは子作り交尾済みである。我ながら腹黒いと思うが優越感が尋常ではなかった。
そういえば男子と一緒に女子たちも安堵していた。もしかすると律は女子人気すら高いのかもしれない。羨ましい限りだ。
(……まぁ剛になら言ってもいいんだが。言いふらしたりしねぇだろうし)
さすがにドリスペ絡みのことは話せないが、多少なら打ち明けてもいいだろう。咀嚼したパンをコーラで流してから口を開いた。
「ここだけの話にするって約束できるか?」
「もちろんだ。男の約束は守る」
「……俺が入院してるときに律がお見舞いに来たって話はもうしたよな?」
「ああ、前聞いたな。つかもう名前呼びなんだな……」
「律に言われてな。んで実はその日に俺告白したんだよ。くっそダメもとで」
「ま、マジか! で、それで成功したわけか!?」
「ちょっ、声がデケぇって」
「わ、わりぃ……」
第三者の耳がないか周囲を見回す。日差しが強いせいか屋上は俺ら以外誰もいない。ひと安心しつつ、デカい図体を縮こまらせて謝罪する剛に向き直る。
「はぁ。……んで告白だけど、普通に断られた」
「え、どういうことだよ。それならあんな仲良くなるのおかしくね?」
「……まぁ断られはしたんだけど、律に事情があって保留になってる状態なんだよ今」
「事情……?」
「悪い、それは言えない」
律の過去については誰にも話す気はない。剛を信用してないわけではないが、そもそも口外するという行動自体が問題なのだ。なにせ律との約束なのだから。
「いやまぁ無理に訊き出す気はねぇんだけどさ。でも保留ってことはいつか付き合えるかもってことか?」
「まぁ……そうなるな」
「すげぇな! あの甘枝さんの彼氏候補とか。過激派の連中にバレたら殺されるんじゃね?」
「かもなぁ……」
「まぁ雄助なら上手くやれんだろ」
一部の男子だが、射るような目を向けてくることがある。確実に律との関係を妬まれているはずだ。面倒事にならぬよう立ち回る必要があるだろう。
「つーかさー、甘枝さん結構スキンシップ多いけど、ぶっちゃけどこまでいってんだよ? 何もねぇってわけじゃねぇだろ」
「誰にも言わねぇか?」
「言わねぇって、しつけぇなぁ」
「……ヤった」
「は?」
「だから、ヤった。悪いな剛、お先に童貞卒業したわ」
「はっ! えっ!? ま、マジかよっ!? マジっ!? は!?」
箸を地面に落とし、その場に立ち上がって俺に指をさしてくる剛。瞳孔かっぴらいて口をあんぐり開けている。いやリアクション百点満点かよ。
「マジだよ。いや~クッソよかったわ」
「え、え、マジ? マジなん? 全校男子憧れのあの甘枝さんとヤったん?」
「ああ。だから剛も早く皆川さんに告れよ。JKとヤれんのは今のうちだけだぞ」
「くそ、余裕ぶりやがって……」
皆川さん、本名は『
肩下まで伸びた金髪。健康的に焼けた肌。パチクリおめめにデカまつ毛。プラネタリウムばりに煌めくネイル。百人が百人ギャルだと言い切る風貌だ。
顔面偏差値は高く、スタイルもいい。背は女子の平均くらい。いわゆるカースト上位の女子で、クラスの中でも中核的な存在である。剛以外にも大勢の男子が想いを寄せていることだろう。
「話だと皆川さんって彼氏いねぇらしいじゃん。告ってみる価値はあんだろ。俺だっていけたんだし」
「雄助は顔も良いし頭も良いからなぁ。でも俺は顔は普通だし頭はわりぃし……」
「……いつも言うが俺よりは顔いいだろ。それにお前筋肉とかすげぇじゃん。女は腹筋が好きってネットで見たぞ」
剛の顔はアイドル系のイケメンではないが、男らしい堀の深い系のイケメンだ。背も180cm台後半で、筋骨隆々な体格。男の俺から見るとクッソ羨ましい容姿である。刺さる女子には確実に刺さるはず。
恋を成就させてほしいという気持ちもあるが、剛が皆川さんと付き合うことで俺にもメリットがあるのだ。ガンガンにそそのかしていく。
「なぁ剛、秋に修学旅行があるだろ。去年先輩から聞いたんだけどな、ホテルは二人部屋らしいんだよ」
「ああ、東京のな。それが?」
「わからねぇか? 剛が皆川さんと付き合うとするだろ? 俺と剛、それから律と皆川さんが同じ部屋になる。んで俺と皆川さんが部屋を交換すれば、夜景の綺麗な部屋で皆川さんと一夜を過ごせるんだぜ」
「……っ!」
「俺マジで剛のこと応援してっからよ。案外向こうだって剛のこと好きかもしんねぇしな」
「さすがにそれは……。でも、いけるか……? ガチでいけるか……?」
伏し目がちになり、真剣な顔でぶつぶつ呟きはじめた剛。今までは先延ばしにするばかりであったが、俺の報告を受けて心境に変化が起きたのだろう。
「いけるいける。剛ならいける絶対」
剛に発破をかける。何も根拠ゼロで言ってるわけではない。
というのも、皆川さんは結構な頻度で剛を目で追っているのだ。確信がないため剛に言ったことはないが、この二人は両想いなのではと実は去年から思っていた。勝算はかなり有ると思う。
「そうか……? 雄助に先を越されちまったしな。よっし、よし! 俺も近いうちに告るわ! もう決めた!」
「おう頑張れ! いい報告期待してるわガチで」
「まかせろっ!」
握り拳を高らかと天に突き上げた剛。めっちゃいい笑顔だ。裏表のない剛はガチでいい男だと思う。
釣られて口角を上げた俺は、午後の授業に向けエネルギー補給を再開した。