※この作品はR-18です。

クラスのダウナーJKと同人AV作り。お金のためと言いつつ子作り交尾を求める姿がエロすぎるんだが   作:どまだれ

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22.お前ならやれるって信じてたぜ、親友

 

 

 

 

 日曜の夜。俺と律のふたりはファミレスに訪れていた。ちなみに俺のバイト先とは別のファミレス。律とココに来るのはもう三回目だ。

 

 有料動画を発売してから早一週間、売れ行きがクッソ絶好調なのだ。無料のほうもアホほど再生が回っており、サークル登録者も二十万人を突破。今日はそのプチお祝いを兼ねて飯を食いに来たわけだ。

 本当はもっといい店に来たかったが、高級店童貞の俺には敷居が高かった。悩んだ末、結局慣れ親しんだファミレスに足を向けたのである。

 

 ファミレスに行く男にカエル化みたいな話も聞くが、律は嫌な顔ひとつしていない。むしろ普通にうれしそう。マジで天使。次こそは頑張っていい店に連れて行こうと誓う。

 

 席について注文を終えた俺は、律に向き直って賛辞を送った。

 

「律、あらためておめでとう。まさかここまで売れるとは思ってなかったわ」

「こちらこそありがとう。私一人じゃこんなに売れなかったと思うし」

「いやいや、これはひとえに律の力だよ。にしてもマジやべぇよなこれ……」

 

 机に載せたスマホに目を落とす。表示してあるのは有料動画の売り上げ本数。一本1500円に設定したのだが、それが約1.6万本売れている。現時点での売り上げ額は驚異の2400万円超え。

 無料動画の広告収入も40万円ほどあり、トータルで約2500万円の利益だ。

 

 毎月十日に収益額が確定し、十五日にそっくりそのまま振り込まれてくる。今日は七月七日。約一週間後、俺の口座はヤバいことになる。なんかもうバイトするのが馬鹿らしくなってきた。

 

「これならガチで二億円行けるかもな……。やる気出てきたわマジで」

「うん。私もがんばる」

 

 もしも返済の目処が立たなかった場合、恥を忍んで千崎さんに相談しようと考えていた。もちろん律の事情も含めて。

 が、この調子でいけばマジで二億円稼げる可能性がある。できる限り他人(ひと)に迷惑をかけたくない。ひとまず相談は保留にし、ドリスペ活動を遮二無二頑張るとしよう。

 

 仮に返済できたとして、それでも律が解放されないのであれば、そのときは千崎さんに相談する。この方針で決定だ。

 

「よっし、んじゃ飲み物取りに行くか。律は何がいい?」

「私は……コーラでいい」

「おっけ。んじゃ行ってくるわ」

 

 席を立ちドリンクバーへ向かう。そこには先客がおり、カップルらしき男女二名が仲睦まじそうにジュースを注いでいる。女子のスキンシップがすげぇ。

 

 というか、ん……? 男の後ろ姿にすげぇ見覚えがある。声も一致。いやこれもしかしなくても剛じゃねぇか?

 てことは横にいるのはもしかして……。

 

 ほぼ確信を抱きつつ顔を確認するため横に回り込む。やはりと言うべきか、そこにあった顔は親友である剛。それから剛の想い人である皆川さん。その二名であった。

 皆川さんに夢中なのだろう。俺に気づく様子のない剛の肩を叩く。

 

「ういっす剛。奇遇だな」

「うぉっ!? って雄助かよっ! マジビビったわ……」

「あれっ、田西くんじゃん、おいっすー!」

 

 ギャルっぽいピースをしながら微笑みかけてくる皆川さん。とんでもねぇ陽のオーラだ。周りにキラキラしたエフェクトが見える。

 

「こんばんは皆川さん。……てか剛、もしかして?」

「あ、ああ、雄助には明日言おうと思ってたんだがな、実は……」

「ああいいよ、なら明日聞かせてくれ。ここじゃ邪魔になるしな」

「そ、それもそうだな」

 

 これ以上ふたりの時間を邪魔するのは無粋だろう。手早く二人分のコーラを注ぐ。別れを告げ席に戻ろうとした瞬間、皆川さんから待ったがかかった。

 

「ね、田西くん、今日は一人で来てんの?」

「あーいや、律……甘枝さんと来てる」

「えっ、マジ!? じゃせっかくだしウチらと一緒に食べない!? ね、いいよね剛くんっ」

「え、うん。まぁいいけど」

「田西くんもいいっ?」

 

 ズイッと体を寄せてくる皆川さん。ここで断れるほど俺に胆力は無い。嫌そうな顔をする律が脳裏によぎるが、まぁ謝れば許してくれるだろう。

 

 結局あれよあれよと事が進み、俺と律、剛と皆川さんの四人が同じテーブルに座る。真横から向けられる律の目線がアホほど冷ややかだ。マジごめんて。

 

 席替えしてくれた店員さんに謝辞を述べてすぐ、機嫌良さそうな皆川さんが話を切り出した。その目は律に向けられている。

 

「いやー、やっぱふたりは付き合ってたんだね! てかてかなんで隠してたんっ!?」

「……べつに、どうでもいいでしょ」

「そんな冷たく言わないでよぉ! ウチら同(おな)クラの仲間じゃん!?」

「……」

「あー無視する! そんな意地悪するとウチら帰っちゃうよ!」

「好きにすれば」

 

 塩対応ここに極まれり☆ 皆川さんは剛に「えーん!」と泣きついており、律はそれを冷めた目で見ている。まぁウソ泣きなのは俺でも判る。

 

 剛がクッソ申し訳なさげに頭を下げてきた。釣られて俺も頭を下げ返す。あーもうガチめんどくさい。律には今度お仕置きだなこれ。

 

「ごめん皆川さん、律ってマジで照れ屋だから。照れ隠しでこうなってるだけなんだよ」

「なーんだ、そっかそっか! なら仕方ないね! 今度からは学校(がっこ)でもいっぱい話しかけるね!」

「あー……うん、ぜひそうしてあげて……」

 

 律がギロリと睨んでくる。俺は顔を引きつらせながら無視を決め込む。

 

「でさ、ふたりって付き合ってるんだよねっ!?」

「んー……正確に言えば付き合ってはないんだよね。仲良くはしてるけどさ」

「うそマジ!? ぜーったい付き合ってると思ってた!」

「まぁいつかは付き合いたいんだけどね、俺は」

「もう早く付き合っちゃいなよ! ウチら今すっごい幸せだよ! ねっ、剛くん」

「あ、ああ、もちろんっ」

 

 やはり交際関係に至っているようだ。マジでおめでとう剛。

 詳しく訊くと、どうやら剛のほうから放課後の学校で告ったらしい。さすが俺の親友。有言実行できる男はかっけぇぜ。

 

 しばらく談笑していると、皆川さんがしみじみ呟いた。

 

「にしてもイケメン二人とご飯とか幸せですなぁ」

「……剛はともかく俺はイケメンじゃないって」

「いやいや、田西くんもめっちゃイケメンだし!」

 

 昔からたまに言われるこの言葉。俺はマジで信用していない。理由はいくつか有るが主なモノはひとつ。中二のころクラスの女子の陰口を聞いたのだ。

 置き忘れた宿題を取りに戻った放課後の教室。たしかこんな感じの会話だったか。

 

「ねぇあんた、田西のこと好きってマジなん?」

「はぁっ!? 誰があんなブ、ブサメンっ……!」

 

 そこまで聞いた俺はダッシュで逃げた。翌日剛に慰めてもらい、なんとかメンタルは回復させた。しかしあの日以来自分の容姿に自信が持てていない。

 実際告白などされた試しが無い。バレンタインのチョコも当然未獲得。非モテ街道まっしぐら。我ながら涙が出ますよ。

 

「いや絶対イケメンじゃねぇと思う……。なんか女子にも避けられてる気がするしさ」

「あー……それはふたりの噂が原因っしょ」

「ふたり? 律と仲良くなったのは最近だけど……」

「違う違う! りっちゃんとじゃなくて剛くんのほうだよ」

「え、剛?」

「俺?」

 

 予想外のボールが飛んできた。思わず剛と顔を見合わせてしまう。

 

 律が「りっちゃん……?」と呟いているが今はそれどころじゃない。第六感が告げてくるのだ。「この先を聞くのは危険だ。今すぐ皆川さんの口を塞げ」と。

 でも気になる。すげぇ気になる。誘惑に負けた俺は皆川さんに続きを促す。

 

「俺と剛が……なんなの……?」

「ん、ふたりがデキてるって噂。学年トップのイケメンふたりが恋仲っていう噂が女子の間であるんだよね~」

「えぇっ!?」

「はぁっ!?」

「だからふたりに近づかないんだと思うな~。実際ウチもそれで剛くんに告るのためらってたし。話では中学時代からの噂らしいよ~」

 

 驚天動地の事実とはこのこと。確かに俺たちの仲はすげぇ良い。肩を組んだり、軽く取っ組み合ったり。男子特有の絡みも日常茶飯事だ。

 でも、だからと言って、まさかBL関係だと誤解されているとは……。イケメンか否かなどもう気にする余裕はない。

 

 そういえば一年の頃から現生徒会長とやたら顔を合わせるのだ。病弱そうな中性的イケメンで、笑みが微妙に胡散臭いのが特徴。生徒からの信頼はめちゃくちゃ篤いらしい。

 まぁ軽く挨拶する程度だが、すげぇよく会うなぁと思っていた。もしかすると風紀を取り締まるため監視されていたのかもしれない。

 

「あーでもさ、ウチらが付き合ってるってバレたら噂も収まるかも」

 

 なるほど一理あるな。俺は鬼気迫る勢いで剛のほうを見る。

 

「剛っ! 俺がモテるかはお前にかかってる! 明日昼の放送で学校中に報告してくれッッ!」

「嫌に決まってんだろッ!? つーか、おい雄助……」

「……?」

 

 どういうわけか言葉を詰まらせた剛。何かを伝えるように目配せしてくる。目の方向にいるのは律だが……。

 

 気になって横を向くと、キッと柳眉を逆立てる律のご尊顔があった。瞬きひとつせず目を見つめてくる。クッソ怖い。何か不興を買ってしまったらしい。

 内心ビビっていると、律はゆっくり口を開いた。

 

「……ねぇ、モテる必要ある?」

「あ、いや……ない、ないっす……」

「なら変なこと言わないで」

「う、ういっす……」

 

 有無を言わせぬ圧力を前に即肯定。冗談で言ったのだが、律は本気で受け取ったようだ。

 事態を収拾するため頭を回していると、皆川さんから助け船が出された。

 

「あーあ、りっちゃんを怒らせちゃったね田西くん。これはお詫びにデート行かなきゃだよ?」

「え、デート?」

「そうだよ~。デートでたっくさんおもてなしするの! 女の子は特別扱いされるのが大好きなんだからさ!」

「なるほど……? えーと……んじゃ律、次の休みどっか遊び行く?」

「……行く」

 

 むすっと膨れっ面で頷く律。マジで可愛さの暴力だ。思わず苦笑してしまった。

 考えてみればデートと銘打って出掛けるのは初めてだ。なんか今から緊張してきた。

 

 わずかに機嫌が直った様子の律。それを見て安堵した俺は、人生初のデートに思いを馳せつつ飯を食ったのであった。

 

 ちなみに剛と皆川さんの分もご馳走してやった。告白成功のお祝いだぜ。

 

 

 

 

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