クラスのダウナーJKと同人AV作り。お金のためと言いつつ子作り交尾を求める姿がエロすぎるんだが 作:どまだれ
デート当日。土曜の朝10時。俺は駅内にあるベンチにて律の到着を待っていた。
俺と律の最寄り駅はひとつ違いのため、先んじて律の最寄り駅に足を運んだのである。
今日の目的地は我が県最大級の複合ビルだ。剛と何度か訪れているが、多種多様なアミューズメント施設があってクッソ楽しい場所である。
まぁ東京出身の律からすれば目新しさは皆無だろうが、首都と比べられてもアレなので何卒ご容赦してほしい所存。
しばらくスマホをいじっていると、特級の美少女が姿を現した。容姿格差をこれでもかと周囲に振りまくのは当然律である。
向こうも俺に気づいたらしく、若干足早になって近づいてきた。同級生とは思えぬ大人っぽいコーデだ。
肘までまくった長袖の黒いワイシャツ。タイトな白デニム。シャツの裾はデニムにインしており、ほっそい腰でベルトを締めている。
靴は厚底の黒いサンダルで、ターコイズ色のペディキュアが塗られた足指が覗いている。つうか足指くっそエロいなおい。
ショルダーバッグを提げ、手首には革ベルトの腕時計。伊達メガネ。髪も若干ウェーブしている。
いつもの気だるげな雰囲気とは異なり、なんとなく女子アナっぽい感じ。気合入ってんのが伝わってくる。
翻って俺は一般的モブ男子の服装。横を歩くのが申し訳なくなるレベルだ。これ今日服選んでもらうのもアリだな?
そんな風に考えていると律が目の前までやってきた。合わせて俺も立ち上がる。
「おはよう律。服めっちゃ似合ってるよ」
これはネットで見た台詞だ。デートで服装を褒めるのは基本らしい。
「そ、そう」
「つーかちゃんと来てくれたんだね」
「当たり前でしょ。私がどれだけ……」
「え、なに?」
「な、なんでもないっ。もう行くよっ」
「あーおい、ちょっと待ってくれっ!」
改札口に向かってスタスタ歩きはじめた律。そこそこの大荷物を持って追いかける。
駅をひとつ跨ぎ、複合ビルのすぐそばにある駅に到着。大荷物をコインロッカーに預け、律と肩を並べて複合ビルにたどり着いた。
「やっと着いた。律、今日はここで遊ぼうと思ってんだけど」
「ん、いいんじゃない」
「んじゃ最初は買い物しない? 俺服が欲しくてさ。律に選んでほしいっていうか……」
「わかった」
俺らはオシャレな服屋に向かう。陽オーラ全開な女性店員さんの押しがやべぇ。俺はしばらく律の着せ替え人形と化し、様々な服を試着していく。
結局律に太鼓判を押されたコーデを一式買った。なんか女を殴ってそうな服だが、東京育ちが言うなら間違いないはず。お次は律希望のアクセサリーショップへと向かう。
ピアス、ブレスレット、ネックレス。あらゆるアクセを物色する律は年相応に目を輝かせている。「楽しそうだな?」と笑いかけたら即座に顔を背けられてしまった。ホント可愛すぎて困る。
ややあって、律がとある場所で視線を固定していることに気がついた。釣られて俺も見てみる。
そこにあったのはペアネックレス。猫を
無意識なのか、律は「かわいい……」と呟いている。
「律、それが気になるの?」
「あ、べつに……」
どことなく寂しげに言った律は、くるりと身を翻してピアスコーナーのほうに向かう。背中には哀愁が漂っている。
再度ネックレスに目を向ける。値札には二万円弱の表記。決して安くはない額だ。これがネックで諦めたのだろう。
(これにすっか……? くっそ
事前に決めていたのだ。何かひとつプレゼントを買おうと。
ただ普通に買ってもつまらない。月並みかもしれないがサプライズで渡したい。時機を見て買いに戻るとしよう。その旨をこっそり店員さんに伝えておく。
律は結局ピアスを数個買ったのみ。次に行ったコスメショップではよく分からん液体を買っていた。
買い物が終わるとちょうど昼飯時。律の希望でパンケーキが有名らしい喫茶店に入った。甘すぎて胃がもたれたが、律の笑顔を拝めたので大満足である。
腹を満たした俺らは休憩も兼ねて映画を見た。俺の好きなアクション映画だ。意外や意外、律もアクションが大好物らしい。感想語りは普通に盛り上がった。
そのあとはゲーセンに直行。律オススメのレースゲーム。俺の趣味であるコインゲーム。UFOキャッチャー。ボーリング。とにかくデートっぽい遊びをしまくった。
そうして気づけば午後六時過ぎ。屋上にある庭園エリアにて夕陽を見ながら黄昏ていた。
「今日はマジで楽しかった。ありがとう律、付き合ってくれて」
「ん、こっちこそ楽しかったよ」
「いやー提案してくれた皆川さんには感謝だねマジで」
「……」
「おいおい律、まだ皆川さんに苦手意識あんの? いい加減仲良くしなよ……」
ファミレスで会って以降、皆川さんは宣言どおり律に絡みまくっているのだ。しかし律の反応は塩そのもの。さすがの俺も皆川さんに対し憐憫の念を抱かずにはいられない。
「……べつにあの人だけじゃない。私はあまり
「ギャーギャーって……。律、それはちょっと言いす……いや、なんでもない」
あんまりな言い方を咎めようとするが、悲痛さに満ちた律の横顔を見て閉口する。察しの悪い俺でも判る。これは訳ありだ。
律との距離をゼロにし、軽く肩を抱く。
「……律、過去に何があったのか俺には分からない。でもさ、少なくとも皆川さんは律が思ってるような人じゃないと思う」
彼女のことは一年以上クラスで見てきた。だからこそ判る。あれは天性の善人だ。どんな相手にも分け隔てなく接することができるガチの陽キャ。その優しさに
それに俺の親友が選んだ女だ。悪いヤツなわけがねぇ。
「……ほんとは私も分かってる。たぶんあの人は大丈夫な人だって。でも、でも怖いの……」
俺の腕の中で小刻みに震える律。優しく肩をさすりながら尋ねる。
「もし嫌じゃなければさ、何があったか俺に教えてよ。
「……うん、いいよ。キミには知っててほしいし」
そうして律は語りだす。予想どおり重い
まとめるとこうだ。
中学一年生のころ。当時からその美貌っぷりを遺憾なく発揮していた律。当然くっそモテたらしい。週に一度は告白されていたようだ。まぁそれは今も同じらしいが。
んで告白してきた男子の中の一人。それがクラスの中核にいるカースト上位女子の想い人だったらしい。
彼と私は両想いじゃない。
それでも律は毅然とした態度を貫く。それが尚更神経を逆なでしたのだろう。律が美少女なのも要因のひとつかもしれない。イジメは激化し、ついには学業に支障をきたすレベルにまで発展。果ては軽い暴力まで。
当事者以外は皆見て見ぬふり。さすがの律も心が擦り切れ、親に懇願して他の中学に転校。以来、他人との交流をほぼ拒絶しているらしい。
ちなみにこのころから伊達メガネをかけはじめたようだ。なんでも外界との境界線があるみたいで落ち着くのだとか。
語り終えた律はギュッと口を結ぶ。涙で潤んだ双眸は緋色に揺らめいている。
知れば知るほど酷すぎる境遇。あんまりだろこんなの。感情に任せ、ただ思いっきり体を抱きしめてやる。なんて声をかけていいか全然分からない。
「話してくれてありがとう。上手く言えねぇけどさ、何があっても俺だけは律の味方だから。マジのマジでぜってぇ守っから」
「……うんっ、うぅっ……あ、ありがと……」
嗚咽を漏らしはじめた律の頭を胸に抱き寄せる。周囲の人間がチラ見してくるが心底どうでもいい。
しばらく頭を撫でていると、若干落ち着いた様子の律が上目遣いで見てくる。
「ぅ、ごめんね……。せっかくのデートで、こんな感じになっちゃって……」
「いやいや、マジで気にしないでよ。そもそも訊いたのは俺だし。律の過去を知れてよかったよ」
「……そっか。優しいんだね」
「んま、律のためならなんでもできるマンだからね、俺」
「ふふっ、なにそれ」
ほんの少しだけ律の顔に笑顔が戻ってきた。この笑顔を一生守ろう、そう誓ったタイミングでふと思い出す。
「あそうだ、渡したい物があるんだった」
「え……?」
「ちょっと待ってね。えーっと、どこだっけ……」
買い物袋の中を漁る。探し物は例のペアネックレス。律がコスメショップを物色している間、トイレに行くと
「お、あったあった」
「……?」
「はいこれ、初デート記念のプレゼント。よかったら開けてみてよ」
「え、いいの?」
「もちろん」
ロボットみたいな硬い動きで紙袋を受け取った律。中から小箱を取り出し、一度俺の目を見てからパカっと開いた。
「あっ、これって……」
「そ、律が見てたやつ」
「うれしい……。でも、いいの……? キミはこういうの嫌かなって思ったんだけど……」
ああ、だから買うのを断念したのか。まったく
「ん、律となら全然いいけど」
「そっか……。じゃ、じゃあさ、せっかくだしキミに付けてほしい……かも」
「ふ、いいよ」
小さいほうの猫を手に取り、律の首に付ける。律は「どう……?」と言わんばかりの目でジッと見つめてくる。
「うん、すげぇ似合ってる。可愛いよ、律」
「う……恥ずかしい……。でも……ありがと」
頬を真っ赤に染め、伏し目がちになって言う律。ああもうマジで可愛すぎる。我慢できるわけねぇだろ。
あごクイし、その瑞々しい唇に口づけをする。フレンチではなく重ね合わせるだけの優しいキス。
「んっ……ん……」
人目を憚らずに愛を確かめ合う俺たち。外でイチャつく人間の気が知れなかったが、今なら
この女を一生大事にしよう。暮れかけの夕陽が見守るなか、あらためてそう誓った。