クラスのダウナーJKと同人AV作り。お金のためと言いつつ子作り交尾を求める姿がエロすぎるんだが 作:どまだれ
夏休みに突入して少し。俺、律、剛、皆川さんの四人は、デカいゲーセン内にあるカラオケに居た。
ちなみにリンチにあったゲーセンとは別で、最近俺が居を構えている場所だ。
なぜ四人で来たのかと言えば、剛が所属する我が高校の野球部が甲子園出場を決めたのだ。
予選決勝は俺と律も応援に行きアホみたいに応援しまくった。剛の日頃の努力を知っているがゆえ、勝利の瞬間は不覚にもホロリときた。
剛は二年生ながらもスタメンで二番打者。炎天下のなか晴れ舞台に立つ。今日はそのお祝いを兼ねて遊びに来たのである。
ちなみに律と皆川さんは初期に比べればかなり打ち解けている。あの日説得した甲斐があったというものだ。その他の人間には依然として不愛想だが、一歩前進したことには変わりない。
「じゃーりっちゃん! 次はこれ一緒に歌おっ!」
「……わかった」
流行りの曲をデュエットしだす律と皆川さん。金髪ギャル×黒髪ダウナーでエロ同人みたいな絵面だ。これには俺と剛も思わずニッコリ。
机の上には大量の食べ物たち。ピザ、タコ焼き、から揚げ、フライドポテト、パフェ。健康に喧嘩を売るスタイルのメニューが揃い踏み。マジで最高だ。
律たちの歌をBGMに、油で唇をピカピカにしながら剛と談笑にふける。
「にしてもマジで剛が甲子園に行くのか。小学校のころから言ってたがガチで実現させるなんてなぁ」
「まぁ面子にも恵まれたしな。ガチで今年は優勝いけるかもしんねぇ」
「ふ、楽しみにしてるわ。準決勝以降なら俺も現地に行って応援するぜ」
「任せとけ、ぜってぇ兵庫まで来させるわ」
そう言う剛は漢らしく、しかし子供のように笑ってみせた。悔しいがかっけぇと思う。俺が女なら惚れてたかもしれんな。
歌ったり食ったりで楽しんでいる最中、ふとトイレに行きたくなってくる。三人に言ってから個室を出る。
トイレまでの道すがら、UFOキャッチャーコーナーを横切る。中学生くらいの女子三人組がクッソはしゃいでいる。
中でも北欧っぽい銀髪の子はすげぇ目を引く。純外国人かハーフのどちらか。将来有望だなぁと横目に見ながらトイレに歩を進める。
油物を食い過ぎたせいか腹が絶不調。十分ほどトイレに籠り、ようやっと外に出れた。
来た道を引き返していると、さっきと同じ場所に例の銀髪少女がいる。他の二人は消えており、ソロでUFOキャッチャーと格闘している。
まだやってるのか……と思いつつ、少し足を止めて観察。今まさに失敗したのだろう。ガックリ肩を落として項垂れている。
震える手で財布を取り出して再挑戦するも、悲しいかな失敗。それが三回続き、財布を見ながら大きくため息をついた。軍資金が底を尽きたに違いない。
哀愁漂う顔で景品を見つめている銀髪少女。さすがにいたたまれなり、俺は銀髪少女のもとに向かう。
近くで見る横顔は驚くほど整っている。というか造形は完全に北欧美少女だ。身長は女子の平均くらい。体の線は全体的に細い。後ろで編み込んだエルフみたいな髪型。
意思の疎通を図れるか不安になりつつ声をかけてみる。
「ねぇきみ、それ取り方教えようか」
「えっ、あたしに言ってますか?」
「そうそう。すげぇ苦戦してるっぽいからさ」
「それはうれしいですけど……ただもうお金がなくって」
普通に流暢な日本語が返ってきた。ひとまず安堵だ。
「まぁそれくらい俺が出すよ」
「ほんとにっ? いいんですかっ?」
「もち。んじゃやり方教えるから言うとおりにやってみて」
「わかりましたっ……!」
俺が取ってやってもいいんだが、クレーンゲームは自分で取ってなんぼだろう。
コツを伝授すると、二回目の挑戦で上手くゲットできた。
巨大なクマのぬいぐるみを胸に抱いた銀髪少女。ぴょんぴょん跳ねながら白い歯を見せて微笑んでくる。くっそ可愛い。こりゃ相当モテるだろうな。
「ありがとうございますお兄さんっ! 上手く取れましたっっ!」
「よかったよかった。てかそんなにクマ好きなんだ?」
「あ、これ実はお姉ちゃんにプレゼントしようと思ってて。ほんと取れてよかったですっ」
「なるほどね」
まさかの姉妹愛あふれる展開。心の中で謎の塔が建とうとしている。クレーンゲームについて勉強した過去の自分が誇らしい。
「お兄さんがUFOキャッチャー上手な優しい人でよかったぁ」
「まぁゲーセンのゲームはひととおり練習してっから」
「すごーい! てことはここにはよく来るんですか?」
「うん。まぁ最近来はじめたばっかだけどね」
初対面の年下美少女と普通に会話できている。童貞を卒業して以降、謎の自信が湧いてくるのだ。
コミュ力上昇を実感していると、遠くのほうから声が聞こえてきた。
「あーっ! そうちゃんが男の人にナンパされてるよー!!」
現れたのは二人の少女。活発そうな黒髪ショートの子が俺に指をさしてくる。その子は間を置かずこちらに向かってダッシュしてきた。
もう一人は大人しそうな黒髪ロングの子。そっちの子は「待ってぇ~!」と言いながら小走りで近づいてくる。
ショートの子が止まる気配は無い。むしろ加速している。俺にタックルをかます気マンマンだ。
ぶっちゃけ避けることも可能だが、その場合この子が転んで怪我をするかもしれない。
距離はもう目と鼻の先。俺は体の向きを変え、猪突猛進を腹で受け止めた。なんか律を助けたときの状況に似てるな……。
「おふっ……!」
「こらっ、悪者めっ! そうちゃんから離れろっ!」
「いや、俺はっ……」
「ちょっとまなっ! ナンパじゃないからっ!!」
「んぇっ?」
予想よりデカい衝撃に悶えていると、銀髪少女が仲裁に入ってくれた。事の成り行きを説明するが、ショート少女は微妙に納得がいかないようだ。
「まぁ話はわかったけどさ。でも本音はわからないよっ! お母さんも男は全員獣だって言ってたし!」
……まぁそれは否定できない。
ショートの子はしばらく俺に白い目を向けた
「じゃあウチらはもう行きますっ! ほら行くよふたりともっ」
「ちょっとっ! す、すみませんお兄さんっ! ぬいぐるみありがとうございましたっ!」
銀髪少女はそう言い、ずるずると引きずられるように姿を消した。マジで嵐みてぇだったな……。
見送った俺はすぐに踵を返し、律たちが待つ個室に戻った。
剛から「どんだけでけぇウンコしてたんだよ」と揶揄われたが、甲子園を考慮して肩パン制裁は控えてやった。マジで命拾いしたな剛。