※この作品はR-18です。

クラスのダウナーJKと同人AV作り。お金のためと言いつつ子作り交尾を求める姿がエロすぎるんだが   作:どまだれ

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30.ガチバトル

 

 

 

 

 ビーチのど真ん中。砂に印を付けただけの簡素なリング。それを囲うは大勢のジム会員たち。一般ギャラリーたちも何事だと視線をよこしてくる。

 リングの中には俺、千崎さん、相手の三名。千崎さんはレフェリーだ。ちなみに相手は俺と同い年らしい。

 

 マウスガードは市販のモノを今しがた形成したばかり。グローブをはめ、リングの対角線上に向き合って開始の合図を待つ。

 

「んじゃはじめんぞ~。ふたりとも準備はいいか?」

「俺はいつでも。見ててください、こんな雑魚余裕で秒殺するんで」

 

 言った相手は俺に向かってシャドーを打ってくる。クソウザい。マジでピキりそう。

 

「……俺も大丈夫です」

「オッケー! んじゃ今回は三分の2ラウンド! 泣いても笑ってもそれで終わりな! 砂には気を付けろよ!」

「十秒で()める。覚悟しとけ」

 

 首切りジェスチャーまでしてきやがった。もしやヒールに憧れてんのか?

 俺は無言で頷き、それを見た千崎さんは白い歯を見せる。

 

「じゃあはじめんぞ! ファイッッ!!」

 

 試合開始。俺たちは慣例として拳を突き合わせる。

 先に仕掛けてきたのは向こう。開始早々、一気に腰を下げて突っ込んできた。やはりテイクダウンを狙っているらしい。

 

 まったくの素人なら脚を取られただろうが、多少は対処法を教わっている。セオリーどおり上から相手に被り、顔面を殴りながら揉みくちゃになる。

 数瞬の攻防の(すえ)、相手を上から押さえ込むことに成功。俺たちはガッチリ抱き合う形になる。言いたかねぇが正常位と同じ体勢だ。

 

 相手は馬鹿みてぇに頭を殴ってくる。俺も負けじと殴り返す。しかし相手のほうが巧く、気づけばポジションをひっくり返される。

 千崎さんの教えを守り、なんとか致命技だけは喰らわないよう気を付ける。タップ負けなど死んでも御免だ。

 

 見てくれは泥臭いだろう。辺りには砂が舞い、視界やら口の中は最悪の状態。これといって決定打の無いまま三分が経ち、第一ラウンドが終わった。

 千崎さんが寄ってきて水を渡してくる。相手のほうには別の人間が。

 

「はぁ……はぁ……」

「おい雄助、大丈夫か?」

「はぁ……うぃっす……」

「案の定寝技に持ち込まれてるな。とはいえサブ極められてないのは大したもんだ」

「ふぅ……。まぁ千崎さんから受けるやつよりは全然マシなんで……」

 

 コンクリ詰めされてる気分なのだ。千崎さんの寝技は。アレと比較すれば雲泥の差である。

 

「次はお前の土俵で戦え。向こうも雄助のパワーにビビってるはずだ。重いのを一発くれてやれ!」

 

 簡単に言ってくれるぜ。思わず笑みを零しつつ、口をすすいで立ち上がる。2ラウンド目開始だ。

 

 合図とともに一気に踏み込む。相手に急接近し、タックルを出せないほど猛攻を仕掛けていく。

 

 しかしガードが堅い。一向に崩せねぇ。ならばと前蹴りをかます。が、脚を掴まれてしまった。相手がニヒルな笑みを浮かべる。

 このままじゃまた倒される。高速で回転させる頭の中、ふと打開策を思いつく。

 

 脚を掴まれたまま、押し倒す勢いで相手のほうに力を加える。思ったとおり、相手は倒されまいと押し返してきた。

 

 

 ─────もらった。

 

 

 掴まれてないほうの脚。それを相手の両脚の間にすべり込ませつつ、相手の片脚を取って下から投げ返した。

 中学時代、剛とやってた相撲ごっこで編み出した技だ。まさかここで生きるとは。

 

 一瞬の隙にマウントポジションを取り、肩を押さえ付けながら容赦なく顔面を殴りまくる。重力の乗ったパンチはガードをも貫通している。

 

 だが経験の差だろう。十秒ほどで返されてしまった。俺は慌てて身を引き、いったん体勢を立て直す。

 相手は鼻血を吹き出しながらも、よたよた立ち上がって俺に拳を構える。ギャラリーが引いているが、千崎さんが止める様子はない。

 

 俺はすぐさま打撃を叩き込む。相手も打ち返してくるが威力はかなり弱い。だが油断はしない。コイツ目が死んでねぇ。

 

 遠心力を効かせてレバーブロー。鈍重な音が響く。相手は頭を下げ、わずかにガードを開いた。それ、隙だぜ。

 俺は渾身の力を込め、相手の顎下めがけてアッパーをブチ込んだ。

 

「ドルァ゛ッッ!!」

 

 意識したのは某格ゲーの必殺技(→↓↘+P)。クリティカルヒット。相手はそのままの勢いで崩れるように倒れ込む。すぐさま千崎さんが確認し、試合終了の合図を出した。

 

「試合終了! 勝者ァ! ゆぅぅぅぅぅぅぅすけぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!!」

 

 レニーハ〇トばりの巻き舌で言う千崎さん。俺は右手を空に掲げ、興奮のままに勝鬨(かちどき)を上げる。響き渡る歓声が俺を包みこむ。

 相手は絶賛失神中。試合後の挨拶はできそうにない。千崎さんたち複数名が救護に努めている。

 

 ギャラリーを見回していると、ふと律の姿が目に留まった。喜ぶ母に抱きつかれながら、ホッと安堵したように笑みをこぼしている。あぁ、マジで勝ててよかったぜ……。

 

 

 試合からしばらく経ち、今は夜。現在俺は木造りのクソデカいコテージに居た。千崎さんたちが合宿に使用している場所である。

 理由は単純。残り一週間の合宿に俺も参加を決めたのである。試合終了以降、格闘技欲求が凄まじいのだ。千崎さんは手放しに歓迎してくれた。

 

 律は母と一緒に帰宅済み。ちなみに異常なほど性欲が昂っていたため、海の家のトイレで数発ヤってから帰した。

 

 コテージの外。気持ちいい夜風に当たっていると、後ろから足音が近づいてくる。振り向いて確認すれば、そこにいたのは昼間の対戦相手。

 会話できる距離で立ち止まったそいつは、目を泳がせ、頭をポリポリかきながら口を開いた。

 

「おい、ちょっといいか……?」

「……ああ、いいぞ。つかもう大丈夫なのか?」

 

 あれからずっと療養に徹していたはず。理由はどうあれ一応心配はしていたのだ。

 

「もうピンピンだ」

「そうか。そりゃよかった」

「……えっとな、まずは謝らせてくれ、昼間は悪かった。いきなり試合吹っ掛けた挙句ザコとか言っちまって」

「ああ、もう気にすんな。思いっきりブッ飛ばしたからスッキリしてんだわ」

「く……。まぁそう言ってくれっとありがてぇ」

 

 普通に申し訳なさげに頭を下げてきた。思春期特有のイタいヤツだと思っていたが、こうして見ると割とまともな人間っぽい。当然疑問も生まれる。

 

「そもそもなんで突っかかってきたんだよ? 俺たち初対面だよな?」

「あー……。もう完全に俺の嫉妬なんだが、龍さんは俺の憧れでな?」

「それが?」

「龍さん、合宿中頻繁にお前の名前を出してたんだよ。めちゃくちゃ期待の新人がいる。アイツを育てるのが楽しくて仕方ねぇ、ってな。そりゃもう嬉しそうに」

 

 はい戦犯発見。千崎さんにはあとでクレームを入れておこう。ついでに沢科さんにもチクってやるか。

 てかなんだ、コイツただ単にジェラってただけかよ。以外に可愛いとこあんじゃねぇか。

 

「期待されてんのに合宿に参加してねぇのも気に食わなくてよ。つい絡んじまった」

「なるほどな。つか名前教えろよ。約束だろ」

「ああそうだったな。俺は鬼束(おにつか)拳士(けんし)だ。東京のドラゴンジムに所属してる」

「そうか。んじゃよろしくな、鬼束」

「こちらこそだぜ。にしても田西ガチで強かったな。格闘技初心者とは思えねぇわ」

「ふ、照れるぜ」

 

 なんか普通に波長が合う。しばらくダベっていると、鬼束が恐る恐るという雰囲気で言った。

 

「な、なぁ田西。そういえばあの女子のことなんだが……」

「は? 女子?」

「居ただろ、田西と一緒に」

「ああ、律のことか」

「りつ、って言うのか……。あのさ、やっぱあれ田西の彼女なのか?」

 

 くっそ落ち着きなくソワソワしはじめた鬼束。受験の合格発表を待ってるみてぇだ。

 ははぁ~ん。すべてを察したぜ。

 

「まぁそんなとこだな。さっきも海でヤってきたわ」

「ヤ、ヤってっ……!?」

「なんだよその童貞みてぇな反応」

「はぁッッ!!? ど、どどどどど童貞じゃねぇわっ!」

 

 死ぬほど狼狽え、顔はゆでダコ。分かりやす過ぎだろコイツ。

 

「つーことで、律に手ぇ出したらブッ飛ばすからな」

「はぁ……まぁしょうがねぇか。でもあんな可愛い子東京にも全然いねぇってマジ……」

「お、田舎ディスか?」

「違ぇよ! くそ、いちいち揚げ足取りやがって……」

「すまんすまん。つい面白くてな」

 

 その後しばらく談笑に耽り、明日からの合宿に備えコテージに戻る。

 

 翌日から約一週間、からかい甲斐のある友達(おもちゃ)と共に地獄の練習メニューをこなしたのであった。

 

 

 

 

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