クラスのダウナーJKと同人AV作り。お金のためと言いつつ子作り交尾を求める姿がエロすぎるんだが 作:どまだれ
夏休みも残りわずか。無慈悲に距離を詰めてくる九月に
そこら中にあしらわれた提灯。都会さながらにごった返す人々。活気ある多種多様な屋台。通りを担がれてゆく
メンバーは俺、律、剛、皆川さんのいつメン四人。全員がレンタル浴衣を着ている。一度は遠慮したが、テンションブチ上げの皆川さんに押し切られたのだ。
「わっ、アレおいしそっ! 次アレ食べよっ!」
「おいおい、走ると危ないって」
満面の笑みで指をさし、下駄をカタカタ言わせて駆けていく皆川さん。それを眺める剛の
俺たちも追いかけ、サーモンカツのタルタル串を買う。激ウマい。可能な限り網羅したいため屋台飯は律と半分こにしている。
「おいっし~! あー、ウチもお酒飲んでみたいなぁ~」
すれ違う大人たちが飲むビールに目を向けている皆川さん。プラカップに注がれたビールは確かに美味そうに見える。
「ね、成人したら皆で一緒に飲もうよ! いいでしょ!?」
「うん、俺は全然いいけど」
「りっちゃんと田西くんもいいっ!?」
「え、うん」
「……まぁ」
「やった! あ~みんなでお酒解禁するの楽しみだなぁ~」
「だ、だね……」
皆川さんに抱きつかれ、気まずそうにスッと目を逸らした律。うん、気持ちはすげぇ分かる。
その後も屋台巡りに没頭する。花火が上がるまで時間はたっぷり有る。
当然四人で固まり行動しているのだが、ぶっちゃけ気まずい。俺以外の三人が視線吸引機と化しているからだ。
律と皆川さんは言わずもがな。剛は甲子園以降一躍時の人なのだ。ローカル番組では特集を組まれ、果ては全国ニュースでも活躍シーンが登場。
界隈では『炎天下の魔王』と呼ばれているらしい。あまりのダサさに大爆笑して肩パンされたのは記憶に新しい。
まぁそんなわけで剛は有名人なのだ。背が188あるせいで嫌でも目立つ。全員ではないが、道行く人々が「あっ」と言いつつ視線を送っている。
だがそれと一緒に、俺を見ながらヒソヒソ話している連中もいる気がする。
いや分かるよ? 四皇の中に
内心疲労しつつ歩を進めていると、十人ほどの男子軍団と鉢合わせる。見覚えが有る。たぶん同じ学年のヤツらだ。
向こうもこっち……というより律を目に捉えたっぽい。ずかずか近づいてきて俺たちの行く手を塞いだ。先頭のヤツがぎこちない笑顔で言う。
「あ、甘枝さんっ……! 奇遇だねっ!」
「……」
律の反応はガン無視。困ったように俺をチラ見してくる。これ相手が誰なのか認識してねぇな。まぁ俺も名前は知らんけど。代わりに返事してやるか。
「ごめん、なんか用?」
「あ、お前かよ。浴衣で気付かなかったわ……」
「ああ、で、なんか用?」
「ねぇ甘枝さん、よかったら俺たちとさ、あ、遊ばねぇ?」
無視されてんのにメンタル強ぇなコイツ。ちょっと面白いので律の反応を窺っていると、若干ぷりぷりした様子の皆川さんが口を開く。
「ちょっとちょっとっ! 今ウチらみんなで楽しんでんのっ! 邪魔しないでよね!」
「えっ、いやっ、ちょ待っ……」
「ほらっ帰れ帰れっ! 悪霊退散っっ!」
スゴい剣幕だ。この調子だと俺の出番は無さそう。
男はじりじり後退っていき、余裕なさげに声を震わせて言った。
「あ、甘枝さんは誰とも付き合ってないんだろッ!? じゃ、じゃあ俺でもいいじゃねぇかよッ!」
「……あなたとは嫌。普通に無理」
ドエグい高火力発言。男は涙目になって人混みに姿を消し、他の連中もその後を追った。
番犬さながらに唸っていた皆川さんは、コロッと笑みを取り戻し律に抱きつく。
「りっちゃ~んっ! 大丈夫だった!?」
「……うん、ありがとるり」
なんて美しい友情なんだ。皆川さんへの信頼感が爆上がりですよ。
適度にお腹を満たしつつゲーム系の出店も楽しみまくる。ヨーヨー釣りで一喜一憂し、途端に我に返って取り繕う律はマ~ジで可愛かった。
しばらく経って花火の時間が目前に迫り、俺たちは別れの挨拶をする。ふたりっきりで花火タイムを過ごしたいからだ。
「じゃふたりともまたね~!」
「またな雄助。次は学校だな」
「だな。ふたりとも元気で」
「……またね」
剛たちと別れ、人口密集エリアからは少し離れた河川敷に腰を下ろす。花火が打ち上がるまでの時間は談笑に興じる。
「そいえばこれ見てよ。ついに達成したぜ」
「……?」
律にスマホを見せる。表示しているのはドリスペのマイページ。初投稿からの約二か月間で稼いだ総収益額。その額およそ一億円。ついに九桁の大台に乗ったのだ。
「すごい……あと半分だ」
「な。夜伽の人気やべぇわマジで」
ドリーマーランキングは常に上位。無料動画の回りっぷりも凄まじい。着実に目標地点へと近づいている。このまま行けば年内達成も夢ではない。
「あと一億稼いで、それで律が解放されればいいんだけどな」
「……うん」
「例の金貸しからは接触とかある?」
「今のとこ無いよ。見張られてる可能性はあるけど」
「そっか。まぁ引き続きやり続けるしかねぇな」
「うん」
日本トップクラスの巨大持株会社。その傘下に位置する金融企業が貸主である。国家権力ともズブズブのはず。常識なぞきっと通用しない。
もうマジで祈るしかない。お金だけで解決できることを。
「まぁ最悪は二人……いや、妹さんも含めて三人か。三人でどっか逃げよう。律が風俗嬢とか俺もう耐えらんねぇよ」
「……うん。私もキミと離れたくない」
ピタリと身を寄せて俺の肩に頭をしなだれかからせてくる律。絶対に離さないという意思を込めて律の肩を強く抱き寄せる。
「一生律のそばに居るよ、俺は」
「ん、うれしい」
ほんのり目元を赤らめ優しく微笑んだ律。そのまま目を閉じ、わずかに唇を尖らせた。この可愛すぎるキス待ち顔に理性を保てる男なぞ存在するわけがない。
「ん、んちゅっ、ちゅっ……」
恥も外聞もなく愛を確かめる。まぁ他にもキスしてるヤツはいる。赤信号、皆で渡れば何とやらだ。
思う存分キスしまくったあと唇を離し、とろけ切ったメス顔を見つめる。
「何回でも言うけどさ、俺、律のことホントマジで好きだから」
「……うんっ」
「ね、たまには律の口からも聞きてぇな。俺のことどう思ってる?」
「それは……」
照れくさそうに目を伏せた律。強く追及したって逆効果。辛抱強く待ち続ける。
ややあって、その小さくて可愛い口を開いた。
「わ、私も、キミのことが、す、す……」
長い溜めのあと、ようやく次の言葉が紡がれ……。
─────ドーンッッ!!!
不意の大爆音。どうやら一発目が打ち上がったらしい。
口の動きは見えたが、声は完全に掻き消されてしまった。いやタイミングっ……!
「え、ごめん聞こえなかったっ。もう一回っ!」
「む、無理っ。もう無理っ……!」
言いながらプイっと顔を背けてしまった。艶やかな首筋が淡く紅潮している気がする。
「頼むよっ、お願いっ!」
「…………」
ガン無視モードに突入。顔を覗き込んでみれば微かに頬が膨らんでいる。まーた不機嫌さんになっちまったなこりゃ。
まぁしょうがねぇか。悔しいが今回は諦めるとしよう。無理やり話題を変える。
「ごめんごめんっ。いや~めっちゃ花火綺麗だなっ!」
「……うん、綺麗」
大、中、小、とめどなく打ち上がる夏の風物詩。好きな女と一緒だからだろうか。こんなに輝いて見えるのは初めてだ。
ふと打ち上がったのは特大のハートマーク。周囲にいるカップルたちも大興奮。
「すごい……」
律がたまに見せる年相応の顔。これを守るために俺は生まれてきたんだろう。
きっと一筋縄ではいかない。でもこう見えて高難易度ゲームは得意なんだ。律の幸せを