※この作品はR-18です。

ようこそエロMODが導入された教室へ   作:さんかく

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 "調教師"、斉藤景の朝は早い。

 

 その男の一日は、偽りの夜明けと共に始まる。

 男の部屋に陽光は差さない。外界から完全に遮断されたこの空間で、彼は1人の少女の調教に日夜取り組んでいた。

 

 現在の調教対象の名は、坂柳有栖。

 男の同級生であり、Aクラスの二大巨頭の1人だ。

 そんな彼女は、現在完全に視界を塞がれ、昼夜の感覚を奪われていた。その誤認を補強するところから、彼の1日は始まるのだ。

 これから眠りにつく彼女にとって、今は"夜"となる。しっかりとそれに準じた、ナイトルーティーンを提供していこう。

 坂柳のか細い呻き声をBGMに、男はベッドから立ち上がった。

 

 まず取り掛かるのは、献立表の確認だ。

 調教師の仕事は、完璧な体調管理から始まる。調教対象が体調不良で最高のパフォーマンスを発揮できないなど、プロとして以ての外。

 栄養バランスを完璧に計算した食事を、彼は自らの手で調理すると決めていた。

 特にこの度の"調教"対象は、極めて繊細な肉体を持っている。気をつけて不足する事は無い。綿密なケアが必要となる。

 

 長い夜の"調教"により、アスリートの如く心身ともに追い込みをかけている彼女。

 しかしこの坂柳という少女は、およそアスリートととは対角線上に位置するような存在であり、そもそも持病により運動機能が著しく低い。

 なんならあまりにも激しく"調教"すると、そのままぽっくり仏さんになる可能性すら考慮しなくてはならないだろう。

 

 彼女の身体的な枷としては、先天性の心疾患による運動負荷への脆弱性。

 具体的な疾患の種類は判明していないが、開示されている情報から読み取れる範囲で予測はできる。

 心筋か先天奇形などの構造的な異常かは不明だが、あの色白の外見、低身長からは長期に渡って心機能が低かったと予測は出来る。恐らくは構造的な問題、なんなら幼少期に手術を受けた後の可能性は高いか。

 酸素化出来る血流の制限と予測するが、慢性的な機能の低さや術後の想定もするなら駆出率にも問題があると仮定しなくてはならない。

 が、この出自で移植なり手術なりが話題に挙げられていない事からは、完全な最悪の想定はしなくても良いだろう。進行性というより、運動をあまりしなければそこまで困らず長期的に維持は出来る状態と考えていい。

 

 状態として考えるのは、運動によってすぐに疲弊し血流が、つまり充分な酸素が送れなくなるーーまた念の為その先の最悪の想定として、筋肉の疲労による不整脈のリスクがある、といったところか。そもそもの体重も低いし、体調は崩れやすい筈だ。

 行為により様々な体液が出るため脱水防止として水分補給が必須だが、こうした背景から一気に投与することも心臓への前負荷を高めるため宜しくない。

 食事のみならず、水分補給にも拘りをもって対応を要求される、極めて難易度の高い"調教"であると言えるだろう。

 熟練"調教師"の腕が鳴る、といったところか。

 

 そうして拘りのーーほぼ病院食を準備した後、その待ち時間も兼ねて、彼は自らの身を清めるために浴室へ向かった。

 学生と調教師。

 二つの仮面を使い分ける彼にとって、この切り替えの儀式は不可欠だ。

 

 そうしてシャワーを浴び終えると、作り上げた料理を持ってベッドに戻る。

 そして、彼女の"朝食"の時間だ。

 

 

「ーー…食事ですか」

 

 彼はスプーンに乗せた食事を、坂柳の口元へ運んでいく。

 疲労困憊の彼女は、もう抵抗らしい抵抗も見せず、与えられるがままにそれを咀嚼する。

 しかし最初の頃は、頑なに口を閉ざし食事を受け入れなかったものだ。その度に口移しで与えていたら、気が付けば無抵抗になっていた。

 やはり"調教師"と"調教対象"は、気持ちを通わせてこそだという事か。

 

 うんうんと頷く彼は、無言でもぐもぐと小さな頬を膨らませながら咀嚼する坂柳を見る。

 そこでふと、彼にいたずら心が芽生えたようだ。

 俺は――ああいや、"調教師"斉藤は、その小さな顎を掴み、食事中の彼女の唇にしゃぶりついた。

 

「んむっ!?みゅ、ひゃめ」

 

 その唇を強引にこじ開け、熱い舌を内側へと滑り込ませた。

 目的は、彼女の口内にある、噛み砕かれすり潰された肉と野菜の混合物。調教師たるもの、自身の栄養補給も怠ってはならないという事だ。

 

「ふぁ…ちゅる、ぁ、や"めんも…汚な…っ」

 

 彼女の必死の抗議は、彼の舌によって意味のない音へと変えられていく。

 彼女の口内を探り、抵抗しようとする彼女自身の小さな舌を、自身の舌で上から押さえつけて動きを封じる。そしてその奥にある、まだ温かい食事の塊を絡め取った。

 じゅるり、と粘着質な音を立てて、それを彼女の口内から彼の口内へと吸い上げる。

 肉の旨味と野菜の甘み。そしてそれに絡まる、彼女の唾液独特の甘さ。

 実に極上の味わいである。きっと栄養価も高いだろう。

 

 

 次は飲み物だ。

 彼は牛乳のパックを手に取ると、再び坂柳の顎を掴み、今度は無理やり上を向かせた。彼女の白く細い喉が、無防備に晒される。

 

「…それ、嫌です……普通に飲みますから……!」

 

 彼女の懇願を無視し、俺は開かれた唇の隙間へと、白い液体をゆっくりと注ぎ込み始めた。

 

「んむっ! ぶっ…! ごぼ、ぉ…!」

 

 冷たい牛乳が、喉の奥へと流れ込んでいく。

 溺れないよう彼女は必死にそれを飲み下そうとするが、彼が注ぎ込むペースの方が速い。

 そもそも今必要な水分補給は終わっている。これは毎回行う遊びーーああいや、儀式のようなものだ。

 やがて彼女は飲み干すのを諦めて喉を締め、彼女の口は牛乳で満たされる。そして受け止めきれなかった牛乳が唇の端から溢れ、顎を伝って、雪のような首筋へと白い線を描いていった。 

 

 彼女の口がちょうど杯のように満たされたところで、彼は注ぐのをやめる。

 そして坂柳の口という生きた杯に、自らの口を寄せた。

 

「んーーーーっ!?」

 

ーーじゅるるるっ、と。

 彼女の唇から、その牛乳を音を立てて啜り上げる。

 一度飲み干すと、男は再び彼女の口に牛乳を注いだ。

 

「も、もうむりっ、です…っ!?んぶっ……ぁ、ふぁ……っ」

 

 彼女は必死に首を振るが、彼は顎を固定してその抵抗を許さない。

 彼女の頬は、口内に溜め込まれた牛乳でりすのようにぷくりと膨らんでいる。

 その閉じられた口をこじ開け、溢れた牛乳は首筋を舐めて掬い上げる。その刺激に坂柳はびくりと身体を震わせ、喉がひくひくと動くのがはっきりと見えた。

 

 さて、少しだけ摘み食いをしてしまったが、坂柳だけでなく彼自身の食事も行う必要がある。

 彼は傍らにあった彼用の食パンを一枚手に取ると、その一片をちぎった。そして彼女の口という器に溜められた牛乳に、それをチャプチャプと浸す。

 

「…………っ!」

 

 声にならない悲鳴が、彼女の喉から聞こえてくる。

 パンが、彼女の唾液と混じり合った生温かい牛乳をじゅわりと吸い込む。それを引き上げると、彼女の顔の前で美味そうに口へと運んだ。

 もぐ、もぐ、と咀嚼し飲み下す。

 

 うーん、少し味が物足りない。

 机に置いていたハチミツの小さな瓶を手に取り、スプーンで掬って坂柳の開いたままの口の中へ垂らした。

 

「ぇあ……!?」

 

 彼女の口内という杯を食パンのかけらで混ぜ、ハチミツ混じりの牛乳に浸す。

 それを食べ、彼は満足そうに頷く。

 

 今この場において、坂柳有栖は人間ではない。彼の朝食のための、生きた器として存在していた。

 それを示すが如く、彼女の身体の上にパンを置き、口を杯として扱う。食事という場においても、彼女のプライドを徹底的に粉々に打ち砕いていく。

 こうした丁寧な仕事ぶりが、"調教師"としての腕の見せどころであると、斉藤は語る。

 

 そうして食事を終えると。

 最後に坂柳の唇に自身の唇を重ね合わせ、歯列の裏側から頬の内側の柔らかな粘膜に至るまで、食べ残しがないよう丹念に舌で"掃除"する。その全てを己の栄養として吸収し終えると、仕上げに彼女の舌を強く吸い上げてから、ゆっくりと唇を離した。

 二人の間を、きらりと光る一本の唾液の糸が繋ぎ、そして、ぷつりと切れる。

 

 坂柳は、はぁ、はぁ、と荒い息を繰り返しながら、顔を羞恥と屈辱に真っ赤に染め、目隠し越しに彼を睨みつけていた。

 どうやらまだまだ心は折れないらしい。

 立派なことだ。

 

 

 さて、食事を終えたら、今度は歯磨きの時間となる。

 

「…自分でっ、自分で出来ますから……!」

 

 ベッドの上で、坂柳がか細く、しかし棘のある声で抵抗する。

 だが彼は構わず歯ブラシに歯磨き粉を乗せると、彼女の小さな顎を掴んで固定した。

 

「んーっ!」

 

 抵抗をアピールするように結ばれた唇を、彼は指でこじ開ける。そしてその中に歯ブラシを滑り込ませ、まるで美術品を修復する専門家のように、丹念な作業を開始した。

 

 まずは前歯の表面から。

 シャッ、シャッ、と軽い音を立てて、毛先が彼女の小さな歯を磨き上げていく。前側を磨いたら次は裏側へ。臼歯の一本一本、そしてフロスも用いてその隙間に至るまで、毛先を細かく動かして汚れを掻き出していく。

 そうする中で毛先やヘッドが彼女の舌や上顎の敏感な粘膜に触れるたび、彼女の身体が「んぅっ…!」と小さく跳ね、喉の奥からくぐもった声が漏れた。

 

 坂柳の"開発"は、現段階では特に舌と胸、膣を重点的に行なっている。これらはそもそもが性感帯であり、身体全体の開発度が低い段階で"調教"し易い部位となる。

 その影響で、既に彼女の口は舌だけでなく粘膜全てに至るまで、数日前とはまるで別物のように敏感に快楽を受容するように変化していた。

 

「ひゃっ……ふゃ、め……っ」

 

 坂柳の反応を楽しみながら、ブラシをさらに奥へと進める。

 舌の裏側、歯茎と頬の間の粘膜。

 普段決して意識することのない領域を、ブラシの毛束が蹂躙していく。

 

 口を開かされたままでは、唾液をうまく飲み込むことができない。

 歯磨き粉の泡と、刺激によって溢れ出た彼女自身の唾液が口の中に溜まっていく。刺激によって震える動きで、その唇の端からとろりとした白濁した液体が溢れ、ベッドや坂柳の身体の上へと垂れていった。

 

 そうして宝石を研磨するように、その健康的な歯と歯茎の美しさを取り戻すべく隅々まで磨き上げた後、彼女の口を水で濯がせた。

 これで歯磨きは終了。

 

 そう誰もが思いーー坂柳と斉藤自身ですら思ったタイミングで、彼は自身の手に持つ歯ブラシを無言で眺め始めた。

 坂柳は目隠しをされながらも、その突然の物音の消失に違和感を覚える。

 

「……な、何ですか……? もう、終わりでは……」

 

 訝しげに問いかける彼女。

 その問いには答えず、彼はおもむろに再び彼女の顎を掴み、今しがた綺麗にしたばかりの口に、もう一度その歯ブラシを突き込んだ。

 

「んぁっ!?」

 

ーーぐちゅぐちゅ、と。

 今度は磨くためではなく、歯ブラシを彼女の口内で掻き回す。それはそのブラシを彼女の舌と絡ませ、その刺激で分泌された彼女自身の唾液をたっぷりと含ませるためだ。

 そして、その唾液で濡れてぬらぬらと光る歯ブラシを、彼女の胸元へとゆっくりと近づけていく。

 

 坂柳は相変わらず黒いラバー製のスクール水着のような拘束服を装着しているが、こうして開発するにあたり、常に首元から股下まで正中に走るチャックは全開となっている。

 そうして剥き出しとなっている彼女の胸の、そこに存在感を発揮する二つの赤い突起に、歯ブラシの毛先をそっと触れさせた。

 そして度重なる開発でぷっくりと膨みはじめているその突起を、コシュコシュとブラシで擦り始めた。

 

「ひゃぅっ!? い、いや…! そんな、もので……っ!?やめて、くだぁっ…あ゛ぁっ!?」

 

 指先とは全く異なる無数のナイロンの毛先が、その一点を撫で、擦り、削る。

 ざらざらとして、それでいて柔らかい未知の感触。それは彼女の神経を直接焼き切るかのように、鋭く、そして強烈な刺激を乳首に与えていく。

 その摩擦は、彼女自身の唾液でコーティングされ、痛みではなく純粋な快楽として全て変換されていた。

 彼はその反応に満足し、さらに歯ブラシを、彼女の身体の下方へと滑らせていく。

 

「ま、待って…! お願いします…! そこは、だめ……!?」

 

 彼女の悲痛な懇願も虚しく、歯ブラシは、彼女の股の中央、陰核へと到達した。

 そして先ほどと同じように、その先端で小さな円を描くようにゴシゴシと擦り始める。

 

「あ、あ゛、あ゛ぁぁぁっ! やだ、それ、い"ぃ……や"だ…!んっ、ん"ぅう"うぅぅ…!」

 

 指よりも細かく、そして執拗な振動。

 濡れた肌と毛先が擦れ合う背徳的な音が響き、びくんびくんと全身が激しく痙攣し、絶頂の寸前まで追い詰められる。

 

 だが、"調教師"はそれを許さない。

 絶頂の直前で、ぴたりと全ての刺激を止めた。

 そしてその歯ブラシを、さらに下へーー彼女の尻の谷間へと滑らせていく。

 

「ーーひゃっ!? な、なんですか……!? そこは、そんなとこ、なんで、いや…っ……!?」

 

 困惑する坂柳を無視して、彼の持つブラシは股の下を滑っていく。

 それは撫でるように進みーー意識下ではこれまで一度も触れてこなかった、お尻の穴に到達する。

 つまりアナルだ。

 

 そしてそのまま、彼女の小さな尻の穴の入り口、その周囲の繊細な皺を、歯ブラシの毛先でシャカシャカと、まるで歯を磨くかのように擦り始めた。

 

「ーーきゃああ!??」

 

 全く想定していなかったのだろう、珍しい坂柳の意表をつかれた驚愕の声が響いた。

 ビクッと身体を震わせ、背筋をピンと伸ばして尻を離そうとする。

 しかしそれを更に虐めるべく、ブラシの責めは徐々に加速させていく。

 

「そこちがっ!?やめ…てっ、くださ……っ、ひぃっ!?う"…ん"ぃぃ!?」

 

 これまで経験したことのない異物感。くすぐったさ。そしてそこに混じる、背徳的な、確かな快感。

 しかしそれだけでは終わらない。

 彼はその小さな穴に、歯ブラシのヘッドを、ゆっくりとねじ込むように突き込んだ。

 

「あ゛っ!? んぐぅぅ…!? い、いやぁっ! だめ、です…! そんな、もの……!」

 

 ヘッドの硬いプラスチックが、狭い内壁を押し広げる。

 そして、その窮屈な腸内で、毛先を優しくくるくると回転させた。その柔らかい粘膜を、無数の毛先が擦っていく。

 さらに空いている方の手の指を、その隙間に滑り込ませ、内側からその入り口をゆっくりと拡げてみせた。そこには、真っ赤に濡れ、意思とは無関係にひくひくと痙攣する、うぶな粘膜があった。

 彼はその襞を、指の腹で優しくなぞる。

 

「ひっ…!?や、やだぁ……!? そこは、汚っ……っ、へ、変、お"ん"んぅぅう"ぅあ"あ"………! ご……この…っ、変態…! 人の、おしりまで……う"っ、ふぅぅう"う"んぅぅ…! 変態っ……へんたいっ………!?」

 

 気持ち悪い。でも、何故か気持ちいい。

 脳が直接かき混ぜられるような、不快感と快楽の混沌。

 「変態」と連呼し罵倒する坂柳自身が、その異様な状態に一番困惑しているのだろう。

 絶対にあり得ない快楽に、身体が勝手に反応している。

 坂柳の理性が破壊されていくのが、手に取るように分かる。未知の感覚に彼女の腰がガクガクと震え、入り口の周りの皺が、意思とは無関係に、ぱくぱくと痙攣している。

 彼女の口からは、もはや知性の欠片もない、負け惜しみのような、しかし快楽に濡れた喘ぎ声しか出てこなくなっていた。

 

ーー初めてでこの反応か。

 指とブラシで刺激しながら、心の中でそう感嘆する。

 坂柳のアナルの開発値は、ベースも倍率も高い方ではない。だがこれまでの数日間の調教で、彼女の肉体そのものの快楽への受容性が無理やり底上げされている。

 このよがり方は、その証左と言えた。

 

 流石にこれだけ見ていると、俺もーーあ、いや、男も昂りを覚えてきたようだった。

 普段は開発優先の為、自身の快楽を吐き出す目的での行為はあまりやる暇が無い。というか賢者タイムでやる"調教"ほど虚しいものは無いため、そもそもやらないようにしているがーーこれから学校行くし丁度いいか。

 

 スマホで時計を確認する。まだ時間は十分にある。

 とはいえある程度手短にしないといけない。

 坂柳は既にかなり限界に近い疲労が溜まっている。普段通りの長時間掛けての快楽の蓄積よりは、様子を見ながらだが、ある程度初めから強い刺激で持っていく方が結果的に安全だな。

 

 一度全ての刺激を止めると、部屋の隅に置いてあった、ざらついた布地のタオルを手に取った。

 それに、先日手に入れた媚薬入りのローションを、ボトルが空になるのではないかというほどたっぷりと浸み込ませる。

 そしてそのタオルを、坂柳の胸全体を覆うように強く押し付けた。

 

「ひゃぅぅううっ!?」

 

 冷たいローションと、布の荒い感触。

 その二つの刺激に、彼女が言葉にならない悲鳴を上げる。

 彼は構わずそのタオルを、じょりじょりとやすりをかけるように、左右に激しく擦り始めた。

 

 歯ブラシよりも遥かに荒々しい刺激が、ローションによってぬめりのある快楽へと変換され、彼女の胸全体を蹂躙する。

 片手でタオルをゴシゴシと胸と乳首に押し付け擦りながら、もう片方の腕で、彼女の尻の穴を歯ブラシで再び擦り上げる。

 そして彼は自らの下着を下ろし、その肉棒を、坂柳の濡れそぼる膣内へと一気に突き込んだ。

 

「ーーお゛っ……!?」

 

 坂柳の細い喉の奥から、絞り出したような声が漏れる。

 胸と尻を上回る、圧倒的な熱と存在感。

 それをゆっくりと、しかし奥の奥まで届くように、どちゅんどちゅんと深く突き込み始めた。

 

「あ"っ……い"、ほっ……ぉ」

 

 タオルによる胸への荒々しい摩擦と歯ブラシによる尻への未知の刺激。そして腹の底を抉る、男の肉棒の律動。

 三つの異なる場所から同時に叩きつけられる、暴力的なまでの快楽の嵐。

 か弱いーー特に病弱な少女の体を労る意図なんて微塵も感じない責め方。しかしそんな責めであっても、彼女の身体はもはや彼女自身の意思を離れ、ただ快楽に支配された肉の塊と化していた。

 衝撃にぱくぱくと息を漏らしていた坂柳は、思い出したように激しく喘ぎ始める。

 

「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁっ! いや、やめて、お願い……!も、む"り、です…っ! イく、イっちゃ………っ、う"う"ぅぅう"っ!?」

 

 坂柳は快楽のあまり身体を海老反りにして逃げようとするが、絶え間なく電撃のように脳髄を貫く刺激からは、決して逃れられない。

 身体をバタバタと暴れさせ、「イっちゃう」と訴えるが――それを30分ほど続けたところで、彼女はある異常な事実に気がついた。

 

 どれだけイキそうに感じても、永遠に、絶頂の寸前で止まってしまう。

 どれだけ身体が熱くなっても、どれだけ腰が震えても、あと一歩が、届かない。

 

 それは度重なる深い絶頂により、彼女の身体の快楽への閾値が極限まで高められたことを意味していた。

 どれだけその間際にいたとしてと、もはや、彼女の意思での絶頂は不可能。

 この数日の調教で彼女の身体は、斉藤による最後の一押しがなければ、絶頂すらできないように作り変えられていた。

 

 いずれは自身で道具等を用いて刺激しても、決して絶頂に達する事が出来なくなる。

 まだその前段階、最終地点よりはマシな状態とはいえーー坂柳にとって、これが理解不能な事態である事に変わりない。

 これまでは与えられる快楽が調整されていたから寸止めされていたが、今は「絶頂に至るだけの快楽は溜め込まれているが、イケない」という状態。

 彼女自身の脳が、彼ーー斉藤レベルの性技による"許可"を受けないと、解放されないように"調教"されていた。

 

「な…んで…? イ……け、な"っ……あ"っ、う"…あ、あっ、ん"ぃぃ…!?」

 

 それを数分続け、困惑する彼女を胸に抱き寄せる。

 胸のタオルによる責めは一度やめ、代わりに一際重く深いピストンを始めた。

 それは彼女の子宮の入り口を抉り、重い快感を坂柳のお腹の奥に与えるがーー絶頂を許すためのものではない。

 独りよがりに、その奥深くへ熱い楔を打ち込んだ。

 ビュルビュルと、生臭い精液が彼女の中に注ぎ込まれてる。

 

「ひっ…! あ"、あ…っ!」

 

 吐き出されたそれが、坂柳の子宮を満たす。

 その熱に、彼女の身体がびくびくと痙攣する。

 

 だが、それでも。

 坂柳は絶頂には至らない。

 目の前にチカチカと星が瞬き、身体の火照りと疼きが最高潮に達しているーーそこで留まっている。

 解放されない、永遠に続くかのような灼熱地獄。

 彼女は口をぱくぱくと開閉しながら、もはや何が起きているのか理解できない、というように、ただ困惑した表情を浮かべていた。

 

 やがて、長い長い痙攣が収まると、彼女は全身の力を失い、糸が切れた人形のようにぐったりと彼の身体にしなだれかかった。

 

「…な…なん……で… わ、たし…は…?」

 

 その、迷子の子どものようなか細い声。

 意識しているか無意識かは分からないが、坂柳はこう言いたいのだろう。

 「なんで私をイカせてくれないのですか」、と。

 彼はそれに答えることはなく、ゆっくりとペニスを蜜壺から引き抜くと、そこを指で優しく拡げる。

 すると、中に注ぎ込まれ溜まっていた精液が、ブビュルルルッと淫らな音を立てて、彼女の太ももへと溢れ出していった。

 

「ひっ…!」

 

 この期に及んで、まだ彼女の中に残っていた羞恥心。はしたない音が自身の身体から発せられた事で、坂柳は顔を朱に染め上げる。

 しかしそんな坂柳の身体をベッドの上に置き、彼は1人で立ち上がる。

 その責めを完全に終了する素振りに、朦朧としたところから意識を取り戻した坂柳が、ぎょっとしたように身を起こした。

 

「……う、嘘…ですよね…!? こ、これで終わるつもりなんですか……!? こんな…っ、こんな状態で…!」

 

 彼女は必死に何かを訴えようとするが、肝心の一言が言えない。「イかせてください」などという懇願は、彼女のなけなしのプライドが決して許さなかった。

 彼はそんな彼女の葛藤を無視する。身体の疼きが最高潮に達し、それが解放されず悶えている彼女の肉体の状態を誰よりも理解しながら、慈悲は与えない。

 それが、"調教師"としての苦しさであると、彼は心を鬼にして語る。

 

 前述の通り、坂柳の肉体が耐えられる身体的負荷の閾値は低い。

 体育を休み、杖歩行となっているところからも、それはかなりマージンを取る必要がある。

 詰まらない話になるが、性行為というのは、運動量でいうと激しくすれば中等度ーー早歩き程度の負荷となる。

 しかしそれはベースの話であり、興奮に伴う交感神経の活発化、また呼吸数の増加に心拍数の上昇など、運動負荷だけでは捉えられない心臓への負担を考慮する必要がある。

 テクノブレイクという言葉もある。まあ迷信とされているが、絶頂前後の交感神経の急激な変動は激しい血圧の変動をきたす可能性はある。特に坂柳に至っては、きちんと場を整えておかないといけない。

 

 しかし、たとえ制約が多くとも、限られた時間で完璧な調教を、というのがプロフェッショナルとしての鉄則だ。

 上記を踏まえ、そもそもの"調教"目標もあるがーー坂柳の肉体が耐えられるよう、快楽の波は激しくせず、最も負荷の高くなる絶頂も時間を空ける対策を行っている。

 だからこそ、こんなタイミングで予定外の絶頂なんて与えているような肉体的余裕は無いのだ。

 

 いや、じゃあなんで今こんな事してるのかと言われると、まあ……まあまあ。

 邪念がさしたというか。

 だが開発MODの仕様の関係上、まだこの段階で軽い快楽というものを坂柳の身体に教える訳にはいかない為、やるからには絶頂間際までは持っていかないといけないのが困ったところだ。

 坂柳からすると意味不明だろうな。

 

 彼は誤魔化すようにウェットティッシュで自分の体を綺麗に拭くと、散らばっていた制服を手に取り黙々と着替え始める事にした。

 

 そんな男の傍で、途方に暮れる少女はといえば。

 完全に放置されている。

 その事実を悟った坂柳の中で、今度は別の、より"現実的"な恐怖が鎌首をもたげた。

 

「あっ………ま、待ってください……! 私、抵抗してないですよね……!? 約束でしょう!?ピルをください……!」

 

 その言葉に、彼はようやく反応を見せた。

 シャツのボタンを留める手を止め、ゆっくりと彼女の方へ振り返る。

 そして再びベッドへと近づいた。

 

 

 男は改めて自らの肉棒を取り出すと、それを軽く手で刺激して、もう一度熱を持たせる。

 そういえば先程吐き出してしまったが、もともとここで"与える"のがルーチンだった。

 精神的にも"調教"する大事な過程なのに、目先の欲に誤魔化されて忘れかけていた。

 彼は心の中で安堵をし、思い出させてくれた坂柳へ感謝をする。

 そしてその感謝と共に、何かを言いかけたまま開かれていた坂柳の口の中へ、肉棒を一切の躊躇なく突き込んだ。

 

「ーーん"ッ!? オ"ブッ………ギュ…オ"ェッ…!」

 

 喉の奥の柔らかな粘膜に、硬い先端が突き当たる。

 坂柳は激しくえずき、グルルルと獣のような音を喉の奥で鳴らした。

 

 彼は苦しそうに涙を流して目を瞑る坂柳をお構いなしに腰を振り、彼女の喉の奥を執拗に突き上げる。

 その白く細い喉が、内側からの圧力でゴポゴポと無様に膨らんでは縮むのを繰り返す。

 口の端からは、受け止めきれなかった大量の唾液が、きらきらと糸を引きながら溢れていく。

 

「ブッ…んギュッ、ごぷッ……オ"ブッ…」

 

 乙女にはおよそ相応しくない、低く濁った嗚咽が部屋に響き渡る。

 しかしそのまま突き込み続け――最低限の刺激を得たところで、さくっと彼女の口内へと再び射精した。

 

「〜〜〜ッ!??」

 

 ビュルビュルと、先ほどよりは薄いそれが坂柳の口を満たす。

 彼女はくぐもった悲鳴を上げーーそれが冷めやらぬ内に、彼はズルルルと肉棒を坂柳の小さな口から引き抜いた。ビチャビチャとあぶく混じりの唾液が肉棒から垂れ、坂柳の胸の上にだらだらと滴り落ちていく。

 

 そして間髪入れずに彼女の口を片手でこじ開け、顔を上へ向けさせた。

 そこへ再び亀頭を唇に押し付けるとーー何も言わずとも、坂柳はその小さな唇を窄ませて鈴口にキスをし始める。

 そして、ちゅうちゅう、と尿道から精液を最後の一滴まで吸い取ろうとし始めた。

 プライドの欠片も見えない奉仕の姿勢だが、そうしないと求めているものが与えられないと学習したからこその姿だ。

 

 坂柳による尿道の吸引と舌による掃除が終わり、つーっと唾液が糸を引きながら亀頭を唇から離す。

 坂柳は俺の腕によって無理矢理顔を上向きにさせられ、口をぱかっと開けている。餌を待つ魚のようだ。

 そうして開けっぴろげにされている口内には、彼女の唾液と俺が注いだ大量の白濁した液体が、歯の内側に泉のように溜まり、舌がその中で孤島のように浮いていた。

 

 そこへ、彼は薬の入ったケースから取り出した小さな複数の錠剤を、ぽとりと舌の上へ落とす。

 坂柳は、舌の上の異物の感触でそれが何かを悟ったのだろう。顔を蒼白にさせながらも、必死に、その最悪の液体ごと錠剤を喉の奥へと飲み込んだ。

 ごくり、と彼女の喉が大きく上下する。

 もう一度口を開けさせてしっかり飲み込んだのを確認してから、ハアハアと息を乱す彼女の身体を持ち上げ、ベッドの上へと横たえた。

 

 そんな彼女の耳に防音用のヘッドホンを当て、しっかりと拘束服の各種ベルトをベッドに固定しーーこれで本当に朝のルーチンを終了とする。

 

 先ほど与えたピルと共に、短時間で作用する型の睡眠薬も同時に口に入れておいた。そもそも疲労困憊の彼女は、じきに深い眠りにつくだろう。

 ベッドの上の彼女の様子が見えるように設置したカメラをチェックし、スマホで遠隔映像がクリアに確認できるのを確認する。

 最初の何日かは心電図モニターとパルスオキシメーターも付けていたが、肌が少しかぶれたし意味無さそうだからもう付けてない。このカメラも、念の為様子を確認出来るようにしているだけだ。

 

 後一つだけやる事があった。

 彼は思い出したかのように坂柳のスマホを持ち上げ、当たり前のようにロックを解除し、坂柳のフリをして神室へ病欠の連絡を入れる。直ぐに「何故私に」という反応が返って来るが、電話で連絡出来ないんだから仕方ない。黙ってやれ、そしてこれからも宜しく。

 坂柳のスマホの電源を切り、机の上に置く。

 さて、今度こそ出掛ける準備を整え、彼は静かに部屋を後にした。

 

 

 ここからは、"調教師"としての彼ではなくーーただの、一介の学生としての生活となる。

 夜は女体を思うがままに開発し調教する敏腕コーディネーターの彼の姿は、そこには無い。

 次に彼が"調教師"としての姿を見せるのは、放課後になって自室は帰ってからだ。そこからの姿は、また別の話としよう。

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