※この作品はR-18です。

雪の降る夜   作:あべ模型製作所

7 / 9
泡沫の夢。その七
春、それぞれの未来が始まる。
※純然たるファンタジィです。
※Grok3を使用。
※コンセプトをAIに入力し、出力されたものをさらに加筆修正。


春の訪れ、タカコの未来

 

 

 立春を過ぎた最初の週末、僕は津田沼から千葉に向かう電車に乗っていた。目的地はもちろん、栄町のあの店だ。窓の外にはまだ冬の名残が残る風景が流れ、冷たい風がガラスを叩く音が響く。でも、車内は暖かく、少し汗ばむほどだった。僕は「いつまで彼女に会えるだろうか」と、頭の片隅で繰り返し思いながら、彼女に心配させぬよう、この二カ月お金を貯めて今回臨んでいた。クリスマス・イヴの夜、タカコが「無理しちゃダメよ」と言った声が耳に残っていて、ボーナスを使い切ったあの時の軽はずみを繰り返さないよう、自分を律してきた。

 

 電車に揺られながら、年末に決意したことを思い出していた。あの聖なる夜、タカコの温もりに救われた僕は、彼女の「絶対にいい年になるよ」という言葉を胸に刻んだ。そして、クリスマスの余韻が冷めやらぬ年末、独り暮らしの部屋で鏡を見ながら決意をした。「もう一度、自分の夢に向かって踏み出そう」、と。失業と現実の重さに押しつぶされ、忘れかけていた夢──かつては夜の街を遊び歩きながらも、心のどこかで抱いていた何かを作り上げる情熱──を、タカコの存在が再び灯してくれた。彼女に会うため、そして自分を取り戻すために、僕はこの二カ月、節約して、少しずつ貯金を増やしてきた。

 

 若い頃、小説家になりたかった。最初は就職して、兼業作家から始めようと考えていた。けれど現実は重く、仕事にかまけている間に執筆は遠ざかり、自宅と会社を往復する毎日になっていった。いつしか神経はすり減り、パワハラの上司と冷たい同僚に耐えきれず、限界を迎えて衝動的に会社を辞めた。そんな僕が、タカコとの出会いのお陰で再び立ち直れた。

 

 あの雪の降る夜、初めて彼女と出会った日。僕は彼女の紅い瞳と知的な顔立ちに一目ぼれをした。そして、彼女が与えてくれた温もりと励ましが、僕に再び就活に励む力を与えてくれた。再就職も果たすことができた。新しい職場は完璧ではないけれど、なんとかやっていけそうだ。

 

 それだけじゃない。タカコの「夢に歳は関係ないよ」という言葉が胸に残り、僕は再びペンを握った。今度こそプロの小説家を目指して、少しずつ書き始めた。時には数行書いて終わりの日もあった。疲れて眠気に負ける夜もあった。それでも、諦めずに続けた結果、今日、彼女に手渡す数枚のプリントには、短編小説と言える作品が綴られていた。まだ拙いかもしれない。でも、そこには僕の想いと、彼女に救われた日々が込められている。「タカコさん、ここまで僕は自分を取り戻すことができたよ」──そんな感情を胸に秘め、僕は千葉駅を降りた。

 

 外はまだ肌寒く、立春を過ぎたばかりの風がコートを揺らす。雪は解け、アスファルトに小さな水たまりが光っていた。栄町の路地裏を進み、記憶の中の店に近づく。呼び込みの声を聞き流し、心臓が高鳴るのを感じながら、僕はあの店のドアノブを回した。「タカコさんに会いたい。そして、この小説を読んで欲しい」──その想いが、春の訪れとともに僕を再び彼女のもとへ導いていた。

 

 

 店に入ると、いつもの暖かな雰囲気がそこにはあった。暖房の効いた待合所に甘い香りが漂い、春の訪れを感じさせる柔らかな光が窓から差し込む。受付のボーイさんと少し世間話をしながら待っていると、タカコが現れた。今回は……ダボダボの男物のワイシャツ一枚。僕のじゃないけれど、いわゆる「彼シャツ」じゃないか! 裾が太ももを隠しきれないほど緩く揺れ、ボタンが一つ開いて豊かな胸の谷間が覗いている。さらに、脚には彼女の魅力を高めるニーストッキングがぴったりと張り付き、黒い生地が白い肌を際立たせていた。そのエロさだけで、もう頭がクラクラしてきた。20年ぶりの情熱を呼び覚ました彼女が、春の装いでさらに僕を惑わす。

 

 タカコはいつもの紅い瞳に優しさと諦観をたたえ、「いらっしゃい」と穏やかに声をかけてきた。少し掠れた低音が耳に心地よく響き、疲れた影を宿したその瞳が僕を捉える。僕は唾を飲み込みながら、緊張と昂ぶりで声が震えそうになるのを抑えて、「すごく、似合います」と言った。彼女は軽く笑い、紅い瞳を細めて「ありがとう。お部屋で話しましょう」と誘うように首を傾げた。ワイシャツの裾が揺れ、ニーストッキングに包まれた脚が一歩踏み出すたび、僕の視線を絡め取る。春の柔らかな空気の中、彼女の姿に引き寄せられながら、僕は部屋へと導かれた。

 

 部屋に通されると、いつもの甘い香りが充満していた。暖房の効いた空間に、春の柔らかな風が窓の隙間から忍び込み、どこか新しい季節の気配を感じさせる。ちゃぶ台に目をやると、以前はテキストやノートで溢れていたその上が、今はすっきりと片づけられていた。不思議に思って「テキスト、なくなっちゃったね」と尋ねると、タカコはダボダボのワイシャツの袖を軽くまくり、「気にするお客さんもいたしね」と答えた。そして、紅い瞳を僕に向けて、少し誇らしげに続けた。「それに、無事に卒業が決まったの」。

 

「おめでとう」と素直に言えたものの、心の中では「春からは?」という言葉が喉に引っかかった。聞きたいのに聞けない、その一言が胸に重くのしかかる。タカコはそれを察したのだろう、少し寂し気な様子で目を伏せ、「3月でここを辞めることにしたの。借金も今月で完済できるし。それにね」と語尾を切り、顔を上げた。彼女の目線は力強く変わり、紅い瞳に決意が宿った。「もう一回、教職を目指してみるの……」そして、まだ見ぬ子供たちに慈愛の表情を浮かべていた。「……子供たちに夢を諦めない強さを教えたいの」、と。

 

 その言葉を聞いた瞬間、いよいよ来るべきものが来た、と感じた。クリスマス・イヴに感じた別れの予感が現実となり、タカコの新たな一歩が僕との時間を終わりへと導く。彼女の卒業と借金完済は喜ばしいはずなのに、心のどこかで寂しさが広がる。ワイシャツ越しに見える彼女のグラマラスな姿と、力強い瞳が、春の訪れとともに別れのカウントダウンを告げているようだった。

 

 本当に嬉しい出来事のはずなのに、僕はタカコの新出発を素直に祝えなかった。3月までだとあと何回来れるだろう? 再就職したばかりの僕の給料だと、1回が精々だ。となると、今日を入れてあと2回しか彼女に会えないのだ。そう思うと、嬉しさよりも寂しさが先に押し寄せてきて、胸が締め付けられる。タカコはそんな僕の表情を読んだのか、紅い瞳を柔らかく細めて言った。「うん、他のお客さんもみんな寂しがっていたわ。『毎日通ってやる!』って人もいたけれど、気持ちだけ受け取るねって応えたわ」と。彼女の声は穏やかで、どこか遠くを見るような響きがあった。

 

 ふと、タカコが遠い目をして呟いた。「色んなお客さんがいたなぁ……」と。ワイシャツの裾を軽く握り、彼女は思い出を辿るように続けた。「前話したみたいに、夢を思い出させてくれたおじ様。筆おろしの若い子……。私との交わりで命を繋いだ子。今思えば、みんないい思い出ね」。その言葉が、春の柔らかな空気に静かに溶けていく。他のお客さんか……そうだよな、所詮僕とタカコは「客と嬢」なんだよな。その事実が冷たく胸に突き刺さり、苦しさが広がった。彼女にとって僕は、数多くの客の一人に過ぎない。彼女の人生に影響を与えたかもしれないけれど、特別な存在ではないんだ──その現実を突きつけられ、寂しさと愛おしさが混じり合って、どうしようもなく胸が疼いた。

 

 タカコの紅い瞳が僕に戻り、彼女は小さく微笑んだ。でも、その笑顔がどこか遠く感じられて、春の訪れが彼女を僕から引き離していくような気がした。

 

 僕の心を読んだのだろうか、タカコは「でもね」と小さく呟き、紅い瞳で僕を見据えた。「まさか私も行為中に『民衆の旗』を歌うとは思わなかったわ。もしかしたら、あなたが一番私の事を理解してくれたのかもしれない」と。彼女の言葉が静かに響き、僕の胸に刺さる。本音なのか、客を喜ばせるための演技として言っているのか、すぐには判断できなかった。でも、それを話すタカコの目はどこまでも真っすぐで、嘘をついているとは思えないほど澄んでいた。春の柔らかな光が彼女の瞳に反射し、一瞬、時間が止まったような気がした。

 

 タカコは僕の手をそっと取った。ワイシャツの袖口から覗く温かな指先が僕に触れ、「ね、今日も思い出を刻もうっ」と囁いた。どこか寂しげだった彼女の態度は消え、一人のお客さんに精一杯満足してもらおうとするプロの姿がそこにあった。ダボダボのワイシャツ越しに感じる彼女の熱と、ニーストッキングに包まれた脚が僕を誘う。僕は心で涙をこらえ、彼女の言葉に励まされるように、少し強気で応えた。「きっとタカコさんを満足させてあげるよ」と。そして、彼女の腰に腕を回した。彼女のグラマラスな身体が僕に密着し、春の訪れとともに新たな情熱が部屋を満たし始めた。

 

 浴室に移動すると、僕らはお互いに服を脱がせ合った。タカコの指先が僕のシャツを脱がせ、コートを滑らせると、僕は彼女のダボダボのワイシャツのボタンを一つ一つ外した。ニーストッキングをゆっくりと剥がすと、彼女の白い肌が春の光に映える。僕のパンツに手をかけると、タカコは跪いて、口でそっと下ろしてくれた。「ボロン」と飛び出す逸物に、彼女の紅い瞳が一瞬見とれるように止まる。どこか寂しさを抱える僕の心とは裏腹に、息子はすでに元気いっぱいで、タカコはそれを愛おし気に眺めた。彼女の視線に、僕の身体が熱く反応する。

 

 お風呂では、タカコがマットプレイや潜望鏡など、ソープで経験できることを全部やってくれた。ヌルヌルのマットで彼女の豊かな胸が僕の背中に滑り、「ジュブジュブ」と潜望鏡の音が湯気の中で響く。彼女の手と唇が僕を巧みに愛撫し、寂しさも疲れも忘れるほどの快感が全身を包んだ。タカコのプロフェッショナルな技術と、どこか優しい気遣いが混ざり合い、春の訪れを祝うような時間が流れる。最後に、僕らはゆっくりと湯舟に浸かった。背中越しに彼女を抱きしめると、タカコの温もりが湯気とともに僕に伝わってきた。彼女の黒髪が肩に触れ、紅い瞳が静かに閉じる。言葉はないけれど、静かで暖かな時間が二人を包み、春の柔らかな空気が浴室に満ちていた。

 

 湯舟に浸かる静かな時間が流れている中、息子は我慢できないようだった。熱い湯の中でそそり立つ逸物を見て、タカコは小さく笑った。「もう、元気ね」と、紅い瞳を細めてからかうように言う。彼女の手がそっと僕の逸物に触れ、優しく擦ると、切なげな声でこぼした。「あなたのが欲しい……」。その瞳は煽情的で、濡れた黒髪が頬に張り付き、湯気に霞む彼女の表情がこの上もなく愛しかった。寂しさも別れの予感も一瞬忘れ、彼女の視線に僕の心と身体が一気に燃え上がる。

 

 僕は湯舟から立ち上がった。水面から滴る湯が床に落ち、目の前に逸物がぶら下がる。タカコは跪いたまま見上げ、「これで私をついて、よがらせて、天国へいかせて」と囁いた。懇願にも見える彼女の訴えが、僕の欲望をさらに煽り立てる。紅い瞳が潤み、湯気の中で彼女の裸体が春の光に輝く。今、この瞬間、彼女は僕だけの彼女だった。「客と嬢」の枠を超え、タカコが僕に全てを委ねてくれるような錯覚が、浴室の熱とともに全身を駆け巡った。彼女の言葉に導かれるまま、僕は欲望を解放しようと一歩近づいた。

 

 先に僕がお風呂から上がり、ベッドに腰かけていた。春の柔らかな光が窓から差し込み、部屋に穏やかな空気が漂う。タカコが再び彼シャツ姿で現れた。ダボダボのワイシャツが彼女のグラマラスな身体を隠しきれず、裾から覗く太ももが春の訪れとともに新たな魅力を放っている。ベッドの上に二人で座り、向かい合った。初めてセックスする時のような緊張と期待が混じり合い、お互いに照れて笑いあってしまった。タカコの紅い瞳が僕を見つめ、軽く笑う彼女の表情に、寂しさも現実も一瞬遠のく。

 

 やがて、タカコが僕の逸物に口を寄せた。亀頭に優しくキスを落とし、柔らかな唇の感触が全身を震わせる。そして「ジュプッ」と深く咥え込んだ瞬間、淫靡な音が室内に響いた。僕はそっと彼女の頭を押さえ、ショートボブの黒髪が指に絡む。彼女はさらに深く咥え込み、「ジュボ、ジュボ」とリズミカルに動きながら、紅い瞳で僕を見上げる。その視線と音に煽られ、昂ぶりが最高潮に近づく。限界寸前で、タカコは口を離し、息を整えながら「私のもよくして」と囁いた。

 

 タカコは大股でベッドに横になり、彼シャツの裾がずり上がって秘部が露わになる。僕は彼女のショーツを優しく脱がせた。すでに濡れてグッショリとした布が指に触れ、甘い香りが鼻をくすぐる。彼女の秘口にそっと顔を近づけ、「クチュ」と優しくキスをすると、「んっ」と小さく漏れる声が耳に届いた。タカコの太ももが微かに震え、紅い瞳が潤んで僕を見つめる。春の暖かな部屋で、二人の情熱が再び燃え上がり始めた。

 

 僕は彼女の全身を愛したくなった。タカコの首筋に舌を這わせると、彼女の肌がほのかに震え、甘い香りが鼻をくすぐる。乳房を優しく愛撫し、柔らかな感触を味わいながら乳首を舌で転がすと、「んっ」と小さく漏れる声が耳に届いた。じょじょに下へと舌と指を滑らせ、彼女のお腹を撫で、腰を愛おしむ。再び秘口にたどり着くと、それはヒクヒクと蠢き、留め止めもなく甘い蜜が流れ出していた。タカコの昂ぶりが目に見えて伝わり、僕の逸物も怒張し、お腹につくほどにそそり立っていた。「この歳でこんなに元気になるなんて……」と、心の中で呟く。彼女には本当に感謝しかない。タカコのおかげで、身体も心も再び熱を取り戻せたんだ。

 

 彼女は潤んだ紅い瞳で僕を見つめ、「来て……」と切なげに訴えてきた。その声と視線に煽られ、僕は彼女の腰に腕を回した。逸物を秘口にあてがうと、「プチュッ」と淫靡な音が春の部屋に響く。「挿れるね」と囁き、僕はゆっくりと彼女の深奥へと進んでいった。「ブジュ、ブジュジュジュ……」と濡れた音が響き合い、タカコの「あ、あぁぁぁ」という嬌声が室内に木霊した。彼女の蜜壺が僕を熱く締め付け、柔らかな内壁が全身を震わせる。春の柔らかな光が汗に濡れた彼女の裸体を照らし、タカコの紅い瞳が僕を捉える。この瞬間、彼女は僕だけの存在だと感じながら、情熱が二人を一つに溶かしていった。

 

 僕は腰を使いながら、彼女のダボダボのワイシャツを脱がせた。肩から滑らせると、ニーストッキングだけを纏ったタカコの裸体が露わになる。その姿は本当にいやらしく、愛おしかった。黒いストッキングが白い太ももを締め付け、豊かな乳房とくびれた腰が春の光に映える。僕はゆっくりと彼女のポイントを責め立てた。タカコの蜜壺が反応し、「んあぁっ」と掠れた声が漏れる。昂ぶりが彼女を包み、軽く達したらしい。蜜壺が痙攣し、彼女は大きくのけ反った。紅い瞳が潤み、汗に濡れた黒髪がシーツに乱れる。

 

 タカコは息を整えながら、「先にイかされちゃったね」と微笑んだ。その笑顔が愛らしく、どこか小悪魔的で、僕の心をさらに煽る。「まだだ、まだだよ」と応え、僕は再び腰を振った。今度は深く、彼女の子宮口を突くように角度を変える。「あぁ、膣内であなたとわたしがキスをしてるぅ」と、タカコがのけ反ったまま呻いた。豊かな乳房がリズムに合わせて跳ね、彼女の嬌声が春の部屋に響き渡る。僕も昂ってきた。「もう少し、もう少し……」と、この時間を惜しむように、ひたすら腰を動かした。「ブチュン、ブチュン」と淫らな音が響き合い、愛液がとめどなく溢れ、僕の股間やシーツにどんどん垂れてくる。彼女の熱と蜜が僕を包み、春の別れを忘れさせるほどの快感が全身を貫いた。

 

 流石に息子も発射したがってきた。僕はできるだけ我慢した。僕の下に彼女がいる。僕だけの彼女がいる。この時間をなるべく長く維持したくて、タカコの紅い瞳を見つめながら必死に堪えた。彼女が僕の逸物でよがるたび、「んあぁっ」と掠れた嬌声が響き、僕の脳内麻薬がドンドンと溢れ出した。多幸感に包まれ、春の部屋が二人だけの世界になる。逸物は益々怒張し、彼女の嬌声も大きくなっていった。「あぁっ、だめっ、気持ちいいっ」と、タカコの声が僕をさらに昂らせる。

 

 なるべく密着する姿勢をとり、僕は彼女の背中に腕を回した。汗に濡れた肌が触れ合い、彼女の豊かな乳房が僕の胸に押し当てられる。結合部は益々蜜で溢れ、「グチョグチョ」と淫らな音が響き、股間とシーツをびしょ濡れにしていた。タカコも僕の背中に腕を回し、爪を立てながら「来てっ、来てっ、一緒に、一緒に……」と懇願した。その切なげな声と紅い瞳に、僕の心が震える。「うん、一緒に……」と頷き、最後のスパートを始めた。「グッチュグッチュ……」と激しい音が春の空気を切り裂き、僕らは同時に最高潮に達した。「うわぁ」と僕が低く吼え、「あぁぁぁ」とタカコが叫ぶ。逸物から大量の精が迸り、彼女の愛液と混合してシーツに白い染みを作った。

 

 タカコの蜜壺が痙攣し、僕を締め付ける感触が全身を貫く。春の別れを惜しむように、二人の絶頂が一つに溶け合い、多幸感が部屋を満たした。

 

 僕は彼女に凭れ掛かるように倒れた。気持ちよさの頂点の後の倦怠感が全身を包み、それすら心地よかった。汗と熱が冷めやらぬ身体がタカコに重なり、春の柔らかな光がシーツに乱れた二人の影を映す。彼女の汗が僕の胸に染みた。

 

 彼女も肩で息をしながら、「最高だったよ」と微笑んでくれた。紅い瞳が潤み、汗に濡れた黒髪が頬に張り付くその表情が愛おしくて、胸が熱くなる。名残を惜しむように繋がったまま、蜜壺の温もりが僕に伝わってくる。いや、彼女の全身から温もりが伝わってきた。ニーストッキングに包まれた脚が僕に絡み、彼女の柔らかな肌が春の空気とともに僕を包む。

 

 彼女に体重をかけないように気をつけながら、僕は彼女を抱きしめ続けた。「少しこうさせて」と呟くと、タカコは静かに頷いた。紅い瞳が僕を見つめ、小さな笑みが浮かぶ。言葉はないけれど、彼女の温もりと息遣いが全てを語っているようだった。やがて時間が流れ、春の部屋に静寂が戻ってくる。でも、この瞬間だけは、タカコとの繋がりが永遠に続くような気がして、僕は目を閉じてその温もりに浸った。

 

 やがて時間が近づいてきた。僕はゆっくりと逸物を引き抜いた。「ジュポン」と響く音とともに現れたそれは、彼女の愛液でヌラヌラと光っていて、春の光に淫靡に輝いていた。しばらくの間、タカコの秘口と逸物を細い糸が繋ぎ、その滴りがシーツに垂れるまで二人の繋がりが目に見えた。……やがてそれも途切れた。

 

 僕らは服を整え始めた。タカコはニーストッキングを脱ぎ、彼シャツを羽織ると、ちゃぶ台にお茶を出してくれた。湯気が立ち上る緑茶の香りが、春の部屋に穏やかな空気をもたらす。

 

 彼女はカップを手に持つと、「春って何か新しいことがしたくなるよね」と話し始めた。紅い瞳に柔らかな光が宿り、どこか遠くを見るような表情が浮かぶ。「そうだ」と頷きながら、僕は持ち込んだ原稿を思い出した。「これ、受け取ってくれないか」と、バッグから数枚のプリントを取り出して差し出す。震える手を抑えながら渡すと、一瞬彼女と指が触れた。僕らは無意識に指を絡ませた。

 

 タカコは少し驚いたようにそれを受け取り、「ありがとう。小説なのね」と微笑んだ。ページを軽くめくり、紅い瞳が僕に戻る。「うん、君のお陰で、夢に向かう気持ちが蘇ったよ」と伝えると、彼女の顔がぱっと明るくなった。「嬉しい! 読むのが楽しみだよ」と喜ぶタカコの声が、春の訪れとともに僕の胸に温かく響いた。彼女の笑顔が、僕の再び灯った夢を祝福してくれるようだった。

 

「そのうち、何年かかるかわからないけど、僕は作家になる、なってみせる」と、僕はタカコに決意を込めて言った。春の柔らかな光が部屋に差し込む中、彼女の紅い瞳を見つめると、心の中の小さな炎がさらに燃え上がる気がした。タカコは僕の手を取り、温かな指先で軽く握り返して、「私も」と応えた。「みんなのお陰でここまでこれたわ。私も必ず、先生になってみせるね」と、彼女の声に力強い決意が宿る。紅い瞳がキラリと光り、借金完済と卒業を果たした彼女の新たな一歩がそこにあった。

 

 ふと、僕は秋のスーツ姿のタカコを思い出した。あの知的でエロティックな雰囲気そのままに、教壇に立つ姿を想像して、「世界一エロい女教師になりそうだね」と揶揄うと、彼女は「もうっ」と笑いながら僕の肩を軽く叩いた。紅い瞳が細まり、彼シャツの裾が揺れるその仕草が愛らしくて、二人で顔を見合わせて笑いあってしまった。春の訪れとともに、夢に向かう決意とユーモアが混ざり合い、タカコとの時間が一層温かく感じられた。

 

「……3月は、最後はいつまでいるの?」と、僕は意を決して尋ねた。春の柔らかな空気が部屋に満ちているのに、心の中には別れの予感が重くのしかかる。タカコは紅い瞳を少し伏せ、「うん……一応末日までは在籍しているわ。ただ……」と俯いた。「もう結構予約で埋まっていて……」と続ける彼女の声に、僕は愕然とした。あと1回しかないと思っていたのに、最後にもう一回会えるという淡い希望すら叶わないのか……。胸が締め付けられ、言葉を失う。

 

「ただね」と、タカコが顔を上げて続けた。「最後の日の最後の時間だけ空いてるの」。紅い瞳が僕を見つめ、かすかな期待と寂しさが混じった表情がそこにあった。僕は一瞬も迷わず即答した。「その時間を、僕にください」と。声が少し震えたけれど、決意を込めて彼女に伝えた。タカコは静かに頷き、「うん、わかった」と柔らかく応えた。彼シャツの裾を軽く握る彼女の手が、春の別れを惜しむように見えて、僕の心に深い余韻を残した。

 

「抱きしめてもいい?」と僕が尋ねると、タカコはコクリと小さく頷いた。立ち上がり、彼女をきつく抱きしめる。春の柔らかな光が部屋を照らす中、彼シャツ越しに感じる彼女の温もりが僕に染み込む。タカコも腕を回し、深く密着してきた。彼女の鼓動が胸に伝わり、僕の心臓と重なるように響く。

 

 時間が来た。名残惜しく腕を解くと、彼女は玄関まで見送ってくれた。恋人のような時間が終わり、再び「客と嬢」の関係に戻る。「じゃぁ、3月に……」と、掠れた声で言うと、彼女も切なげに手を振って「うん」と応えた。紅い瞳が潤み、春の別れを惜しむような笑みが浮かんでいた。

 

 

 外に出ると、春の寒風がコートを揺らし、肌を刺した。僕は彼女の温もりを胸に抱きしめながら、栄町の路地裏を後にした。3月の最後の日、最後の時間──その約束が、春の訪れとともに僕の心に小さな希望と切なさを残した。

 

 

 ……遠くで桜のつぼみが揺れていた。

 

 

 

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