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※下記のものは回想であり過去の出来事です。
エスデスを住まわせている家に出向くタツミ。
タツ「よぉ!」
エス「タツミ、帰って来たか?ナイトレイドやイェーガーズに行ったり来たりで一体、タツミは何を考えているんだ?」
タツ「そろそろ、あんたにも働いて貰うか・・・」
エス「帝都に戻って良いのか?」
タツ「ああ、だが俺の言う通りに動いて貰うぞ。」
宮殿
皇帝と大臣オネストに報告するラン。
皇帝「おお!エスデスが戻ったか!?」
オネ「本当に、・・・死んだかと思い私も痩せてしまいましたよ」
ラン「はっ!明日帰還されるとの事です」
皇帝「これで帝都の治安も安心出来るな」
オネ「それで・・・賊のブラートは仕留めたのですかな?」
ラン「はい、首級を持って帰参しようとしましたが、相手も自爆したらしく遺憾ながら・・・」
市民を圧政で苦しめ、一人悦に入っている財政官ゲバゼ宅
ゲバ「家畜共め・・・くくく、搾取されるだけの能無しの豚共め。市民共の税金で飲む酒は美味いのう。来月はもっと増税するか・・・くくく」
チェ「旦那様、マッサージのお時間ですよ。」
ゲバ「おー!今日は爽やかファイト一発コースじゃ!」
使用人に化けたチェルシーが口から仕掛け針を出し、油断しているゲバゼの心臓に突き刺す。・・・的確に刺し、数秒呻いた後、ゲバゼは息絶える。
チェ「仕事完了。しかしそのコース、おかしなネーミング・・・」
1階から戸を開ける音がする。
タツ「はいはい、ちょっと通して貰うよ。」
チェ『この声は・・・!?』
ウェ「イェーガーズだ!この家にナイトレイドが現れるという情報が入った。緊急案件に付き中に入る!」
2階へ赴く3人。
クロ「ウェイブ・・・」
ウェ「・・・遅かったか・・・」
タツ「・・・ああ、こりゃ心の臓の発作だな・・・」
クロ「・・・・?」
タツミの判断に顔を顰めるクロメ
ウェ「胸に血の跡がある。こいつは何か細いもので刺されたものだろ?」
タツ「つまり、ナイトレイドという殺し屋がやったと?」
ウェ「そうに決まっているだろ!」
タツ「ひょっとしたらナイトレイドを騙る別の奴かもしれねえし、表向きこいつの身内に対する世間の風評も考えりゃ、自然死で良いんじゃねえか?」
ウェ「だがお前・・・」
タツ「ウェイブ、こいつのやってきた事調べたか?」
ウェ「そ、そりゃ俺だって判っているが、やっぱよ真実を明かした方が・・・」
タツ「お前誰の為に治安守ろうとしているんだ?国民か?それともこんな汚れた権力者の為か?大体、こういう奴はナイトレイドの標的になりそうだから罠はったんだよな?こいつのせいで何人の人間が首を括ったか知ってるか?俺にとっちゃこんな奴が死のうがどうでも良い事だ」
ウェ「くっ・・・」
タツ「まぁ、俺はやる気ねえからやるならあんたらでやってくれ・・・」
何度か逡巡した後、ウェイブは、
ウェ「・・・クロメ、処理班に後は任せてここはもう引き上げるぞ。」
クロ「・・・判った」
タツミは去り際、飼い猫の一匹に目を走らせる。
タツ「・・・・ふっ・・・」
ナイトレイドアジト
チェ「-って訳で罠だったって話。危なかったー」
マイ「その状況で無事とかアンタしぶといわね~」
チェ「飼い猫が2,3匹いて化けて混じってやり過ごしたのよ」
マイ「アタシじゃ切り抜けるのわ難しいそうだわ・・・」
チェ『あそこに居たのはタツミ・・・?どうして?』
アカ「どうやらイェーガーズは私達に的を絞って来ているようだな」
タツ「よっ!只今、はぁ・・・これアカメの漫画的骨付き肉とマインの髪留めと後他は・・・」
レオ「お、タツミ!あたしの芋焼酎は?」
タツ「あ、忘れた、いけね!」
ナジェ「タツミ、私のワイルドセブンは?」
タツ「ボスは禁煙して下さい。その綺麗な肌が台無しになってしまいますよ」
レオ「がーーーーー!あたしの酒ー!」
ナジェ「ふぐぐぐぐぬぬぬぬぬ・・・・ワイルドセブンが私を呼んでいるーーー!」
ラバ『ナジェンダさん・・・・』
複雑な表情で見つめるラバック。
タツ『ここには呑んだくれとニコ中と四次元胃袋しかおらんのか?』
ギャーギャーと、ナジェンダとレオーネはタツミにからむ。
チェ「・・・・・・」
アジト外に呼び出すチェルシー。
タツ「俺になんか用か?おお、もしかして告白か?」
チェ「・・・・、どうして“あそこ”に居たの?」
タツ「・・・・・、特殊警察にか?」
チェ「ええ」
タツ「どうやら皆には言わないでいてくれたようだな?何故言わなかった?」
チェ「訳を聞きたかったの、裏切ったのか、それとも表切っているだけなのか」
タツ「裏切っているとしたら?」
チェ「あの時、タツミは私の変装を見抜いていて見逃したわ・・・だから自然と何か訳があってイェーガーズに居ると判断したわ」
タツ「有難う、理解が早くて助かる」
チェ「でも他のメンバーにそのまま話したら疑うわ。二足わらじなんてね」
タツ「俺には俺の目的がある・・・それは誰の邪魔はさせん」
チェ「そう・・・、この事はとりあえずあたしの胸の内にしまっといて上げる」
タツ「・・・そりゃどうも、・・・何が望みだ?」
チェ「ふふふ、困った時には必ず助けに来て?それが条件!」
タツ「俺はスーパーマンや白馬の王子様じゃないぞ」
馬寅劇場にて
タツ「おい、この芝居は帝国への批判じゃないのか?え?帝国警察の目節穴だと思っているじゃ無いだろうな?」
興行主「いえいえとんでもない、よくご覧下さい、私どもはただお客様に楽しんで頂く事を目的にした・・・」彼はそっと金貨数枚をタツミの手に握らせる。
タツ「おっと、どうやら俺の勘違いみたいだな。あんまり勘違いされるような演目にするなよ?」
興行主「お役目ご苦労様に存じます」
タツミが劇場から去ろうとした時に、
ウェ「おい!」
ウェイブはタツミの手を掴む。
タツ「・・・お?どうした」
ウェ「お前何、袖の下取ってるんだ!イェーガーズとして恥ずかしくねえのか?」
タツ「・・・へぇ・・じゃ、あいつらそのまま逮捕すりゃ良かったのか?」
ウェ「・・・、帝国批判しているからって、別に逮捕する事はねえけどよ・・・」
タツ「あのな、あんた田舎からここに来て余り日も経ってねえから判らねえだろうが、帝国批判しているような言論、書物は弾圧されているんだ・・・そんな中でも帝国批判しているようなしてないようなどちらでも取れるようなギリギリであいつらは闘っているんだ」
ウェ「・・・・・・」
タツ「お前のあのバカデ・・・エスデスが一枚噛んでいる拷問広場知らないのか?」
ウェ「・・・そこは俺だって知ってるさ・・・けど隊長も!?」
タツ「あそこにはなあ、ちょっと帝国批判したような奴も送られているんだ」
ウェ「・・・・・・帝国が腐敗していると薄々判ってたが、そこまでかよ・・・」
タツ「エスデスは部下には優しい面もあるが、オネスト・・・あの大臣に歯向かう奴には二人の利害の一致で弾圧してるんだ」
ウェ「あの隊長が・・・?嘘だろ?」
タツ「信じるか信じないかはあんたの勝手だ」
ウェ「・・・・・・」
タツ「ああそれと、そういう事があるから俺ら警察がとりあえずあいつらを検閲した事にすりゃ、他から何も言われんで済むだろ?」
ウェ「そうか、それでお前・・・ん?けどよ、別に袖の下貰う事も無いよな?」
タツ「俺だって見逃すのに多少危ない橋渡ってるんだ、これでも少ないくらいだ・・・」
ウェ「・・・・・・・チッ・・・!・・・俺はここに来た時、栄転だと田舎の親達も喜んでくれた・・・」
タツ「・・・・・」
ウェ「・・・田舎は良かった、人間と危険種・・・守るべき者と倒すべき者がきっちり分かれてて俺は港の皆を守ってりゃそれで良かった・・・」
タツ「ここに来たら、倒すべきは危険種だけじゃ無くなった訳か・・・」
ウェ「だけどよ、それでも俺には恩人に報いる為に・・・その人は国の為になってくれりゃそれで良いと言ってくれた、だから俺はこの国の為に頑張りてぇんだ」
タツ「・・・、その恩人は国の民の為に働けと言ったのか?それとも悪政を守る為に働けと言ったのか?」
ウェ「・・・・・・・」
タツ「まあ・・・、なんだ。こういうややこしい問題は直ぐに答えは出無いだろ・・・とりあえず俺はまた見廻りに行ってくる、じゃあな」
ウェ「待て・・・俺も行く・・・」
タツ「来るのは良いが・・・、あんたが嫌う袖の下取りにも行くんだぞ俺は」
ウェ「・・・・・・、・・・俺もとにかく着いて行く」
タツ「・・・・・・」
夜、居酒屋
ウェ「俺だってな・・ヒクッ・・・こんな帝都だとは思って無かったんだ・・・」
タツ「ああああ、そうだな」
ウェ「田舎のかぁーちゃんがな、都会でも立派に頑張れってな、他の港の人達も俺がここに来る時に送迎会を開いてくれたんだ・・」
タツミは無言で空になったウェイブのコップに酒を注ぐ。
ウェ「ゴクゴク、・・・はぁーー俺だってなこんな帝都の為に働くのもどうかと思うだ・・・だけどな、田舎の皆の為にも・・・うぐぐぐ・・・」
むせび泣くウェイブ。
タツ「・・・・・」
居酒屋主「お客さん・・・そろそろ悪いんだけど・・・」
タツ「ああ、ごめんごめん。ほらウェイブさん行くぞ・・・」
ウェ「ちきしょう・・・、こんな仕事やってられっかーばかやろーーー・・・」
タツミは酔いどれのウェイブを担いで店を後にする。
ウェ「・・・・・ひっく・・・かあーちゃん、とうちゃーん、みんな・・・ZZZzzzzzz・・・」
タツ「・・・全く世話の掛る同僚だ・・・、・・・幸せな生活してた、正義を正義と信じられて理想に燃えてた男にとってはここの現状は苦しいだろうな」
翌朝
イェーガーズが集まる。
エス「皆、私が居ない間、帝都治安に当たりご苦労だった・・・」
ラン「隊長、無事の御帰還なによりです!」
ボル・ウェ「ご無事でなによりです!」
クロ「うん良かった」
タツ「心配で夜も中々寝れませんでしたよ(万一無断で帝都に来ないかでな)」
エス「・・・・・」
ウェ「頭いてー・・・なぁタツミ、俺昨日呑んだ後の記憶が無いんだか、どうだった?」(小声)
タツ「ん?ああ・・・、往来で裸踊りをして婦女子が逃げてって、危うく他の警察に捕まる所だったぞ」(小声)
エス「メンバーがセリュー、ドクターがいなくなったのは残念だが・・・む!?」
ウェ「ええ!?マジで?」
タツ「ああ、マジで・・だからお前は酒呑むのもうやめろ」
エス「こら!お前ら、何をそこで話をしている!!罰として宮殿外で立ってろ!」
タツ「はーーい、先生・・・」
ウェ「げっ!!『でもまあ、ソフト拷問に比べればまだマシか』
宮殿外でウェイブは別の場所で、タツミも一人門番の代わりをしている。
タツ「えーこういう立ち仕事で同じ姿勢でずーっといると、足の血流が悪くなって早死にしやすくなる。だからこういう仕事でも足を組みかえるなりして、少し動いて血流を良くするように・・・で良かったよなアケ子先生?」
物陰から姿を現すエスデス。
エス「・・・気付いていたか・・・はぁ・・誰だアケコとは?」
タツ「お前に似て、美人で聡明で美声で偉大なる人物だ!(馬寅劇場に居た似た声の奴だったが人格はよう知らん)」
エス「・・・!・・・はぁ・・・私とてからかわれている事くらい判るぞ。・・・それでタツミが望むように二人で密談出来る状況を作った訳だが次はどうする?」
タツ「・・・そうだな・・ナイトレイドと一戦交えてみるか」
エス「・・・ほぉ・・・」(ニヤリ)
タツ「ところでお前ってさ、タバコも酒もやらんだろ?」
エス「ん?そうだな、酒はたまに飲むぐらいだな。」
タツ「趣味以外は割と真面目な生活しているよな、金有っても散財したり博打する訳でもないよなエスデスは」
エス「どうしたんだ急に///」
タツ「はぁーそれに比べナイトの連中は、酒、タバコの匂いが充満するわ。呑めないと言っても無理矢理勧めてくるわで・・・まぁ俺も男臭いとマインに叱られるがな。たまにあいつらにお灸を据えるのも面白いな」
エス「・・・ナイトレイドにはナジェンダを初め女の賊が多いな・・・」
タツ「何故か知らんがそうだな・・・」
エス「ふふふ、タツミのお墨付きだ・・・暴れさせて貰うぞ!」
タツ「いやお前は駄目だ!!」