エスデスがタツミに向かって首輪をさせようと迫って来る。
「え~このように、有る層にとってはご褒美かもしれませんが、ここではされないようにしましょう」
タツミはエスデスの首輪を持つ右手を親指で手の甲を、残りの指で柔らかく掌を掴み、自身の小指から徐々に相手の手を返す、小手返しを行う。(実際には目にも止まらぬ速さで行っている)
「むっ!?タツミ!」
エスデスは返された手を極められないように自ら身体を空中で回転させて着地しようとする。
「手練な相手ならば関節技を極められないように、自分から投げられにいってダメージを受けないようにする人居ます・・・ですが」
タツミは即座に鳩尾に一撃を入れる
「ぐ・・・」
「それでも空中で防がれた場合、体幹を乗せた強力なものにしましょう」
タツミは全身の力を動員した一撃を掌底に乗せ、相手の防御も崩して叩き込み、エスデスは倒れ込む。
「タツミ!大人しくお縄に付け!・・・違った、私の物になれ!」
「このように相手はまだ懲りていません・・・ここは大人しく首輪に繋がれます」
「ふぅ・・・やっと素直になったか」
「それで首輪に繋がれ、相手は引っ張ります・・・引っ張られた反動で、その勢いに乗って脇腹に肘撃ちを叩きこみます」
「ぶほっ!」
「急所の一つでもあります」
「タツミ、さっきから何をする!」
「相手は怒ってますね、因みに引っ張る鎖は相手の手の内、ですが、相手と体を密着させるとこちらの間合いにもなります」
「タ、タツミ?そんなに体を密着させるとは・・・ふふふ」
「そして、相手の顎下に掌底を叩きこみます」
「ぐはっ!!」
「やり過ぎると首の骨が折れるので手加減しましょう」
「ぐ・・・くくく、全くタツミは先程から・・・しかも一体誰と話しているのだ!」
エスデスは軽い脳震盪を起こし、前後不覚になる。
「この密着した状態ならば相手の手も足もこちらの武器として使えます、捥ぐも良し、関節技を極めるもよし、零距離で振動を与えるも良し、勿論相手も同じ間合いなので気をつけましょう。相手は鎖を持っているという心理的有利の隙を付きます。これだけ至近距離ならば逆に鎖を掴んでいる事が不利になります。これは武器を持っている時も同様です。試しにここは相手が鞘に納めた剣を腰に差しているので、鞘を掴んで背中に回して地に倒します。足払いを掛けたり、相手の体軸を崩すと良いでしょう」
タツミはエスデスを地べたにつかせ、首輪も彼女の首に付ける。
「く・・・マカハド・・・」
「そして、相手の攻撃の気配を感知して、心の後の先で制圧します」
タツミは彼女の背中を踏み倒して、奥の手発動を無効化した。
「以上、自分が不利な状況を如何にやり方次第で有利に持って行くかでした・・・お目通し有難う御座いました」
「・・・・・・」
「どうしたエスデスさん?・・・なんで首輪付けたままなんだ?取って良いんだぞ、生憎俺は人を鎖で繋いで連れ回すなんて事、興味無いからな?・・・何でそっちの鎖の端にもう一つ首輪付けるんだ・・・おい!また俺に付けるなよ!・・・うっ・・・今度はそっちからくっ付いて・・・また別の技でも掛けられたいのか?」
「うふふふふふふふ・・・」
「おい、どことどこ、くっつけてんだ!!こするな!ぐっ・・・」
「うふふ、タ・ツ・ミ♡とっても・・・ふふふ、なっているな♡」
以下省略