予告?
タツ「なあなあ、マインちゃん?」
マイ「はいはい!」
タツ「コロっていう犬型帝具いるよな」
マイ「ああ、あのゆるキャラ目指したような犬ねえ。犬型がいるなら未来から来た猫型帝具がいてもおかしくないわよねえ」
タツ「そうだな、それで話の一本でも出来そうだな。それはそうとあいつに予告の一つでもやらせてみるかあ」
マイ「そうねえ、やってもらいましょ」
コロ「きゅいきゅいきゅういいいいきゅううきゅい」
タツ「・・・全然予告になってないじゃんかよ」
マイ「何言っているかさっぱりだわ♪」
タツ「きゅうしか言えねえのか」
コロ「きゅうい!」
マイ「そりゃ犬だもん」
タツ「これで給料一緒なんてやってらんねえよ」
コロ「ぎゅい!!!」
エス「・・・・・」
・・・ご覧頂けたであろうか?
ではもう一度ご覧頂こう・・・、そう、二人(と一匹)で楽しそうに次回予告をしているその後ろの木の陰で禍々しく恨めしそうに睨む妙齢の女性の姿が・・・。
タツ「・・・エスデスの声が妙に艶めかしいと思う」(小声)
エス「タタタ、ダダダ!!!///」
タツ「なんで聞こえるんだ!」
・・・・・・・・・
とある世界
タツミはどういう理由か彼が居る世界から別世界へと来ていた。
帝具シャンバラは空間転移だけでなく、奥の手として時空移動の他に・・・本来ありえない平行世界への移動も可能だと言うが・・・?
その世界には“タツミ”はおらず・・・。
※ここから以下は残酷描写がいつもより強めなのでご注意ください。
安寧道郊外
セリューの爆撃からインクルシオに身を包んだタツミがマインを助けだす。
マイ「あ、貴方は!?」
タツ「俺は革命軍のナイトレイド支援部隊の者だ・・・ここは俺に任せてもう一人の羅刹4鬼を仕留めてくれ!」
マイ「・・・判ったわ・・・そいつは仲間の仇なの、絶対倒して!!」
タツ「判った・・・」
マインが去った後、
セリューとコロがタツミの所へ辿り着く。
セリ「ほぉ・・・よくあれだけの砲撃をいなしたな・・・お前もナイトレイドの仲間か・・・悪は断罪する!」
タツミはインクルシオの武装を解く。
タツ「セリューユビキタス・・・お前が“あの時”において何も変わらなければ当然こうなるよな・・・」
セリ「・・・?何を言っている。ふっ、やはり悪は頭もおかしい・・・お前も仲間達のように捕食してやる」
タツ「・・・・・」
セリ「ロマリーの町で首を晒されていた女は仲間だろう?死体はコロが喰ったぞ・・・あのメガネの女と同じだ・・・二人仲良くおやつになった・・・お前達もそうな・・・ぐっ」
タツミは怒りのこもった眼で睨みつける・・・ただ睨みつけた訳ではない。
セリ「が・・・っぐ・・・『い、息が…』
タツミは一瞬で間合いを詰め、セリューの肋骨下から右の素手で肉を貫き中の心臓をえぐり出す。間髪いれずにセリューの顎下から左手で貫き、顎を外す。
セリューは音もなく崩れる。
コロは巨体化する間も無く、タツミに核を抉りだされ絶命する。
タツ「・・・・・・・」
その場を去っていく。
そしてまた別の場所、時間で。
エスデスは暴れ回っていた。
エス「ははは、戦闘とはやはりこうでなくてはな!!」
エスデスは西の異民族の兵士の胴体を刀で薙ぎ払い、首を刎ね、嬉々として殺戮を楽しんでいく。
西異民族「こ・・・ここまで強いとは・・・!これが帝国最強のエスデス隊・・・!退け退け!」
エス「北の異民族は生き埋めにした。西のお前達は趣向を変えて火薬満載の火刑で責めてやろう」猟奇的に笑みを浮かべる。
「おお・・・、流石エスデス将軍・・・お前本当、良い趣味しているなあ・・・」
エス「む!!?」
そこに一人、大きな巨砲を右手に携える一人の青年が立っていた。
タツ「よぉ・・・」
エス「誰だ貴様は・・・?」
タツ「・・・・・・・・・・・」
エス『・・・何者だ・・・?』「近隣集落の小僧か・・・?さっさと道を開けんと踏み殺すぞ」
エスデス後方にも大量の騎馬隊がいる。
タツ『警告射撃をするか・・・?いや、この兵達も勝ったら敗者を蹂躙、略奪、奴隷にしているんだ・・・逃げん奴はそのまま・・・』今から逃げる奴は殺さん・・・だが向かって来る者は容赦無く・・・さあどうする?」
兵士達から大失笑が漏れる。
兵「将軍、あいつ頭おかしいですぜ・・・ははっはっは」
エス「・・・・・・・・」
タツ「・・・忠告はしたぞ・・・」
1分後、一面焦土と化しエスデス以外の兵達は一瞬で焼け焦げ全滅している。
エスデスは自身の帝具で作った幾重にも重ねた氷でかろうじて耐えていた。
タツ「・・・・・・お前はこの火力では耐えるのは判っていた。」
エス「ふ・・ふふふ・・・・、貴様は何者だ?ここまで強い相手に出会ったのは初めてだ・・・名乗れ!」
タツ「・・・・・・、名無しの権兵衛」
エス「ふっ・・・お前のそのふざけた名前、戦士として私の胸に刻んで置くぞ・・・行くぞ!」
2分後・・・、
エスデスの顎がもげ、首だけとなり、片目が落ちている生首を槍の穂先に刺し高く兵士達の死体の真ん中に掲げられていた・・・早くも死体の異臭を嗅ぎカラス達が啄みに来ている。
タツ「惨めだな・・・、・・・・・・・」
タツミは何事も無かったように去っていき、帝具シャンバラを使う。
元の世界(革命後の現在)
帝都郊外、森の教室
セリ「はい、みんな、今日はあの山に登りに行くよ!大丈夫最近、危険種もいなくなっているから」
生徒達「「はーい、セリュー先生」」
コロ「きゅーい!!」
女生徒「コロちゃんはあたしといくー」
男生徒「こいつどこまで顔のびるか試してみようぜー」
女生徒「ばか、男子!!」
セリ「はい、こらこらそこ遊ばない。生物も大切にするーー」
木陰で見守り、自身の血汚れた手を見るタツミ。
タツ「・・・・・・・」
エスデス達二人が住む山小屋
タツ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
エス「おお、ダーリンお帰り・・・どうした怖い顔をして?」
タツ「・・・・・・・」
エス「・・・・・・何かあったのか?」
タツ「・・・・・お前はもう昔のお前に戻らないでくれよ・・・」
エス「・・・?そうなったら、ダーリンは躊躇無く私を殺すと言ってたろ?はは、タツミ様らしくないな?どうしたんだ」
タツ「あ、・・・ああそうだったな・・・」
タツミはエスデスの頭を右手で抱え・・・自身の右手に僅かながら血が付いていると気がつき自身の服で拭いた後、彼女の頭を撫でる。
エス「・・・ん?ん?///どうしたダーリン一体?///」
戸惑うエスデスだがまんざらでもない。
タツミはしばらくの間、エスデスの頭を抱え撫で続けた。