マイ「見た目は青年、中身はおっさん、その名はタァァツミィィィィイイ!!!」
タツ「うるさいわぁぁぁあああ!!!この永遠の17歳(笑)がぁぁぁあああ!!!」
マイ「乙女に向かってなんて言い草よ、このおっさん!」
タツ「おっさんで結構、俺はいぶし銀のタカクラマコトを尊敬してんだよ!」
マイ「誰よそれ!?知らないわよ!」
タツ「お前は婆さんになっても17歳とか言ってろ!気持ち悪いんだよ!」
マイ「言ったわね、あんた!ムカつく!17歳教を知らないの?うちら信者全員敵に回してるわよ!」
タツ「なんだその宗教!?知らねえよ。そもそも宗教なんか無い方が世の中平和になるんだぞお、こらあ!」
マイ「じゃあ、あんたいっそ安寧道無くしてきなさいよ!」
タツ「上等だ、やってやるぜ!見てろよ!」
タツミはアジトから出ていく。
食卓の方では
スサ「タツミの奴、俺の料理に手を付けずに出て行ったな・・・晩飯抜きだ!」
ナジェ「全く、・・・やれやれ」
レオ「朝から元気だねえ・・・」
アカ「もぐもぐもぐ」
ラバ「喧嘩するほど仲が良いってか?なんか今日はヤケにエキサイトしてたけど原因なに?」
チェ「・・・う~ん、恐らくタツミが余りマインを構わないからそれに対して遠回しに怒ったんじゃない?」
ラバ「本人にそれ聞いたら更に怒るな」
アカ「もぐもぐばくばく」
ナジェ「まあ、お前達も出発の日取りは近付いている。準備を怠らんように、良いな」
帝都雑踏
タツ「上手くあの桃色ツインテールを焚付けてアジトから出ていく口実が出来たが・・・しかしあの野郎、いや女郎。今度あいつを芸名・終音(おわりね)マインとして売り出してコンサートで大恥かかせてやるぞ、こんちくしょう」
ウェ「お?タツミ!」
クロ「どうしたの?プリプリ怒っている」
タツ「あ?なんでもない、別に大して怒ってねえよ」
ウェ「・・・ところでお前またさぼっているじゃないだろうな?」
タツ「ちゃんと巡回してるって・・・それよりもおたくらはパトロールデートか?」
クロ「!!?///ええ、いやその・・・」
ウェ「お前、何言ってんだよ、仕事中だぞ!なあ、クロメ」
クロ「・・・・・そうだね」
タツ『・・・馬鹿な奴』・・・じゃあとりあえず俺は東を見るから、じゃあな」
ウェ「おいおい、お前また袖の下取ったりしねえだろうな?俺が監視してやる」
タツ「・・・・・・・『俺の気遣い無駄にすんな!』
クロ『・・・こういう旦那だから諦めている』
タツ『・・・お前も大変だな』
見廻り途中・・・立札に。
ウェ「ん?なんだ?」
タツ「あーなになに?ロマリー湖にて皇帝陛下に仇なす賊の処刑を行う・・・との事か・・・皇帝へ?あんな幼い操り人形・・・大臣に立ち向かう勇敢な者達の間違いだろ?」
ウェ「おい、声に出すなよ!俺達警察だぞ」
タツ「今まで隠してたが実は俺は不良警官だったんだ」
クロ「・・・・ぷっ」
ウェ「全然隠してねえよ!・・ああいや、下らねえ事言ってねえで見に行くぞ!」
タツ「そうだな・・・悪い、不謹慎だった」
※残酷描写が続きます事、お詫びします。ですが今現在も某国で似た事が行われています。
ロマリー湖に臨時で処刑場が設けられている。
タツミ、ウェイブ、クロメが来ている。
処刑人「良いか、お前ら皇帝陛下に仇なし民衆を惑わす反逆の徒がどうなるか良く見ていろ!!」
縄で縛られ処刑される人達がおり、数人は顔面蒼白、また一人は静かに毅然とした者、そして中には子供の姿もあった。
銃を携え、崖に死刑者を連れて行き、泣き叫ぶ暇もなく次々と撃ち断崖から落としていく。
ウェ「・・・・・・くっ・・・・」
その後、残った死刑者達を一列に並べ座らせ・・・その後ろに処刑者達が一人一人並びナイフで首を捌いていく。
阿鼻叫喚・・・、
子供(女)「助けて・・・誰かぁぁぁ!!!父ちゃん・・・母ちゃん・・・!!!」
ウェ「畜生・・・見てらんねえ・・・!!」
クロ「抑えて、ウェイブ・・・今出て行ったらウェイブも反逆罪として処刑される・・・!」
ウェ「くっ・・・けどよ・・・」
クロ「・・・・・・・」
タツ「・・・・・・」
子供(女)「いいいやあああああ・・・ぎゃああああああ・・・・・・・・」
処刑が終わり、見物者は散って行く。
ウェ「ちきしょう・・・ちきしょう・・・ちきしょう・・・」
涙を流しながら悔やむ。
クロ「ウェイブ・・・・・・・・・」
タツ「・・・あいつら人間とはいえ・・・あんな風に・・・、流れ作業でまるで気にも留めずに殺しやがって・・・あいつらに本当の殺しの重みってやつを教えてやる・・・」
ウェ「・・・『とはいえ?』・・・タツミ、お前・・・」
クロ「・・・・・・・」
ナイトレイドアジト
タツ「・・・・・・・・・・・・・・・・」
タツミは椅子に腰かけたまま強大な殺気を放っている。
ラバ『・・・なんだ、こいつ本当にタツミか?』
チェ『タ・・・タツミ?・・・これが本当のタツミなの・・・?』
アカ『・・・、恐ろしい・・・なんて殺気だ・・・、だが心地良い・・・』
アカメは恐怖を覚えつつも、自身に向けられていないからだけでなく殺気の種類が自身のそれと似たものを感じている為、彼の殺気にあてられ恐怖と共感が入り混じった武者奮いをしている。
レオ『・・・今まであたしはなんで気付かなかったんだ?・・・こんな化け物が傍にいたなんて・・・獣化していない今でも判る・・・エスデスとは違う・・・あいつは何百万人も殺した・・・だが重みが違う。タツミの方が殺しの数は少ないだろうが・・・殺した命をそのまま背負っている・・・その重みがあの女とは断然違う・・・そうか、だから・・・・』
メンバーそれぞれタツミの迫力に気圧されていて、どう対処したら良いか掴みあぐねていた。
ナジェンダとスサノオは用事で出ていた。
マイ「タツミーー!帰って来てたの?帰って来てたなら、まず私に挨拶しなさい、それが常し・・・!!??」
タツ「・・・・・・・・・」ギロ
マイ「・・・・・・・」ゾワッ
タツ「・・・・・・・」
マイ「・・・うっ・・・うっ・・・馬鹿ああああ、そんな睨まなくたって良いじゃない・・・わあああああああ」
タツ「・・・・・・・・、・・・ああ・・・、はぁ・・・何も泣く事ないだろ?」
マイ「バカ!!泣いてなんかいないわよ・・・うう・・・えぐ・・・」
タツ「ああ・・・、判った判った・・・よしよし」
マインの頭を撫でるタツミ。
マイ「もうばか・・・、脅かすんじゃないわよ」
タツ「・・・お前も殺し屋の端くれならこんな事で泣くなよ」
マイ「・・・だから泣いて無い!」
タツ「判った判った」
ラバ「・・・・・・・」
チェ「・・・・ほっ・・・」
アカ「・・・・・・・」
レオ「・・・・はぁ・・・マインのKYのおかげで助かったな」
緊張が解け、ラバックとレオーネは思う所が互いにあり、顔を見合わせる。
ラバ「・・・・・」
レオ「・・・・・」
マイ「・・・もう、タツミ、あんたらしくない怖い顔して、何があったのよ?」
タツ「・・・うん・・、ああ、まあ・・・、ちょっと公開処刑見て来てな・・・それで・・・」
マイ「・・・・・・・・そう」
タツ「今までも処刑死体は見たさ・・・公開処刑も時折見た・・・だが、今回はあんな流れ作業で人殺しやがって・・・年端もいかない子供もな・・・」
ラバ「ああ・・・・、そりゃ後味悪いけどよ・・・そんな事無くす為に、俺達は闘っているんだぜ」
レオ「そうそう、タツミ。」
タツ「・・・・・あんたら民の為に闘っているんだよな・・・?」
アカ「うん」
タツ「・・・その民の中にその公開処刑を見て楽しそうに喜んで見ている奴もいやがった・・・運が良かったのか判らんが今まで俺はそういう民衆を見た事無かった・・・処刑を楽しんでいた連中は大概権力者だった・・・」
アカ「・・・・・・・」
タツ「この国も権力者も病んでいるが、ひょっとしたら民も病んでいるのかもな・・・つまり全部病んでいて・・・本当は全部一掃した方が良いんじゃないのか?」
ラバ「・・・・・・」
チェ「・・・・うん、そうかもしれないね」
マイ「・・・確かにろくでもない奴らもいるわよ・・・でも、中には良い人もいる・・・まともな人が、そんな人達の力に少しでもなれたらと思うわ・・・」
アカ「・・・タツミ、私は元々帝国の暗殺部隊の人間だった。そんな私でもボスは説得してくれた。私も平気で人を殺せる暗殺者だ・・・ひょっとしたらその公開処刑を見て喜んでいた奴らとそう大差は無いかもしれない・・・」
タツ「・・・この厳しい生活ん中で政府に対する怒りを公開処刑に目を向けさせて民衆のストレスを発散させるのと自分達政府に逆らわさせないとので二重の意味があるのかもな」
ラバ「・・・、お前、そこまで深刻に考えるなって・・・らしくねえぞ」
タツ「・・・昔、誰だったけかな、大衆は豚だと言ってた奴がいたな」
ラバ「豚ねえ・・・じゃあ俺は孤高の狼だな!」
レオ「ラバが狼??あんたなんてせいぜい送り狼が関の山でしょうに」
ラバ「おい、姐さん!俺はこう見えても惚れた女に一途なんだぜ」
レオ「昨日チェルシーの風呂覗こうとしてたの、内緒にしてあげようと思ってたのになー」
ラバ「んが!?そ、それは・・・」
チェ「へえ~~~~・・・後でどうなるか覚えておいてね♪」
ラバ「あ、あわわわわわ」
タツ「はは、はははははっはははは・・・・はは・・・はぁ・・・ああ、悪い外の空気吸って来る」
アジトを後にするタツミ。
レオ「・・・・・・」
ラバ「・・・・・・」
マイ「・・・・・・」
アカ「・・・・・・」
チェ「・・・・・・」
イェーガーズ詰所
ウェ「・・・・・・・・」
クロ「・・・・・・・・」
ラン「・・・そうでしたか、そんな事が」
ボル「・・・私も似た事をしてきたからね、余りとやかくは言えないよ・・・」
タツ「・・・・・・ボルスさん、あんたは無実の罪と叫んでた人でも処刑したんだったな・・・」
ボル「う、うん・・・」
タツ「それは調べがしっかりと着いてたいたのかい?」
ボル「・・・私は処刑係だったから取り調べは別の人達だったから・・・」
タツ「・・・もし、あんたの奥さん娘が無実の罪で処刑されそうになったらどうする?」
ボル「・・・そ、それは勿論、必死になって助命嘆願するよ・・・無実の証明しようと必死になるよ」
タツ「・・・つまりはそういう事さ、誰かがやらなきゃならない、誰かが責任を被らなきゃならない・・・だから自分が引き受けた。そりゃ自己犠牲で涙出そうな結構な話だな・・・だがな、あんた一体誰の為に仕事してんだ?」
ボル「・・・・・・」
タツ「家族の為か?国の為か?こんな国の・・・裁きを満足にせず罪もでっち上げるような国の為に働いているなら・・・今日処刑された彼らだってただ帝国の事を批判した記事を書いただけさ・・・それぐらいで罪になるって言うのか?・・・妻娘が無実で処刑されたって、あんた文句言えねえぞ。自分の家族だけは助けてくれ?傍から見たらお笑い草だぜ?・・・あんたみたいのを偽善者って言うんだ」
ボル「・・・・・・・・・」
クロ「・・・・・・・」
ウェ「おい、タツミ言い過ぎだぞ!」
ラン「・・・タツミ君、もうその辺で」
タツ「・・・・・・」
ボル「・・・いや、ウェイブ君、ラン君、タツミ君の言う通り私は偽善者だよ。殺してきた人達にも家族が居たんだろうけど、心の中で自分の家族を守る為なら国の為なら・・・とどこかで考えないように・・・それを言い訳にしていたのかもしれないね・・・」
タツ「・・・あんた、火炙りの刑って見た事あるかい?あんたの使う帝具、ルビカンテはかなりの火力で一気に相手を焼き殺すから少しだけマシかもしれんが、そのやり方は弱火の火力でじわじわと・・・焼け焦げた人の匂い、目が溶けて・・絶叫する・・・それでも簡単には死なねえんだ・・・」
ボル「・・・・・・」
タツ「そういや、この国は自分達の政権を守る為に歯向かう奴を抹殺する暗殺部隊を作ってんの知ってるか?」
クロ「・・・!!!」
ラン「・・・・・」
ウェ「話には聞いた事あったが、そんなの本当にあったのか?」
タツ「奴隷として売られてきた奴やみなし子だとかとにかく訳ありの奴を連れて来て子供の時から過酷な・・・危険種がうようよいる所に離して生き延びた奴らに殺しの手口を仕込むんだ・・・」
ウェ「・・・そんな事してんのかよ?」
クロ「・・・・・・」
タツ「多くの子供が命落したろうな・・・、こんな帝国、アホな国でも忠義立てして国の為に働こうなんて・・・逆に同情するぜ」
クロ「・・・・・・うるさい・・・」
タツ「・・・・・・」
ウェ「・・・クロメ?」
クロ「・・・あんたに何が判るの?・・・確かにつらかった・・・暗殺部隊ならではの厳しい掟もある・・けどあたし達は必死に国を支えようと・・・それが死んでいった仲間達もそうだったから・・・今ここで逃げたらあの世で皆に合わす顔なんてない・・・あたしも戦って死ぬ覚悟はとうに出来てる!例え多少国が間違ってても、平和な方が人々が安心出来る・・・だからお姉ちゃんは間違っている・・・自分から治安を乱すなんて事・・・」
ウェ「クロメ・・・お前・・・」
タツ「・・・お前あの世なんて信じるの?馬鹿だねえ・・・一つ言っておく、お前が行くのは皆が待つあの世じゃねえ・・・地獄だ。そこで100年に及ぶありとあらゆる責め苦を受けた後、最後に待ち受けるのは魂の死だ」
ラン『ん?あの世も地獄も広義であの世に変わりませんが・・・まあここは黙っておく事にしますか、彼なりに何か考えでもありでそうですし』
タツ「大体、平和ってなんだよ?言っとくがな、俺達がエスデス隊長から支給されたり、軍団に渡している金や報酬、あれ、相手から奪い取ったり、市民への重税で賄われているんだぜ。大体税金上がっている理由が帝都国民の福利厚生や環境整備なんて言われているが・・・実際どうだ?本当にされているか?税金を上げる為の口実で、其の実は・・・軍備増強や暗殺部隊育成とかに使われているんだろうな?本当に俺達の隊長様は敵や市民には厳しく、俺達警察、軍人にはお優しいよな・・・エスデス様万歳!ははははは!!」
クロ「・・・くっ・・・」
ウェ「・・・・・・・」
ボル「・・・・・・・」
ラン「・・・・・・・」
タツ「ま、あんたらエスデス・・・オネストの狗共はせいぜい互いの傷でも舐め合って自己満足の正義感でも満たしているんだな・・・ふふあははっははは!」
ウェ「おい、どこ行くんだお前?」
タツ「パトロールの時間だ・・・こんな俺でも最低限仕事しないとな?じゃあな」
物陰で聞いていたエスデス。
エス「・・・・・・」
宮殿外
エス「・・・・・・」
タツ「盗み聞きは感心しないぞ・・・お姉さん?」
エス「・・・はぁ、私をあそこまで何度も悪し様に言えるのはタツミぐらいなものだぞ」
タツ「事実を言っただけだ。この馬鹿が、大体お前だって帝都の治安を守るだとか美辞麗句並べているが、自分の拷問趣味を満たせるから守るだけで、そうで無ければ守らんかったろう」
エス「惚れた男に・・・今までもそうだが、そこまで非難されると多少落ち込むぞ」
タツ「落ち込んでいる暇は無いぞ。新たな仕事が出来た・・・今回はお前にも手伝って貰うぞ、ナイトレイド共と闘う前の一仕事だ」