イェーガーズ召集
エス「ナイトレイドが安寧道の幹部、ボリックを狙っているという情報が入った。日程は○日に帝都を出立する。各自武具、帝具の管理は怠らんように良いな!」
一同「「はっ!!」」
エスデスが各自の帝具の確認をし、クロメの八房も見る。
エス「クロメ・・・刃こぼれがあるな・・・」
クロ「はい、出発の日取りまでには何とかしようと思います」
エス「私の知り合いに良い砥ぎ師がいる。そいつに見せてやろう・・・なにそれぐらいの費用は持ってやる」
クロ「有難う御座います!」
ウェ「良かったなクロメ、流石隊長面倒見が良い」
ラン「・・・・・・・『この手の人心掌握は上手い人だ』」
タツ「いや本当、俺エスデス隊長にずっとついていきますよ」
ウェ「お前隊長の居ない所で言いたい放題言ってるだろ!」
タツ「馬鹿、ウェイブ!嘘言うな!」
エス「・・・ウェイブ、タツミの言う事は放っておけ。クロメ、それまでの間、別の刀で代用していろ。お前なら問題無く使えるだろ」
夜月明かり下
タツ「ズズズ・・・ズルズル・・・」
屋台でうどんを啜るタツミ、腰には愛用の刀と八房を差している。
タツ「ああ・・・、鼻紙、鼻紙はと・・・ふぅ・・・、親父さん、代金ここ置いとくぜ・・・」
店主「はい、どうも。毎度ありがとさん」
屋台を後にし、眼光が変わる。
タツ「・・・・・・・・」
帝都雑踏
道歩く人に労われる。
「あ、エスデス様、夜分までお役目ご苦労様です」
※本来、お疲れ様ですよりも公的な役目で目上、上司にも御苦労さまですと使われていました。
エス「うむ・・・、戸締りはしっかりしておけ」
「おお、これはエスデス将軍・・・いえ隊長、夜の帝都でも安心していられるのも貴女様のおかげです」
エス「ふん、世辞はいらん・・・つまらん揉め事は起こすなよ」
裁判官ホアーク屋敷
エス「夜分まで御苦労だな、お前達」
門番「お、これはエスデス将軍・・・お役目ご苦労様です・・・何か御座いましたでしょうか?」
エス「・・・実はホアークが狙われているという情報が入ってな・・・、仕事柄つまらん怨みでも買いもするだろう・・・その為に念の為の巡回だ」
門番「いや、これは・・・将軍、いえエスデス隊長が居て下されれば一騎当千です」
エス「大臣ともこいつは懇意だからな・・・これは私からへ差し入れだ・・・警護の者もここに呼べ、その間、私がホアークを見といてやる」
門番「有難う御座います、では早速。」
広場に集まる警護一同。
そして闇から人影が。
タツ「・・・・・・」
エス「・・・・・『ふっ』」
互いに目配せした後、タツミは屋敷へと侵入していく。
エス「ではお前達、ゆっくり食べていろ。」
「「有難う御座います」」
ホアーク部屋
ホア「くっくっく、大臣からの命令とあれば従わざるを得ないな・・・あれぐらいの理由でも重罪に見せかける裁判書類をつくるなどお手の物、馬鹿な市民共め・・・これで出世の道が開かれた・・・今に俺は・・・くくく・・・ん?」
“裁判官ホアーク、右の者、自分の立場を悪用し無実の人間を死刑に追いやるたる段、誠に許し難くここに極刑を処すもの也”
ホア「な?なんだこの紙は?誰がこんな事を・・・」
タツ「・・・・・・・・・」
ホア「?だ、誰だ貴様は?」
タツ「ははは、さ、誰だろうな?」
ホア「だ、誰かおらんか?・・・!?」
そして扉が開く
エス「入らせて貰ったぞ。なんだ、どうした?」
ホア「あ、貴女はエスデス将軍!!おお、ここに、賊が、賊を捕えて下され!」
タツ「・・・・・・、こいつは参ったな。帝国最強の女じゃ分が悪い・・・」
エス「ふふふ、貴様のような奴とは拷問部屋でじっくり話し合ってみたいものだ?」
ホア「さあ、将軍、こやつを・・・頼みましたぞ!」
エス「・・・ああ、だが私はお前に言ったのだ?」
ホア「・・・は?と申しま・・・っぐっっ・・・」
エスデスの刀がホアークの心臓横を貫き、その後、手足を斬り落とす。
ホア「うあ・・・あああ・あああああああ・・・・」
タツ「・・・・・・後は俺がやる」
エス「・・・む、判った・・・私の夫は情け深いんだ、感謝しろ」
タツミは八房でホアークの頸動脈を斬って絶命させる。
タツ「俺はお前の夫になった覚えは無いぞ?」
エス「ふふふ、いずれそうなる♪」
扉が開き、
警護「エスデス隊長!有難う御座いました!」
エス「うむ、・・・ではホアーク、身辺には気をつけろよ」
ホアークは深々をお辞儀をし礼をしている。
エス「では私から大臣にお前の事を伝えておく・・・ではお前達、後の警備はしっかりしておけ!」
警護達「「はっ!!」」
扉を閉め、ホアーク一人となる。
屋敷天井裏
タツ『八房解除・・・土は土に帰る・・・』
処刑人達用宿舎
外で夜中、朝の処刑に関わった者達が酒を呑んでいる。
「ひっく・・・うぃ・・・、けっ、死刑がなんぼのもんじゃい!」
「そうだそうだ、俺達がいねえと帝都の平和は守れねえんだ」
「そうそう、俺達のやっている事は正義なんだ、市民を守る為なんだ・・・うぃ・・・」
「だけどよ、今日、最後に殺したガキ、うるせえったりゃありゃしなかったぜ・・・怨むなら大臣に逆らったお前の親父を恨めってな・・・」
「いやいやだけどよ、良い声して、た、たまらなかったぜ・・いひひ」
「お前ロリコンかよ?」
「いやいやちげえよ・・・ははは」
そこに一人の女がやってくる。
「お?なんだこんな所に?おおー姉ちゃん、酌してくれ」
エス「ほぉ・・お前達、上機嫌だな。良いだろう酌してやる」
「・・・・ば、馬鹿、お前、この方はエスデス将軍・・・エスデス様だぞ!」
「・・・げげ・・・す、すみませんでした・・・酔っ払っているものでつい・・・申し訳御座いません!」
エス「構わん・・・、ところであの朝の処刑、都民への・・・いや反乱しようと企む者への見せしめとして見事だったぞ・・・あれでつまらない事を起こす者は少なくなるだろう」
「へ?・・・へいへい、大臣のオネスト様から皇帝に仇なす輩は早めに駆除すべしと、そう言い使っておりまして」
エス「ところでお前達に褒美を取らせたいが、関わった者達はこれで全員か?」
「へい、そうです。それでどんな褒美を頂けるんで?・・・ひひひ・・・ひ?」
タツミは刀で処刑人の一人の首を半分斬る・・。
「な、なんだてめえは!!!?」
周りに居た数人を瞬時に斬り捨てる。
エス「タツミ、私にも残りの二人を斬り捨てさせろ!」
タツ「判った、そっちは頼んだぞ」
「え?え?エ、エスデス将軍、こ、これは一体なんの余興で?」
「ち、ちきしょう、裏切りやがったんだこの女!」
一人の処刑人が刀で突いてくるが、そのまま最小限でかわしてエスデスが斬る。
「く、くそーくそーな、なんで将軍のあんたが帝国を裏切った?反乱軍に入ったのか?ちきしょう!!」
エス「反乱軍?帝国を裏切った?はは、何を馬鹿な・・・」
「じゃあ、何故?」
エス「私は一人の男に従っているまで、最早、帝国軍も反乱軍も関係無い」
タツ「エスデス、喋り過ぎだ」
エス「おっとすまん」
エスデスがタツミの方に振り向いた隙を見逃さない。
「・・・・・・・」
処刑人の最後の一人が有無を言わずに斧で突っ込んでくる。
エスデスの喉寸前で止まる斧。
タツミの刀がエスデスの脇腹を擦れ擦れで掠めながら処刑人の心臓を突く
「ぐ・・・・・・・」倒れる
タツ「・・・なんで自分で倒さなかった?」
エス「ふふふ、タツミの私への愛を確かめたかったのだ!」
タツ「アホな事言ってないで引き上げるぞ!」
エス「うむ♪」
処刑人達の死体を見てタツミは、
「いずれ我が身か・・・」
エス「・・・・・・・」
エスデスを住まわせていたかつての家へ向かう。
エス「タツミ?ひょっとしてあそこに向かうのか?ふふふ///」
タツ「・・・エスデス・・・あんたの力を持ってしてもあの裁判官はどうにも出来なかったよな?」
エス「・・・、大臣の息が掛っていたらな、私でもどうにもならん。タツミが言った通り殺さざるを得なかったと思うぞ。大臣と全面対決する覚悟があるなら奴を牢獄に閉じ込める事も出来たかもな」
タツ「・・・今はまだ其の時じゃない・・・どんな奴にも良心があるだろうが・・・な」
エス「あの処刑人共も始末したのを後悔しているのか?」
タツ「・・・奴らも無実の人間と判っていようが処刑してきたような奴らだ。殺される理由は十分にある・・・だが俺は怒りに任せて事に及んだ・・・ひょっとしたら殺さずに改心させられた方法があったかもな・・・今の俺には無理だが・・・俺は初めここまで人間達のする事に介入するつもりは無かったが・・・この国そのものを変えないとここまで腐敗した構造を叩かんと人が変われる余地も無いのかもな・・・あの処刑人共もあの裁判官もただ単に今の国に適応しただけに過ぎんのかもしれん・・・あいつらが仮に正義感を出して命令に背けば今度は自分達が処罰されただろうからな・・・」
エス「・・・タツミ・・・」
タツ「・・・話が過ぎたな、着いたぞ」
エス「タツミ?///ここでするのか?私は構わないぞ?」
タツ「・・・判ってて言っているから始末が悪いなあんたは。」
エス「・・・そうだな、二人で愛を語るには邪魔者がいるな」
エスデスは物置の戸を斬り裂く。戸が倒れ、中から縛られた一人の男が現れる。
タツ「こいつに見覚えないか?」
エス「・・・ああ、確か大臣の息子・・・シュラだったな?」
タツ「やはり嘘では無かったのか?両腕両足の関節を外しておいた・・・無駄に暴れるからだ」
タツミはシュラの猿ぐつわを刀で斬り解く。
シュ「て、てめぇ・・・く、くそ・・・」
タツ「お前は本当に救いようの無い奴だな・・・やろうと思えば両手足の骨を折れたんだぞ」
エス「タツミ、こんな奴にタツミの情けなど通じない。」
シュ「おい、てめぇエスデスの姉ーちゃんだろ?なんでこんな奴と一緒にいる?こいつは俺をこんな目に遭わせたんだぞ?早くこいつを殺せ!」
エス「シュラ・・・貴様、誰に向かって命令している?」
タツ「最近、婦女暴行死体遺棄事件があったが・・・まだ犯人が捕まって無かったな・・・こいつがこの辺に現れた時期と同じなんだよな・・・」
エス「ほぉ・・・」
シュ「・・・・・・・」
タツ「シュラさんよ・・・あんた思い当たる節がありそうだな・・・」
シュ「お前ら・・・こんな事してタダで済むと思うなよ・・・俺はオネストの息子だ・・・親父はな、息子の俺にも教えてねえ、とっておきの帝具持ってんだ・・・エスデス、お前だって目じゃねえはずだぜ・・・ざまあみやがれ・・・ははは!!」
タツ「はぁ・・・エスデス、こいつを広場に明日晒す・・・死なん程度に痛めつけてやれ・・・俺はもう疲れたから今日は帰る」
エス「ああ、判ったタツミ、明日遅刻しないでくれよ。部下達の手前もあるからな」
タツ「おお、じゃあお休み」
エス「ふふふ、お休み♪」
タツミは去っていく。
エス「・・・さて、シュラ久しぶりだな・・・すまないな、こんなしっかりとした拷問部屋では無く物置小屋で・・・」
シュ「エスデス・・・おめぇ裏切ったな・・・あんな小僧と一緒につるみやがって・・・」
エス「裏切っただと?まあそうかもしれないな・・・だが私はより面白い、刺激のある方に着いたまでだ!」
シュ「・・・なんだと?反乱軍に着いたんじゃねえのか?」
エス「私は最早帝国軍でも、ましてや反乱軍にも着かん!」
シュ「けっ、あんな小便臭えガキに惚れて腑抜けになったのかよ!」
エスデスはシュラの片目を刀で突く。
シュ「ぎゃあああああああああああああ」
エス「貴様・・・私の夫を愚弄すると手加減せんぞ・・・夫の指示があるから手心加えるつもりだが、今ここには居ない。お前を生かしてさえいればそれで良いという条件だからな・・・」
シュ「ぎゃ・・・がが・・・てめぇ、・・・あんた、闘いが生き甲斐だったんだろ、拷問狂だったんだろ?あんなつまねえ奴について良いのかよ!?」
エスデスは今度はシュラの片耳を削ぐ
シュ「ぐぎぎぎぎぎ・・・」
エス「同じ事を二度言わせるな・・・夫、タツミはな・・・帝国軍に着いていながらも帝国軍では無い。・・・反乱軍に身を置いても反乱軍では無い・・・そういう男だ・・・」
シュ「ぜぇぜぇ・・・どういう事だ・・・そりゃ?」
エス「貴様如きには判るまい・・・あの夫は妻である私にすら心を完全に許していない・・・それに私が夫の意にそぐわぬ事をすれば問答無用で殺すと言っている・・・ふふふ・・・面白い夫だ」
シュ「お前も・・・あの野郎も狂ってやがる・・・」
エス「貴様には言われたくは無いな・・・女を犯しただけではなく、殺すとはな・・・夫は自らの欲望に負けたりはせんぞ・・・何人殺したとしても自分で自分を支配している恐ろしい男だ・・・」
シュ「・・・・・・・」
エス「さて、楽しいお喋りの後は・・・楽しい拷問の時間だ、いくぞ・・・」
シュ「ま、待て・・・エスデスのねえーちゃん俺と取引しねえか?・・・俺が親父に取り成して、もっと刺激のある楽しい思いをさせてやるって、な、な?」
ナイトレイドアジト
マイ「タツミ?あんたこんな時間までどこ行ってたのよ?」
タツ「お前は俺のかーちゃんか?ちょっと気晴らしに歩いてたら落とし穴に落ちて、気が付いたら夜になってたんだよ!」
ラバ「・・・・・・」
レオ「・・・・・・」
チェ「・・・・・・」
アカ「・・・・・・」
タツ「あーそれで俺の晩飯は・・・?」
アカ「タツミ・・・スーさんが怒っている」
タツ「なんで?」
スサ「・・・タツミ、今朝お前よくも俺の作った料理を食わずに出かけて行ったな?」
タツ「い?あ、あれは、その急用で・・・」
スサ「折角作った料理を食べずに行くのは料理人への冒涜だ・・・お前には今後、一食も作らん!」
その後、タツミはスサノオに平謝りして何とか機嫌を直して貰ったという。
翌朝
マイ「あれ、タツミは?」
スサ「朝飯食べたら直ぐに出て行ったぞ」
マイ「なによ、あいつ・・・」
イェーガーズ詰所
エス「タツミ、ギリギリだぞ!」
タツ「すみません、隊長・・・ふあ~あ」
ミーティングが終わり・・・そこに、
兵「エスデス隊長!処刑人の宿舎と裁判官宅で殺害が・・・至急現場に向かわれて下さい!」
エス「・・・全く、朝から騒々しい・・・またナイトレイドの仕業か?・・・ランは私と来い!残りの者は通常業務にあたれ、以上!解散!」
ウェ「はぁ・・・最近、物騒だよな・・・」
タツ「はぁ~~ねむ・・・」
ウェ「お前は呑気だよな・・・」
タツ「あ・・・ボルスさん、クロメ、昨日はすまなかった・・・」
クロ「・・・・・・」
ボル「タツミ君・・・」
タツ「いや~つい俺も昨日頭に血が上っちまって・・・あの後、絵草子(漫画の事)読んで気持ち晴れてたらどうでも良くなりましたわ」
ウェ「お前こらぁ!!昨日確かにお前も言いたい事言ってたけどよ・・・、俺はちょっと良い事言ってんなあ・・・と思って見直してたんだぞ!」
タツ「いや~俺もあんな事言うのやっぱ性に合わないなって・・ほら、俺ってぐーたらキャラだろ?やっぱり自分のキャラに合わない事するもんじゃないよな、あははは」
クロ「・・・・・・」
ボル「・・・・・・」
ウェ「・・・だー!お前って奴はアホかー!」
タツ「んじゃ俺、パトロールに行ってくるぜ!」
ウェ「おい、待てよお前!」
二人は出ていく。
ボル「・・・・・・」
クロ「ボルスさん、・・・私達も行きますか?」
ロマリー広場
ウェ「おい、お前、本当は何か隠してるっつーか、何か考えでもあんだろ?」
タツ「俺が何か考えがあって行動しているように見えるか?」
ウェ「・・・・あー・・・だー!質問しているのは俺だぞ!」
タツ「ん?」
人だかりの中、
広場中央に戸板に縛られ壊れた笑いをしている男がいた・・・。
ウェ「な、なんだこれ?」
タツ「・・・・・・・」
その男の横に“大臣オネストの息子、シュラ。このたび数々の婦女暴行殺人事件の犯人であり、ここに晒すものとする”と紙に書いてある。
ウェ「だ、誰だよ・・・う~~む?」
タツ「そーいやあ、未解決殺人事件の犯人こいつか・・・?」
ウェ「まだそうと決まった訳じゃねえって・・・けど、こいつ大臣の息子か・・・、とにかく早い所、解放しないと・・・タツミは周りの人だかり散らしてくれよ」
タツ「アイアイサー。はいはい、みんな行った行ったー」
ウェ「おいあんた、しっかりしろ・・・おい、大丈夫か?」
シュ「うははははは、・・・とーちゃん・・・あははははは・・・」
ウェ「駄目だ・・・誰がこんな事を・・・」
タツ『エスデスもここまでしなくても・・・まぁ、俺の監督不行き届きか?確かに生きてはいるが・・・』
ウェ「俺は警察の者だ、判るか?」
シュ「・・・にーちゃん、けーさつ・・・わぁ、かっこういい・・・とーちゃんどこ・・・?」
ウェ「くっ・・・・見てらんねえ・・・」
タツ「・・・ウェイブこいつ連れてくぞ」
ウェ「どこにだよ?」
タツ「大臣の所だ」
宮殿
エス「・・・・・・」
オネ「・・・・・・・ああ、シュラ・・・なんて変わり果てた姿に・・・ううう・・」
エス「私の部下達が見付けた時にはこの有様だ・・・気の毒にな・・・」
シュ「あ・・・とうちゃん・・・あえてうれしい・・・」
エス「・・・失礼する」
エスデスは出ていく。
オネ「・・・・・、はぁ・・・愚かな・・・こんな無様を晒すとは・・・私の息子に値しない・・・。近衛兵!」
兵「は!」
オネ「こいつを死体置き場にでも捨ててきなさい・・・こんな私の名を貶める奴は必要ありませんからね・・・」
シュ「と、とーちゃん・・・うわーん、いやだーーーーーー」
一人になるオネスト。
オネ「・・・・ふぅ・・・、あの五体が満足に動かず・・・そして心を砕く拷問・・・まさか・・・」
イェーガーズ詰所外れ
タツ「ランさん、お疲れ様です」
ラン「お、タツミ君。・・・君もお疲れ様です」
タツ「ええまあ・・・」
ラン「しかし流石タツミ君、昨日は耳が痛い限りでしたよ」
タツ「ああ、ランさん・・・ちょっときつく言い過ぎましたかね?」
ラン「あれぐらいで良いと思いますよ。・・・しかしなるほど、やはりクロメさんは暗殺部隊の人でしたか・・・」
タツ「あいつはあの部隊を抜けれた訳じゃありません・・・秘密を知り過ぎているでしょうからね」
ラン「ふ~~む、昨日の件といいナイトレイドの仕業ですかね?犯行が似ていますから・・・」
タツ「さあ、どうでしょう、自分にはさっぱりですよ・・・」
ラン「タツミ君、私がもし何か事を起こす時は信頼出来るのは君だけなので、手を貸して下さい・・・」
タツ「お茶汲みでしたらいつでも・・・」
ラン「ふふふ、ではまた・・・」
その後・・・。
エス「タツミ、ランの奴も上手く丸めこんで例の事件はナイトレイドの仕業にしておいたぞ!」
タツ「ランさんは俺の味方だからな・・・まぁあの人なら薄々気付くだろうな」
エス「む?ランも味方につけていたのか?」
タツ「言わなかったか?」
エス「聞いて無いぞ!」
タツ「まぁそれは良いとして・・・シュラの事はちょっとやり過ぎじゃないのか?」
エス「あいつは私のタツミを馬鹿にしたからだ・・・当然だ!」
タツ「はぁ・・・まぁ良い。それでシュラはどうなった?」
エス「・・・ああ、あいつは死体置き場に捨てられた・・・、あそこは五体満足で無ければカラス共の餌食だ」
タツ「・・・馬鹿な親だ・・・最後にチャンスを与えたものを・・・」
エス「タツミ、次は大臣を仕留めるのか?」
タツ「・・・俺はただ帝具を集めて壊すだけで良いんだが・・・いずれぶつかる事になるな・・・」
エス「・・・ところでタツミ、八房の砥ぎは終わりそうか?」
タツ「俺も付け焼刃な砥ぎ術だが、とりあえずやっている。こいつは何人者人間の血を吸っているな・・・荒っぽい使い方もしている・・・いくら業物で帝具でも、よく千年も持ったもんだ・・・」
タツミはいくつもの砥ぎ石を置き、その最中である。
タツ「ああ、あと数日は掛るが、出発前には出来る」
エス「・・・前に言っていたが、本当にボルスとクロメを殺すのか?」
タツ「・・・ああ・・・、俺が殺さなくともナイトレイドと革命軍からも狙われているからな・・・」
エス「・・・そうか・・・」
(現在)
エス「ダーリンよ」
タツ「なんだ」
エス「・・・ああ、ダーリンは私より年下なのにまるで中年男みたいだな♪」
タツ「・・・・・・ああああ、そうだよ。」
エス「・・・・・・」
タツ「・・・・・・」
エス『む?何故だ、あのナイトレイドの小娘と同じ事(?)を言ったはずなのに、何故話が弾まん?』
エス「・・・あ、ああそれと、話にあった17歳教とはなんだ?」
タツ「あれか?よくは知らんが確か永遠の17歳になれる宗教だったかな?」
エス「な・に!?いつまでも若くいれるそんな秘術がその宗教にあるのか?」
タツ「あ、いや、そうではなく単純に17歳と思いこむものであって、単なる冗談みたいなものだぞ」
エス「・・・なんだ、余興の一つか」
タツ「まあ、俺もそんな遊びみたいな宗教なら可愛いもんだと思うがな、ははは」
エス「・・・・・・」
タツ「・・・まさかお前がそんな余興じみた永遠の17歳に興味なんかないよな?」
エス「無論だ、ある訳が無い!」
タツ「そうだよな、あはは・・・」
エス「・・・・・・」
タツ「・・・・・・」
エス「・・・ところでダーリン、その・・・17歳教とやらを他に知っていたら教えてくれ・・・ん、いやその私も世情を知りたいから、他意は無いぞ、うん」
タツ「やっぱお前も興味あるんだろ!!」
(パロディネタ)
エス「タ~~~ツ~~~ミ~~~」
エスデスがタツミに迫る。
選択肢→1.抱いて下さい 2.抱いて下さい 3.抱いて下さい
タツ「・・・今まで俺を脅かしていた問題に答えが出た・・未来は不動にあらず、選択は我が手の内のある・・・だが皮肉な事に今の俺には選択の余地など何処にもないようだ・・・」