※この作品はR-18です。

タツミ無双   作:聖獅

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偶像無用

安寧道本拠地、虚六

 

イェーガーズメンバーがそれぞれよそ行きの服で整えている。

 

ウェ「う~む、やっぱこういう服は落ち着かねぇな」

 

クロ「・・・・・・」

 

ラン「いえいえ、皆さん似合ってますよ」

 

エス「折角の歓迎会だ。開き直って楽しめ。何か余興でもあるかもしれないからな」

 

 

 

離れた場所で・・・

 

アカ「あれが今回の標的、教主補佐ボリックの屋敷か」

 

レオ「でかい家だな・・。汚い金貯め込みやがって」

 

マイ「実際の地形を頭に入れとかないとね」

 

ナジェ「イェーガーズもこの町に入っているという・・・焦らず作戦を立てて仕留めるぞ」

 

一同「「了解」」

 

タツ「ところで姐さん、こないだの傷は治ったのか?」

 

レオ「当たり前よ、あたしの帝具の回復力は並みじゃない!」

 

背中を叩くタツミ

 

レオ「いてぇ・・・なにすんだ?」

 

タツ「やっぱやせ我慢だな。あの爆風をまともに喰らったんだ・・・今のままじゃ強敵相手は無理だ」

 

アカ「レオーネ・・・」

 

タツ「ボス・・・姐さんはもう少し傷の回復に専念した方が」

 

ナジェ「・・・そうだな、レオーネはもう少し大人しくしてろ。その間に私達で行動を進める」

 

レオ「・・・了解」

 

 

翌日

 

イェーガーズと教主補佐ボリックが謁見している

 

ボリ「いやぁ・・・最近身の危険を感じて大臣に戦力の補強を要求しましたが・・・これはこれはまさか最強将軍、エスデス殿が来て下されるとは心強い。」

 

ボリックに従者の女達が近付こうとする。

 

ボリ「お前達は下がっておれ・・・好きにしていろ。・・・ああ失礼。この祝いの席には私の忠実な部下しか居りませんので安心して楽しんで下さい」

 

エス「大臣に受けた指令はお前の護衛だ・・・部屋をいくつか借りるぞ」

 

ボリ「お好きなように」

 

エス「・・・ところで先程から天井裏から私達を覗いている奴らとは会ってみたいな」

 

ウェ「!?」

 

ボリ「流石、お気付きでしたか」

 

指を鳴らし天井から4人が降りてくる。

 

ボリ「こやつらは教団を牛耳る為に帝国から預かった暴力の化身、皇拳寺羅刹四鬼!・・・(妄想中)『イバラでーす。メズでーす。スズカでぇーーす!羅刹四鬼!・・・・シュテンでーす。「「遅いわおっさん!」」』・・・・ふ・・ぐぐぐぐぐくくく」

 

四鬼・エス「・・・?」

 

エス「・・・ああ、帝都に居ないと思えばここに居たのか」

 

ボリ「うぉほん、失礼。エスデス殿が来て下さったおかげで護衛に専念させていた彼らを攻撃に使う事が出来ます」

 

 

 

 

・・・時間は遡り、イェーガーズが虚六に着いた当日。

 

エス『全く、タツミは人使いが荒い・・・後でたっぷり礼をして貰わねばな・・・フフフ』

 

エスデスはボリックの部屋を探し当て

 

エス『確かこの帝具でポイントすれば良いんだな』

 

・・・・・・・

 

夜

 

ボリ「ふふふ、さぁ夜は長い今日はお前をたっぷり可愛がってやるぞ」

 

女「あん、ちょっとお待ちを・・・」

 

ボリ「早く戻って来るんだぞ、ふふふ」

 

女が出て行った後、

 

タツ「チェル太君、この帝具を使えばチェル香ちゃんのお風呂場は覗き放題さ(ドラ声)」

 

チェ「・・・・・・・」

 

ボリ「・・・・???」

 

タツ「ってそんな事に帝具を使っては駄目だ!・・・あ、やぁどうも、こんばんわ」

 

ボリ「な!?なんだ貴様らは!」

 

タツ「なんだチミはってか?・・・そうです、この人が変なお姉さんです!」

 

チェ「えっ!!あたし?」

 

ボリ「あ、怪し過ぎる奴らめ!だ、誰かおらぬか!?」

 

タツ「まあまあボリックさん、俺達はエスデス将軍の命で参上致しました」

 

ボリ「なに?エスデス将軍の?・・・それを早く言わんか・・・しかしこんな夜分にしかも寝室に失礼ですぞ」

 

タツ「いやぁ、実はですねボリック様に早くお伝えしたき儀が御座いまして・・・、この栄転の書状で御座います」

 

ボリ「どれどれ・・・な、なんだこれは!?」

 

 

更に遡り数日前・・・

 

 

ロマリーの町

 

ランとクロメが居る所にウェイブが合流する。

 

ウェ「クロメ!無事だったか!?」

 

クロ「ウェイブも無事だったんだね・・・良かった・・・」

 

ウェ「ボルスさんは?」

 

クロ「ボルスさんは・・・私を庇って自爆・・・」

 

ウェ「な・・・なんだって・・・ちくしょう・・・ナイトレイドの奴らぁぁぁあああ・・・奥さんや子供さんになんて言やあ良いんだ!!」

 

ラン「・・・ウェイブ、君が吹き飛ばされ戦線離脱してしまったのはクロメさんを守ったからでしょう、この件は隊長もその責を問いませんよ」

 

ウェ「そんな事ぁどうだって良い!ちきしょう・・・ボルスさん・・・」

 

ラン「ウェイブ、君はこれからもこの仕事を続けたいならこういう仲間の死も覚悟しなくてはならない・・・もう二度とこんな感情を味わいたくないなら、今直ぐにイェーガーズを出なさい。君みたいな甘い男に居られてはこちらも困るんだ!」

 

ウェ「ラン・・・」

 

エス「その通りだ・・・ラン」

 

ウェ「隊長」

 

エス「ボルスが死んだ・・・クロメを庇っての死だ・・・止むを得んが私達はこれからもナイトレイドなどの賊を追う。ウェイブ、覚悟が無いなら付いてくるな!」

 

ウェ「いえ・・・、すみません・・・ボルスさんの分も俺、頑張ります!・・・」

 

 

休憩後

 

 

エス「なに?帝具が使えない?」

 

クロ「はい、いつからかははっきり判りませんが八房が発動しません・・・」

 

エス「う~む、まさか私が研ぎ師に頼んだあの時からか・・・?」

 

クロ「・・・今までそんな事ありませんでした・・・けど・・・」

 

エス「判った、私の紹介だからな。私にも責任はある、帝都に帰ったら研ぎ師にあらぬ事でもしたのか吐かせてやる」

 

クロ「お願いします」

 

エス「だが帝具が使いものにならない以上、お前を前線から外さなくてはならないが・・・それでも闘うか?」

 

クロ「はい!体は大丈夫です!」

 

ウェ「・・・、クロメの帝具使えないのかよ・・・」

 

エス『タツミの言っていたクロメを殺すとは帝具遣いとしてのクロメを“殺す”という意味だったのか・・・?ならボルスは・・・いやあいつはクロメの言う通り自爆したか・・・』

 

朝

 

クロメの部屋

 

ウェ「おい、クロメ起きてるか?おーい、遅刻すると隊長のソフト拷問ファイナルドリームが待ってるぞ・・・開けるぞ。・・・ファイナルドリームはきつ・・・」

 

クロ「う・・・うわああああああ・・・ああああ」

 

ウェ「おい・・・どうした?大丈夫か?」

 

クロ「もう・・・もう・・・ナタラに会えない・・・うわあああああんんあああ」

 

ウェ「クロメ・・・お前」

 

クロ「今まで・・・今まで・・・死んだ後もずっとずっと一緒だった・・・大切な仲間だった・・・もう会えない・・・悔しい・・・」

 

クロメを抱き締めるウェイブ

 

クロ「・・・!!///」

 

ウェ「大丈夫だって、安心しろ。俺がずっと付いててやる・・・、ナタラって奴は大事な仲間だったかもしれねえが、もうとうの昔に死んだんだ。だからこれで良かったんだ・・・もうゆっくり眠らせてやれ・・・な?俺がそのナタラの代わりにかけがえのない仲間になってやるからよ・・・」

 

クロ「・・・、ふふふ、ウェイブはいざって時は頼りにならなさそうなのに・・・」

 

ウェ「お前酷いな」

 

クロ「うそうそ、ごめん。あの時庇ってくれて有難う・・・///」

 

ウェ「お、おお・・・」

 

クロ「・・・うん、もう大丈夫・・・先行ってて、後で直ぐ行くから」

 

部屋を出た後

 

ウェ『・・・・・・、やべえ、思わずクロメを抱き締めちまったけど、不味い恥ずい、後でクロメ怒らないだろうな?』

 

 

 

そして時は戻る。

 

イバ「俺達の腕信用出来ないなら試してみるかい?」

 

スズ「私達が回収し大臣に送り届けた帝具は」

 

ボリ「お前達の話なんぞどうでも良いわい!!」

 

四鬼「「!!」」

 

スズ『え?ええ?ボリック変わった?・・・なんか良い・・・///』

 

エス「・・・ま、お前達も過信しない事だな・・・『大事な持ち駒であるこいつらが来ているのに私まで出向かせるとは、大臣め余程この宗教団体を重く見ているな』

 

 

虚六―――

帝都の遥か東に位置するこの街は豊富な地下資源により経済的な躍進を遂げる。近年は安寧道の宗教施設が数多く建設され独自の文化を形成する巨大都市と化していた――

 

 

タツ「なぁ、俺もうアジトへ帰って良いか?飼っている兜虫に餌やるの忘れてた!」

 

マイ「なにおバカな事言ってるのよ!こないだの闘いではまるで役に立たなかったんだからせめて諜報で役に立ちなさい!大体唯一手配書の心配がほとんど無いのはあんたぐらいでしょ、でも油断は禁物。何処で誰が・・・って言ってる傍から何してるのよアンタは!」

 

タツ「え~とこれとこれのアイス2つと・・・マイン、今のは中々良いツッコミだったな。俺が日頃鍛えている成果が出たな・・・うんうん」

目頭が熱くなるタツミ。

 

マイ「アホタツミ!鍛えてるってなにがよ!?・・・ん!」

 

タツ「まぁまぁアイスでも食って落ち付け、腹が減っては戦は出来ぬと言うだろ?『・・・そもそもこんな往来でそういう話をするのは不味いと思うんだがな・・まあ良いや』

 

マイ「もう・・あんたは全然闘ってくれないじゃない・・・『本当は強いんでしょうねあんた・・・だとしたらどうして一緒に戦ってくれないのよ・・・』

 

タツ「なんか最後の方聞こえなかったぞ?」

 

マイ「なんでも無いわよ・・・あっこれ美味しい。」

 

タツ「だな、帝都には無いな『・・・それにしても帝都より皆が生き生きしてるな・・・宗教のおかげか・・・?』

 

マイ「とりあえず街をもっと把握しないとね。」

 

タツ「マイン隊長、次は東の外側を回ってみようであります。デスデス達が警護してる中心部には近付かず」

 

マイ「誰よ?デスデスって!」

 

タツ「確かあいつには生き別れの・・・」

 

マイ「いないわよ!いや知らないけど・・・あーもう、聖堂付近は張り切って志願したラバに任せるわ・・」

 

 

ラバ「ったく迷路のような街並みだな・・・まぁこれだけ人が多いと紛れ込めるから探りやすくて助かるぜ・・・『幸い俺は名前も顔もばれてないしとことん調べてナジェンダさんのポイントアップだぜ』

 

 

時は前後して・・・。

 

 

ボリ「え~、今日はお前達の個人面談を行う」

 

四鬼「「??」」

 

イバ「・・・ボリックさんよぉ、どうしたんだ一体?」

 

ボリ「五月蠅い(うるさい)!お前達がこれからの教団運営にとって本当にかけがえない人材かどうか改めて審査する・・・覚悟しろ!」

 

イバ「・・・・・・」

 

ボリ「とりあえず、イバラお前からだ」

 

別室

 

ボリ「えーまずイバラ、お前は皇拳寺でも五本の指に入る使い手と」

 

イバ「今更そんなこたぁ確認するまでも無いだろ?」

 

ボリ「静かにしろ、それでだ。相手の技量の高さを素直に評価するという潔さは大したものだ」

 

イバ「・・・・・・」

 

ボリ「だが報告によると、気に入った相手を殺して楽しむというのはどういう事だ?」

 

イバ「へっ・・・、別に良いだろ?俺の趣味にとやかく言うなよ!俺は相手の良い所を見付けて好きになる・・・それでそいつを殺す・・・死ねばいつまでもそいつは俺の好きなままの状態で居てくれるだろ」

 

ボリ「アホか!・・・あー頭が痛くなってくる・・・全くこの星の連中は本当に・・・、良いか!この臆病者!」

 

イバ「!?」

 

ボリ「人とは常に変わっていくものだ・・・その変わっていく所とそれでもいつまでも変わらぬ所を見据えて好きになるものだろ?・・・お前は変化を恐れるただの弱虫だ!」

 

イバ「俺が・・・弱い・・・だと!?」

 

ボリ「ああ、弱い弱い・・・、弱過ぎて話にならん!」

 

イバ「てめぇ・・・大臣の命令で大人しく従っていると思えば付け上がりやがって・・・」

 

ボリ「はっ!別に俺は構わんぞ?とっと大臣の所に帰っても。・・・だがお前は帝都に帰った所で今のままではナイトレイドのアカメにすら勝てんさ・・。」

 

イバ「なっ!まさか・・・アカメと俺が昔馴染みだって知ってんのか?」

 

ボリ「俺の情報収集を甘く見るなよ。貴様の今の強さでは無理だ・・・そいつは何故か・・・今言った通りだ・・・話は以上だ・・・次!」

 

イバ「・・・・・・」

 

 

シュ「改めて・・・儂に何か用か?」

 

ボリ「シュテン・・・、お前は話に因ると殺す事で魂を解放し救済していると言っているそうだな・・・」

 

シュ「うむ、現世は地獄・・・この世からの解放こそが救い・・・」

 

ボリ「その考え方判らんでも無い・・・確かに現世は地獄だ・・・」

 

シュ「ほぉ・・・余り今まで話す機会が無かったが、ボリック殿判って下されるか?」

 

ボリ「ああ、判る判る。だが何故その辺りの民を解放しない?」

 

シュ「・・・出来る事ならしたい所だが我々の大恩ある帝国、援助を受けている・・・大臣の命をまず優先せねばな・・・それはボリック殿も判っていると思われるが?」

 

ボリ「なら手始めに大恩ある大臣を解放したらどうかね?」

 

シュ「・・・!?む・・・ボリック殿、儂をからかっておるのか?」

 

ボリ「いや私は真面目だ」

 

シュ「・・・・・・」

 

ボリ「大恩ある方だからこそ、救わねばならぬのでは?」

 

シュ「う・・・む・・・・、うぬ・・・」

 

ボリ「悩んでいるな・・・、そもそもお主の言う救いが死なら、生物は何の為に産まれて来た?」

 

シュ「それは・・・過去世で罪を負い、その為この地獄で苦しむ為・・・それで儂はその苦しみから解放しようと・・・」

 

ボリ「はっ・・・罪を償う為にこの世に生を受けたのなら、最期まで全うさせたらどうだ?」

 

シュ「ぬ・・・・う・・・ぬ・・・」

 

ボリ「もう良い・・・今日の所は、次!」

 

 

 

スズ「はーい、ボリック」

 

ボリ「えーと、お前はドMと・・・以上だな」

 

スズ「あん、ちょっと、もっと何か他に言う事無いの?」

 

ボリ「それじゃ、痛みの快楽の為なら平気で闘い殺すアホだという事も付け加えるか」

 

スズ「ふふふ、・・・貴方本当にボリック?こないだからなんかおかしいけど、どうしたの?」

 

ボリ「今までの自分に飽きたからキャラチェンジだ・・・、良いだろ?」

 

スズ「良いわ、もっと攻めて・・・///」

 

ボリ『皮肉で言ったのに・・・』・・・お前の感情なんぞどうでも良い。お前に命じる・・・これ以上闘うな、以上だ、次!」

 

スズ「ああ・・・私に闘うななんて、なんて酷い!///」

 

 

メズ「ふぅ、やっとあたしの番?ちゃっちゃっと済ませてよ?」

 

ボリ「お前ねえ・・・、そんな肌露出して、余程素肌に自信あるんだな?」

 

メズ「?なによ?今まであんただってそういう娘侍らせてたじゃない?」

 

ボリ「五月蠅い!黙れ!これから教団をまとめていくのにそういうのも我慢しなければならないんだ・・・」

 

メズ「はぁーあ辛気臭い、もう帰って良い?」

 

ボリ「・・・お前、自分の強さを過信してるとそのうち死ぬぞ・・・」

 

メズ「・・・!?あたしが?羅刹四鬼のあたし達が?馬鹿じゃない?」

 

ボリ「お前四人の中で一番弱いだろ」

 

メズ「・・・・っ・・・」

 

ボリ「自分の強さに溺れて、相手を甘く見てるとそのうち足元救われるぞ・・・以上だ、去れ」

 

 

 

虚六郊外 墓地 夜

 

革命軍密偵と行動するアカメ

 

密偵「調べでは聖堂からボリックの屋敷を経由してこの墓地の何処かに地下通路が通っていると思われます」

 

アカ「もぐもぐ」

 

密偵「・・・アカメさん、よく食べますね」

 

アカ「昔の偉い人が言っていた・・・武士は食べて高楊枝と!」

 

密偵「・・・なるほどですね・・・『どういう意味だろ?』まぁとりあえず暗殺決行の際には念の為ここにも人員を配置してた方が良いかと」

 

アカ「もぐもぐ、通路の入り口が判れば逆にそこからボリックの屋敷地下に行けるな」

 

密偵「見付けるのは困難です。この広さ、それに地下通路には罠を張っている可能性も!」

 

アカ「う~~ん」

 

 

そして遠く離れた位置で。

 

ラン『あれは・・・!ナイトレイドのアカメ!?それと革命軍とおぼしき者・・・ふむ、様子だけ探って・・・退散しますかな。ナイトレイドが到着している裏付けを隊長に報告するだけで良いでしょう』

 

 

一方別の郊外。

 

タツ「ふうー色々回ったなー」

 

マイ「もうタツミ、いきなり居なくなってたけど何処ほっつき歩いてたのよ!」

 

タツ「ん?あーこの地域にしか居ない兜虫が売られてたからついつい・・・」

 

マイ「全く、少年の心を持ったオジサマね」

 

タツ「・・・・・・」

 

マイ「にしても雑多で面白い所よね。全て終わったらショッピングを楽しみたいわ」

 

タツ「行ってらっしゃい」

 

マイ「タツミ、あんたも付き合うのよ」

 

タツ「なんで俺が?」

 

マイ「へえ~、断るの?あんたの部屋にあったHな本、他にあったの見付けたの皆に教えようか・・・?」

 

タツ「お前・・・!なんで俺の部屋に勝手に入んだよ!」

 

マイ「あたし達の中で一番下っ端のあんたにプライバシーなんてある訳無いでしょ!」

 

タツ「マイン、流石に俺も本気で怒るぞ・・・」

 

マイ「・・・・っ・・・そ、そんな睨まなくても良いでしょ?ちょっとぐらい付き合ったって良いじゃない?」

 

タツ「俺が居ない時にもう二度と人の部屋に入るな!」

 

マイ「判ったわよ。だけどレオーネやアカメも入ってたわよ」

 

タツ「あいつら・・・後で仕置きに掛けてやる!」

 

 

 

「どうか怒りを鎮めて下さい・・・その怒りは自身に返ります」

 

タツ「・・・・」

 

マイ「?」

 

教主「すみません、差し出がましいとは思ったのですが、つい・・・」

 

マイ「もしかして安寧道の・・・」

 

タツ「・・・教主様ですね?」

 

教主「はい。時々こうして町周辺の様子を見て回るのです」

 

タツ『供の者を連れているが・・・こうして自ら街の様子を見て回るのか・・・』

 

 

 

 

教団本部ボリック自室

 

ボリ「えー選考の結果、君は教主様の従者に選ばれたと・・・、まぁ頑張ってくれ」

女性の信者にそう告げる

 

女「ほ、本当ですか?教主様の起こす奇跡が間近で見られるなんて夢のようです」

 

ボリ『奇跡ねえ・・・そういやスタイリッシュの研究室後を調べたら、たまたま教主は危険種とのハーフというデータを見付けれたな・・・本人は知っているのか・・・?だからこそ未来予知や手をかざすだけで治癒したりの超常の力を使う事が出来たのか』

 

女「・・・ボリック様?」

 

ボリ「あーすまない。ちょっと考え事を・・・ってエスデス殿、何故こちらを睨む?」

 

エス「・・・気にするな、私に構わず話を続けてくれ」

 

ボリ「しかし健気だな貴女は。・・・どうだ、人生は人それぞれにある・・・一度こんな安寧道など離れて、自分を見つめ直してみるのは?」

 

女「ボリック様・・・?」

 

ボリ「なに、宗教が其の人の人生の全てでは無いだろう・・・、今一度考えてみなさい」

 

女「ボリック様・・・有難う御座います・・・私を試されているのですね・・・、私の父母が教主様の御力で御救いして頂けました・・・ですので私の身命は教団の為にあり、その意志は変わりません!」

 

ボリ「ええ?ああ、うんそう・・・?じゃあそこまで意志が堅いなら、うん明日から頑張ってくれ給え」

 

女「はい、明日からより一層励まさせて頂きます。失礼いたしました!」

 

 

 

ボリ「・・・・・・」

 

エス「・・・・・・」

 

ボリ「エスデス、お前は宗教についてどう思う?」

 

エス「宗教か?ボリック護衛が任務だから私情を挟まんようにしてたが、私から見れば弱者だから宗教なんぞに頼るのだろう?」

 

ボリ「お前らしい回答だな・・・例え教義に矛盾がどこかであったとしてもあんな風に命を救われる・・・或いはそれに匹敵する衝撃を受ければその矛盾もその人間にとっては些細な問題なのだろうな、だからさっきの娘のように熱心にもなるんだろうな」

 

エス「ふっ、弱いから何かに頼りたくなるのだろ」

 

ボリ「存外人間も含めた動物なんて弱いものだ」

 

エス「私は弱く無いつもりだが」

 

ボリ「前にも似た事言ったが、お前今から呼吸も無しで断食な」

 

エス「無茶な事を言うな!」

 

ボリ「ほら何かに頼ってるだろうが!」

 

エス「いやこれは頼っていると・・・」

 

ボリ「同じ事だ・・・何者にも依存しない絶対の存在なんぞおらんよ」

 

エス「・・・タ、・・ボリックも何かを頼りとしているのか?」

 

ボリ「まあな、ただそれが宗教では無いがな・・・。文明途上の知的生命体には絶対の存在を夢想してそれを心の拠り所にしたがる傾向はあるものだ・・・成長する過程で誰でも多かれ少なかれ通る道・・・致仕方無いか・・・いずれそこから自立して欲しいが・・・流石にそこまでは俺が介入する事では無いな、俺はただ帝具を壊すだけだ・・・」

 

エス「・・・・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

タツ「オッス!おらタツミ!・・・ちきしょう・・・スーさんがエスデスって奴に殺されちまった・・・」

 

エス「ふっ、中々だったが私の命に届くまでには至らん!」

 

アカ「・・・スーさんの仇は私が取る!」

 

タツ「次回、エンペラードラゴン!"破れ!摩訶鉢特摩(マカハドマ)の恐怖"絶対見てくれよな!」

 

 

マイ「なんの予告よ?なんの!?一体誰の真似よ!!」

 

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