※この作品はR-18です。

タツミ無双   作:聖獅

23 / 136
敵か味方か味方が敵か

大聖堂内部

 

クロ「はっ・・・たぁ・・・とお!!」

 

ウェ「クロメ、精が出るな!」

 

クロ「ウェイブ・・・帝具が使えないからその分、自分が強くならなきゃ・・・」

 

ウェ『よく考えたらタツミの言う事もあながち間違って無いよな・・・、俺よりも少し年下・・・いやこいつは幼い頃から無茶な訓練や以前から暗殺をしてたんだ・・・こんな少女にそんな事させるのは間違っている』

 

クロ「ウェイブ・・・?」

 

ウェ「お?いや今度はお前の分まできっちり仕事してやるぜ、今回はクロメは大人しくしてなって」

 

クロ「ふふふ、頼りにしてるよ///」

 

大聖堂前庭

 

ラバ「やった、やったぞ、俺は勝った、俺は勝ったんだ、待っててナジェンダさん!!!!!」

 

スサ「・・・・・どうしたんだあいつは?」

 

レオ「あー、トンネル貫通出来た嬉しさにきっと気分がハイになってんだよ・・・はは」

 

夜

ボリック室

 

ボリ「将軍、あと1週間だけ私の護衛を頼みます」

 

エス「1週間後か・・・教団の設立日・・・大きな祭りがあるな」

 

ボリ「ええ、ようやく根回しが出来ました。教主様に入滅して頂き、真の神になって頂きます。そして集まった信者の前で・・・私という・・・次なる教主の発表を行うのです・・・う、ラン殿・・・そこはちょっと待ったで・・・」

 

ラン「これは・・・いえ、ボリック様の優勢かと思いますが・・・」

 

ボリ「いえ、そこは貴方の差し方の流れを見ると、どうも妙ですな」

 

二人は将棋を差している

 

ラン「・・・・・考えすぎでは?」

 

ボリ「ラン殿・・・私の目は節穴ではありませんぞ・・・。貴方が後半わざと手加減されているのは百も承知・・・本気で来られたい」

 

ラン『・・・隊長』

エスデスに目で訴える

 

エス『全く・・・ラン、本気で行け』

それを受けて頷く。

 

ラン「失礼致しました・・・では・・・」

 

2時間後

 

エス『・・・ラン・・・私とタツミの時間が無くなるではないか・・・』

 

ラン「むむむむむ・・・・」

 

ボリ「うぬぬぬぬぬぬ・・・」

 

二人の勝敗は一進一退を極めていた

 

エス「夜も更けてきた・・・もう遅い。二人ともその辺で・・・」

 

ボリ・ラン「「黙っとれ!!・黙ってて下さい!」」

 

エス「う、うむ・・・」

 

1時間後

 

エス『タツミタツミタツミタツミ・・・早く終われ早く終われ早く終われ・・・』イライライライラ

 

ボリ『ふぬぬぬ・・この手は不味いか・・・ん?エスデスが・・不味い・・・』「いやー参りましたラン殿・・・私も年ですな・・・若い方の持久力には叶わない・・・もう今日はこの辺にしましょう。」

 

ラン「ああ・・・、あ!いやこれはボリック様、大変失礼致しました・・・自分とした事が・・・ついついボリック様との対戦が久しぶりに楽しく血が騒いだものでして・・・いや失礼しました」

 

ボリ「いやいや、また一手ご指南して下され」

 

ラン「いえいえこちらこそお願い致します」

 

エス『や・・・やっと終わったか・・・』

 

二人は部屋から退室する。

 

エス「・・・・・・・・・」

 

ラン「隊長!失礼致しました!」

 

エス「ラン・・・お前らしく無いな・・・闘いに熱くなる・・・まぁ私も判らなくも無いが」

 

ラン「・・・・・・」

 

エス「ところでタイムリミットが近い事はナジェンダも判っているはずだ・・・そろそろ来るぞ。」

 

ラン「判りました。更に警戒を強化します」

 

エス「いや・・・ボリックの命令で特に強化せず通常通りで良い」

 

ラン「?・・・隊長?」

 

エス「ボリック自身に何か考えがあるのだろう・・・」

 

ラン「・・・ボリックという方、話に聞いていたのよりもなんだか違いますね・・・ただ、教主を殺す計画とは・・・宜しいのですか?このまま教主を見殺しにして?」

 

エス「私もオネストの命令通りに動いている・・・私も奴に意見を通しているからな・・・誰がその中で殺されようと私の預かり知らぬ事だ」

 

ラン「・・・判りました『やはりこういう所は下衆な女か・・・』

 

 

 

ボリ「・・・・スズカ!」

 

スズ「あいよ、ボリック様!」

 

ボリ「・・・盗み聞きしていた私の部下を見張って来い」

 

スズ「・・・貴方の部下でしょ?」

 

ボリ「いや、あれはオネスト寄りの部下だ・・・これから変わる教団に順応しないようであれば死んで貰う・・」

 

スズ「ふふふ、了解・・・貴方あのエスデスを自分の女にするつもり?」

 

ボリ「誰があんなドS女!?」

 

スズ「そう、じゃあまたね」

 

 

ボリ「・・・・さて、流石にもう寝るか」

 

ボリック寝室

 

エス「タ~~~~~~~ツ~~~~~~~ミ~~~~~~~~~」

寝室ドアから青髪の貞○さん的な何かが・・・。

 

ボリ「うぉおおおおおおお、出たぁあああああああ!!・・・・・あーびっくりした」

 

エス「タツミ・・・なんださっきの女は?確か羅刹四鬼の一人だったな・・・」

 

ボリ「見てたのかよ・・・」

 

エス「まさかとは思うが、・・・まさかそんな事は無いな?」

 

ボリ「当たり前だ、あんなドM女!」

 

エス「そ、そうだよな、タツミは私一人だけ見ているよな・・・では、その寝るとしよう・・・あ、さっきシャワーも浴びてるからな///」

 

ボリ『何故だろう・・・俺の目的が達成した後でも、何かとてつもない不安を感じるのだが・・・気のせいか・・・いやきっと気のせいだ、うむ』

 

 

 

 

 

エス「・・・・・・・」

 

ボリ『・・・例によってこいつの我儘ボディが色々当たっている・・・、前は縛ってほったらかしにも出来たが・・・今したら本気で怒ってくるなぁ・・・駄目だ・・・いくら人族に関心無いとはいえ、この人族のタツミの肉体が俺の思考感情に影響を及ぼして・・・くっ、頭がボーッと熱くなってきやがった・・・こ、こういう時は素数を数えて・・・』

 

 

朝

 

ボリ「・・・お早う・・・」

 

エス「ああ・・・、お早う・・・『何故だ、何故タツミ、手を出してこない!・・・くっ・・・私に魅力が無いのか・・・、元のタツミの姿なら問答無用で襲ったものを・・・くぅうぅうう・・・おのれ・・・』

 

ボリ『・・・ああ・・・、寝たんだか、起きてたんだか・・・なんだか判らんようになってきた・・・』

 

 

決行日を控えナイトレイド各々が鋭気を養い、今はスサノオの料理に舌鼓を打っている

 

レオ「はい、タツミ?お姉さんの盃が空いたらどうするんだっけ?」

 

タツ「将来の事を考えて呑み過ぎ厳禁、酒はボッシュートだね?」

 

レオ「ちがーーーう!」

 

マイ「・・・・・・」ムスッ

 

チェ「タツミ、この地方の色々な飴買って来てくれてありがとね♪」

 

タツ「ああ、どう致しまー・・・『なんで今言うんだ!』

 

アカ「・・・・・」ムスッ

 

ナジェ『・・・・ふっ・・・ある意味微笑ましいな』

 

皆が一息付きデザートと番茶を食しながら・・・

 

ナジェ「トンネルが大聖堂手前まで貫通した。いよいよボリック暗殺ミッションだ」

 

タツ「屋敷では無く敢えて大聖堂でやるんですね」

 

マイ「ボリックの屋敷はこの数カ月で罠満載になったって話じゃない。そこよりはマシでしょ」

 

ラバ「見取り図を見ると大聖堂は遮蔽物も多いからな。隠れ安くて俺達向きのステージだぜ」

 

ナジェ「内部の協力者に因る情報では標的が大聖堂で夜通し祈りを捧げる日が月に一度あるという・・・明後日だ。密偵の報告とも一致している」

 

タツ『面倒臭え・・・俺には無理だ。それに付き合う信者の人達凄ぇな』

 

アカ「その夜決行という訳だな」

 

マイ「だけどボス、地中からの侵攻は相手も読んでるんじゃない?」

 

タツ「い?マジで?」

 

スサ「正確に言えば攻め込んでくる手段の一つと認識してるはずだ」

 

ナジェ「勿論だ。だからここはチームを二つに分ける。一つは地底からの陽動チーム。突入し騒ぎを大きくしつつ敵の目を引き付ける。ここは私、スサノオ、レオーネで当たる」

 

レオ「被弾覚悟だけあって回復力や防御力が高いチームだな」

 

ナジェ「イェーガーズが迎撃に来るだろうが相手にするな。引っかき回して生き残る・・・そして、時間差で残りのメンバーはエアマンタを使い空から大聖堂に突入、騒ぎに乗じてボリックを討つ・・・アカメ、マイン、ラバック、頼んだぞ!・・・チェルシーは空から行くにしても万一の事がある・・・私達がもし失敗した時に後の事は頼む」

 

チェ「縁起でも無い・・・祝いの用意して待ってますって♪」

 

タツ「ボス、俺は?」

 

ナジェ「・・・タツミも留守番だ!」

 

タツ「よし!」

 

ラバ「お前、“よし”じゃねえよ!」

 

タツ「俺もみんなの無事の帰還を祈ってるぜ・・・ラバ死んでくれラバ死んでくれラバ死んでくれ・・・」

 

ラバ「うるさいよ、お前は!」

 

マイ「・・・あーとりあえず了解、今回の標的はボリックのみね」

 

ナジェ「ああ、狙いを絞る。討ち取るのが目的で無いなら今の戦力でもエスデスと相対出来る」

 

アカ「ボリック・・・必ず葬る!」

 

 

 

風呂場

 

ナジェ「出張先でもアジトに風呂があるって良いよな」

 

マイ「決戦に備えて体を休めるのに丁度いいわ」

 

ナジェ「なぁマイン。私達は大聖堂に突入する訳だが・・・」

 

マイ「何よ改まって?」

 

ナジェ「いつにもましてどうなるか分からんミッションだ。心残りは無いようにな?ふふふ」

 

マイ「・・・・?・・・ど、どどどどどう意味よ!?」

 

ナジェ「私ほどの人間になると部下の心情が判る訳だ」

 

マイ「だ、誰があんな弱い奴」

 

ナジェ「おや?私は一言もタツミと言った覚えは無いが・・」

 

マイ「え?ああいや・・あ・・・」

 

にやつくナジェンダ。

 

マイ「・・・・・・・」

 

ナジェ「どうした?」

 

マイ「ボス・・・タツミって本当にあの通りなのかしら?」

 

ナジェ「・・・ん?どういう意味だ?」

 

マイ「そうよね・・・あの時、ボスは居なかったものね・・・前ね、タツミが本気で怒った時があるのよ。その時のあいつを見た時、あたし震え上がったわ」

 

ナジェ「!!」

 

マイ「あたしだってそれなりに窮地を潜りぬけて来たつもりよ・・・あたしもあの時軽い気持ちだったとはいえ、心底震え上がったわ」

 

ナジェ「マインを怯えさせたのか・・・」

 

マイ「・・・・・・・」

 

ナジェ「・・・今まで特に気に止めて無かったが、タツミは確かに僅かながら妙な所がある・・・お前の言う通り何か隠している可能性があるな・・・」

 

マイ「それとタツミは本当は物凄く強いんじゃないかって・・・あの時、ボスとスーさん以外はその片鱗を目の当たりにしてるのよ・・・見た皆は今の所、決定打が無いから様子見してるんだろうけど」

 

ナジェ「そうか・・・、判った。今回のミッションが無事終わったらちょっとタツミを監視してみよう」

 

マイ「ボス・・・、あんたの言う通りわたしはタツミが好き・・・なんだと思う。けど本当にわたし達の味方なのか・・判らない。だからそこがはっきりするまでは・・・」

 

 

休憩室

 

船の模型を作っているアカメ。

 

タツ「へえ~、アカメ器用だな」

 

アカ「仲間に教わったんだ」

 

レオ「知らなかったっけ?まぁ基本部屋で作ってるからな」

 

タツ『思い出した!こいつら人の部屋に勝手に入ってたな』「ところで・・・姐さんとアカメ、俺になんか言う事ないのか?」

 

レオ「・・・ん?」

 

アカ「・・・レオーネに誘われてタツミが居ない時に部屋に入った事?」

 

タツ「そうだよ、なんで入るんだこのやろー」

 

レオ「いや、良いじゃない、ねえ?」

 

アカ「ねえ?」

 

タツ「ねえ?じゃねえよ!!今度無断で入ったらただじゃおかねえぞ!」

 

レオ「はーい、もう怖いなータツミ君は?」

 

アカ「怖いな―」

 

タツ「ムカつくな!お前ら姉妹か!」

 

レオ「大体、タツミ、暇あればどっか行ってるんだから、そんなに無断で入って欲しくなきゃ部屋にいなよ」

 

タツ「ぐっ・・・」

 

チェ「まぁまぁ、タツミも色々どこかに行きたいお年頃なんだよ・・・むふふふふ」

 

レオ「あー?あ!そういう事?全く言ってくれればお姉さんが触らせて上げるのに」

 

タツ「ぐはっげほごほげほ」

 

マイ「まだボスが居るけどお風呂空いたわよ」

 

レオ「おっ、じゃああたし達3人で背中流しッこするか?タツミも一緒に入るか?」

 

タツ「さっさと入れ!///」

 

レオ「あははは、可愛いなー」

 

 

タツ「全く、もぉ・・・」

 

マイ「あら、そう言いながらも嬉しそうじゃない」

 

タツ「・・・・・・」

 

マイ「タツミ・・・、あたしあんたの事、信じてるから・・・」

 

タツ「どういう意味だ?・・・」

 

マイ「な、なんでもないわよ・・・お休み!」

マインは休憩室から出ていく。

 

タツ「・・・・・・・・・・ふっ」

 

 

影で聞いていた二人

スサ「・・・・・・・」

 

ラバ「・・・・・・・」

 

 

夜

誰も居ない暗がりに

 

タツ「・・・・・・・」

 

チェ「まだ起きてたのタツミ・・・ふっ、皆少しずつ貴方の事疑いだしてきたみたいね」

 

タツ「風呂場であの三人何か言ってたか?」

 

チェ「特に言って無いわ・・・表立ってはね」

 

タツ「ふふふはは、この爆ぜる前のビリビリした緊張感良いものだな」

 

チェ「そう」

苦笑するチェルシー

 

チェ「ねぇ、皆無事帰って来れるかな?」

 

タツ「俺の範疇でどうにかなる事はするが・・それ以外となると無理だな」

 

チェ「タツミ・・・、私、ひょっとしてあの時、貴方が来なかったら殺されてたんじゃないかな?」

 

タツ「・・・さあな」

 

チェ「だから貴方なら誰も死なずに革命を成功させてくれるんじゃないかって思うんだけど・・・お願い」

 

タツ「俺は神様じゃないんだ。いや神が本当にいるか知らんが・・。過剰な期待は困る・・・じゃあなお休み」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。