※この作品はR-18です。

タツミ無双   作:聖獅

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仕組まれた罠・其の壱

深夜一時

大聖堂前

 

警備兵「うっ!」「う・・・」

 

ナジェンダは睡眠薬を仕込んだ吹き矢で警備兵を眠らせる

 

レオ「ボス、こんな事も出来たんだ・・知らなかった」

 

ナジェ「よし中庭まで侵入だ」

 

中庭

 

レオ「さてと!!」

 

警備兵が勢ぞろいしている。

 

ナジェ「レオーネ、前の闘いの傷はもう平気だな」

 

レオ「あんな傷、此処ん所戦闘無いから全快さ」

 

スサ「行くぞ!」

 

大聖堂中

 

兵「た、大変です。賊が数名、突然中庭に!」

 

エス「やはり今晩を選んだか、ナイトレイド」

 

ボリ「は~ああ、眠い・・もっと早く来てくれ」

 

エス「クロメは聖堂逆側からの攻撃に備えてそこで待機だ」

 

クロ「了解!・・・隊長は?」

 

エス「私が直にボリックを護衛する!」

 

ボリ「いえいえ、将軍もクロメさんと一緒の場所で待機で良いですよ」

 

エス「私が直にボリックの護衛をする!」

 

クロ「・・・・・?『何故ボリックさんは一人でいたがるんだろう?自分を囮にして控えている羅刹四鬼に迎撃させる為?』

 

ボリ「いや、そうですか。お気遣い感謝致します。・・・『ちっ、エスデスの目が光ってたらやりづらくなるな・・・ここに居ないランとウェイブは別働隊への迎撃か・・・』

 

上空

エアマンタで飛行中

 

ラバ「よし!このまま大聖堂の天井へ突っ込む!マインちゃんはパンプキンでイイ感じの穴を頼むぜ!」

 

マイ「OK!任せといて!」

 

ラバ「良い自信だぜ」

 

マイ「ふふ、あたしは射撃の・・・」

 

だが其の時!

 

ヒューーーーーン!

風切り音と共に飛行型帝具のマスティマを操るランが現れる

 

アカ「な!?」

 

ラン「やはり空からの別働隊・・・今度はこちらの読み勝ちのようですね。・・・ふふふ、やはりあの時アカメに仕掛けず、こちらの手を見せないで正解でした。」

 

マスティマの強力な一撃がエアマンタに放たれる。

 

ラバ「ゲッ!!!」

 

エアマンタが地上へ落ちていくのを見据える男が居た。

 

ウェ「・・・ナイトレイド。ボルスさんの仇、絶対討ってやるぜ!」

 

大聖堂中庭

 

警備兵達の倒れる山々。全員気絶している。

 

ナジェ「これだけ暴れても中から出て来ないとはな」

 

スサ「逃げた可能性は?」

 

レオ「いやいるよ。このおぞましい殺気・・・エスデス。中で待ち構えている」

 

スサ「そろそろアカメ達が空から突入してくる時間だぞ、ナジェンダ」

 

ナジェ『暗殺成功の為にはエスデスの注意を引き付けねばならないが・・・已む(やむ)を得ん!』「こちらから大聖堂に乗り込む!」

 

レオ「了解」

 

スサ「ナジェンダ、こいつら生きているがそのままで良いか?」

 

ナジェ「ああ、標的以外はなるべく殺したくない」

 

スサ『・・・顔を見られているのに殺し屋らしからぬ事を・・・ふっ・・・』

 

ナジェ「それよりスサノオ、奥の手の準備は良いか?」

 

スサ「ああ、問題無い」

 

再び上空

 

ラバ「ちぃ・・・、今のでこいつ(エアマンタ)即死した!墜ちるぞ!」

 

ラン「このチャンスを逃さない・・・」

 

ランは自身の帝具から羽状の鋭い刃を無数に飛ばす。

 

マイ「このピンチを逃さない!」

 

マインのパンプキンの銃口が火を噴く

 

ラン「!?」

ランの脇腹を掠め、火傷を負う。

 

ラン「くっ・・・・・」

 

マイ『掠っただけ・・・、銃線薙ぎ払いの練習もっとしとけば良かった、いつでも出せるように』

 

更にランは追撃してくる

 

アカ「破っ!!」

アカメは村雨でそれを全て撃ち落とす

 

アカ「流石の射撃だ。マイン、追い払ったぞ」

 

マイ「ふん、あんたのフォローもね」

 

ラバ「やれやれ、呑気な二人だ・・・しっかり掴まってな」

ラバックは帝具の糸で自分達を大きく囲む。

 

ラバ「即席のマットだ」

 

地上に墜落する

ドオオオオオン!!

 

ラバ「流石・・・、衝撃はエアマンタの体が全て吸ってくれたぜ」

 

アカ「今までありがとう」

 

マイ「最後まで助かったわ」

 

アカ「・・・手前で落とされてしまった。大聖堂へ急ごう」

 

ザッザッ・・

 

「いかせねーよ・・・」

 

 

 

ウェ「お前ら相手はこの俺だ」

 

アカ「・・・・!」村雨の鯉口を切る

 

ラバ「ひゅー兄さん、たった一人で格好良いな。・・・イェーガーズだな」

 

マイ「やる気ね?標的で無くても三対一で容赦なくいくわよ」

 

ウェ「・・・来いよ、殺し屋ども・・・闘うからにはどちらかが死ぬ覚悟はもう出来ている・・・だけどよ、理屈じゃねえんだよ。これ以上仲間を失うのは御免だ。もうこれ以上、誰一人傷つけさせやしねぇ・・・!!」

 

ウェ「グランシャリオオオオオオ!!!」

 

マインはその隙を逃さずパンプキンを撃つ

だが・・・、帝具の鎧に身を包んでいる間でも弾き返されてしまう。

 

マイ「嘘!!・・・、この火力じゃ駄目か・・」

 

完全に身を包んだウェイブはマインに狙いを絞り特攻する

 

マイ「ちっ・・・」

 

アカメが間に入り応戦する。

アカメの村雨を四,五回入れるが鎧の手甲でいなされる。

 

アカ『この鎧の硬度・・刃が肌まで通らない。・・・鎧の隙間も無い』

 

ウェ「いかに人数差があろうが!!」

ウェイブの渾身の一撃がアカメの鳩尾に入る。それをアカメは両腕でガードするが・・・後方大木まで吹っ飛ばされる。

 

アカ「がはっ・・・ぐっ・・・」

 

ラバ「・・・・・・・」

ラバックはウェイブの首に帝具の糸を巻きつける

 

ウェ「ふんっ!!」

それをウェイブは強引に糸を解く。

 

ラバ「ちっ!!やるな!」

 

ウェイブは次はラバックに標的を変え、突進する。

 

ラバ『さあ来い。罠に掛りな』

 

だが、ウェイブは一直線に伸びた糸を見抜き、それを越えて飛ぶ!

 

ラバ「!!??」

 

ウェ「てめぇらまとめて撃滅してやる!」

 

ラバ「はぁぁぁぁああ」

ラバックは幾重にも重ねた糸の束を槍状にし、ウェイブに投げつける

 

ウェ「ちっ!!」

ウェイブはそれを空中で弾いた後、地面に着地し体勢を整える

 

マイ「今度はさっきと違うわよ!」

 

ウェイブはそれを避けて回避する

 

マイ『・・・!!割と冷静なのね・・・鎧の耐久性を過信してない・・・そして強い』

 

アカ『凄まじい気迫だ・・・早く駆け着かなければ陽動隊は全滅してしまう』

 

 

大聖堂中

 

エス「久しぶりだな・・・ナジェンダ」

 

ナジェ「エスデス・・・」

 

エス「折角来たんだ。私の帝具を馳走してやろう!その後色々話そうではないか、拷問室でな」

 

ナジェ「遠慮しよう、お前とは余り口を聞きたくない」

 

エス「つれない奴だな。奥の手も用意したんだぞ」

 

ナジェ「・・・?お前の帝具デモンズエキスには奥の手が無いと昔聞いたが?」

 

エス「そう、本来無いから自力で編み出したんだ。凄いだろ?」

 

ナジェ「・・・・・」

 

ボリ「・・・さて、昔懐かしの同窓会的話は終わりましたかな?」

 

エス「・・・ボリック!?」

 

ボリ「お初お目に掛りますなあ・・・ナイトレイドの諸君」

 

ナジェ「・・・随分、強気だな・・・良いのかエスデスの後ろに控えて居無くて・・・」

 

エス『羅刹四鬼の気配も無いな・・・タツミ、私達二人で闘うつもりか///』

 

ボリ「エスデス将軍はこれからの帝国に必要な方・・・、ですので不肖このボリック一人でお相手します」

 

エス『むっ、私が必要?・・・私の身を案じてくれているのか///』

 

レオ「・・・は?」

 

スサ「・・・・・・」

 

ナジェ「これは良い・・・標的自ら闘うとは・・・」

 

ボリ「ところで、外の兵士達・・・、一体何人殺しましたかな?」

 

ナジェ「認識している限りでは誰一人殺していない!」

 

ボリ「顔が見られているのに?殺し屋らしくありませんな?」

 

ナジェ「私達は殺し屋ナイトレイドである前に革命軍だ!」

 

ボリ「・・・ふふははははは・・・結構・・・。では来るが良い・・・、体制側、革命側とほざいているが・・・、やがて全ては無に帰る。ナイトレイドよ、何故もがき生きるのか?滅びこそ我が喜び!死にゆく者こそ美しい・・・さぁ我が腕の中で息絶えるが良い!!」

 

エス『・・・タツミ、楽しんでいるな』

 

レオ「はっ!?気持ち悪いおっさんだな、あたしの足元で息絶えな!」

 

ボリ「ぬん!!」

ボリックは右手を振り上げる。

 

ナジェ「ん!?なんだ一体??」

 

スサ「気を付けろ・・・周囲の空気がおかしい」

 

レオ「熱いのと冷たい空気が渦巻いている・・・それになんだか息苦しい・・・どういう事だ?」

 

ナジェ「な!?上に雲が・・・馬鹿な!帝具の力か?」

 

ボリ「行くぞ!」

ボリックは雷を落とす

 

ナジェ「散れ!」

 

スサ「うおおおおおお!!」

スサノオは武器を手に特攻を掛ける!

 

ボリ「ふっ・・・ふん!!」

ボリックは両手を交差しその腕を開くと同時に突風が巻き起こる!

 

スサ「なっ・・・!!」

スサノオは飛ばされないよう必死に堪えている中、両脇からレオーネ、ナジェンダが攻撃を仕掛ける。

 

レオ「たぁ!!」

 

ボリックは半身でかわした後、地中からマグマを噴出させる!

レオーネはかろうじてかわし、飛びし去る。

レオ「にぃ・・!!?」

 

次にナジェンダが右義手を失ったものの残った鋼の綱部分を鞭のようにしならせ攻撃を仕掛ける。

ボリックはそれをかわした後、片手で抑える。

 

ナジェ「ぐっ・・・」

 

ボリ「おや、そんなに欲しけりゃお返ししよう」

 

ナジェ「な?」

体勢を崩した所へ突風を送り込み、ナジェンダは後方へ吹っ飛ばされる。

 

その時、スサノオの武器で突かれるボリック。

 

ボリ「ぐっ!!」右手でガードする。

だが、同時に雷で撃たれる。

 

スサ「ぐわっ!!」

 

ナジェ「スサノオ!」『・・・ちっ誤算だ・・・エスデスだけに気を配れば良いと思っていたが、まさかボリックがこれ程とはしかも帝具遣いだと?・・・今までそんな報告無かったぞ』

 

エスデスは不敵な笑みを浮かべる

 

ナジェ「已むを得ん!スサノオ奥の手発動だ!」

 

ボリ「むっ!!」

ボリックはナジェンダ付近でマグマを噴出させる。

そして目にも止まらぬ速さで肉薄し、彼女を気絶させる。

 

ナジェ「ぐっ・・・・」

 

レオ「ボス!」

 

スサ「ちっ、ナジェンダ!」

 

ボリ『スサノオの奥の手はマスターの命を削るからな・・・』

 

ボリ「エスデス!スサノオを氷漬けで捕獲しろ!」

 

エス「ふふふ、了解!」

 

レオ「な!?・・・一人で相手するんじゃ無かったのか!」

 

ボリ「気が変わった・・・ははは、悪党の言う事を真に受けるな!」

 

レオ「ちっ・・・おっさんとはある意味気が合いそうだな!」

 

ボリ「少しの間、眠ってろ!」

 

ボリックは幾重にも重ねた雷をレオーネ周辺に穿つ。

 

レオ「ああああああああ!!!」

レオーネは気絶し、スサノオもエスデスに氷に閉じ込められる。

 

エス「ふふふ、呆気無かったな。私とタツミに掛かればこんなものだ」

 

ボリ「・・・・・・」

 

エス「では、拷問室にご案内しよう」

 

ボリ「いーや、駄目だ」

 

エス「何故だ?ナイトレイドを捕えて革命軍の情報や見せしめにするのが目的では無かったのか?」

 

ボリ「今回は奴らの暗殺を阻止するのが目的だ。それで十分だ」

 

エス「タツミ!私にも立場があるぞ」

 

ボリ「だからお前の手柄にすれば良いだろ・・・ボリックは無事生還。そして、ナイトレイドは逃走したと」

 

エス「タツミ・・・私にナイトレイドは自分が始末すると言っているが、本当は私を騙しているのではないか?」

 

ボリ「・・・・・・・」

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